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ある日ー


2年C組の面々は教室に置かれていた

謎の水晶玉のようなものから噴き出した

”煙”によって、クラス全体で”入れ替わり”が発生してしまったー。


入れ替わった状態に困惑する生徒たちー。


何が起きたのかもハッキリわからない状況のまま、

2時間目の授業の時間に突入してしまい…?


★前回はこちら↓★

<入れ替わり>入れ替わりクラス①~大混乱~

とある高校ー。 1時間目の”理科”の授業の終わりを知らせるチャイムが鳴るー。 理科室で実験を終えた生徒たちは ようやく1時間目が終わった~、と解放感を感じながら、 賑やかに雑談をしているー。 「次の授業、社会じゃん!」 「あ~…また眠くなるやつ」 お調子者の男子生徒、昭雄(あきお)と三郎(さぶろう)が そんな...

★クラス名簿・入れ替わり組み合わせ一覧はこちら↓★

<人物紹介>入れ替わりクラス~入れ替わり組み合わせ一覧~

集団入れ替わりモノ「入れ替わりクラス」の 2年C組の生徒たちと入れ替わった組み合わせの一覧デス~!☆ 第1話を読む前に読むと、若干ネタバレするので、 できれば①を読んだ後にご覧ください~!☆ (※先に読んでも組み合わせ以外のネタバレはないので、  見ても大丈夫と言えば大丈夫ですが…★) ★本編はこちら↓★ ※入れ替...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーマジかー…」

担任の田代先生は困惑しながら

”集団で入れ替わりが発生してしまった”

2年C組の教室を見つめたー


生徒副会長の詩織が、腕を組みながら

机に両足を乗せて、スカートの中も平気で晒しているー


不良生徒の基樹が、いつもとは違う頼りになりそうな

雰囲気を醸し出しているー


エロ男爵の異名を持つ良一(りょういち)という生徒は、

いつもとは違って顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしていてー、


ポニーテールの活発な少女、麻紀(まき)は

先程から自分の胸を揉むのに夢中だー。


「ーーーー」

呆然としながら、さらに教室を見渡すー。


大人しい性格の加奈子は

「うわっ!この身体エロすぎでしょ!いいな~!」などと

叫んでいてー、

逆に男子とHを繰り返している噂のある円香は

「や、やめてってば!」と加奈子を止めようとしているー。


明らかにおかしな状況ー


影の薄い男子生徒と、名前の長さに悩んでいる男子生徒のように

”入れ替わってもあまり問題なさそうな組み合わせ”も

あるものの、大半の生徒たちはそうではないー。


「ーーちょ、ちょっ!落ち着け!

自分のことをお姫様だと思っているツインテール少女・莉々(りり)が

いつもとは別人のような言葉遣いをしながら叫ぶー


それに詰め寄るのは、スポーツ刈りの男子生徒・喜朗(よしろう)ー

「莉々ちゃんの身体、返して!」

などと叫んでいるー。


”一人称が「自分の名前」”である莉々と入れ替わった喜朗を見て、

田代先生は”地獄のような光景だな”と、心の中で呟いたー


「ーーと、とにかく、みんな落ち着け!」

ようやく叫ぶ田代先生ー。


だがー、ほとんどの生徒は気が気でないようで、

教室内が静まり返る様子はないー


「ーー落ち着けって!」

田代先生は、仕方がなく全員を落ち着かせるために

大きな声を出したー


怒っているわけではないが、一度状況を鎮めるためには

こうするしかないー


「ーーー」

教室の後ろで金魚と入れ替わってピチピチしている美穂(金魚)を

除き、静まり返った教室ー


「でも先生ー…このままじゃ流石にー…」

幼馴染の文香と入れ替わった文香(翔太)が困惑した表情を浮かべるとー

翔太(文香)も「ーわたしたち、どうすればいいですか?」と

言葉を投げかけて来るー


”ど、どうすればって言われてもー

 俺もこんな経験ないぞー?”


