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同居している彼女の瑠香が、

バイト先の後輩・貞夫に”皮”にされて乗っ取られてしまったー。


なんとか、瑠香を救い出そうとするも、

”無駄な抵抗はやめようね”と、脅されてしまった治樹は、

そのまま”乗っ取られた瑠香”と、共同生活をすることになってしまうー。


果たして、治樹と乗っ取られた瑠香の運命は…?


★前回はこちら↓★

<皮>無駄な抵抗はやめようね①~悪意~

とある大学生カップルー。 二人は、同居しながら大学に通っている仲良しカップルだー。 「ーはぁ~…まさか急に呼び出されるとは思わなかったなぁ」 彼氏の関谷 治樹(せきや はるき)が、苦笑いしながら、 そう言葉を口にするー。 そんな治樹に対して、 「ーー大丈夫?あまり無理しないでねー」 と、心配そうに声をか...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーークククー、自分の彼女が乗っ取られているのに

 何もできないこの状況ー


 ”感想”はどうですかぁ~?」


心底嬉しそうな笑みを浮かべながら、瑠香が

煽って来るー。


「ーーーく…」

治樹は怒りの形相で瑠香を見つめるー。


幼馴染でもあり、彼女でもある瑠香ー。

ずっと前から、治樹は瑠香のことを知っているー。


そんな瑠香の、”今まで見たこともないような”

邪悪な笑い方に、治樹は激しい怒りを覚えたー。


”瑠香がこんな顔をさせられているー”

それだけで、怒りがこみあげて来るー。


「ーーこんなことして、タダで済むと思うなよー」

治樹が悔しそうにそう言い放つー。


しかし、瑠香は

「ー”わたし”が人質だってこと、忘れちゃダメだよ?」と、

笑みを浮かべながら、台所の包丁を見つめるー。


「ーーー…ぐぐ…」

治樹が表情を歪めると、瑠香は少しだけ不満そうに、

治樹の方を睨みながら近づいて来るとー、

突然ー、治樹を思いっきりビンタしたー。


「ーーいてっ…!」

治樹が思わず声を上げるー。


が、間を置かずに瑠香は2回、3回と、

何度も何度も治樹をビンタするー。


瑠香が人を叩くのなんて、見たことがないー。

そんな瑠香が、”暴力を”振るわされているー。


治樹は「おいっ!やめろ!」と、言いながら

瑠香の腕を掴むー。


中身は後輩の貞夫でも、身体は瑠香のものー。

”力”で、瑠香の暴力を止めることはできるー。


だがーーー


「ーーだ~か~ら~抵抗するなって」と、

瑠香が不満そうに言うと、台所の包丁の方に歩いていき、

それを手に掴むとー、自分の手に向けたー


「ーお、おいっ!やめっーー!」

治樹が慌てて叫ぶー。


がー、瑠香は容赦なく自分の指を軽く切ると、

流れ出した血を治樹に見せながら

「ーあんまり抵抗するとー、こんなもんじゃ済まないよ?」と、

瑠香が真顔で脅してくるー。


恐ろしい瑠香の表情と声ー。


治樹は「る…瑠香ーー…」と、その名を呼びながらも、

”言葉”で瑠香本人の意識を呼び戻すことは難しそうなこの状況に、

困惑の表情を浮かべるー。


瑠香は自分の血を舐めながら、

再び治樹に近づいて来ると、

”瑠香”の頭の部分だけを脱いで、顔を出しー、

「”先輩”は僕の言う通りにしていればいいんですよー」と、

邪悪な笑みを浮かべたー。


がーーー

その時だったー。


治樹が、”顔を出した”貞夫の頭を掴むと、

そのまま瑠香の皮から引きはがそうとするーーー


「ーーーっ!!!!?」

貞夫が少し驚いたような表情を浮かべるー。


首から下は瑠香を身に着けたまま、頭を掴まれた貞夫はもがくー。


そのまま、髪を引っ張って、貞夫の顔を壁に押し付けると、

「ーー瑠香にこんなことして、ただで済むと思うなよー?

 だいたい、俺が君に何をしたー?

