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友達は多いものの、彼女いない歴=年齢で、

異性やエッチな話題にも全く興味を示さない

男子大学生・津田 淳也。


彼の弟で、高校生の優貴は、全く異性に興味を示す様子のない

兄のことを不思議に思っていた-。


そんなある日、優貴が突然女体化ー。


最初は落ち込んでいた優貴だったが、


「----この姿で、兄さんを誘惑したらー

 兄さんの知らない一面が見えたりするかも…」


と、悪だくみを始めるのだったー。


★前回はこちら↓★

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


淳也は、大学から帰宅すると、自分の部屋に入るや否や

今朝、突然女体化してしまった弟の優貴のために

情報を収集し始めたー。


淳也は、大学でも同性の友達は多くー、

頼りにされている。

仲間思いの性格で、それは弟の優貴に対しても同様だったー。


「----急に女になるなんて…そんなこと…」

パソコンの画面を見つめながら表情を曇らせる淳也ー。


そんな話、聞いたことがないー。

一体、弟の身に、何がー?


その時だったー。

部屋がノックされて扉が開くー。


淳也の部屋に入って来たのは、女体化した弟の優貴ー。


だがー

優貴は、可愛らしい洋服にスカート、黒タイツ姿だったー。

髪も今朝までとは違い、綺麗に整えられているー。


「--はは、なんかだいぶ馴染んだ感じだな」

淳也が、そんな優貴の姿を見て笑うー。


今朝までは、優貴が元々持っていたジャージ姿だったのだが、

今は、本当の女子高生のような、そんな雰囲気だったー。


「--母さんが、若いころの服を貸してくれてさ…

 ほら、ずっとこのままなら、外出もしないといけないだろ?」

優貴が可愛い声で言うと、淳也は

「確かに、それもそうだな」と、笑うー。


淳也はそう言いながらも、

パソコンで女体化について調べていることを優貴に

悟られないようにパソコンの画面を切り替えて、

明るく振舞うー。


急に女になってしまった不安であろう優貴に

出来る限り不安な思いはさせたくないー。

そんな、考えからだったー。


”兄さん、ホントに、可愛い子を前にしても反応ないなぁ…”

自分の容姿のことを”可愛い子”だと表現する優貴ー。

優貴が母親から服を借りたのは、

今後、もしこのまま元に戻れなかったらー、

ということを考えたからではないー。


”兄さんを誘惑したらどうなるー?”という

興味本位からだったー。


兄の淳也は、女体化してしまった優貴が落ち込んでいると考えていたがー

弟の優貴は、兄の淳也が思う以上にポジティブで

女体化してから数日が経過した今ー

そのことに対する不安よりも

異性に全く興味を示さない兄を揶揄うことで頭がいっぱいになっていたー


「-ーー似合ってる?」

優貴が少しいじわるっぽく笑うー。


「ん?あぁ、まぁ、いいんじゃないか?

 それなら外に出ていっても、問題ないだろ」


淳也が笑うー。

純也はあくまでも”女体化した優貴”を

そういうエッチな目で見ることは、しないつもりのようだー。


「---そうだ!兄さんー」

優貴が可愛らしい仕草でポン!と手を叩くー。


元々優貴が何か悪だくみを思いついたときに

よくする仕草なのだが、

女子としてそれをされると、かなり印象が変わって来るー。


「--兄さん、俺のスカートの中触ってもいいよ。

 あと、俺の胸も!」

優貴の突然の言葉に、淳也は一瞬、目が点になったかのように、

何度か無言で瞬きをしたー。


「--ん?今、なんて?」

淳也が首を傾げながら言うと、

「ほら!兄さんも気になるだろ?どうせ男同士なんだし、

 触ってもいいよ!ほら!」

と、優貴が、スカートの中と胸を指さしたー。


だがー

淳也の反応は、あくまでもいつも通りで、

全く下心を出す雰囲気はなかったー。


「--ははは、なんだよ急に?どうしたんだ?」

淳也が”冗談”に対する返しのような口調で言うー。


優貴はー

”俺だったら喜んで触るけど…”と、思いながら、答えたー。


「---兄さんには迷惑とか心配かけてばっかだしさ、

 今回も、色々迷惑かけてるしー

 なんかお礼できないかなって、さ」


優貴が言うー。


これは、半分本心だー。


”兄さんの下心が見てみたい”という気持ちも当然

ありはするのだが、

それ以上に、兄の淳也には、感謝していたー。


スカートや胸を触り放題ー

しかも、身体は今は女だけど、

本来は男同士で、優貴も承諾しているわけだから

”合法的にスカートや胸を揉める状態”なのだー。


だが、淳也は飛びついてこなかったー。


「ははは、無理すんなって。

 弟を助けるのは、兄の使命だし、心配するな」


淳也はそれだけ言うと、

優貴から目を逸らしたー。


「--い、いや、無理してないよ、

 に、兄さんだってそういう、その、下心とかあるだろ?

