Home Artists Posts Import Register

Content

クリスマスイブの日の夜ー。

クラスの好きな子・奥村杏美が欲しい、と

軽い気持ちでサンタクロースにお願いしてしまった駿平ー。


そんな駿平の元に”皮にされた杏美”が届きー、

駿平は困惑するー。


しかし、”杏美の皮を着ると、杏美になることができる”ということを

知った駿平は、次第に欲望に溺れていき、

ついには、杏美の姿で外出しようと考え始めるー。


そんな中、夜まで帰らないはずの母親が突然帰宅ー

杏美の皮を着て、家の中をウロウロしている姿を

母親に見られてしまい、駿平は大ピンチの状況に陥ってしまうー…


☆前回はこちら↓☆

<皮>サンタがあの子を皮にした②~欲望~

クラスでは目立たない存在の男子高校生・駿平ー。 そんな彼は、クラスメイトの奥村 杏美に好意を抱いていたものの、 友達の誠司からも「絶対無理だ!」などと揶揄われていたー しかしー、クリスマスイブの日の夜、”なんとなく”、サンタさんに ”奥村さんをください”とお願いしたところー 翌日の朝には”皮になった杏美”が...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーー…あなた…駿平の同級生の…

 ニュースでやってた子…?」


「ーーなんで…ここにいるの…?まさか、、駿平が…?」


母親が唖然としながら呟くー


「ーーーえ…あ…」

杏美の皮を身に着けて、杏美になっていた駿平は、

まさかの事態に困惑するー。


緊張した様子でミニスカートに手を触れながらー


「こーー…こ、、これは…」

と、杏美の声で、必死に頭の中から言葉を振り絞るー。


”世間では”

杏美はクリスマスイブの日の夜から、消息不明の状態が続いているー。


既に1か月以上、杏美は行方不明の状態だー。


その、杏美が”駿平の家にいる”

この状況は非常にまずい状況であることは、駿平にも

嫌というほど、理解することができたー。


”な、、なんで母さんがー?”


母さんはー

今日、学生時代の友人に会いに行っていて、留守のはずだー。

駿平は、心の中でそう思いながら焦るー。


だからこそ、駿平は、杏美の皮を着て外出しようとしていたー。


だがー

母親の学生時代の友人の一人が、急な体調不良により、

集まることができなくなり、急遽予定が中止になった

母親は、こうして”突然の帰宅”をすることになったのだったー。


「ーーあ…あなた…どうしてここにー…?」

駿平の母親が戸惑いながら言うー。


「ーーーーーたーー」

”たまたま寄っただけでー”

そう言おうとしたその時だったー


「ーーー!ま、、まさか…駿平がーー」

母親が、”最悪の方向”に、物事を考え始めてしまうー。


”駿平の同級生が1か月以上消息不明の状態”ということは、

母親もニュースなどで知っていたー。


そしてー

その杏美がここにいるということはー


”僕、この子好きなんだ~”

駿平が、以前、学校行事の写真を見ながら

そう言っていたことを、母親は思い出すー。


さらにー

今の杏美の”髪型”は、駿平が以前”こういう髪型いいな~”と

テレビに出演していたアイドルを見ながら、

呟いていた髪型だったー。


「ーーーい、、今すぐ警察を呼ぶからー」

母が、動揺した様子でそう叫ぶー。


「ーま、待ーーー」

杏美の皮を着た駿平はそう叫ぼうとしたー


母親の様子から

”息子の駿平が、この子を誘拐して監禁していた”

と、いう、とんでもない解釈をされたことを、駿平も悟ったー。


しかしー

半分パニックになっていた駿平は”待って”と、叫ぼうとして、

開きかけた口を、その場で止めたー


「ーーーわ、、わ、、わたし…わたし…助けて下さいー!」

杏美は、咄嗟にそう叫んだー


”僕は何も悪くないんだー”

”僕は、何も悪くないんだー”

”サンタクロースが勝手に、奥村さんを皮にしたんだー”


駿平は”自分が悪者にされてしまうかもしれない”

と、恐れるあまりー、咄嗟に杏美のフリをして、助けを求める

言葉を口走ってしまったー


「し、、し、、駿平くんに、わ、、わたし、ずっとー

 ずっと部屋に、閉じ込められててー」


どうして、そんな嘘を咄嗟についてしまったのかー

それは、杏美の皮を着ている駿平自身にもー

理解できなかったー。


いやー

人間とはそういうものなのかもしれないー。

追い詰められた時ー

人間はとっさに”合理的ではない行動”をとってしまう生き物なのかもしれないー


他に方法はあったかもしれないー


けれどー


”自分が悪者にされたくない”という思いー


そしてー


”憧れの奥村杏美になることができるこの状況を手放したくない”という思いー


それらが、”杏美として、駿平の母親に助けを求める”という行動に

走らせたのだー


泣きながら「助けて…助けて」と、杏美が叫ぶー。


駿平の母親は”自分の息子が、クラスメイトを監禁していた”と

思い込んでーそのまま警察に通報したー。


・・・・・・・・・・・・・・・


警察が駆け付けて来て、杏美は、保護されたー。


”ーーど、どうしようー…”

