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謎のコンタクトレンズを手に入れ、

人を操り、”100%成功するナンパ”を堪能していた男子大学生の恭司。


友人の和人が戸惑う中、

お構いなしに、恭司は”お持ち帰り”を成功させていくー


相手がカップルであろうと、姉妹であろうと、

彼の持つコンタクトレンズを前にすれば、無力なのだー。


☆前回はこちら↓☆

<MC>次世代ナンパ①~無謀な誘い~

「ククククククー」 男は、夜の繁華街を歩いていたー。 その目的は、ただ一つー。 今日、”遊ぶ相手”を探すためー、 つまりは”ナンパ”をするためだー。 「ーーー…おいおい」 ニヤニヤと笑う横に立っていた男が苦笑いをするー 「本気かよー…?やめとけって」 男が、ニヤニヤしている男をなだめるようにして言うと、 「内堀...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


恭司は休日の今日、昼間から街にやってきていたー。


「ーーー」

周囲を見渡す恭司。


今日は友人の和人を連れてきていないため、

一人での”ナンパ”だー


”さ~て、今日は時間もたっぷりあるし、濃厚な時間を過ごすとするかな”

そんなことを思いながら、恭司が獲物を探していると、

休日の今日も仕事なのか、スーツ姿のOLの姿が目に入ったー


”へへへへ…いい黒タイツじゃんー”

恭司が、OLの足を見つめながらそう呟くと、

”あのOLをナンパするか”と、笑みを浮かべるー。


恭司の手には、人を洗脳する力を持つコンタクトレンズが

収められているー。


それを装着して、恭司は

歩いていたOLの背後から声をかけたー。


年齢は恭司とそれほど変わらないように見えるー。

今年社会人になったばかりか、あるいは数年目ぐらいのOLだろうー。


「ーはい?」

OLが不思議そうに首を傾げるー


「ーせっかくの休日だし、仕事なんかしてないで、

 俺とホテルでも行こうぜ?」

恭司がいきなり、とんでもない言葉を投げかけるー


初対面の相手に対する口の利き方がなっていない上に、

いきなりホテルに行こう、など、とんでもない発言だー。


「ーーな…なんなんですかあなたはー」

OLは、不満そうにそう言葉を口にするー。


当然の反応と言えるー


「いやぁ、いい脚だなぁって思ってー

 その足で、俺のコレ、気持ちよくしてほしいんだよー」


恭司がそう言い放つー。


しかし、OLは顔を赤らめながら

「い、いきなり何なんですか!?

 わたし、オフィスに戻らないといけないので、失礼しますー」と、

苛立ちを隠せない様子でそう言い放ちながら立ち去ろうとしたー。


「ーーーーークク」

恭司は笑みを浮かべるー


”まだ”

コンタクトレンズを”あえて”起動していなかったー。


何となく、その方が反応が楽しいと思ったからだー


カチッ、とコンタクトレンズの洗脳機能を起動すると、

恭司はOLの前に回り込んで再び声をかけたー


「俺とホテルに行こうぜー」

恭司が再度、そう言葉をかけるー。


「ーーー…」

OLは、一瞬戸惑ったような表情を浮かべたもののー

「そ、そこまで言うならー」と、

今度はホテルに行くことを承諾したー


「へへへへへへー

 今日は夜まで一緒に欲望塗れになっちまおうぜー」


恭司がふざけてそう言うと、

OLは嬉しそうに頷くー。


「ーーー…」

恭司は、そこでいじわるな気持ちになって笑みを浮かべると、

「ーでもさっき、一度、断ったよなぁ…」と、

言葉を口にして、チラッとOLのほうを見るー


「えっ… え、そ、それはー…そのー」

OLは驚いた様子でもじもじしてからー

「ご、ごめんなさいー…わたし、素直になれなくてー」と、

心底申し訳なさそうに言葉を口にするー。


「ーーへへへへへー

 なら、会社に今すぐ連絡して

 ”ホテルでエッチするので早退します”と伝えろ」


恭司がそう言うと、OLは「うんー。そうする」と、

それが当たり前かのように、

躊躇することなく、会社に連絡を入れたー


「ーわたし、これからホテルでエッチなことをするのでー

 はい、今日は早退しますー」


真面目にそう言っているOLを見て、

恭司はその横で笑いをこらえきれずに笑ってしまったー。



「お前、名前はー?」

恭司がそう聞くと、OLは「亜津美(あつみ)よー。よろしくね」と

嬉しそうに笑みを浮かべたー


「へへへー…じゃあ、今日は1日中、楽しませてもらおうかなー」

そう言い放つと、恭司と亜津美は、そのままホテルの中へと

姿を消したー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


1週間後ー。


「ー戸崎ーまだ”アレ”やってんの?」

友人の和人が、大学で声をかけて来るー。


「ーははは、決まってるだろー?

