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父・厚英が突然女体化してしまったー


女体化しただけではなく、若返って美少女になってしまった父が

農作業に悪戦苦闘する姿を見て

農業を継ぐことに乗り気でなかった息子の祐介は、

ついつい”親父が元に戻れるまでは手伝ってもいい”と、

初めて「仕事を手伝う」と、言葉を口にしたー。


”美少女”になってしまった父と、息子の戸惑いの日々は続くー…。


★前回はこちら↓★

<女体化>後を継ぐつもりなんてなかったのに②~変化~

実家が農業を営んでいる男子大学生の祐介。 しかし、彼には後継ぎになるつもりはなく、 着々と就職活動を続けていた。 父・厚英も、そんな祐介に対し、できれば後継ぎになってほしいとは 願いつつも、祐介が首を縦に振らないまま、就職先が決まれば 潔く諦めるつもりでいたー。 がー、そんなある日、奇妙なトマトを口に...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「いいよいいよ、俺がやるよー」


祐介が父・厚英の手伝いを始めてから数日ー。

大学に通い、就職活動は続けながらも、

時間の空いている時には、

父・厚英の手伝いを続けていたー。


「ーーーーーー」

そんな息子・祐介の姿をニヤニヤしながら見つめる父の厚英ー。


”父”と言っても、見た目は完全に”美少女”ー


まるで”彼女”や”同級生”と一緒に農業をやっているような、

そんな錯覚に襲われてしまうー。


「ーーーな、なんだよー…?」

少し顔を赤らめながら祐介が戸惑いの表情を浮かべていると、

父・厚英は笑いながら「ーなんか祐介、最近優しくなったよな?」と、

可愛らしい笑顔と声で言い放ったー


「ーべ、べ、別にー…

 その細い腕じゃ、こういう作業、大変だろー?

 だから、少しは手伝ってやろうって、そう思ってさー」


顔を赤らめながらそう呟く祐介ー


目の前にいる美少女は”親父”であることは分かっているー


”見た目”や”声”以外は、完全に父親の厚英だー。


仕事が終わればビールを飲んでいるし、

いつも見ていたようなテレビ番組を見ながら、

新聞を読んだり、ニュースを見てブツブツ言ったりー

日常生活自体は、何も変わっていないー。


流石に服装はそのままー、と言うわけにはいかず、

祐介からすれば母である美代子と共に

買いに行った女の子っぽい服を着ているものの、

それ以外は”見た目は美少女”でも、”中身はちゃんと親父”であることを

実感させてくれるー、そんな振る舞いだったー。


とは言えー

中身が”親父”だとは分かっていても、

何となくー意識してしまう部分があることは

否定のできない事実だったー。


「ーーー…へへへーやっぱ、俺がこんな可愛いと

 意識しちゃったりするのか?」

冗談めいた言葉を口にしながら笑う厚英ー。


「ーーな、何も意識しねぇ方が無理があるだろ!」

ツッコミを入れる祐介ー。


「ーー親父に初恋なんかするなよな~?」

揶揄う様にして美少女姿の厚英が言うと、

祐介は「しねぇよ!ってか、もう初恋はしたし!」と、

目を逸らしながら言うー。


そんな会話を交わしながらも、作業は順調に進んでいきー、

その日の一通りの仕事が終わるとー

「ーふ~~~今日もありがとなー」と、

女体化した父・厚英は髪をかきあげる仕草をしながら、

祐介に対してお礼の言葉を口にしたー


「ーーー……!!」

その仕草にドキッとしてしまう祐介ー


「そ、そ、そういう仕草やめろよな!」

祐介が言うと、厚英は「え?なに?これか?」と、もう一度

髪を触って笑い始めるー。


「ーーそれ!それだよ!息子を誘惑するなよ!」

祐介が呆れ笑いを浮かべながらそう叫ぶと、

「いや、仕方ないだろこれは!髪長いんだし!」と、

父・厚英は笑いながら反論するー。


「ーーいやいやいや、長くて邪魔なら切れよ!」

祐介がドキドキしながらそんな言葉を口にすると、

父・厚英は「せっかく女の子になったんだしー…

少しは…なぁ?」と、髪を嬉しそうに触りながら

満面の笑顔を祐介のほうに向けたー


「ーーーなんか可哀そうだと思って手伝って損したなぁ…」

祐介が半笑いでそう言うと、

”揶揄いすぎた”と感じたのか「いや!いや!ごめん!悪い!

