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◆零の選択



――――――――

――魔大国の侵攻。

あらゆる者を殺し

あらゆる者を犯し

あらゆる者を凌辱する。


侵略されし地に深い絶望があった。


「な、なんて強さなの……」


女は絶望に震えていた。


――勝てない負ける殺される


総身を支配する恐怖、魂の奥に刻まれる絶望。

魔の力が女の全ては犯し尽くしていた。


(無理無理無理無理無理)

圧倒的力を前に心が折れて砕け散る。


(ごめんなさいごめんなさいごめんなさい)

圧倒的恐怖を前に魂まで穢れ平伏する。


魔の恐怖に犯され尽くした女は恐怖に震えるしかない。


――正しき世のために


そんなお題目は圧倒的な力を前に折れて砕けた。


(かてない……)

無理だ勝てない人が勝つように出来てない。

訓練を積んだ彼女達が悟るほどの圧倒的な強さ。


――魔戦将。


魔大国ガルディゲンが有する力。

圧倒的な魔の神威が絶望を形にしていた。


「殺される殺される殺される殺される」


希望が無く絶望が在る。


集結した魔軍が仲間達を犯し蹂躙していく阿鼻叫喚。

美しかった赤髪の法剣士は絶望を垂れ流していた。


(無理……絶対勝てない)

ガルディゲンの魔戦将。

あれは人が打倒しうる規格を越えている。


力が違う

速さが違う

存在の格が根本的に異なる。


破格の力を有する魔の大星。


(あれはまさか……)

魔戦将、それも魔神に近い位階にあるもの。


「!?」


それを認知した瞬間


女の心は――


「……いやだ」


折れた。

ごめんなさい無理です戦いにすらなりません。


「……ください」


――生きたい


「お願いします!命だけは助けてください」


生存本能に突き動かされ、ただただ命乞いをする。


「お願いしますお願いしますお願いしますお願いします!」


理性は決壊し尊厳をかなぐり捨てる。


プライド?

尊厳?


そんな贅沢なものが持てるのは自分達が

生物として上位レイヤーにいると錯覚できているからだ


そしてその幻想は壊された。

絶対的な力の上位者、暴力の化身。

――魔大国ガルディゲンの力の前に


「くそくそくそくそおおおおぉおおぉぉ!!」


女剣士は狂ったように叫び悶え美しい顔を苦悶に歪めた。


魔大国ガルディゲンが有する魔戦将。

魔戦将との戦いによって、彼女の戦士としての矜持もプライドも全て

塵となる。


高めた力も

磨いた技も

全て塵芥の如く霧散する。

届かない通じない。

隔絶した力の差。


「ぅっ……」


そして彼女自身がわかっていた。

列した心も

激しい叫びも


「っ!」


全て無意味だと。


「あっ……」


わかってる。あの魔戦将と対峙した時から悟ってる。

叫んでも抗う気勢をあげても。

体に刻まれた傷が心に刻まれた恐怖が

生物としての本能が告げている。


――死ぬ。

死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ




ああああああぁぁぁぁぁっ!!


「ああああああぁぁぁぁぁっ!!」


魔大国ガルディゲンの圧倒的力を前に女の心が決壊する。


「もう……やめて」


もう……いいでしょう?


ガルディゲン。

最悪最凶の魔大国。


あなた達が誰よりも強いのはわかりましたから。

あなた達には誰も叶わないのはわかりましたから。

抵抗しようとした私達が愚かだったのはわかりましたから。


だからもう――


「やめてくださいお願いします!」


女は懇願する。


「お願いしますお願いしますお願いしますお願いします!」


悪辣外道の徒に屈服する。


女が法剣士として詰んだ研鑽も。

正しき世のために戦うという志も。

全て余さずゴミ屑となっていた。


圧倒的な力によって敗北し、心を折られたのだ。

もはや民が蹂躙されていくのをやめてと懇願するしかできない。


「きゃああああぁぁぁぁぁぁっ!」


何人もの仲間が犯されていた。

犯された民には共通点があった。

手が空洞だった。

手の甲に穴を空けられ、鎖でつながれていた。

痛みに叫ぶ仲間達が犯されている。


「あぎっっがあああがぶえう゛ぁえええぇぇぇぇぇ!」


何人もの民が吊されていた。

その民にはある共通点があった。

人の親――だったものだ。


吊された民の体にはモノがぶらさがっていた。

異臭を放ちぶらんぶらんと揺れるモノ。

かつては命を持っていた――モノだ。

「――――――――――」


慟哭。

叫び声があがる。

心が砕け、魂が壊死したかのような悲痛な叫び声。

それを聞き



「ハハハハハハハハハハ!」


笑い声があがる。それは心底からの愉悦。

魔大国ガルディゲンの魔族の愉悦の笑い。

人々の絶望と負の感情を糧にする魔族が絶望に舌鼓をうつ。


「ちが、う」


女は絶望を漏らす。


心が違う。

感性が違う。

魂の在り方が根本的に異なる。


――魔大国ガルディゲン。

残虐なる魔大国が全てを蹂躙していた。


だから――


「神様、神様、神様、神様……神様……」

女は祈る。


わかってる。

神はいない。

自分達を助ける神はどこにも無い。


あのリュシオンも。

魔大国ガルディゲンに比肩する神聖国も彼女達を助ける事はない。

そして――


「神、様」


女達の祈りが風に溶けた。


【風ノ勇者ルート】(全体公開予定)

無神戦記外伝~只の日本人~

~ 続き ~ 「絶望しろ!ここに神はいない」 魔戦将ビヴォルバーン。 圧倒的な魔の神威が全てを支配していた。 地が血に染められる。 心が絶望に染め上げられる。 叫喚していた親達だった者の首がはねられた。 膨大な血が飛び散り、床をそめていく。 「ひっ!?」 女剣士の口から恐怖がもれた。 狂死しかねんばかりの悲嘆...


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DeBOMBs88

blue hair girl I kinda hope u do what if she wins or regular pic of her.