 100%成功するナンパが目の前にあるんだからさー。


 お前だって、100%当たるガチャが目の前にあったら、

 やるだろ?」


恭司が笑いながら言うー。


呆れ顔の和人ー。

正直、和人からすれば”人を洗脳してお持ち帰り”などということは

褒められたことではないと思っているし、

できれば止めたい気持ちもあったー。


「ーやめとけってー。

 そのうち、逮捕とかされるぞ?」

和人が戸惑いながら言うー。


「ははは、されねぇってー

 相手と同意の上でホテルに行ってるんだからー。」


「ーでも、それは”洗脳”してるからだろ?

 本当は、相手だって同意してないはずだー」

和人がなおも食い下がるー。


「ー心配性だなぁ、内堀はー」

恭司はそれだけ言うと、

昨日は大学帰りの女子大生を二人まとめてお持ち帰りし、

一昨日は、ファミレスでバイト中の子を

”君をテイクアウトしたいな”と、そのままお持ち帰りしたのだと言うー。


「ーーー…俺、知らないからなー?」

和人がそれだけ言うと、恭司は笑いながら

「大丈夫だって」と、忠告を聞く様子もなく、笑みを浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その日の夜も、恭司は”お持ち帰り”を楽しんだー。


「ーーお…あの子、滅茶苦茶可愛いじゃんー。」

恭司がそう呟きながら見つめた視線の先にはー、

ちょっとふわふわした感じの優しそうな子がいたー。


ニヤッと笑みを浮かべた恭司は早速”ナンパ”をしようと

コンタクトレンズをはめて、その子の元に近付いていくー。


「ーなぁ、俺と一緒にホテルに行こうぜー?」

恭司が笑いながら声をかけるー


「す、すみませんー…

 わ、わたし、急がないとー」


相手の女は、戸惑った表情でそう呟くー。


だが、恭司はコンタクトレンズの機能をオンにして微笑んだー


「ー行くよな?ホテルー」

その有無を言わさぬ言葉に、相手の女は

笑顔になって「もちろんー 行く行く!」と、嬉しそうに答えたー


それが”自分の本心”だと思い込みながらー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


数日後ー


”ーーうんうんー

 それで、会社、クビになっちゃった!

 でも、またその人と今度またヤる約束してるからー”


「ーーーは?」


恭司の親友・和人は表情を歪めたー。


”実家を離れて暮らしている3歳ほど年上の姉”が、

そう言ったのだー。


「ーーど、どういうことだよー?

 く、クビってー?

 仕事中に、ホテルってー?」


和人が言うと、和人の姉は、笑いながら答えるー


”ーだって、誘われたんだもん!

 断るなんてもったいないし、

 すっごく興奮したし!”


姉がそんな風に言い放つー


「ーま、待てよ…

 え?そ、それ、ホントに言ってるのかー?

 く、クビになったってー…え???」


和人の姉は必死に努力をして

自分のやりたい仕事に就いたー。

毎日、楽しそうに仕事をしていたはずだー。


しかし、その会社を”昼休みの最中に”仕事を放り出して

男遊びをして、クビになったのだと言うー。


その話に、和人は呆然としながら、

姉に確認するー


「そ、その相手の男ってー?」


和人は震えたー。


姉から返ってきた返事はー

親友の名前ー


”戸崎 恭司”だったー。


恭司が先週、洗脳して”ナンパ”したOL・亜津美はー、

恭司の親友である和人の姉だったのだー。

恭司は面識がなかったため、

まさか親友の姉が相手だとは夢にも思わずー

苗字は聞かなかったため、気付かなかったー


「許せねぇ…」

和人が呟くー


”えっ…!?”

姉・亜津美の戸惑う声ー


「あいつ…姉さんに手を出しやがったー」

怒りの形相でそう呟いた和人は姉との電話を終えると、

すぐに家から飛び出したー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


恭司に連絡を入れながら、恭司の家に向かうー。


しかし、恭司から返事はないー。

完全に無視されているようだー。


”俺の姉さんまで洗脳するなんて、どういうつもりだ!”

”絶対に許さねぇ”


そんなLINEを何度も何度も送るー。

”あいつ、多分、俺の姉さんだと知らずにやったんだろうけどー

 もう、あんなことやめさせてやる!絶対許さないからなー”


そう思いながら、恭司とのLINEの画面を見つめるー。


相変わらず、恭司から返事はないー。


昨日の恭司とのやり取りを見つめるー。

昨日も恭司は”ナンパ”を楽しんだらしくー

”母親と娘で歩いていた親子”のうち、大学生の娘のほうをナンパして、

母親の目の前で連れ去ったことを自慢していたー。


”お母さんにこんな姿を見せられるのかぁ~?”


