<憑依>ダークドライブX④~新社会人の悲劇~(完) (Pixiv Fanbox)
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今日は入社式。
大学を卒業してとある商社への入社が決まっていた彼女は、
会社への道を歩いていた。
着慣れないスーツを着て、道を歩く彼女ー、
小久保 真帆(こくぼ まほ)は、
その日、新社会人としてのデビューを迎えるはずだった。
しかしーー。
彼女は出会ってしまったー。
これまで、人々の生活を何度も破滅に追いやったー
”悪魔”にー。
立ち止まる真帆。
真帆が見つめた先にはー
謎のピンク色の車。
「あれ…?あんなところに車が…?」
ポツンと路上に止まっている車。
真帆はなんだか、その存在が気になってしまった。
「--いけない、急がなきゃ」
腕につけた可愛らしい時計を見て、焦る。
しかしーー
「---・・・・・・な、、なんか気になるなぁ・・・
ちょっとだけ」
真帆はピンク色の車に吸い込まれるように
して、近づいていった。
その目は、少し虚ろになっているようにも見えた。
だが、真帆はあくまでも
”自分の意思”でその車に近づいていると思いつつ、
車に近づいていくー。
「---、やっぱ誰も乗ってない」
ちょ、、ちょっとだけ乗ってみようかな
そんな考えが頭をよぎる
真帆はすぐに首を振った
「だめだめだめー。
道端に止まってる車に勝手に乗るなんて!
それに、わたし、早くしないと遅れちゃう!
社会人デビュー初日に遅刻なんて
洒落にならないよ!」
真帆は一人呟きながら、
次の瞬間、ピンク色の車の扉を開いていた。
「えー?あれ?」
真帆は自分の行動に疑問を感じながらも
車に乗り込む。
真帆は、自分のしている行動に疑問を抱くー。
何かがおかしいー。
けれどー
その”不安”はすぐに、
何か”別の意識”に塗りつぶされるかのように、
消えていくー。
そしてーー
”ようこそー”
声が聞こえた。
「えっ…だ、、、誰・・・?」
”俺か?
この車のハンドルに宿る亡霊だよ”
「--・・・ぼ、、ぼうれい?」
真帆が驚いて声を出す。
”そうーー。
これからお前の体を借りて、
久々のドライブを楽しむんだよ。
へへへ、分かるか?
久しぶりの爆走だ!”
「---な、、何言ってるの…?」
気味悪い、という感じでおびえる真帆。
”時代の進歩ってすげえよな…。
いまやオートドライブが搭載されてるんだぜ?
おかげで誰かに憑依しなくても、
車をこうして移動させることができるようになったんだよ
”いい体”が居そうな場所にな”
ハンドルに宿る亡霊は、かつては
”誰がハンドルを握ってくれるのを”待つ”ことしか
できなかったー。
だが、何度も爆走を繰り返しているうちに、
それは変わったー
何度も何度も、新しい車に生まれ変わっているうちに、
技術は進歩し、
今では車にAIが搭載され、
ハンドルに宿る亡霊は、こうして車を自分の意思で移動
させることができるようになったー。
仮に、運転手がいなかったとしてもー。
「-…な、、何なの…
わ、わたし急いでるんで…」
真帆は慌てて車から降りようとした。
だが…真帆は運転席について、
車を走らせる準備を始めた。
”車の技術が進化したからよ・・・
俺も進化したぜ!へへへへっ!
車を見た人間に暗示をかけられるようになった。
”車に乗れ”ってな!
そして、ハンドルを握ってない状態の体も、
車の中に居れば、乗っ取れるようになったぜ”
”亡霊”は進化していたー
かつて、カップルや新婚夫婦を暴走させたときよりも、
さらにー
”進化”してしまっていたー。
「---ど、、どういうこと!
