＜女体化＞女体化したいじめられっ子の日記③12/18～12/24 (Pixiv Fanbox)

これは、”女体化した「いじめられっ子」”が書いた日記ー。

女体化して美少女になってから

これまでのいじめが嘘のようになくなり、

逆に周囲から親切にされるようになったことに戸惑い、

怒りさえ覚える彼ー…いや、彼女の運命はー…？

（第3週）

☆前回はこちら↓☆

＜女体化＞女体化したいじめられっ子の日記②12/11～12/17

これは、”女体化した「いじめられっ子」”が書いた日記ー。 女体化して美少女になってから これまでのいじめが嘘のようになくなり、 逆に周囲から親切にされるようになったことに戸惑い、 怒りさえ覚える彼ー…いや、彼女の運命はー…？ （第2週） ☆前回はこちら↓☆ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12月11日（日曜...

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12月18日（日曜日）

僕はもう、男に戻ることはできないかもしれないー。

昨日、病院の先生から言われたそんな言葉は、

想像以上に僕の中に響いていたー。

別に”男”にこだわりがあったわけではないー。

別に僕はかっこよくもなかったし、

モテるとか、モテない以前の問題でー

男らしいかどうか、と言われれば

別に男らしくも何ともなかったと思うー。

けれどー、

だからと言って”女子になりたかったのか？”と聞かれれば

答えはNoだー。

別に女の子になりたい、なんて願望も僕にはなかったー。

だからだろうかー。

”これから15年以上も付き合ってきた性別”をいきなり

変えられてしまう、というのは

僕にとっては苦痛だったし、戸惑いばかりだったー。

トイレ一つだってそうだし、

長くなった髪もそうだしー、

…その…胸もそうだしー

僕にとって違和感がありすぎるー。

そのうち、これも慣れるのかなー。

まだまだ、全然慣れる気配はないけれどー。

12月19日（月曜日）

佐伯くんも、二階堂くんもー

僕のことをとても心配してくれるようになったー

”身体、何ともないのか？

　困ったことがあれば、何でも言えよ？”

本気で心配している様子の佐伯くんー。

ついこの間まで、僕のことをイヤというほど

いじめていたくせにー。

”今まですまなかったー。これからは、今までの分も含めて

　お前のためになることは、何でもしたい”

そんなことを言う生徒会副会長の二階堂くんー。

これまでは先生に優等生って思われてる立場を利用して

僕のことをいじめていたくせにー。

いじめがなくなったー…

かもしれないのは、確かに嬉しいー。

学校に来る前の、胸が押しつぶされるようなー

胃の中身が全部飛び出してしまいそうになるようなー

”あの感覚”は無くなったー。

それだけでも、大きな前進だとは思うー。

でもー

なんだかーー…正直、腹が立つー。

どうせー

下心から僕に親切にしてるだけなんだからー。

12月20日（火曜日）

トイレに入ろうとしたら、

いじめを主犯だった佐伯くんの彼女、荒井さんから

「何、堂々と女子トイレに入ろうとしてんの？」と、

強い口調で言われてしまったー。

僕だってー

僕だって、好きで女子トイレに入ってるんじゃないー。

僕も、入れるものなら男子トイレに入りたいー。

けどー

他の学年の子をはじめ、学校を訪れる保護者や、

業者の人たち…

”僕の事情を知らない人”は、たくさんいるー。

だからこそ、先生たちは

”女子トイレを利用するように”という判断を下したんだと思うー。

”知ってる人”から見れば

僕が男子トイレに入っていても、事情は分かるー。

でも”知らない人”から見ればー

どう見ても女の子にしか見えない僕が男子トイレに堂々と入っていたら

やっぱり首を傾げると思うし、

先生たちの判断も理解できるー

それにー、

担任の先生は”高沢ならー大丈夫だろうしな”とも言ってたー。

普段からエッチなことばっかり言ってるようなタイプではなくー

僕の性格面も考慮して、僕がトラブルを起こさないと先生は

判断したのだと思うー。

確かに、女子トイレを使うようになってからも、

僕が感じているのは”気まずい”ということだけー。

下心とか、そんなもの僕にはないしー

僕だって、使えるなら男子トイレ、使いたいのにー。

12月21日（水曜日）

”いじめは止んだ”