今まで、”無難に”教師を務めて来た

田代 健一郎人生最大のピンチー。

そう心の中で思いながらも、

「ま、まずはー誰と誰が入れ替わっているのか、整理したいー

 入れ替わった者同士で、座席を隣同士に座ってくれるかー?」

と、言葉を発したー


まずは、入れ替わりの組み合わせを把握することこそが

重要だと考えたのだー。


男子同士で入れ替わっているお調子者の二人組、

三郎と昭雄が

「先生、金魚はどうするんだ?」と笑うー。


「ー金魚ー…金魚はとりあえずいい、ほっとけ!」

田代先生はピチピチしている美穂(金魚)を見つめながら

困惑した様子でそう呟くー。


先生の指示に従い、ドタバタしながらも、

入れ替わった組み合わせ同士で、隣合わせの座席に着席した

生徒たちー。


田代先生は入れ替わった組み合わせを

それぞれ確認していくー。


幼馴染で恋人同士の二人ー

翔太と文香ー。

この二人は、協力して上手くやっていけそうな気がするー


お調子者男子の三郎と昭雄ー

二人とも似たようなものだし、問題ないだろうー。


無口な静香と静雄ー

この二人は入れ替わった後もほぼ喋ってないし、

ひとまず問題はなさそうだー。


影の薄い三沢奏太と、名前が長い神林純一郎ー。

この二人も、男子同士だし、ひとまず問題は無さそうに見えるー。


他の組み合わせも”さほど問題が無さそうな組み合わせ”も

いくつか存在する中ー

”危険な組み合わせ”も、多いー。


Hな女子の円香と、大人しいけどスタイル抜群の加奈子ー

女子同士の入れ替わりだが、大分ヤバい気がするー。


生徒会副会長の詩織と不良の基樹ー。


”っっ……興奮するなー…俺ー”

田代先生は、机に脚を乗せてスカートの中身も平気で

見せ付けている詩織(基樹)を見ながら困惑するー


この組み合わせはかなりヤバいー。


他にも、お姫様莉々ちゃんと、スポーツ大好き喜朗の組み合わせやー

オタク男子清志と、ギャル加恋の組み合わせもなかなかにヤバいー


そしてーーー


「ええええええええっ!?!?

 ついてる!!ついてるぅぅぅ!?」


”男の娘”である、水無月 薫(みなづき かおる)と入れ替わった

何かあるとすぐに大騒ぎする男子・達平(たっぺい)ー


完全に薫を女の子だと思っていたのか

薫(達平)は「ええええええええええええええっ!?!?

えっ!?!?え~~~~~~~~~??? えっ!??!?」と

ずっと叫んでいるー


「ー少し静かにしろ」

田代先生が呆れててそう言うと、

ため息をついてから、「入れ替わった状況をもう一度

詳しく教えてくれるか?」と、言い放ったー。


幼馴染と入れ替わって文香になった翔太が、

「ーーえっとー…」と、戸惑いながら

状況の説明を始めるー。


理科の授業から戻ってきたら

金魚と入れ替わってしまった美穂の机の上に

紫色の水晶玉が置かれていたことー、


美穂が”勝手に人の机の上にモノを置くな!と怒り、

その水晶玉を放り投げた直後、

水晶玉から異様な煙が噴射されたことー、


クラス全員が意識を失い、次に目を覚ました時には

こうなったことー、


それを説明したー。


「ーーー…なるほどー」

田代先生はそう呟きながらも、

胸を揉んでいる2名の女子を見て

「いい加減にその手を止めるんだー」と呆れ顔で呟くー


活発な女子・麻紀の身体になったエロ男爵の異名を持つ男子が

渋々とその手を止めるー。


そして、もう一人ー


「ーーというか、宮本ーいいや…中身は藤川か?

 なんでお前までそのー……そんなことしてるんだー?」


大人しいけれどスタイル抜群の加奈子の身体になった

Hな女子、円香はその言葉に

「だってわたしよりおっぱい大きいんだもん~!」と

加奈子の身体で叫ぶー。


円香(加奈子)は顔を真っ赤にしてあたふたしているー


「ーーー…ったくー」

田代先生は”女子生徒が胸を揉んでいる姿”にドキドキしそうに

なりながらも、それを抑えて話を続けるー。


「ーそれにしても、何で”こういう組み合わせ”なんだー?