杏美の皮を着た駿平は、困惑するー


これでー

駿平は”クラスメイトの女子を1か月以上も部屋で

監禁していたヤバいやつ”になってしまったー。


”で、、でもー…

 ぼ、僕が奥村さんになっていればー…

 僕は…僕は捕まったりしないんだー…”


震えながら、杏美の姿で、何度も何度も

自分にそう言い聞かせるー。


警察に色々聞かれる杏美ー。


自分でも、”よくもこんなに嘘がつけるな”と

思うぐらいに、ポンポン口から”作り話”が出てくるー。


結果ー

警察は”駿平がクラスメイトの杏美を拉致・監禁していた”

と、結論づけたー。


”世間では行方不明になった駿平”を

警察は、追い始めるー。


もう、後戻りはできないー。


駿平はーーー

”奥村 杏美”として生きることになってしまったのだったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


杏美の皮を着たまま生活を続ける駿平ー。


当然、杏美として、杏美の家で暮らすことになりー

杏美として学校に行くことになったー。


もう”皮”を脱ぐことはできないー


「まさか、こんなことになるなんてー」

杏美の声でそう呟く駿平ー。


”駿平に拉致されていた際のショック”で、

記憶障害が起きているー…

と、病院で診断されたのは幸いだったー


おかげで、杏美が”家でどう過ごしていたのか”は

知らなかったが、家族たちから不審に思われるようなことはなくー

むしろ、杏美の家族はとても、杏美のことを心配してくれたー


まさかー

”自分の娘が皮にされて着られている”

などとは、夢にも思わずにー。


”菅井 駿平”は、世間では

クラスメイトを拉致していた犯罪者となってしまいー、

杏美の皮を着たまま、杏美として生きていくことになってしまった

駿平は、”菅井 駿平”としての人生を捨てることになってしまったのだったー。


もちろん、杏美の皮を脱ぐことはできるー

しかし、杏美の皮を脱げば、自分に待つ運命はー

”犯罪者”としての人生だー。

もう、言い逃れはできない状況になってしまったー


しかしー


「ーーーいいじゃん…♡ やばい…興奮するー♡」


自分の部屋の姿見を見ながら、

生足を晒したショートパンツ姿でポーズを取る杏美ー。


”奥村 杏美”として生きるー。

駿平は、そのことをむしろ、喜んでいたー。


「ーーーえへへへへ…奥村さんの足を触り放題なんてー」

ショートパンツのすぐ下の太ももをイヤらしい手つきで

触りながら興奮する杏美ー。


「ーー奥村さんの太ももは僕だけのものだー…

 えへへへ…

 わたしの…太もも」


ニヤニヤする杏美ー。


”杏美は僕のものだー”