 杉下くんが注意されるようなことをしてたから、

 注意しただけだろー?」

と、治樹が怒りの形相で言い放つー。


確かに、治樹の”注意”は普通の範囲内で、

強すぎる言い方もしていないし、嫌味も言っていないー。


しかし、それがこの後輩・貞夫には不満だったー。


「ーーうるさいうるさいうるさい!!いつもいつも偉そうにーー!!」

貞夫はそう言いながら、治樹を振り払うと、

慌てて”瑠香”の皮を再びちゃんと着直すーー。


「ーーー!」

治樹は”しまった”という表情を浮かべながら、

瑠香の方を見つめると、

瑠香は怒りに満ちた表情で「無駄な抵抗すんなって言っただろうがー」と

そう呟きながら、

突然、服を破り捨てるように脱ぎ始めたー


「なっ…!おいっ!」

治樹が叫ぶー。


しかし、瑠香はそれを無視して服を脱ぎ捨てると、

「ー僕に抵抗した罰だー」と、

治樹の目の前で、瑠香は自らの身体を弄び始めたー。


「お、おいっ!瑠香にそんなことさせるな!おいっ!」

治樹は怒りの形相で叫ぶー。


瑠香が自らの意思で自分の身体を弄るならともかくー、

自分の意思とは関係なく、そんなことをさせられているなんて

許せなかったー。


「ーーーくくくくーーー

 先輩の彼女の身体ー、最高じゃないですかー」

瑠香がニヤニヤと下品な笑みを浮かべるー。


はぁはぁ、と荒い息をしながら

興奮した様子の瑠香を見て、

「瑠香にそんな顔、させないでくれ!」と、叫ぶ治樹ー。


「ーー抵抗したらーーー…

 ”わたし”、自殺しちゃうかもよ?」

瑠香が邪悪な笑みを浮かべながら言うー。


震える治樹ー。

何もーー、何も抵抗できないー。


”乗っ取られた瑠香”の言う通りー、

”無駄な抵抗”ー。


治樹は怒りの形相で瑠香をー、

いや、”その中にいる”貞夫を睨むー。


がー、貞夫はお構いなしで、瑠香の身体を使って

何度も何度も、身体中に駆け巡る欲望を堪能するのだったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーククククー

 僕、大学にはいかないから、

 せいぜい頑張って」

瑠香はそう言いながらクスクスと笑うー。


「ーーふ、ふざけるなー…

 る、瑠香の人生を壊す気かー!」

治樹が言うー。


が、瑠香は首を横に振ると、

「”わたしの人生”なんてどうなっても構わないもんー!」と、

瑠香のフリをしながら笑ったー。


瑠香の身体を乗っ取った貞夫ー。

しかし、”大学生の瑠香”として大学に行くつもりもないらしく、

本来、今日も大学に行くはずだった瑠香本人の予定を

”無視”するつもりのようだったー。


戸惑いの表情を浮かべる治樹ー。

しかし、そんな治樹を見つめながら、

「ーーー…いいから行けよー。大学」

と、瑠香が命令口調で言うー。


「ーー…瑠香の身体で、変なことしたら許さないからなー」

治樹がそう言うと、瑠香は「ーいいから行けって言ってんだよー」と、

低い声でそう言い放ったー。


「ーーー…くそっー」

治樹は悔しそうにしながら、そのまま家を出ることしかできなかったー。


・・・・・・・・・・


「くくくくくーーー」

鏡の前に立つと、瑠香の身体で、

色々なあざといポーズをしたり、セクシーなポーズをして

ニヤニヤとする貞夫ー。


「ーくくくっ 先輩の彼女ってホントに美人だなぁ…」

ペロリと自分の指を舐めると、瑠香は

「さ~て…」と、呟きながらスマホを手にするー。


「ーーまーーー…

 ”先輩”がムカつくのももちろんあるけどー、

 僕の目的はそれだけじゃないんだなー」


瑠香はそう言葉を口にすると、

邪悪な笑みを浮かべたー。


「ーこの身体でいればー、

 先輩は”僕”を養い続けるしかないー。

  

