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一度触れた相手にいつでも変身する力を持つ

謎の男・洞口 優斗ー。


力を応用することで、部分ごとに別の人間の姿に

変身することもできるその力を、

彼は連日、悪用しながら

やりたい放題の日々を送っていたー。


しかしー、そんなある日、別の場所で暮らす

双子の姉・梨奈から電話が掛かって来たー。


梨奈自身も”同じ力”を持って生まれた人間ー。

が、彼女は優斗とは異なり、他人に変身する力を

危険な力として、封印しながら生きて来ていたー。


そんな梨奈の想いも、全く気にも留めず、

今日も優斗は他人に変身する力を悪用していくー。


★前回はこちら↓★

<他者変身>欲望のレパートリー①~快感~

「ーーーーえ?あれ?坂根(さかね)くんじゃないー?」 「ーーえ?嘘!?ほんとだ!」 とある街ー。 周囲の通行人の一部が、街を歩いていたある人物を見て 騒がしくなり始めるー。 それもそのはずー、 人気グループに所属するアイドル・坂根 道彦(さかね みちひこ)が 突然姿を現したのだー。 「ーーさ、坂根さんで...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーおっ!」

街を歩いていた優斗は、そんな声を上げながら

少し離れた場所で信号待ちをしている女の姿を見つめたー。


”ー俺好みの顔だぜ”

優斗はそう言葉を口にすると、その女の方に近付いていくー。


かなりぽっちゃりとした体形のその女の方に向かって

歩いていきながら、

優斗は、サッと、近くの建物と建物の間に隠れると、

そのまま”おばあさん”への姿へと変身したー。


坂道で疲れていたおばあさんに声をかけ、”人助け”を装い、

右手で触れた際に手に入れた変身の”レパートリー”だー。


”ババアで興奮する趣味はねぇがー、

 ババアの姿は他人の油断を誘いやすいからなー

 ま、ジジイでもいいんだがー”


おばあさんの姿に変身した優斗は、

そんなことを心の中で思いながら笑みを浮かべると、

そのまま、”おばあさん”とは思えない妙な速さで、

ぽっちゃりした子に近付いていくー。


それもそのはずー

”足”だけはおばあさんのものではなく、

人気アイドル・坂根 道彦の”足”を使っているー。

そのため、おばあさんの見た目なのにすいすいと歩くことができるのだー。


”感じるところだけ若い子に変身すれば、

 このババアでもたっぷり喘ぎ狂えるけどー

 前にやった時、妙な気分になってからそれ以降、やってないんだよなー”


そんなことを思いながら、目当てのぽっちゃりした子まで接近すると、

急にわざとらしくよろよろと歩きながら

「おっと、ごめんなさいねー」と、バランスを崩したフリをしながら、

右手でその子に触れるー。


「新しいレパートリー、ゲットぉ~…!」

おばあさんの姿のままそう呟くと、そのまま嬉しそうに

走り出す優斗ー。


「ーな、なんだあのばあさんー…!」

「ーーす、すげぇ…」


”足”だけ別人のものを使っているー…

などとは夢にも思わず、通りがかった二人の学生が、

猛ダッシュしているおばあさんを見て、呆然とした表情を浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーへへへへへー…」

帰宅した優斗は、早速、手に入れたぽっちゃりした女の姿に

返信すると、「ん~~~いい顔だなぁ」と、

鏡を見つめながらニヤニヤとそう言葉を口にするー。


さらにーー

”声帯”だけを”別の男”のものに変身させると、

ぽっちゃりした女の姿のまま図太い声を出し始めるー


「ーーへへへへへー見た目とのギャップがたまんないぜー」

そんな悪戯をしながら、声帯を再び元のぽっちゃりした女のものに

戻すと、「この子、痩せてたらもっと俺好みなんだけどなぁ」と、

そう呟きながら、指をパチっとはじいたー。


この前、アイドルの坂根 道彦として街中をウロウロした際に

”握手”するフリして手に入れたファンの女子大生の子の”身体”に

胴体から下だけを変身させるー。


するとー


「ーんふふふふふふっ…やっべぇ…かわいいー!」

先程のぽっちゃりとした女の顔のまま、見た目は

スリムな体形に代わり、優斗は嬉しそうにそう言葉を口にするー。


早速、家の中に用意していたメイド服に着替えて、

色々なあざといポーズを取って見たりー、

チャイナドレスを着て、大胆に生足を晒すポーズを楽しんだり、

巫女服を着て、どこかで買ったコスプレグッズの錫杖を手に、

回復魔法を唱えるかのようなポーズをしてウインクして見せるー。


「ーーんへへへへへへー…いいねいいねー」

一人でニヤニヤしながら、ぽっちゃりした女の”顔”と、

この前の”アイドルのファンの女子大生”の身体のコラボを楽しむ優斗ー。


さらには、「こんな俺好みの顔が来たらー」と、

笑みを浮かべながら、胴体から下の変身を”解除”して、

自分本来の姿に戻すー。


「ーーくくくくくく…」

ぽっちゃりした子の”顔”のまま、身体を折り曲げて、

自分の棒を舐め始めるーーー


ニヤニヤしながら顔を上げると、

「ひとりで咥える女役と、咥えられる男役をやるーー…

 これぞ、欲望の一人二役だぜー」と、笑みを浮かべながら

満足そうに、自分の口で舐めながら、自分のそれを勃起させたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「久しぶりー。直接会うのは、お正月の時以来だったっけー?」

