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こんにちは。

今回はメイキングというか、覚え書きに近いです。

アナログ色紙は10枚ほどしか描いたことなくて、フルカラーも9枚目くらいです。

正直まだ慣れていません。なので忘れないように実践したこと、うまくいったこと

を覚え書き(笑)

デジタルはハードル高いと思う方はアナログから始めてもいいかもしれません。


2020/9月。約1年ぶりに本格的なアナログイラスト描きました

画材は定番のコピック…と思いきや、あれ実は超高いので水彩絵具買いました笑


サクラクレパス マット水彩 について。

・水で薄めるとイメージ通りの水彩

・水を減らす(そのまま使う)ととんでもなく濃く、油絵のように重ね塗りができる

なんかすごい絵具…


線画ペンは同サクラクレパス社のPIGMAシリーズ

今のところ特にアナログ=コピックペンやGペンにこだわりはありません。


まずは大画面でバカみたいに描き込んだイラストをお楽しみください。


9/12-13 BanGDream Party onlineの日に合わせてBOOTHで先着1枚ずつ頒布します。

改めてTwitterで告知しますので欲しい!!!方はぜひBOOTHに張り付いてください。

一点ものです。


では、今回は1枚描いてやり方覚えたので、カッコよく描けすぎた2枚目の方のゆきなさんで覚え書きを。


①下描き

…下描き撮り忘れたので別紙に描いてますすみません(;'∀')

何してんねん!と。

いつもデジタルなので鉛筆で紙に描く行動は本当に新鮮で他の事考えられないくらい

楽しすぎることと、一度消しゴムで消すと写真を撮るなどしない限り残せないことを

完全に忘れててました。

当たり前のことなのにデジタルに慣れすぎると怖いですね。

FANBOXのネタになるのに…笑


2Bなど柔らかい芯の鉛筆で筆圧を与えず薄く下描きします。

下描きに筆圧をもって描いたり、HBなど硬い芯を使うと傷や跡が残る可能性があります。

特に色紙は柔らかく厚みがあるので顕著です。何回かやりました。


あまり鉛筆跡などダメージを残さないためにも、先にデジタルでイメージを描いてみてからアナログに移行するのも良いと思います。

FANBOXでちょいちょい出てくる私のリアル友人のイラストレーター(油彩の絵本作家)がやってるそうで、他の色紙で実践してみましたがいい感じです。


②ペン入れ

です。今回はフルカラーなので漫画のような斜線による影の表現は使いません。

デジタルと違って、重なっている部分は消せないのでめちゃくちゃ注意して描きます。

修正ペン?印刷する訳ではないので使うと目も当てられません。テッカテカになるのでNGかも…

具体的な注意点として

手前にある物を意識して、手前から順に描くといいと思います。

意識しないと意図しない場所に線が貫通します。ミスる。

でも、慣れてしまえば順番なんて関係ないと思うのでこの限りではないと思います。




③カラー

今回行うのは紙の質感と白(透明感)を利用する

透明水彩を行います。水多めで滲ませていい感じにしていく塗り方です。

小学生気分。

BOOTH用だし紙に一度でも色を入れると消せないぞ!

と緊張感を持って塗っていきます(しんどい)


塗る順番に関してはどこから塗っても大丈夫だと思いますが、

私の場合はデジタルと同じく顔(肌→髪→瞳)→服の工程で塗ります。

全体ベタ塗り→影入れなのですが、アナログはパーツ毎に影まで塗っています。


完全ノンストップで集中していたので過程はこれしか撮ってません()



左下の背後になびく髪はシャバシャバにした絵具をスーッと伸ばしただけです。



次に瞳や髪のテカリ(ハイライト)など光の反射する部分、瞳の白目。

紙の質感や透明感を活かしたかったので何も塗っていません。

これは白抜きと言います。プラモデルのように専用マスキングテープやゾルで塗りたくない部分をマスクする方法があります。

面倒なので細筆で息止めて根性で避けました(理論どこいった)


"白(光)"の存在は当たり前でこの表現も簡単そうに思えますが実際に塗ってみて、白の使いどころを意識しないマジでわかりません。


実際初めて描いたときは分かりませんでした。

2018年冬コミ色紙。白抜きできてないマン👇



④塗りポイント

先ほどの線画の工程で述べた瞳(4or6)に関しては、髪の透け表現に繋げるこういった理由です。

ここは好みの問題なので特に正解は無いと思います。

瞳のハイライト表現の実験


透明水彩は乾いていなくても重ね塗りができるので、上記イラストの髪のふんわり表現やフリル表現もできます。

塗った部分も乾ききる前に少し水を足して伸ばしたり、ティッシュなどで水分を吸い取るとボカシ表現もできますってかできました(覚え書き)


白色と濃色部分以外は重ね塗りで何とかなるのでそこまで突き詰め根詰めて塗る必要もないかと思います。

マット水彩はこんもりして光らず透明感が失われてしまいそうなので極力使いません。

ほっぺと唇だけと最小限です。


⑤仕上げの表現

・輪郭をしっかり出したいところを太くなぞる。

・絵具が重なって線画が潰れた部分をペンでレタッチ。

・差し色を乗せる


デジタルも含めて上手い人の絵を観察するとわかりますがと黒に青を載せたり

白に黄色を入れたりなんでこんなとこにこんな色乗せてんの?

という疑問は塗ってみるとわかります。なんだか見て気持ちいい…んです。

理由になってないしこれ合ってるのかはわかりません(笑

とりあえず絵が上手い方の塗りを真似て実験してどんどん取り入れてます。

やりすぎると取っ散らかって透明感が薄れてしまうので引き算が難しいですが。

デジタルで得た知識や表現もふんだんに取り入れました。



と、こんな感じで考えながらアナログ原稿を完成させました。

デジタルではいくらでもやり直すこともできて凝りすぎて1日以上かかるような

雰囲気でも1日で完成しました。

失敗できない極限の集中力もあるかもしれません。

もちろん今回の方法は人物だけではなく風景画でも応用できると思います。


左側のカラーパレットがとんでもないことになってますが、一色一色を自ら調色して試して、色をゼロから自分の手で作っていくのもアナログならではの楽しさです。


減ってく絵具、二度と作れない色、言うこと聞かない筆、意図せず滲んでエモくなる色

…これが最高に良き…


ただ、ここまで述べてきた方法や考え方はあくまで

Noirの個人的な表現方法の1つなので参考程度に留めて下さいね。


ぶっちゃけペン入れも必要ないと思います。

白抜きハイライトの説明の様に白抜きの代わりに別の色を置いてもいい。あれはあれでカッコいい。

なんなら別に色も塗らなくてもいい。


主線は鉛筆でもいいし、水彩で主線塗ればいい。

なんなら化物語シリーズで有名なVOFANさんのイラストのように

主線を描かない表現もあります。


表現は無限で自由です。



絵具やペンなどアナログ画材は揃えても2000円程度で、お絵描きするにあたってデジタルより断然ハードル低いのでぜひお試しください。塗り絵もありますし。


やっぱり手描き手塗りはお絵描きの原点です。もの凄く楽しいです。

カリッカリに漫画やプロみたいにカッコよく描きたい場合は別ですが、難しい知識も特に必要ないと思います。

童心に帰りましょう(笑)


ちなみに元京アニのアニメーターである堀口(白身魚)さんもアナログが多いそうです。

白身魚 自選イラスト集-真昼の月

アナログのみを集めた画集。

これアナログかよ…って鳥肌立ちます。おススメです。



それでは('ω')


Noir


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