絵師の道具(前編) (Pixiv Fanbox)
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弘法は筆を選ばず
弘法大師のように達人など優れている者は道具を選ばず頼らず見事に使いこなす。
ということわざがありますね。
私この技術すごい巧いから別にどんな筆でもいいぜ!って。
この方は社会や歴史の時間に習ったであろう真言宗の空海さんですね。
空海は、平安時代初期の僧。弘法大師の諡号で知られる真言宗の開祖である。俗名は佐伯 眞魚。 日本天台宗の開祖最澄と共に、日本仏教の大勢が、今日称される奈良仏教から平安仏教へと、転換していく流れの劈頭に位置し、中国より真言密教をもたらした。能書家としても知られ、嵯峨天皇・橘逸勢と共に三筆のひとりに数えられている。(引用元 Wikipedia)
…当の本人、弘法大師は達人の上にめっちゃ筆選んでたんだよ。
良い筆選別してたんだよ。
拘り半端ねぇんだって。
デジタルイラスト描くために最初から拘ってもいいんじゃね?
使っている道具を前編後編に分けてご紹介します。
実際買う前に何がいいかなと…神の領域のイラストレーターさんを参考にしたり、
色々と拘って買い揃えました。
プロの絵師さん参考にしたっていいんです。描けなくたっていいんです。
ガチで描きたいならいいの買え!って思います(高いし後戻りできないけど)
道具途中で買い換えたし…(後述)
多くの方が仰っておりますが、
なんとなーく絵を描いてみたい!
と思っているなら
挫折したり飽きて描かなくなっても漫画も動画も見れる
iPad、Apple Pencilと無料のibisペイントや月額課金のclip studioにした方が無難です。
欲しい…w
では早速。
私の全てを支えてくれている自作PCです。
ホントはDTM用にと思い立ったように埃対策にパンツ一丁と静電気対策手袋で自作しました(ホントかよ)
ケース / Fractal Design Define R5
マザーボード / Asus H270pro
CPU / core i7-7700k
クーラー / 虎徹MKⅡ
メモリー / corsair DDR4-2133 8GB×4
グラボ / ASUS GTX1050Ti (4GB)
SSD / crucial MX500 SSD250GB
メインファイル保存HDD / WD blue 1TB
電源 / RM650Xフルモジュラー
バックアップ用外付けHDD / WD blue2TB
これでもCLIP STUDIO PAINT EXは少し重いです。グラボかソフトの仕様か…?
メインモニターEIZO flexscan23.8
(1050Ti Displayport→EIZOモニター出力)*DisplayportはHDMIより解像度が高いと言われているため
以前メインとして使っていたPHILIPS(現サブモニター)と比べると目の疲れも大幅に軽減され、
色味も段違いです。おそらく一目見て誰でも色鮮やかさの違いがわかります。たぶん。
プロのイラストレーターさんも使っている方は多いんじゃないかと思います。
プロカメラマンの友人がいるのですが、彼曰く、「色」はEIZOの色が全て、基準だそうです。熱く語られました。
絵師の言う色にはざっくり sRGB(Adobe RGB)/CMYK の2種類あります。
sRGBはテレビやゲームなどモニターの主となる色ですね。国際基準で決められています。色鮮やか。
そしてCMYKというと印刷物の基本色。
同人誌は基本 CMYK 入稿なのでで色がくすんでしまうんです…(下記イラスト参照)
最新機器の導入でsRGBで同人誌が作れるところが増えてきています。少しお値段上がりますが…
低価格でsRBG対応している凄い印刷所もあります。
ただ、高い安いでも、sRGBで綺麗だからと言っても印刷所によって裁断の綺麗さや紙の違いで多少の色味の違い等も出てくることもあったりします。印刷所選びの楽しいところです( ◜ω◝ )
同人誌は人の手で製造されますからね(いつも大変感謝しています)
で、話を戻ります。
モニターに映る映像と印刷物の現物がほぼ見た目通りの発色に感じます。
本当に忠実に色を再現してくれるのがEIZOです。
いつかプロ仕様の上位機種のColorEdge買うんだ(¥17万)…買ったらレポします。
次にメインアームであるお絵描きタブレットです。私は液晶タブレットではありません。
板タブというやつですね。
筆圧感知レベルが8192と、ものすごく高いです。
そんなことよくわからないと思うので説明すると
本当に紙に鉛筆で描いているような感覚です。思った通りの筆圧、筆のスピードで描くことができます。
この数値が高ければ高いほど筆圧が思い通り絵に伝わります。
キャンバスの柔らかさとざらざら感も相まって紙に近い描き心地です。