 せっかくなんだし、少しぐらいー」


優貴がスカートを触りながら言うと、

淳也は、笑ったー


「-いや、特にないかな、そういうのはー」

と、呟きながらー。


「---お兄ちゃん~~…!

 わたしのこと、好きにしていいんだよ?」

優貴は、女の子みたいな振る舞いをしながら、

わざと甘い声を出してみたー


優貴の顔が真っ赤になるー。

だが、淳也はそれでも反応しなかったー。


女体化した優貴の言葉に興奮してしまったのは、

淳也ではなく、優貴自身だったー。


優貴は、兄・淳也の喰いつきの悪さに戸惑いながら、

「そ、そっかー」と、頷いたー。


「--ははは、俺を誘惑するなよ」

淳也はそう言うと、「元に戻れる方法は、きっとあるから、心配するな」と

優貴の肩を叩いたー。


”兄さんを誘惑するどころか、俺が逆に戸惑ってるじゃん!”

そんな風に心の中で思った優貴はー

”負けず嫌い”の性格に火がついてしまったのだったー


”必ず、兄さんを誘惑してやる!”

とー。


部屋に戻った優貴は、早速スマホでネットショップの画面を開いたー


「--ーーゴクリ」

唾を飲み込む優貴ー。


優貴は元々、女子が好きなタイプで、

下心がついつい見え隠れしてしまうタイプー。


今、自分がこうしてスカートを履いていることにも

ドキドキしているぐらいだー。


そしてー

そのドキドキは最高潮に達していたー


”やべぇ…俺の心臓、バクバクしすぎ”


いつもゲームや漫画を買ったりしている

ネットショップで、

メイド服や巫女服の商品ページを開きながら、

顔を一人、真っ赤にしている優貴ー。


「---…う…うぁ…」

興奮して、心臓が破裂してしまうんじゃないかと思うぐらいに

バクバクしてー

喉が異様に乾き始めたー。


「--んふぅぅぅぅぅぅ~~~」

あまりの興奮に奇声を上げながら、

メイド服や巫女服、セーラー服などを、ネット上のカートに

いれていくー。


「--いいのか???俺が着ていいのか?????」

一人、自問自答しながら、優貴は

兄の淳也を誘惑するためー


そして、何より自分自身が着てみたかった!という

欲望を満たすためにー


買ってしまったー。


一線を越えてしまったような気がしたがー

「いや、今の俺はー女の子だもんな!」と、笑みを浮かべながら

自分で自分に”大丈夫大丈夫!”と言い聞かせたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ん?あぁ、それは、山室さんが会場用意するって言ってはずだけど」


翌日ー。

大学で、同じサークルに所属する女子生徒と会話をする淳也ー


普通に目を遭わせて会話をし、

特に女子がニガテという雰囲気はないー。


しかし、弟の優貴に見せている姿と同じようにー

”相手が女子であること”を意識している素振りも全くなくー

”相手が男女どちらであろうとも、その態度は絶対に変わらない”