 ーーくくー だから”こいつ”を選んだんだー」


瑠香はそう呟くと、鏡の方を今一度見つめるー。


”先輩”と”その彼女”である瑠香が

大の仲良しなのは、バイト中の話しぶりや、

以前、バイト先に瑠香が来た時の様子から知っていたー。


そして、いちいちうるさい”真面目”な先輩ー。

きっと、”彼女”が乗っ取られても、

一生懸命彼女のことを助けようとするのはー、

安易に想像ができたー。


「ーームカつく先輩を間近で苦しめながらー

 僕は永遠に、養ってもらうことができるー…


 ククーー僕の計画は完璧だー

 くくくっ!ははははははっ♡」


瑠香は心底嬉しそうに笑うとー、

そのままスマホで、何かをし始めたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーただいま」

暗い表情で治樹が帰宅するー。


すると、瑠香はスマホでゲームを遊びながら

ソファーに寝そべって「あぁーおかえりぃ~」と、

それだけ言葉を口にしたー。


「ーーーー」

治樹は「変なことしなかっただろうな?」と、そう言葉を口にすると、

瑠香は「ん~?バイトを辞める連絡をしただけかなぁ~」と、笑うー。


「ーなっ…!」

治樹は表情を歪めるー。


「ーお前…!勝手に瑠香のバイトを辞めさせたのか!?」

治樹が言うと、瑠香はクスクスと笑いながら

「ーー別にいいだろ?そのぐらいー。

 それともーーこの身体でHな自撮りでもしてネットに流してやろうか?」と、

そう言葉を口にするー。


「ーーぐ…」

治樹は、悔しそうにしながらも

抵抗することが出来ずに、握りこぶしを作るー。


「ー”わたしのために”頑張ってバイトもして、

 家賃もよろしくね? ふふー」

瑠香はそれだけ言うと、またスマホゲームに夢中になり始めるー。


治樹は、そんな瑠香を見つめながら

”どうにか、瑠香を正気に戻さないとー”と、心の中でそう呟いたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日もー、その翌日も、瑠香は大学にも行かず、

バイトにも行かずー、

家のことも何もせずー、まるで治樹を下僕のように扱っていたー。


「ーーおい!なんだその格好は!ふざけるな!」

帰宅した治樹が声を上げるー。


「ーーん~?えへへー 可愛いでしょ?」

瑠香はバニーガールの格好をしながら、あざといポーズをしてみせるー。


「ーふざけるな!今すぐ着替えろ!」

治樹がそう声を上げるー。


しかし、瑠香は「別に外に出ないんだし、いいじゃんー」とだけ言うと、

ニヤニヤしながら、治樹に身体を密着させてくるー


「ーおい…や、やめろ!」

戸惑う治樹ー。


「ーくくー”先輩”ー、顔、赤くなってますよぉ?

 彼女のバニー姿に興奮しちゃったんですかぁ?」


勝手にネットで購入した衣装を着ながら、瑠香は

揶揄うように呟くー。


「ーは、離れろ!」

治樹は瑠香を振り払うと、瑠香はケラケラと笑いながら、

そのまま今度は漫画を読み始めるー。


「ーーくそっ」

治樹は、積み上げられた食器を片付けながら、

表情を歪めるー。


”今の瑠香”は、常に家にいる状態ー。

しかも、家のことも何もせず、食事を済ませた後の食器も

出しっぱなしだー。


がー、”家事”をしないという選択肢は、治樹にはないー。


抵抗すればーー

瑠香が酷い目に遭わされてしまうー。


「ーーふぁ~~~ぁ」

あくびをしながら、漫画を読み終えた瑠香は、

バニーガールの格好のまま、寝る準備を始めるー。


食器を洗っている治樹を見て、瑠香はニヤニヤすると、

「これからも”わたしのために”頑張ってね~」と、

ふざけた口調で言いながら、そのままベッドの方に向かっていくー。


「ーーーーーーー…」

治樹は、少しイラッとしながらも

その感情を抑え込んでそのまま食器を洗い続けたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーあはははは、ほんとですか~?

