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一人暮らしを始めた娘・結花の様子がおかしいー


母・久恵はそんな結花の様子を探るうちに

”何かに巻き込まれているのではないか”という

強い不安を覚え始めるー。


娘の結花は”憑依”されているー。

そんな真実にたどり着けないまま、

正体不明の人物からかかってきた”これ以上、娘を探るな”という電話を

無視した結果ー、夫の修武が遺体となって

発見されてしまうー。


果たして、事件の真相はー。

娘の運命はー…?


☆前回はこちら↓☆

<憑依>一人暮らしを始めた娘の様子がおかしい③~悪意~

娘の結花の様子がおかしいー。 一人暮らしを始めてから母・久恵が感じていた違和感は”確信”へと変わったー。 娘のアパートに直接足を運んだ久恵は、 ”まるで別人のような”雰囲気の結花に、攻撃的な言動を 繰り返されて、最後には「もう放っておいて」と冷たく言われてしまうー 落ち込む久恵。 どう考えても、結花は普通...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ククククク…これで結花は完全に俺のものだ!」

”憑依された結花”は、自分の部屋の中で嬉しそうに笑みを浮かべていたー。


その姿は、心優しい娘の姿でもー

年頃の女子大生の姿でもなくー、

欲望に満ちた、邪悪な何か、としか表現できないような

そんな、姿だったー。


「ーーはぁ…揉んでも揉んでも飽きないー…」

顔を真っ赤にしながらだらしのない姿で

両胸を揉み続ける結花ー


「ーくひっ…♡ あぁ…このゾクゾクする感じ…

 ほんと、たまんねぇな…」

結花はそれだけ言うと、笑みを浮かべながら

”久恵”のことを思い出すー


”まぁ、アイツも、もうこれ以上、コソコソ嗅ぎまわることは

 しないだろうよー”


十分に”警告”はしたー。

これ以上、久恵に命を懸けてまで、

娘の異変を探るような度胸はないはずだー。


これで、終わりだー


結花はもう、俺のものだー

いいや、俺こそが、結花なのだー。


・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーー」

夫・修武の葬儀関連を終えた久恵は、

”更なる警告”を無視して、

結花のアパートの近くにやってきていたー。


結花の身に、何が起きているのかは分からないー。

これ以上、結花を好きにさせるわけにはいかないー。


「ーー!」

久恵が、結花の住むアパートに近付くと、

アパートの大家である竹内源治が姿を現したー


「これはこれは、奇遇ですなー。

 この度は、ご愁傷様でしたー」


竹内源治が、そう言いながら頭を下げるー


「え」

一瞬、久恵は表情を歪めるー。


夫の修武が死んだことを、何故この大家が知っているのかー。


そんな疑問が、頭の中に浮かび上がるー。


「ーーーーどうして、それを?」

久恵は思わずそんな言葉を口にしてしまうー。


「ーーあぁ、いやー、

 娘さんから、実家に父親が亡くなったと聞かされましたねー。」


源治の言葉に、久恵は「そうだったのですね…」と、頷くー。


確かに、そういう理由で、この大家が、久恵の夫が死んだことを

知っているのは、別におかしな話ではないー。


「ーーそれでは、失礼しますー」

源治はそれだけ言うと、買い物帰りだったのか、

自分の部屋に戻っていくー。


久恵は、ふぅ、とため息を吐きだすー。


色々なことがあって、疑心暗鬼になっているー。

そう、思わずにはいられないー。


「ーーー」

久恵がアパートの階段を上り、結花の部屋の前に進もうとするとー

今度は、202号室ー…結花の隣人の田島の姿が目に入ったー


”またあの人ー…”

久恵は咄嗟に警戒するー。


結花の住む203号室の隣人・田島は”いつも”タイミングよく

久恵の前に姿を現すー。


偶然なのかもしれないが、何となく”監視”されているような気がして

気味が悪いー。


少し髪のボサついた感じの青年で、年齢は結花と同じぐらいに見えるがー

その素性は、今のところは分からないー。


「ーーーー!」

咄嗟に廊下の影に身を隠した久恵ー。


すると、202号室から出て来たばかりの田島は、

驚くべきことに、”結花のいる203号室”のインターホンを

鳴らしたのだー。


「ーーえ!?」

久恵は思わず驚くー。


”あの人、やっぱりー…結花に何か関りがあるー”