双子の姉・梨奈がそんな言葉を口にするー。


「ーーははーそうそうー

 姉さん、あの時より痩せたんじゃないか?」

優斗がそう言うと、梨奈は「ー別に痩せてないしー」と、

そう言葉を口にしながら、紙袋から

「あ、色々あんたの好きそうなもの買って来てあげたからー」と、

おみやげを紙袋から取り出すー。


「ーへへへ…サンキュー」

優斗がそう言いながら、姉・梨奈から貰ったお土産を見つめると、

ゾクゾクしながら、姉・梨奈を横目で見つめたー。


”クククー実は今、下半身は”俺”のものじゃない姿に変身してるんだよなぁ”

優斗は、そんなことを思いながら笑うー。


下半分は今、先日のアイドルファンの友達の女子大生のものに

変身しているー。

つまりは”ついてない”状態だー。


昔から、優斗は”どうせ双子で同じタイミングで生まれて来るなら

俺が姉さんになりたかった”と、思うぐらいに

姉・梨奈のことが弟として好きだったー。

いやー、歪んだ感情もそこにはあるかもしれないー。


そんな姉・梨奈と一緒にいると、

ついつい勃起してしまうことがあるのだー。

なんとか抑えようとしても、なかなかうまくいかないー。


だからー、

こうして下だけを”ついてない”身体に変身させてしまえば

その心配はなくなるのだー。


それとーーー


”ー変身能力を使うなって言ってる姉さんの前で

 実は使ってるこの状況も興奮するんだよなー”


そんなことも思っていたー。


「ーところでさー、

 ”本当に”例の力、使ってないよね?」


少し不安そうに言葉を口にする梨奈ー。


「ーーあ?

 ははー、”俺たちのあの力”のことか?

 使ってるわけないだろー?

 

 俺は姉さんの言うことは何でも聞くんだからさー」


”嘘”だー。

変身能力は平気で毎日毎日使っているー。


がー、梨奈に忠誠にも似た感情を抱いているのは事実で、

優斗は”一度も”姉の梨奈の姿に変身したことはなく、

身体の一部分だけであっても、変身したことはなかったー。


もちろん、梨奈を傷つけるつもりもないー。

それが彼の唯一大事にするものであり、唯一の弱点…とも

言えるかもしれないー。


「そうー。

 でも、最近ネットでこんな話が出回っててさー」

梨奈はそう言うと、スマホを優斗に見せつけるー。


”人気アイドル 坂根道彦が二人!?”

と、いう記事だー。


とあるスタジオで撮影の仕事に臨んでいたはずのアイドル・

坂根 道彦が街中に出没してファンと握手を交わしたー、

そんな話題ー


”ーーー”

優斗は、それを見ながら表情を歪めたー。


”ーーチッ、坂根は人気者すぎて目立ち過ぎたかー”