 すご~い!」


少し前から、瑠香は

オンラインゲームにハマり始めたー。


元々、バイトの後輩・貞夫はゲームも好きで

よくそういう話をしていたー。


がーー。

治樹はそれを横目に苛立っていたー。


「ーんふふふ♡ ありがとうございま~す♡」

瑠香が甘い声で、相手のプレイヤーにお礼を口にしているー。


オンラインゲームをプレイしている瑠香は、

”男性プレイヤー”相手に色目を使うようなことを繰り返しているのだー。


「ーーーそういうの、やめろよー」

ゲームがひと段落したタイミングで治樹が言うと、

瑠香はクスクス笑いながら、

「ーあれぇ~?治樹ってば”嫉妬”してるの~?」と、

瑠香のような口調で言うー。


「ーーーくっ」

治樹は不満そうな表情を浮かべるー。


”中身はバイト先の後輩”

それは分かっているー。


けれど、この半月ー

ずっと”瑠香の姿”で、酷い仕打ちを受け続けてきた治樹は、

だんだんと、”瑠香がイヤな女に見えてきている”自分にも腹が立っていたー。


”瑠香は悪くないのにーーー”


人間の脳は、想像以上にこういう状態に適応できないのかもしれないー。


まるで、”瑠香”が、ネットで他の男に色目を使っているようなー

そんな錯覚をしてしまうー。

違うのは、分かっているのにー。


「ーこの方が、”有利”になるんですよー

 可愛い振る舞いをしておけば、他のプレイヤーが助けてくれる

 可能性が高くなりますからね」


瑠香はそう言うと、

「ーーーま、わたしに嫉妬してもいいけど」と、クスクス言いながら

再びゲームを始めたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


バイトの時間を増やしー、

家に帰れば家事をこなすー。


瑠香は、何もせず堕落した生活を続けるー。


しかも、家に帰ればー、


「ーーわ~~嬉しい~~♡

 え?彼氏ですか~?

 いるわけないじゃいですか~♡」


瑠香がオンラインゲームで他の男に甘いことを

口にしているー。


瑠香を乗っ取っている貞夫によればー

”彼氏持ちより彼氏がいない設定の方が、いい感じなんですよー”

とか何とか言っていたが”いないこと”にされているのも腹が立つー。


「ーーー…ーー」

”瑠香”に対してストレスが溜まっていく治樹ー。


”瑠香は悪くないー”

それは、何千回も心の中で呟いたー。


けれどーーー

疲れと苛立ちから、治樹はついに爆発したー。


「ーーいい加減にしろよっ!」

治樹が声を上げると、ゲームをしていた瑠香は

少し驚いたような様子で、治樹を見たー


「ーーへへー、先輩ー。

 いいんですか?

 彼女を傷つけちゃいますよ?」

瑠香がニヤリと笑うー。


がーー、治樹はもう我慢の限界だったー


「瑠香を返せよ!おいっ!」

治樹が、乗っ取られた瑠香の腕を掴みながらそう叫ぶー。


「ーー…ふふー い・や・だ」

瑠香はそう言い放つと、挑発的に治樹に対して

唾を吐きつけたー。


「ーーーーふ……ふざけやがって!!!!」

カッとなった治樹はそう叫ぶとーー

ついに、瑠香のことを叩いてしまったー。


叩かれた瑠香は少し驚いた様子を浮かべながら

ニヤリと笑うー。


「ーーあ……」

治樹は、自分の手を見つめながらすぐに瑠香の方を見ると、

「瑠香ー…ごめんー…俺ー」と、そう言葉を口にするー。


瑠香本人には、何も届かないというのにー。


瑠香はわざと”泣きそうな顔”をしながら

「治樹…ひどい」と、そう言葉を口にすると、

自分の部屋の方に逃げ込んで行ってしまったー。


一人残された治樹は、呆然としたまま自分の手を

見つめることしかできなかったー。


③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


乗っ取られてしまった大切な人との共同生活…!


過酷な状況はまだまだ続くのデス…!


今日もお読み下さりありがとうございました~!☆!

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