そう思うと同時に、久恵は危険も顧みずにに

廊下の影から飛び出して

「ーこんにちはー田島さんー」と何食わぬ顔で声をかけたー。


「ーー!!!!」

田島はびくっとした様子で久恵のほうを見ると

「こ、これはー平本さんのお母様ではないですか」と、

少し動揺した様子で答えたー


「結花に、何か御用ですか?」

久恵が少し鋭い口調で聞くと、田島は露骨に焦りを見せて

キョロキョロし始めるー。


だが、次の瞬間ーーー

ガチャっと、203号室の扉が開いて、結花が顔を出したー


「ーーーーーーなかなかしつこいねー」

結花がニヤッと笑いながら久恵のほうを見るー。


「ーーー…結花ー」

久恵は困惑するー。


”これ以上娘のことを嗅ぎまわるな”と脅して来た謎の人物と、

結花はどういう繋がりがあるのだろうかー。


結花の”なかなかしつこいね”という言葉はまるでー

結花が脅しの本人であるかのようなー言い方だー。


「ーーひ、ひ、平本さんー

 き、今日はタイミングが悪いみたいだから、俺はこれでー」


田島はそう言うと、そのまま立ち去ろうとするー。


だが、結花はそんな田島を呼び止めると

「いいじゃんー。一緒に入ってもらお」と、だけ言うと、

田島と母・久恵、二人に部屋の中に入るように促したー。


「ーーーーー」

久恵は、結花の部屋の中に入り、唖然とするー


まるで”男の一人暮らし”のような部屋ー。

結花の”趣味・趣向”とはまるで一致しないー、

そんな、不気味な部屋ー。


「ーーーーーー」

煙草の吸殻が雑に捨てられている灰皿ー、

まさか結花が飲むとは思えないけれど、台所付近には

酒が置かれているのも確認できるー


「ーーさぁ、”いつも通り”楽しもっか」

ニヤッと笑う結花ー。


その言葉に、隣人の田島は困惑した様子で、

チラチラと、結花の母である久恵のほうを見つめるー


「ふふふー。大丈夫気にしなくていいよー

 ほら、いつも通りーーーエッチなこと、しよ?」


結花の色っぽい雰囲気に、

久恵は呆然とするー


”この子は、本当に結花なのー?”

そんな風にすら、思ってしまうー。


部屋の変貌ぶりもー、

結花の変貌ぶりもー、

”結花に何が起きたのか”まるで理解できないー。


やがて、結花が強引に田島にキスを始めるー。

少し気が引けている様子の田島に強引に舌を絡めて、

激しいキスを、”母親の目の前で”繰り広げるー。


思わず、言葉を失う久恵ー

何と声をかけていいのかも、分からなかったー。


あまりの衝撃に、身体は動かずー

声も出せなくなってしまったー。


人間、恐怖のあまり声が出なくなるだとか、

身体が動かなくなるだとかー、

そんなことも言われるけれどー

今の状況は、まさに”それ”だったー。


「ーーーや、やばいってー… えっ…?」

田島の困惑した声で、久恵は我に返るー。


結花が、田島にズボンを下ろすように命じるー。

その言葉遣いは、まるで男のようでー、

命令口調だったー。


「ーこいつに”今のわたし”を見せ付けてやるの」

結花はそれだけ言うと、

田島のアレを躊躇なく咥えて、激しくそれを刺激していくー


久恵は呆然としてー

そこから目を逸らすこともできなかったー


田島の体液が結花の口の中にぶちまけられるー。


それでも、母親からすれば地獄のような光景が続きー

目の前で、田島と結花が、”最後まで”ヤるーー

そんな行為を見せ付けられたー


呆然と座り込む結花ー。


「ーー…お、、お母様ー…す、すみませんーへへ…

 い、いつも、娘さんには、世話になってましてー」


田島が気持ちよさそうな笑みを浮かべながら言うー。


田島が当初から”お世話になっている”と言っていたのはー

恐らく、こういうことを今までもしていた、

そういうことなのだろうー。


「ーーーー…ゆ…結花…どうしちゃったの…?」

身体をガクガク震わせながらそう言い放つー。


”結花は、何に巻き込まれているのか”