僕は、そう書いたー。

でも、僕の認識が甘かったー

いじめの中心人物5人のうち、

いじめから手を引いたのは

佐伯くん、二階堂くん、そしてピアノ好きの竹本くんの三人ー

残りの二人ー、

佐伯くんの彼女である荒井さんと、

僕の幼馴染の加奈ちゃん…細川さんは

以前として僕に敵意を向けているー。

それもそうかもしれないー。

佐伯くんたちがいじめをやめたのはーー

自分で書くのもおかしな話だけど、

恐らく、僕が”かわいい”からー。

荒井さんや、細川さんたちからすれば、

僕が可愛かろうと、関係ないだろうし、

特に荒井さんは”自分の彼氏”である佐伯くんが

僕に親切にしているのを見て、

気を悪くしているのかもしれないー。

今日も、女子トイレの前で鉢合わせしてー

”このオカマ野郎”なんて言われちゃったしー…

酷い言われようだなー…

僕、好きでこういう格好してるんじゃないんだけど。

12月22日（木曜日）

オカルト好きの園崎さんから、

放課後買い物に行かない？と誘われたー。

来年ー3学期になって早々に予定されている

社会科見学ー。

その社会科見学で一緒の行動班になった園崎さんとは、

元々、別に”仲が悪い”わけではなかったし、

いじめにも特に関与してなかった子の一人だー。

別に、断る理由もなかったし、

何を見に行くのか知らなかったけれど、

何となく付き合うことにしたー。

でもー…

色々な意味で大変だったー

園崎さんは学校近くの駅前にあるデパートに

僕を連れて行って、

アクセサリーとか、洋服とか、キラキラしたものを

僕に色々見せて来たー

”これ、似合うんじゃない？”

とか、

”せっかく女の子になったんだから、おしゃれしてみようよ”

とかー。

園崎さんなりに僕を気遣ってくれているのかもしれないけれどー…

そういうものに僕は詳しくないし、

洋服はーー…あんまりおしゃれなんかしたりするのはー

恥ずかしいしー…

でもー

（無理やり）園崎さんに試着させられたあの服はーー

正直、可愛かったかもしれないー

ってー、僕は何を考えてるんだ！

僕は男だぞ！！

12月23日（金曜日）

2学期も今日を入れて、残すところあと2日になった。

明日は土曜日で明後日は日曜日だから

いっそのこと、今日が終業式ならよかったのにー

なんて思いながら、今日も学校に向かったー。

学校では、今日も荒井さんが、僕を揶揄ってきたー

僕の髪を引っ張りながらー

”髪ぐらい切ったら？”と、僕に執拗に攻撃してくるー。

僕が髪を切らないのには、

色々理由があるー。

一つは、病院の先生から

症状の経過を観察するため”生活に支障のない範囲で、

できる限り”自然な状況”を維持するように言われていることー

髪もその一つで、できれば切らずに、どう変化するのかを

観察し、治療に役立てたいと言われているー。

もう一つは

”もし、僕が急に男に戻ったらー？”という理由だー。

僕は、女の子になった時、髪がいきなり伸びてこうなったー。

逆にー

今、この状態で僕が髪を切ったりしたらー？

男に戻った時には、逆に髪が減りすぎてハゲになるのではないかと

僕は正直、ちょっと怯えているー

気にしすぎかもしれないけれどー。

結局、荒井さんの彼女でいじめの主犯だった佐伯くんが

「やめろよ！」と、僕を助けてくれて、

僕に「俺はー今のままでいいと思うぜ」なんて言ってたー。

ーーー佐伯くんに助けられるなんて。

でも、正直、僕は複雑だー。

どうせ男に戻ったら、佐伯くんだって、また僕をいじめるんだろ？

12月24日（土曜日）

メリークリスマス。

でも、僕はクリぼっちだー。

まぁ、そんなことはもう、とっくに気にしていないけれどー…

…なんて、日記を書いてたら

突然、細川さんー…

幼馴染の加奈ちゃんから連絡が来て

”これから会える？”と、聞かれたー

昔は仲良しだったのに、高校では僕のことを

いじめる立場になってしまった細川さんー。

急に僕を呼び出すなんて、

どういうつもりなのだろうー。

また、何か嫌がらせをされるのかなー。

でも、どうせやることもないしー

と、いうことで

僕は細川さんに会いに行くことにしたー

何をされるか分からないけどー

とにかくー…行ってくるー。

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とある人物のメモ

高沢くん、ホント、可愛いなぁ…

男子たちのいじめもなくなったみたいだしー

高沢くんってば

男の子より、女の子適正が

あったのかもしれないねー！

これでー…

あとはーーーー

④へ続く

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コメント

”学校が舞台”なので、

まもなく冬休みに突入してしまう時期だったのは

私の誤算でした～笑（物語的に）

もちろん、連載開始直前に

「あ！！！冬休み！」と思って、それに沿って

内容は頭の中でちゃんと考えたので

心配はしないでくださいネ～笑

ところで、今日はメリークリスマスですネ～！

それぞれのクリスマスを堪能してくださいネ～！

お仕事や学校の皆様はお疲れ様デス！

今日も体調に気を付けて、頑張ってくださいネ～！

※毎週土曜日の更新（コンパクト枠）とは？

（いつもと同じ説明デス↓　既に知ってる方は読まなくて大丈夫デス！！）

毎週土曜日（以前は火曜日でした！）は、

私が仕事の都合で書く時間を確保できないので、

本来更新は難しいのですが

皆様にご恩返しということで、他の6日間で毎日

少しずつ執筆して、土曜日にも、作品をお届けしています！

そのため、いつもより少し文章量が少ないため

毎週土曜日の作品は、100円プランでも読めるようにしてあります！

（※土曜日枠のお話は必ず完結まで100円プランで読めるようにします！

　　途中から上がったりはしませんので、安心してください）