父さんが悪かった!」と、平謝りを始めるー


「ーったく…ホント、仕方ないなぁ…」

祐介はため息をつきながらも

「親父が元に戻れるまでしか、手伝わないからな」と、

言葉を口にしたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


だがー

来る日も、来る日も、父の厚英が元に戻ることはなくー、

妻の美代子や、息子である祐介が

色々と調べたものの、”元に戻る方法”は分からないままー。


仕方がなくダメ元で病院を受診してみたものの、

やはり”厚英が女になって若返った”などということを、

病院の先生に信じてもらうことはできず、

挙句の果てに精神科の先生を紹介されてしまう始末だったー。


「ーーーーー」

寂しそうな表情を浮かべながら農作業を続ける父・厚英ー。


”最初のような冗談”もだんだんと口にしなくなり、

いつも寂し気な表情を浮かべながら、

作業を続けているー。


明らかに、元気がないー。

口数もほとんどなくなってしまったせいでー、

”中身が親父”であることも忘れそうになってしまいそうなぐらいだー。


「ーー親父ー…」

食事中に声を掛けても、女体化した厚英は反応を見せないー。


「ーーー大丈夫?」

妻の美代子も心配して厚英に声を掛けるー。


しかし、厚英は”死んだ目”でご飯を口に運び続けているー


「おい!親父ってば!」

祐介が大きな声を出すと、

ようやく厚英は「あーー、お、どうした?」と、

祐介の言葉に気付き、祐介のほうを見つめたー。


祐介がため息をつきながら

「ーーー親父ー…元気出せよ」

と、心配そうに言葉を口にするー。


「ーーーーーーー」

その言葉に、自虐的に笑う厚英ー。


「ーーー……俺ー…元に戻れないのかな…?」

美少女になった厚英が不安そうに言葉を口にすると、

祐介も美代子も、どう言葉をかけていいのか分からず、

必死に厚英に掛ける言葉を絞り出そうとしたー。


「ーーーー…そ…そんなことー」

美代子がようやく言葉を口にするー。


しかしー

突然、厚英は目から涙をこぼしながら、

泣き始めたー。


「ーー……この身体ー……全然、力もないしさー…

 一人じゃ、満足に畑仕事すらできやしないー…


 ……俺、どうしてー…どうしてこんな風になっちゃったのかなー…」


突然泣き始めた”美少女になった父”を見つめながら

「親父ー…」と、困惑の表情を浮かべる祐介ー。


父・厚英は人前で泣くような人間ではなかったー。


”急に美少女になってしまった”この状況が、

泣きたくなるほど、辛い状況なのかー

”身体”だけではなく、”中身”にも何らかの影響を及ぼしているのかー

それは、祐介には分からなかったがー、

”急に女になってしまう”ということは、

やはり、辛いことなのだろうー。


父が望んでそうなったのであれば話は別だが、

少なくとも父の場合はそうではないー


”望まぬ女体化”は、やっぱり本人が一番つらいのだろうし、

恐らく、祐介と美代子ー

”周囲”が戸惑っている以上に、本人は戸惑っているー。


「……ーーーーー」

そんな父の姿を見た祐介は居ても立ってもいられず、

突然ーーー


とんでもない行動に出たー


「ーーー!?!?!?ひゃっ!?!?」

息子の突然の行動に思わず変な声を出してしまう父・厚英ー。


「ーー!?!!?!?」

横にいた美代子も驚くー


祐介が、女体化した父・厚英の背後から

厚英の胸を突然揉み始めたのだー


「ーお、おい!?いきなり何をっ!?やめっ!ひゃっ!?」

思わず変な声を出してしまいながら、

厚英は「や、やめろって!おい!こらっ!」と、叫ぶー。


美代子が困惑していると、

やがて厚英は「いい加減にしろー!」と、華奢な手で

祐介をビンタしたー


「ーー祐介!急に何をするかと思えばー

 俺の…俺の胸を揉むなんて、とんだ変態だなー


 まったくお前はこうー…

 父親をエロイ目で見るなんてーー

 この…へ、変態っ!」


女体化した厚英がそう叫ぶー


するとー、

そんな父・厚英を見て、祐介が笑い出したー


「ーははは、やっと親父らしくなってきたなー」

とー


「ーーえ?」

厚英と美代子が戸惑っているとー、


「いや、親父あんまりにも元気ないから気持ち悪くてさー

 もうなんかー…どうにかして元気を出させてあげたいって思ったらー

 急に思いついてさー」


と、祐介は言い放ったー


「い、いや、だからって急に父親の胸を揉むやつがあるか?!」

美少女のまま、厚英がそう叫ぶとー

祐介は少しだけ笑ったー


「その感じだと、やっぱー…

 身体が調子悪いんじゃなくてー…気持ちが落ち込んでるってことだよなー」

と、祐介は言葉を口にしたー。


「ーーーー」

厚英は、少しだけ戸惑った様子を浮かべてからー

「ーー…心配かけて、すまんー」と、頭を下げるー


「ーーー親父ー…

 もし元に戻れなくても、俺が親父の腕となって、支えになるー

 だからー、もう、あんな風に泣くなよー」


祐介が、美少女になった父のほうをまっすぐと見つめるー。


「ーーー祐介ーでも、就活はー?」

厚英が少し困惑した様子で言うと、