”結花は、何で変わってしまったのかー”


そんな、疑問塗れの状況の中ー、

結花は口を開いたー


「ーーお前に手を下すようなことは、したくなかったんだけどなー

 だから、何度も警告したのにー」


結花はそう言うと、にやりと笑みを浮かべながらー

「ーお前を巻き込まないようにー

 自分の身体まで捨てたのにー…久恵ー」

と、信じられない言葉を口にしたー


「ーーーえ……あ、、、あなたは…だ、誰なの?」

久恵は、震えながら言葉を振り絞るー。


すると、結花は邪悪な表情を浮かべながら言い放ったー


「ー俺だよ久恵ー…分からないのか?」

とー。


「ーーー…!」

久恵が”まさかそんなはずは”と、思いながらも、

結花のほうを見つめると、結花はニヤリと笑いながら

言葉を続けたー


「お前の夫の、修武だよー」

とー。


呆然とする久恵と、困惑する田島を前に、

結花は語るー。


「ーあ、あなたは死んだはずー…」

久恵が言うー。

夫の修武は”これ以上娘に関わるな”と脅して来た謎の人物に

殺されて、確かに遺体となって発見されたはずー。

”火葬”の現場も目撃したー。


だが、結花は、そんな久恵の困惑に答えるかのように

全てを打ち明け始めたー。


”憑依薬”なるものを使い、

修武は”自分の娘”である結花に憑依して、

結花を自らのモノにしたことー。


”憑依して”結花を私物にするためには

”実家”にいられたままでは難しいー

そのため、大学生になった結花に一人暮らしをこっそり勧めたのは、

自分であることー


”仕事”と偽り、外のビジネスホテルに宿泊しー

その部屋の中で霊体になって、結花に憑依ー、

夜になるまで毎日毎日、結花の身体で欲望を堪能していたことー


結花本人の意識は心の奥底に封じ込めー、

明るいうちは”仕事”に出かけているフリをして、

自分の身体をビジネスホテルに放置、結花の身体で過ごし、

夜になると、結花の身体から抜け出し、自分の身体に戻り、

何食わぬ顔で、久恵の待つ家に帰宅するー…

そんな生活を、修武は繰り返していたのだー


「ー久恵ーお前を巻き込むつもりはなかったー

 だから、結花に一人暮らしを始めさせて

 お前に気付かれないように、結花に憑依して楽しんでたー」


結花の身体で、そう説明する修武ー。


しかし、誤算は、母である久恵が

”電話”だけで結花の異変に気付いたことだー。


”何も知らないフリ”をして、修武は

”心配しすぎなんじゃないか?”と、久恵を遠ざけようとしたー。

だが、久恵はそれでも結花の異変を心配し続けて、

結花のアパートにまで顔を出すようになったー。


そのためー、

修武は見知らぬ男に憑依して”久恵”に電話をかけてー

”これ以上関わらないように”警告したー。


だが、それでも久恵は諦めなかったー


”このままじゃ、いずれ久恵は真相にたどり着くー”


そう思った修武は”自分の身体を捨てること”にしたー。

車の中で”自殺”する準備を整えた上で、

”幽体離脱”して、自分の身体から抜け出しー、

”抜け殻になった自分の身体”を死なせたー。


修武の遺体が見つかったのはそのためだー。


修武は知っていたー

”自分の身体が死んでも、霊体になっていれば問題ない”

ことをー。


だから、止むを得ず自分の身体を殺したー


”夫が死ねば”久恵もさすがにそれ以上は

結花のことを調べず、手を引くと思ったー。


だが、久恵はそれでも諦めずー

今日、ここにいるー。


「残念だよ久恵ー…

 お前を傷つけるようなことはしたくなかったー」


結花は首を横に振るー。


「ーーー…あ、あなたは…あなたは修武じゃない!」

久恵はそう叫ぶー。


そう、修武であるはずがないー。

”娘の結花が誰かに憑依されている”としてもー

修武は”一緒に結花のアパートの前に来た時に”

結花と電話で話していたー。

”結花に憑依した張本人”であるはずがないー。


「ーーー…」

久恵は、怪しい人物を考えるー


そして、表情を歪めたー。


「あなたー…このアパートの大家さんでしょう?」

とー。


だが、結花は笑いだすー


「あはははは!違う違うー。

 久恵ー俺が、久恵と一緒に結花の部屋の前に来た時ー

 結花は留守だっただろ?