あとデカい!!ランチマットほどの大きさで腕を使いダイナミックに線を描くことができます。
板タブのメリットとして常に絵の全体を見渡しながら描くことができるのでここおかしい…と素早く気付くことができます。
そしてとにかくペンのレスポンスが圧倒的に速く、描いた通りのスピードで筆が動きます。
液晶タブレットは持っていませんがいろんなところでかなり試してきましたが…どうしてもペンに少し遅延が発生します。スッ…スッみたいな。
ただ、板タブのデメリットとして手元を見ずモニターを見て描くので慣れるまでの時間が必要…なので描くスピードが圧倒的に遅くなる可能性は高いです。思ったところに線が引けないとか。
はじめは円すらまともに描けません。
液晶タブレットは紙に描く要領で直接描けるので描けるスピードもとても速くなんとなくササっと描きには圧倒的に液晶タブレットの方がいいかもしれません。iPadもそうですね。
慣れたらそれで完結するのが人間ですので板がいい液タブがいい…は最終好みの問題になるかもしれません。
MikaPikazoさんや深崎暮人さんなども板だそうで…。
ちなみに…以前値段をケチってIntuos comic M という入門機種を使用していましたが、キャンバスの狭さ(同人誌より小さいくらい)、筆圧感知レベル2048と低く線の強弱が付けにくい、描き心地がとにかく硬い…
ので半年で買い換えました。
弘法大師の言葉の意味が分かりました。
で。
ペン。筆。各タブレットには対応のペンがそれぞれあります。
Intuos Pro は ProPen2、ProPen slimなどに対応しています。
左のProPen Slimを使用しています。
右はProPen2といって、Intuos Pro Largeに付属していたペンです。こちらの故障を機に買い換えました。
太さと重さの感覚は鉛筆と、Dr.Gripシャープペンほどの差があり、個人の好みもありますので実際に持ち比べることをお勧めします。
長い線は腕で描くこともありますが手首と指先でシャカシャカと細かく楽器を描くことが多いのでslim最高…です。
太くどっしりとした、重厚な絵を描く場合はペンの重みと筆圧を活かしたProPen2の方が良かったりします。
追記(20205/29)何度も小ストロークでぺたぺた塗りを繰り返す厚塗りイラストはProPen2の方が向いていると思います。軽いslimだとしんどいっす(笑)
ちなみにペン先には左からフェルト、通常芯の替芯があるのですが、鉛筆のようにすり減ります。一番左。
Intuos Proの購入を考えている方は…摩擦係数が高いのでペン先がものすごく速く減ります。
一枚イラストで1~2本交換することもあります。割といい値段します。
フェルト芯は描き心地が好きですがあまり使いません。音がどうも苦手です。
マッキーみたいな…
次に最重要ガジェット。
左手デバイス Razer TARTARUS V2
パリピですね。
フルプログラマブル可能で、無制限にプロファイルを作ることができて、パソコンを使う方なら絵師さんでなくてもかなりおススメです。
CLIP STUDIO用/ゲーム用/動画用など瞬時に切り替えることができます。
さらにCLIP STUDIOで
ブラシ塗り/エフェクト(色味調整)/厚塗り/
と随時キーマップを切り替えて使用しています。
ガチャ!とクリック感があり「押している」感覚があり、反応もとても良く、普通のキーボードの様に
押せてなくね?感が一切ありません。
半面少しうるさいので同居人がいらっしゃる方には注意が必要かもしれません。
ショートカットを組み込みこのように使用しています。ctrl alt shiftなどの組み合わせでもプログラム可能なのでこれが無いと仕事にならん!と思っています。
これの有無で圧倒的に描くスピードが速くなります。慣れて配置覚えるまで大変ですけどね…
書いてることよくわからんって方へ。絵を描く際、全部頻繁に使います。
アナログで絵を描くときに左手に常に消しゴムと定規と色鉛筆と新しい紙を
持ってると思ってください。
スマホ触ってるときに左手に常にスマホの電源ボタンとボリュームスイッチ、ホームボタン持ってると思ってください。
これに慣れてしまってアナログで描いてるときに左手でボタンを押すしぐさをしてしまいます。まじで…笑
特にホイールが付いていることが推しポイントです。キャンバス画面の拡大縮小、回転を瞬時に行えるので圧倒的に速いんです…
と、前半はメインの道具を紹介しました。
文字が多くなり過ぎたので前半はこの辺りにしておこうと思います。
絵のことわからなくても絵師のこぼれ話みないな感じでへー、ふーん。と思って頂けると嬉しいです(笑)
ご支援本当にありがとうございます!!
ではまた後編で_(:3 」∠)_
Noir