”当たり前でしょ!こんな楽しいことー…やらないわけにはいかないし!”


そんな会話シーンまで送られてきていたー。


「(あいつが反省しないようならー

  あの変なコンタクトレンズ、ぶっ壊すしかねぇなー)」


そんなことを思いながら、和人が恭司の家の前に

やってきてインターホンを鳴らすー。


しかし、返事はないー。

電気はついたままなのに、返事がないー。


怒りの形相で和人がドアをノックするとー、

ふと、ドアの鍵が開いていることに気付いたー。


「ーーー」

ドアを開けて「おい!戸崎!」と、叫ぶ和人ー。


だがー、それでも返事はなくー

流石に違和感を感じて部屋の中に飛び込むとー、

恭司の姿はなく、部屋の中は

まるで何かが争ったかのように、妙に散らかっていたー


「な、なんだこれー…?」

和人は戸惑いながら、その様子を見つめたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーーひっ…た、助けてくれ… お、おいっ!

恭司が、悲鳴を上げながら、倉庫のような場所に

連れ込まれて、柄の悪い男たちに囲まれていたー。


「ーー俺の娘に、手を出すとはいい度胸だな?」

いかにもヤバそうな雰囲気の男が、拘束された

恭司の目の前に立ち、そんな言葉を口にするー


「ーし、し、知らなかったんですー!

 すみません、本当にすみません!」


悲鳴を上げる恭司ー。


数日前に恭司が”ナンパ”した、

ふわふわした感じの女ー…

その子の父親は、裏社会の組織を牛耳る男の娘だったー。


そうとは知らずにその子を洗脳してお持ち帰りしー、

恭司と別れた後に、その子は父親に対して

”当たり前のこと”と言わんばかりにそのことを

嬉しそうに報告ー、

父親は激怒し、恭司の身元を調べ上げて、

娘が謎のコンタクトレンズで洗脳されたことも知ったー。


そして、今日、恭司は家に乗り込まれて、

こうして連れ去られて暴行を受けていたのだったー。


「ーーー頭の娘に手を出すとは、

 生かして返すわけにはいかねぇ」


荒々しい男が、スタンガンのようなものを手に、

そう言い放つー。


周囲には鉄パイプを持った男や

ナイフを持った男もいるー。


「ーーー許してください!すみません!すみません!

 本当にすみませんでした!」


ナンパをしていた頃の恭司の面影はなく、

まるで別人のように、恭司は情けない姿で泣き喚いたー。


「ーーこ、殺さないでくださいー!お願いします!お願いします!」

恭司が泣きながら叫ぶー。


「な、何でもしますから!お願いします!」

恭司のそんな言葉に、男は笑みを浮かべると、

「何でもすると言ったな?」と、恭司のほうを見つめたー


「ーは…はい…な、何でも!」

恭司がそう言うと、

「だったらー」と、男が”コンタクトレンズ”を手に、にやりと笑ったー


「ーーーー!!!」

恭司の表情から笑顔が消えて、絶望の色が浮かぶー。


「ーーお前には、一生俺の駒として働いてもらおうー

 一生、俺たちのために雑用をするんだー。

 死ぬまでな」


男が恭司の持っていたコンタクトレンズを手に笑うと、

その使い方を恭司に対して聞き始めるー


”言えば、洗脳されるー”

そう思った恭司は必死に口を閉じたー。


だがー、激しい暴行を受けた恭司は、

ついにコンタクトレンズの使い方を話してしまうーー


「ーお前は一生、俺の元で雑用として働くんだー

 いいな?」


男の言葉に、恭司は震えるー


だがー、すぐに嬉しい気持ちになってきてー

”これが洗脳される側の…感覚ー”と、絶望的な感情を覚えるー。


しかし、それもすぐに消えて、

恭司は幸せそうに「一生あなたについていきます!」と叫んだー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーくそっ!逃げやがってー」

恭司が姿を消したー。


友人だった和人は、姉のことで

恭司を懲らしめてやろうと思ったものの、

恭司は大学にも、家にも姿を現さずにー

そのまま消息不明になってしまったー。


和人は、恭司の身に何が起こったのかを知らないまま、

舌打ちをすると、

仕事を失ってしまった姉・亜津美のことを心配しながら

深々とため息をついたー。



おわり


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


何かやらかしそうな雰囲気が①から漂っていましたが

やらかしてしまいました~!★笑


力を手に入れた時には、

慎重にその力を使わないと、ですネ~!


お読み下さりありがとうございました~!

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