 あれはなー

 この部屋の中で”結花は失神した状態”だったんだー。

 中に”結花の身体”はいたんだよー。


 でも、さっき言った通り、俺が自分の身体に戻ってる間

 意識を取り戻さないよう、心の奥底に結花の意識を

 封じ込めてたからなー。

 

 それと、”電話”だがー

 久恵、お前は”俺が結花と電話してる時、結花の声を聞いたのか?”」


”憑依された結花”の恐ろしい言葉に、久恵は困惑するー


あの時ー、

”結花と電話していた修武”を、久恵は見ていただけー

結花の声は、実際には聞いていないー。


「ーあの時の電話はー久恵ー

 誰とも繋がってなかったよー。


 俺がスマホを手に”結花と喋ってるフリ”をしただけー」


憑依された結花の言葉に愕然とするー


「ほ…ほ、本当にー、あなた…なの?」

その言葉に、結花は頷いたー


「クククーそうさー。

 俺は結花を溺愛してたー。


 そんな結花が、

 だんだん可愛くなっていってー

 どんどん美人になっていくのを見てー

 俺はーーへへー

 次第に”結花になりたい”って思うようになったんだー


 そして、”憑依薬”を見つけたー


 そうして俺は結花になったんだー!

 へへへー

 俺の精子から生まれた結花は、俺のものなんだ!」


父親に憑依された娘ー

そんな絶望的な光景を前に、膝を折る久恵ー


「ーそこの田島はー、

 ”結花の身体で楽しむため”に誘惑して手なずけた

 ただのエロイ大学生だー

 このことは、今まで知らなかったー。


 アパートの大家のじいさんはー

 ただの大家でー

 何も今回の件とは関係ねぇよ」


結花はそこまで言うと、

絶望している久恵と、混乱している田島に言い放ったー


「さて、俺が何故、こうして素直に全部打ち明けたか、分かるか?」

結花は可愛い声で、そう言い放つと、満面の笑みで続けたー。


「ーーー!」

久恵が、結花のほうを見つめるー


「ーーこのまま放っておいても、久恵ー

 必ずお前は結花の身に起きたことをいつか突き止めるー


 だったら、この際、今日、スッキリ決着をつけておこうと思ってなー」


結花は、そんなことを言いながら自分の太ももを触り始めるー


「俺は、これから結花として生きていくー

 

 久恵ー…俺はお前を”始末”したりしたくなかったんだー

 だから、自分の身体を捨ててまで、お前に手を引くように警告したー


 でも、お前は手を引かなかったー

 だから…こうするしかないんだー


 わかって、くれるな?」


結花は、そう言い放つと、ニヤッと邪悪な笑みを浮かべて

倒れ込んだー


「ーー!?な、なにが起こってるんだ!?」

隣人の田島が呆然として叫んだその直後ー、

田島がビクッと震えたー


「ー!!」

久恵が田島のほうを見るー。


田島がにやりと笑うー。


「ーー久恵ーお前はこいつと一緒に

 ”心中”するんだー

 ちょうど、”結花の身体でコイツと遊ぶのも”飽きてたところだー」


憑依された田島のそんな言葉に、久恵は震えるー。


「ーさぁ、俺と一緒に、これから山奥に行って自殺しましょう」

満面の笑みで言い放つ田島ー


久恵はー

恐怖のあまり、動くことすらできなかった


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


数日後ー


結花は”角オナ”を楽しみながら、

喘ぎ狂っているー


そしてー

そんな、結花の部屋のテレビにはー

”若者と中年の女性が山奥で無理心中した”という

ニュースが流れていたー。



おわり


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


最終回でした~!☆

娘に憑依していたのは、父親(久恵から見れば夫…!)☆


途中で気づけた人はいたでしょうか~?☆


お読み下さりありがとうございました~!!

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