 カップル同士で入れ替わったお前たちは分かるとしてもー」


翔太、文香の幼馴染カップルを見つめながらそう呟く

田代先生ー


確かに、共通点がある組み合わせもあるがー

”入れ替わりの組み合わせ”は座席でもないし、

男女で入れ替わりとも限らないー。

男子同士で入れ替わっている組み合わせも、

女子同士で入れ替わっている組み合わせもー、

そもそも金魚と入れ替わった美穂もいるー。


「ーーーそれはー大体予想がつきます」

オタク男子・清志がギャル・加恋の身体で言うー。


早口でペラペラと得意気に説明し始める

加恋(清志)ー


「ちょっと!あたしの身体でその喋り方やめて!」

清志(加恋)が怒りの形相で叫ぶと、

ペラペラと説明していた加恋(清志)が

「ー僕の身体で”あたし”もやめてほしいなー」と、

皮肉を返すー。


そしてー

さらに田代先生に向かって話を続けるとー


「まぁ、つまりー

 僕の仮説によればー

 ”一番近くにいた相手”と入れ替わったとー

 そう推測できます」


加恋(清志)が、普段眼鏡をかけている清志の癖なのか、

眼鏡がないのに、眼鏡の位置を調節するかのような

仕草をして、首を横に振るー


「ーー確かに言われてみりゃそうかもなー

 俺、昭雄と喋ってたしー」

お調子者男子二人組がそう言いながら頷くー


入れ替わった勉強一筋の女子と、

食べることが大好きなポジティブ女子も

お互いに相手を見つめながら、

納得したような表情を浮かべるー


「はははっ!それで安藤のやつ、金魚と入れ替わっちまったのか!」

男の娘・薫の身体で笑う大騒ぎ好きの達平ー。


水槽の中から金魚(美穂)が激しく動き回っているー


「ーお~お~いつも生意気な安藤が金魚だなんていい気味だぜ」

薫(達平)が笑いながら言うと、

ギャル・加恋の身体で、オタク男子の清志が

「先生ー…その水晶玉を調べてもいいですか?」と、

手を挙げながら言い放つー


「ー調べる?

 お前たちが入れ替わる原因になった水晶玉をー?」


田代先生が表情を歪めながら言うと、

不良・基樹の身体になった生徒会副会長の詩織が、

「ーでも…また何が起こるか分からないし、危ないよー」

と、不安そうな表情を浮かべるー


「ーーーー」

周囲の生徒数名が、いつも相手を睨みつけているような

不良・基樹の弱弱しい乙女みたいな仕草を見て

”似合わねぇ~”と、心の中で呟くー。


「ーーふん」

詩織(基樹)はそんなことに興味無さそうに、

自分の鞄からガムを取り出すと、詩織の身体でそのまま

ガムを噛み始めるー。


そんなざわざわを無視して、ギャル・加恋の身体でオタク男子の清志は

田代先生のほうを見つめると、

「ーーそうですー。入れ替わった原因となったそれを調べれば

 元に戻る方法も見つかるかもしれませんー。」

と、そう言い放つー


「ーーー…」

田代先生は少し考えたあとに、

「まぁ、このままにしておくわけにもいかないなー」と、

再び胸を揉み始めた女子二人を見つめながら呆れ顔を

浮かべると、

「ーーー…頼めるか?」と、加恋(清志)のほうを見つめるー


「僕だって、こんな不快な身体にいつまでもいたくないですからね」

加恋(清志)は、ギャルな加恋の身体を指さしながら言うと、

清志(加恋)は「あんた、元に戻ったら覚えておきなさいよ!」と叫ぶー。


それを無視して、加恋(清志)は、水晶玉を調べ始めるー。


幼馴染カップルの翔太と文香は入れ替わった状態のまま

お互いを見つめると

「俺たちも手伝おうか?」「うんー」と、会話を交わしてから、

加恋(清志)に近付いていきー、

何か手伝えることはないかどうかを尋ねるー。


他にも数名、加恋(清志)の手伝いをしながら、

水晶玉を調べていくー。


加恋(清志)の、何に対してでものめり込む知識の深さはー

こういう緊急事態においては頼もしかったー


”まぁ、僕はこんなギャルの身体から一刻も早く出たいだけだけどなー”

加恋(清志)は内心でそんなことを思いながらも、

そのことはいちいち口にすることなく、

周囲に指示を出しながら、スマホを手に、水晶玉を調べ始めたー。


ガタッ!