あひっ…」
真帆が突然白目を剥き、
苦しみ出す。
泡を吹きながらもがき苦しむ真帆ー
そして…
しばらく苦しんだ後にー
真帆は邪悪な笑みを浮かべた
「へへへっ・・・
新入社員の女の子、ゲット~!」
真帆が目から涙をこぼしながら笑うー。
「心配しなくていいよ・・・
わたし、最後にはちゃ~んと”後始末”
するからねっ!
何にも怖くないよ!えへっ!」
車の背後に初心者マークが浮かび上がるー。
「えへへっ~わたし、免許取立てみたいだからね!」
真帆は自分の記憶をたどり、ほほ笑んだ。
そして、
真帆はバックミラーで自分の顔を確認すると、
シートベルトもせず、車を発進させた…。
「ははっ!この子の体も
なかなかエッろいなぁ~!」
なめまわす様な視線で真帆は
自分の体を見つめる。
そして時々ハンドルから手を放しながら
両腕で胸をわしづかみにした。
「えへぇ…♡」
体に走った快感に顔をゆがめ、
だらしなく涎を垂らす真帆。
胸の柔らかさに感動すると共に、
ハンドルの亡霊に完全に意識を乗っ取られた真帆の身体はー
真帆の意思とは関係なく、
激しく興奮していたー。
亡霊の意思に従ってー
真帆の身体はゾクゾクと興奮しているー。
真帆が笑みを浮かべながら口を開くー。
「前までは、ハンドル握ってなきゃ
ダメだったけど、今は車の技術が進歩したからな~
ハンドルから手を放しても大丈夫♪」
真帆が嬉しそうに一人で叫ぶ。
こうして、両手で胸を揉むー、ということも
今までは”片手はハンドルにつけていないと”いけなかったため
できなかったが、
今は違うー。
こうして、ハンドルから手を放してー
車を運転しながら両胸を揉むことが、できるようになったのだ。
真帆は、胸から手を離すとー両腕で自分の体中を
触り始めた。
「あはは!えへへ!!
えへ!えへ!えへへへへっ!」
その表情は乱れきっていた。
先ほどまで、新社会人デビューを迎えて
緊張していた女性とはとても思えない。
狂気を前面に押し出して、
まるで別人のようになってしまっている麻帆ー。
「…えへへへへへぇ」
真帆がペロペロと自分の唇を舐めながら笑う。
「さって、そろそろ爆走しよっかな♡
真帆、本当は会社に行きたかったけれど、
もうイクの辞めたの!
えへへへ!
真帆の人生 台無し~~!
でもね!真帆、別に悲しくないよ!
悲しくないように、ちゃんと”後始末”するからね」
一人でそう言って笑みを浮かべると
真帆は自分のお尻を乱暴にさわりながら
車を加速させた。
「あ~~~気持ちイイ!」
なびく髪を妖艶に抑えながら微笑む真帆。
真帆の身体は、この上ないぐらいに興奮しているー。
亡霊の意思に従ってー。
「この車で切る風…」
車に潜む”亡霊”は、
自分が生きていたころを思い出す。
あれから、長い時が経った。
けれども、この風は変わらない。
「---それに今はぁ」
真帆は涎を垂らしながら自分の胸を
ハンドル押し付けた。
「あっ!あぁっあああっ!
えへへっ!!すごぉい!
わたしの体ぁ、興奮してるぅ♪」
真帆はハンドルにスーツの上から胸を
押し付けて快感に体を震わせた
あまりに変な体制をいて、変な動きをしているからか、
スーツがぴりっ、と音を立てているー。
けれどー
スーツがどうなろうと、今の麻帆にとっては
どうでもよかったー
いや、スーツだけではない。
自分の身体さえもーー。
「うはっ…ぁっ…あはぁ…はぁっ♡」
喘ぎ声をあげる真帆。
クラクションも鳴っているが、それも、今の真帆には
どうでもいい。
「あぁん!
真帆、おかしくなっちゃいそう♡」
体をクネクネさせながら喘ぐ真帆。
既にスーツにはシミが出来ている。
「あん!
新入社員なのに、、
こ~んなことしちゃってる!!!