いつもの淳也の姿があったー。


相手の女子は、淳也に好意を抱いていて、

サークルの相談がてら、なんとか淳也にアピールをしようとしていたー。


「--今度、一緒にごはんでも食べに行かない?」

笑う女子生徒ー。

相手の女子も、それなりに可愛らしく、真面目で周囲から

頼りにされているタイプだー。


「--ははは、じゃあ、都合のよさそうな人を誘っておこうかな」

淳也は笑いながら、真面目な様子でそう答えたー。


相手の女子は”淳也と1:1”でご飯に行きたいのだがー


鈍いのか、

それとも、遠回しに振られているのかー


相手の女子からは、淳也の真意を読み取ることはできなかったー。


その女子と会話を終えて、昼食を取り始める淳也ー。

そこに、淳也の友人である、剛(つよし)がやって来るー。


「--お前さぁ、ホント、女子のフラグ破壊するの上手だよな」

剛は苦笑いしながら言うー。


「--フラグ?」

淳也が、笑いながら剛の方を見ると、

「--わかってんだろ?さっきの子、お前のことー」

と、口にしたー。


淳也が、”わかってるよ”と、示す仕草を手ですると、

剛はため息をついたー。


「---…やっぱ”アレ”のせいか?」

とー。


「ーーーまぁ、そうだなー」

淳也は少しだけ複雑そうな表情を浮かべたー。


「”あの時”からだもんなー

 お前が、全くそういう雰囲気を表に出さなくなったの」

剛が神妙な面持ちで言うー。


「--はは、まぁ、もう過去のことさ。

 今はそれなりにうまくやってるし、自分でもこれでいいと思ってる」

淳也はそれだけ言うと、

「-お前も、せっかくなんだし、昼飯にしたらどうだ?」

と、食堂で何も食べずにいる剛に対して、笑みを浮かべながら

そう言い放ったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


「--うあああああああああああああああああああ!!!」

頭を抱えて悲鳴を上げる優貴ー。


別に、何かが起きたわけではないー。


いや、優貴にとっては”何かが”起きたとも言えるー。


そうー。

到着したメイド服を着て、頭を抱えていたのだー


「--ちょ、ちょっと、、これ…可愛すぎないか…?」

鏡の前にしがみつく優貴ー。

姿見もネットで一緒に購入したー


「--や、、や、、やっべええええ…」

メイド服を騒ぎながら、

また奇声を上げ始める優貴ー


「こ、これじゃ、兄さんを誘惑する前に、

 俺が俺を誘惑しちまってるー」


ニヤニヤしながら、顔を真っ赤にしている優貴は、

そのまま、可愛いポーズを鏡の前で取り始めたー。


「だめだ、、俺は、死ぬ…

 今日、死ぬんだ…

 なんつーの、、なんかよく、ツイッターで貼られてるアレだー」


意味不明なことを口走りながら、優貴は


「女になった俺が尊すぎて死ぬー…」と、

鏡で自分で見つめながら呟いたー


「--…………」

しばらく興奮したまま、放心状態になっていた優貴は、

ようやく、メイド姿の女体化した自分を、

もう一度鏡で見つめると、

そのまま笑みを浮かべたー


「--お帰りなさいませ…ご主人様…♡」

甘い声を出してみる優貴ー。


「--んっふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!

 女神だ!女神がいるぞおおおおおおおおおおおお!!!!」


つい大声で叫んでしまった優貴ー。


隣の部屋に帰宅していた淳也は

”なんだ?”と、ビクッとしながら、優貴の部屋のある壁の方を

見つめたー。


そしてー

その日から、優貴の”誘惑”がエスカレートしたー。


「-ご主人様♡!」

メイド服で、甘えて来る優貴ー


「ははは、何やってんだ優貴」

笑いながら軽くスルーする兄・淳也ー。


「--お兄ちゃん!わたし、魔物をやっつけるよ!」

巫女服で、甘えん坊の妹を演じる優貴ー


「-ん~?じゃあ、久しぶりにマルチプレイで魔物退治でもするか~?」

巫女服にはノーコメントで、ゲームの対戦プレイに

誘ってくる淳也ー。


「--先輩、ずっと昔から、好きでしたー」

セーラー服姿で、淳也にキスを迫る優貴ー。


「---演劇部の練習か?ははっ!」

受け流す淳也ー


「だめじゃん!!!!」

部屋に戻った優貴は叫んだー。


「兄さん、全然揺るがない!

 あれは不屈の精神だな…」

そう呟く優貴ー。


やっぱり、女に興味がないのだろうかー

いや、嫌いなのかもしれないー。


恋愛感情を抱かないタイプとか、そういうタイプかもー


いや、別にそれはそれでいいんだけど、

なんか、せっかく女になったのに、全く、誘惑できてないのは

悔しい気もするー。


そんな風に思った優貴は”奥の手”を使うことにしたー。


「--これは、、やばすぎる…」


まるで”男を誘うためだけに存在するような服ー”


「ってか、もう下着みたいなもんだよな」

そう呟きながら、興奮した様子で、それを身に着けた優貴は、

兄の淳也の部屋に向かったー


そしてーー


「--ねぇ、わたし……」

と、甘い声を出しながら、誘惑を始めたー。


女体化した自分を堪能しながら、ゾクゾクする目的とー

兄の淳也を誘惑してみたいという目的ー

その2つを果たすためー。


兄・淳也の腕を掴んで、

淳也を誘惑しようとするー。


だがーー


その時ー


いつも穏やかな淳也が、突然大声を出したー


「俺を誘惑するな!」

とー。


「-!!」

ビクッとする優貴ー


「--これ以上、俺にそういうことしないでくれ」

淳也はそれだけ言うと、

険しい表情を浮かべたまま、「出てってくれ」と、

部屋から出ていくように、優貴に言い放ったー。



③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


次回が最終回デス~!

女体化した弟は元に戻れるのかどうか、

お兄ちゃんの方には何があるのか、

ぜひ見届けてみてくださいネ~!


今日もありがとうございました~!

(Fanbox)


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