祐介は少しだけ笑ってから言葉を告げたー


「ー大学には、実家の農業を継ぐ、って伝えたー。

 就活は終わりだー」


その言葉に、厚英は「ゆ、祐介ー…」と、驚くー。


「ーー勘違いするなよなー

 後を継ぐつもりなんかなかったけどー、

 親父がそんな風に落ち込んでると俺も気持ち悪いしー、

 可愛い顔で泣かれるとー

 ホントに、こうー…脳がバグるからー

 もう、見てられねぇー…」


祐介がそれだけ言うと、

厚英は心底嬉しそうに「本当に、ありがとうー」と

目に涙を浮かべながら、

綺麗な手で祐介の手を握ったー


ドキッ!としてしまいながらー

「親父にドキッとするとかー…勘弁してくれー」と、

大きくため息をついたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その日からー

祐介は、本格的に実家の農業を継ぐことを決めたー


後継ぎになんてなるつもりはなかったー。

今だってその気持ちに変わりはないー。


けれどー


「ーありがとうございます~」

電話をしながら嬉しそうにしている父・厚英を見つめるとー

”この笑顔を守りたい”と、そう思ってしまうー。


中身は”親父”だと分かっているー

でも、どうしても、”守ってあげたい”という気持ちになってしまうー


脳がバグってるのかー

それとも、これが祐介自身の本心なのかー


それは、分からないー。


いつの日か、厚英が”男”に戻ることができたならー

その時は、今度こそ就職しようとは思っているー


でもー

心のどこかでー

最近は”こんな時間が永遠に続けばいいのに”と、

思い始めてしまっているー


「祐介!こっちを手伝ってくれ!」

父・厚英が可愛い声で呼んでくるー。


「ーーわかった!今行くよ!」

祐介がそう返事をするー


父・厚英が女体化してから既に半年以上が経過したー


髪は少し伸びー、

今では”前向きに生きていくために”と

色々なおしゃれを楽しんだり、

可愛い容姿を利用して、畑のPR活動を始めたりもしていて、

美少女ライフを満喫している様子も伺えるー


だんだんーーー

”振る舞いが完全に年頃の女の子”に

近付いているような気もするがー、

それでも、父がそれで満足なら、

それでもいいのかもしれないー。


「ーーー…さっきからずっと見つめて、どうしたんだよ?」

苦笑いする父・厚英ー。


「ーい、いやー…なんかこうーかわいいなってー」

祐介が照れくさそうに言うと、

厚英は「ははは、父親に惚れるな惚れるな!」と、笑いながら

肩をパンパンと叩いて、そのまま立ち去って行ったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そしてー

数年が経過したーーーー


父・厚英は”男”に戻ることはできなかったー。


今でも”美少女”のままー。

いやー、女体化したあと、年齢は重ねているー。


いずれ”美少女”ではなくなりー

大人の女性になっていくー。


しかしー

あの日、涙を流した父は、

既に”女”として生きていく覚悟を決めたのかー

毎日、とても楽しそうに振る舞っているー。


”表向き”は、”姉弟”ということにして、

今でも母・美代子も含めて3人で農業を続けているー


流石に”父・息子”は無理があるためー

三人で相談して考えた結果だー。


「ーーーーーーー」


けれどー

祐介は知っているー


今でも父・厚英は時折、一人になったタイミングでー、

”とても寂しそうな”表情を浮かべていることをー。


「親父ーーー」

”親父はきっと、今でも元に戻りたい”と心のどこかで願っているー。


今でも、きっとー

どこかで”自分が女の子”になったことを受け入れ切れていない部分が

あるのだろうー。


”放っておけないよなー…

 親父がこんな風になっちゃったらー”


祐介は心の中でそんな風に思いながらー

”後を継ぐつもりなんてなかったのにー”と、

心の中で自虐的に笑うー。


「ーーーっていうかー…女の方が平均寿命長いらしいしー

 こうなってくると、親父より俺が先に、

 寿命を迎えそうだよなー…」


祐介はそんなことも考えながらー、

「ま、それはまだまだ先の話だから、今は考える必要はないかー」と、

今日も一生懸命重たそうに作物を運んでいる

父・厚英の姿を見つめながら

少しだけ”可愛い”と思ってしまうー。


”あ~~…親父が女体化してから何年経っても

 俺の頭はバグったままだな!!”


やれやれと首を振りながらもー

こんな生活も悪くない、とー

「俺が持つよ!」と、父・厚英に駆け寄りながら

祐介はそう叫んだー。


おわり


・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


終始平和な雰囲気の女体化モノでした~★!


今後、息子の祐介か、女体化した父・厚英に

好きな人が出来ちゃったり(お父さんは妻がいるので浮気になっちゃいますネ…)

したときにはまたドタバタが起きそうですネ~!


お読み下さりありがとうございました~!

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