えへ!えへ!えへへへへ!」
だらし無い笑みを浮かべて
ひたすら体を弄ぶ真帆。
車は乱れて蛇行運転になっている。
自分のスカートの中に手を突っ込み、
体を弄ぶ真帆。
あまりの興奮に運転しながら体がガクガクと
震えるー
体が歓喜の叫びをあげている
「あはははははははっ
すごい、、すごい、、わたしの体すごいよぉおぉ♡
あぁぁあああああああっん♡」
イヤらしい液体をポタポタと流しながら
絶頂を迎えた葵。
顔には笑みと涙を浮かべているー。
車には激しく蛇行運転となっていてー
周囲の通行人やドライバーが驚きの表情を浮かべているー
「---はっ…すごすぎるよ…わたしぃ…」
その時だった。
スマホが鳴る。
スマホには「会社名」が表示されていた。
笑みを浮かべる真帆。
「あらら…新社会人初日、
遅刻しちゃった♡」
笑う真帆。
「でも、もうどうでもいっか!」
スマホを操作して通話状態にすると
”小久保さん、時間過ぎてますけど、
今、どうしてますか” とスマホから
声が聞こえてきた。
真帆は、スマホを置き、
再び、スカートの中を滅茶苦茶にいじり、
盛大に喘いで見せた
「わ、、、わたし、、、
もっと大事なこと、、、
見つけちゃったんですゥ~~♡
あぁ、、ぁあああ、あっ、、、
女の喜び、、喜び、、、ぃぃい!
わたしは、、わたしは、、社会人である前に、、
おんななの~~うふふふふふふふぅ~♡」
電話に聞こえるように大声で叫ぶ。
何かわけのわからないことを言っていたが、
そのまま喘ぎ続けていると電話は切れた。
「--えへっ!き~れちゃった!」
可愛らしく笑う真帆。
さらに興奮した真帆は
スーツを脱ぎ、スーツを車の外に投げ捨てた。
そして車の中で半立ちになって
スカートを脱ぐと、スカートも脱ぎ捨てる
車から投げ出されたスカートが路上に落ちるー。
下着姿になった真帆は、笑みを浮かべながら
自分の身体を撫でると、そのまま運転席に座るー。
「えへへ…
わたしったら、な~んて格好で運転してるのかしら…
あぁぁ…たまらないよぉ」
既に興奮しきってしまった真帆の身体ー、
真帆は歓喜の喜びで、
体を震わせていた…。
車のドアを開けて、外に聞こえるように大声で喘ぐ真帆。
しかも、上下共に下着だけの姿になっている。
真帆は車を一旦停車させ、
自分の体を晒すため、車のドアを全開にして
喘ぎまくった。
「いひっ…年頃の女の子がぁっ
こんな、恥ずかしいことしてるぅ!!!
あぁぁああん!
すごいよぉ!エロいよぉ!!!
真帆、滅茶苦茶になっちゃったよぉ♡」
車の近くを通った人が驚きの視線を
真帆に送るー。
車の運転席で、
下着姿の女性が、妖艶に喘ぎ続けている。
「---ま、、、、真帆…?」
真帆にとっては聞き覚えのある声。
ポニーテール姿の同年代の女性が
真帆の喘ぐ車の前に立っていた。
「あらぁ…!」
真帆は記憶をたどって、その女性の正体を理解した。
矢代 智香(やしろ ちか)
同じ大学出身で家も近所の子だ。
彼女は、入社式が明日のため、今日は休みのようだ。
「--な、、、何やってんのよ!」
智香が驚きの声をあげる。
だが真帆は笑った
「真帆~
おかしくなっちゃったぁ!!
ねぇ!智香ぁ!
アンタも乗ってみない?