杏美になった駿平は、これからの人生ー

”女子高生”として、存分に楽しめるー、と笑みを浮かべるのだったー


・・・・・・・・・・・・・・・


家でもー

学校でもー


杏美は、変わったー。


しかしー

それは、”監禁されていた影響”ということにすれば、

周囲は杏美に同情しー

杏美のことを疑問に思う人間はいなかったー


やがてー

女子たちとも打ち解けー、

”女子高生ライフ”を、駿平は、杏美の姿で存分に味わったー


「ーー最高♡」

友達とカラオケにやってきていた杏美は、

杏美の声で、歌を歌い終えー、

トイレにやってきて、笑みを浮かべていたー


「ーー僕ー…もう、駿平なんかじゃないー

 僕はー…わたしは奥村杏美なんだー」


自分が駿平であったことすら、捨て去ろうと、

杏美は笑みを浮かべるー


「わたしは杏美ーわたしは杏美ーわたしは杏美ー」

家に帰宅すると、

自分がまるで杏美そのものであるかのようにー、

自分に言い聞かせるように”わたしは杏美”と何度も何度も

繰り返すー。


チャイナドレスを身に着けてー

ドレスからはみ出た足の部分を、味わうようにして触りながらー

「わたしは杏美ー…」と繰り返す杏美ー


やがてー

「うぅん…♡」と、うっとりしたような表情を浮かべて、

ひとり、エッチなことを初めてしまうー


”女の快感”の虜になり始めていた駿平ー。


「ーーわたしの身体…すごい… はぁ…ぅ…♡

 あぁぁ…ゾクゾクする…♡」


駿平が、駿平であったころには、

絶対に感じることができないような快感を感じながらー

杏美は、顔を真っ赤にして、満面の笑みを浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・


”菅井 駿平”は、消息不明のままー。

時は流れたー。


駿平は、すっかり”杏美”としての新しい人生を歩み始めているー。


元々、男であったからー、だろうかー

女子よりも、女子らしいー

そんな、女子高生に杏美はなっていたー。


「ーーそういえば、そろそろ1年だよなー」

駿平の親友だった誠司が呟くー。


”駿平が、杏美の皮をサンタクロースにお願いしてから”

もうすぐ1年が経過しようとしていたー。


あれから駿平は、ずっと、奥村杏美として過ごしー

ついに、”次の12月”を迎えていたのだー


なんとなくー

杏美になってからも、駿平は誠司と話すことは多かったー


”元々親友”だから、当たり前かもしれないー。


そして、何よりー

駿平に対しては、揶揄うような素振りをいつも見せていた誠司がー

杏美の前では、いつも照れくさそうにしているのがー

すっかり杏美になった駿平からしてみたら、面白くて

たまらなかったー。


”紀本くんって、優しいんだね!”と、杏美として

誠司に言い放ったときの、誠司の反応は今でも忘れられないー


顔を真っ赤にしてー、

恥ずかしそうに、けれども嬉しそうにしていたー


”わたしがー、駿平だなんて、夢にも思ってないんだろうなぁー”


今ではすっかり、心まで女子に染まっていた駿平は、

そんな風に思うー。


”ううんー…もう、わたしが杏美だもんねー”

杏美は、そんな風に微笑みながらー

”女子高生としての初のクリスマス”に胸を躍らせていたー。


「ーーサンタコスでも着ちゃおっかな♪」

わくわくしながら、杏美は微笑むー。


今年のクリスマスは、去年までのクリスマスとは違うー。

まだ、彼氏を作ってはいないけれどー

去年と同じくりぼっちだけどー

それでも、今年はー


「ーー今年は…わたしが杏美だもん…」

鏡の前でクスッと微笑んだ杏美は、

自分に酔っているかのような妖艶な笑みを浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


クリスマスイブの夜ー。


杏美は、サンタコスで存分に、欲望を堪能したー。

エッチな喘ぎ声を出す、サンタ杏美は、

たまらなく、最高だったー。


満足した様子で、眠りについているとー

突然、物音がしたー。


「ーーー?」

杏美が目を覚ますとー

そこにはーーー


「ーーーえ」

杏美の前にいたのは、サンタクロースだったー。


「ーーーえ……???」

杏美が、表情を曇らせると、

サンタクロースは呟いたー


「ーー君は確か去年もー。

 まぁ、いいか」


サンタクロースの肉声ー。

威厳と慈愛に満ちた、何とも言えない声だったー


「ーーあ…あの…?」

杏美が、”どなたですか?”と確認しようとすると、

サンタクロースは言い放ったー


「ーー”君が欲しい”って子がいてねー。

 申し訳ないが、君には”皮”になってもらうよ」


サンタクロースの言葉に、

杏美は目を見開くー


「ーーえ…!?それはどういうー!?」


そう叫ぶと同時にー

”まさか、去年のわたしと同じようにー、誰かがわたしを欲しがってー!?”


と、思ったもののー

既にー

サンタクロースが、特殊な装置を使ってーー

杏美の身体は、杏美を着ている駿平もろともー

”皮”になってしまったー…


・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーーーzzzzzzz」


駿平の親友ー

誠司の部屋ー。


誠司の部屋に置かれたクリスマスツリーの側には

”杏美ちゃんが欲しい”と、書かれた紙が置かれていたー。


誠司は、”一度消息不明になってから、親しくなった気がする杏美”の

ことが好きで好きでたまらなくなりー

まさか、中身が駿平だとは知らず、

去年の駿平と同じように、

”おふざけ”で、サンタさんに杏美が欲しいとお願いしてしまっていたー。


歴史は、繰り返すー。


誠司は、今年ー

去年の駿平と同じ状況に陥ろうとしていたー。



おわり


・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


クリスマスをテーマにした皮モノでした~!☆

少し早いメリークリスマス…!ですネ~笑

(クリスマス付近にまた、クリスマス関係のお話があるかもしれないデス~)


お読みくださりありがとうございました~!


サンタさん?

サンタさんはサンタさんデス~☆

Files

Comments

No comments found for this post.