優斗は心の中でそう呟くー。


一般人なら、いくら変身して

”その人が二人いる状態”になっても、同じ場所に居合わせなければ

あまり騒動になることはないー。


が、人気アイドル・坂根 道彦ともなれば

こうして話題になるー。


そうならないように、”スタジオでの撮影中”という

閉鎖空間に本物がいる時間帯を選んだつもりだったが

それでも騒がれてしまったようだー。


「ーーー念のため聞くけど、あんたじゃないよね?」

”同じ力”を持つ姉の梨奈ー。


優斗とは違い、梨奈はこの力を昔から危険視して

”絶対に使っちゃいけない”と、弟の優斗にも

そう言い聞かせているー。


そんな梨奈がこのニュースを見れば、

優斗を疑うのも無理はないー。


がーー


そんな姉の疑いの視線に、優斗はその場で

大げさに土下座をするとー、

「ーー俺、姉さんには絶対に嘘つかないよー」と、

そう言い放つー。


「ーーーーーー」

梨奈は、そんな優斗の方を見つめながら、

「本当に?」と、呟くと、

優斗は「本当だよー。絶対に使ってないー」と、断言するー。


「ーこれ、多分そっくりさんがふざけて本物のフリしただけだろ?」

スマホを指差しながら、優斗が

改めてそんな言葉を口にすると、

梨奈はしばらく間を置いてから「そっかー」と、

笑みを浮かべたー。


「それならいいのー。疑ってごめんねー。

 でも、わたし、優斗のことが心配でー」

梨奈のそんな言葉に、優斗は「はははー心配性だなぁ姉さんはー」と、

そう言葉を口にしながら笑ったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


梨奈が帰宅するとー、

早速優斗は”別の人間”の姿に変身したー。


その姿はー

優斗の初恋の相手・萌(もえ)だったー。


「ーーへへへ…さ~てと…

 今日はこの姿で存分に楽しむとするかなー」


そう言葉を口にすると、

優斗はその日も、存分に”お楽しみ”を始めるのだったー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


優斗の”お楽しみ”の日々は続くー。


カラオケにやってきた優斗は、

自分の姿のまま、声帯だけを”萌”のものに変身させて、

萌の声で歌い始めるー。


姿ごと萌になって歌うのもいいがー、

時々こういう”ふざけた遊び”もするー。


「ーーーー」

数曲歌い終えると、笑みを浮かべながら

ピザを注文する優斗ー。


”萌”の姿で入店した優斗は、

”身体”だけ、萌ではなく、萌よりも少し小太りな女の姿に

変身させるー。


「ーーー」

ピザを持ってきた女性店員は特に無反応だー。


しばらくすると、優斗は再びドリンクを注文するー。


そしてー”萌”の姿のまま

胴体を、この前のぽっちゃり女のものに変身させるー。


するとー、

さっきと同じ女性店員が飲み物を持ってきて

表情を歪めたー。


”明らかに何かに気付いた顔”をしているー。


萌の姿をした優斗は、ニヤニヤしながら

その反応を見つめるー。


何も知らない店員からすれば、

”料理を持ってくるたびに、何故か客の女が急激に太り始めている”

そんな状態ー。


顔はずっと、萌のままだから、余計にそう見えるのだろうー。


「ーーー……」

明らかにソワソワした様子の女性店員を見ながら、

優斗はさらに”悪戯”を考えるー。


「ーーあのぅ」

声帯を、別の男のものに変身させて、突然男の声で話し始めるーー


「ー!?!?!?」

女性店員は明らかに動揺した様子で

「な、何でしょうかー?」と、そう言葉を口にすると、

「ーーわたし、女に見える?それとも男に見える?」と、

ニヤニヤしながら”クイズ”を出し始めるー。


「ーーえ…??え…??

 あ、あのーーそ、そのー」

女性店員は戸惑った様子を見せながら、返事に困っているー。


店員目線で考えれば外したら外したで

何か言われそうだし、

何だか注文を運んでくるたびに身体が大きくなっているし、

”得体の知れない客”でしかないー。


正直に言えば”関わりたくない”と思っても無理はないー。


「ーーんふふふふー

 正解はぁ~…」

そう言いながら、声帯をーー

既に”変身のレパートリー”に加えたこのカラオケ店員の”声”が出る用、

この店員のものに変身させるとー、

「女でした~!」と、そう言葉を口にしたー。


「ーーーーー!」

目の前にいる”得体の知れない客”の声が

”自分と同じ声”であることに、カラオケの女性店員が気付いたかどうかは

分からなかったものの、逃げるようにして

頭を下げると立ち去っていくー。


「ーーーーー」

優斗は、そんな後ろ姿を見つめながら笑うと、

”もう、次はあの店員、来ないだろうなー”と思いながら

たった今、飛び出して行った女性スタッフの姿に変身して、

そのまま歌いはじめたー。


「ーんふふふふふー

 いい声してんじゃ~ん!」

嬉しそうにそう言い放つと、タイミングを見計らって

”また”ドリンクを注文するー。


すると、今度は男性スタッフがやってきたー。


「ーーお待たせしました~!

 ーーーって…え?あ、朝倉(あさくら)さんー?」


先程の女性スタッフの姿に変身して、

偉そうにイスに座っていた優斗を見て、

やってきた男性スタッフは驚いたような声を上げたー。


それもそのはずー、

勤務中であるスタッフが、カラオケの個室で遊んでいるのだから、

当然と言えば当然の反応だー。


「え…?こ、ここで何をー?」

男性スタッフの言葉に、優斗は先ほどの女性スタッフの姿のまま

笑みを浮かべると、

「なにって?サボってるのよ?ふふふー」と、

そう言葉を口にしたー。


そして、その上でーーー

「黙っててくれたらー、あとで何でもしてあげるー」

と、呟きながら、その男性スタッフの耳元で囁いたー


「Hなことでも、ねー」

とー。


カラオケ店を存分に振り回しながら、

それを堪能した優斗は、とても満足した様子で、

家への帰路につくのだったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


夜ー


「ーな、なんだお前はー!?」


とある裏社会組織の事務所に乗り込んできた男ー。

銃を手にしたその男を前に、

事務所で”留守番”をしていた組織の男が声を上げるー。


がー、男は返事をせずにその男も、近くにいた男にも

銃撃を加えると、

いかにも下っ端にしか見えない男だけを残して

笑みを浮かべたー。


「ーーへへへー今日もいい仕事をしたぜー」


その男はー、優斗だったー。


裏社会組織の事務所に乗り込んで、銃を放ち、

構成員らしき人物を2人射殺した優斗は

笑いながら、震えている下っ端の肩を叩くと、

「ー洞口 優斗の名を忘れるなよ」と、

笑みを浮かべながらそう言葉を口にしたー。


③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


次回が最終回デス~!☆


欲望の限りを尽くす優斗に

待ち受けている未来は、どんな未来なのか

ぜひ見届けて下さいネ~!☆


お読み下さりありがとうございました~!☆!

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