人生観変わるよ!えへへ!」
真帆が言うと、
智香が真帆の行為をやめせようと車に乗り込んだ。
その時だったーー
真帆が笑みを浮かべるー
”お前も、仲間だよ”
とー。
「えっ…いぎっ…
あぁあああああああっ!」
智香に異変が起きる。
白目を剥き、泡をふく智香。
そしてーー
真帆が智香の頭を乱暴にぺしぺしと叩くと、
智香は目を覚ますー
その表情に、真帆と同じような
邪悪な笑みを浮かべてー。
「えへへっ…
わ、、、私も乗っ取られちゃったぁ~」
智香が笑うー
ワンピース姿の智香は、自分のワンピースを
びりびりに破って微笑んだ。
「いやぁ~車の技術の進歩はすげーわ!
魂を分離させて憑依することもできるように
なったからな!えへへ!」
男言葉で話す智香。
真帆は笑い
「じゃあ、そろそろ行こ!」とつぶやき、
車を急発進させた。
「車の進歩は、俺の進化~!」
さっきまで、真帆の異常な行為に
顔をしかめていた智香は
真帆と同じだらしない表情を浮かべている。
智香は自分のポニーテールを乱暴に
ほどくと、
既に100キロを超えた車の中で、
微笑んだ。
「この先に~
大通りの交差点があるよ、今回は
そこでクラッシュしよ!えへへ!」
そろそろ警察も駆けつける頃だー。
やるべきことは決まっているー
身体を堪能して、
爆走してー
そして、最後にはーー
智香が真帆に抱き着くと、真帆はハンドルを
握るのを止めて、智香の方を向いて
智香を抱きしめた。
智香も真帆を力強く抱きしめ、
二人、熱くキスをする。
クチュクチュと音をたてる
「うふっ、あはっ、、あははっ、、あはっ、、えへへっ!」
「まほぉ…まほ!気持ちイイよぉ!」
亡霊に憑依された二人は
下着姿で熱く抱き合い、キスを交わしていた。
「ちかぁ…わたしたち、これから死んじゃうのに、、、
しわわせだよね!!えへへへぇ♡」
「うん、気持ちイイよォ!
真帆!真帆ぉ♡」
二人の興奮は頂点に達する。
そしてー
交差点は目前に迫っていたーー
赤信号の中、
片足でアクセルを踏み続けていた車は120キロを
超えていた
「あああああああああああああっ♡」
「私の体、気持ちいい!ああぁあああああん♡」
二人が耐え切れない快感に大きな喘ぎ声をあげた瞬間…
交差点の車と追突し、
玉突き事故を起こし、
車はペシャンコに押しつぶされた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「暴走事故か…」
駆け付けた警察官が呟く…。
警官が、運転席と助手席で
血まみれになって死んでいる
下着姿の女性二人を見て顔をしかめる
「……凄い、嬉しそうですね」
後輩の警官がつぶやく。
「---あぁ、、、、最近の子は
何を考えているんだか」
警官は理解不能、と言う様子で、
その場を後にし、
周囲の交通規制のため、動き始めた…。
ボロボロになった車。
だが、亡霊は確信していた。
”不思議と俺の宿ったパーツは、
何らかの形で再生される。
別の車のパーツに再利用されたりな…”
薄れゆく意識で亡霊は呟く。
次は何年後かー。
また、気づけば俺は綺麗になった車の中で
目を覚ますだろうーーー。
亡霊は、再び眠りにつく前に囁いた。
”また、会う日までーおやすみ” と。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
ダークドライブリメイクの最終回でした~!
「新社会人の~」だけ、だいぶ後に書いたお話だったので
③までと比べると、変更・修正箇所も少し少なめ…でした!
今日もお読み下さりありがとうございました~!
(※毎週火曜日のリメイクは、いつも通り100円プランで
読めるようにしてあります!)
来週からはリメイクではなく、
別の企画(火曜日はいつものような新作を書く時間が取れないので
ちょっと違った形ですが)を、しばらく載せていきたいと思います~!
そちらも、火曜日以外の新作より少し短いので、100円プランでも
読めるようにする予定デス!
何が出て来るかは…来週の火曜日を楽しみにしていてください~!