その時だったー


生徒会副会長の詩織ー…

中身は不良の基樹が突然机から立ち上がるとー

そのまま教室の外に向かって行こうとするー


「おい待てー。

 川澄の身体でどこに行くー?」


田代先生がそう言い放つと、

詩織(基樹)は「小便だよ」と、言い放つー


基樹(詩織)が自分の口でそんなことを堂々と言い放たれたことに

恥ずかしそうな表情を浮かべるー


一方、お調子者の三郎と昭雄は、

”生徒会副会長の身体になった不良”にドキドキしていて、

内心で”いいぞ!もっと普段の川澄さんがしないようなことをしてくれ!”と

願っていたー。


「ーーーおいおいー…ちょっと待てー

 その身体で、そのー…できるのか?」

田代先生が困惑しながら言うと、

「ーーーあぁ?」と、不満そうに詩織(基樹)は言いながらも、

自分のスカートのほうを見つめると、

「ーなんとかなるだろ」と、適当な返事をしたー。


「ーーいや、おい待て!」

不良の基樹を、詩織の身体でトイレに行かせたら

ロクなことにならないと、田代先生が慌てて

それを制止しようとするもー、

「ーじゃあ漏らせばいいのか?あ???」と、

詩織(基樹)に睨まれて、田代先生は

何も言えなくなってしまったー


基樹(詩織)も困惑した様子を見せているー。


そんな中ー

2時間目の終了を告げるチャイムが鳴るー。


「ーーお、おいー

 剣崎ー…、元に戻る方法は分かったか?」


田代先生がオタク男子の清志にそう声を掛けるー。

身体はギャルの加恋のため、相変わらず違和感がすごいー


「ーいえ、まだですけどー

 このあとも授業の合間に、色々調べて

 放課後までには何とかしますよー」


加恋(清志)がそう言うと、

地獄絵図のような教室を見渡してから

田代先生は「3時間目はA組の授業をしなくちゃいけないからー

と、とりあえずお前ら!へ、変なことはするなよ!」と、だけ

言い放って、そのまま田代先生は立ち去って行ったー。


「ーってかー…3時間目ー…体育じゃん」

中身が男子の女子生徒の一人が、そわそわした様子でそう呟くー


「ーーえ」

幼馴染と入れ替わった文香(翔太)が困惑した様子で

時間割表を見つめるとー

確かに3時間目は”体育”と書かれていたー


「ーーえへへへへへへ~!!!

 女子の身体でお着替えだ~~!えへへへへへっ!」


エロ男爵の異名を持つ良一が、明るい女子生徒・麻紀の身体で

嬉しそうにニヤニヤしながらそう叫ぶー

女子の身体で涎を垂らしながら興奮しているその様子は

傍から見れば危険人物そのものだったー


「ーぜ、絶対いやなんだけど!」

「ーー俺は着替えたい!」

「ー全員見学するしかー?」

「いや、それは流石に無理だろー」

「同性同士で入れ替わった組み合わせだけ出ればー?」


教室内に混沌とした意見が飛び交う中ー、

ギャル・加恋の身体で水晶玉を調べていた

オタク男子の清志は、水晶玉を見つめながら

何かに気付いたような表情を浮かべたー



③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


まだまだ教室は大混乱中…★!


少し前の創作メイキングコーナーで

”集団入れ替わり”について語った時には

(分かりにくくならないように)名前をあまり出さない、

人数をあまり増やしすぎない、などの工夫をしています~!☆

みたいなことを書きましたが

今回はあえて、真逆の新しいことにチャレンジしています~!☆


ただ、やっぱり小説だと、登場人物の多い集団入れ替わりは、なかなか

分かりにくいと思うので、今回は”クラス名簿を用意すること”で、

少しでも分かりにくさをカバーできれば…という試みを

試しています~★

(※クラス名簿はこのお話の一番上のところにあるので、

 チェックしてみて下さいネ~!)


次回以降もまだまだドタバタな2年C組…!

私も続きを書くことを楽しみにしつつ、

今日もお読み下さりありがとうございました~!

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