博士のメイキング① (Pixiv Fanbox)
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こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。コロナの影響でイベントも軒並み中止となり、自粛疲れ、自宅待機や飲みに行けない外食行けないなど先が見えず様々なストレスが増えた方もいらっしゃるのではないかと思います。もしかしたら在宅ひゃっほい!という方もいらっしゃるかもしれませんね。
正直私もその一人です。ヲタクなので基本外に出なくても平気だし様々なことがオンラインで出来ることが強化されたはいいのですが、仕事が減り生活が切迫したり取材やインスピレーション補給するためによく一人旅や外食もするのですがそれもできず飲みにも行けず、コミケも中止され新刊も発行せず(できず)、人との交流もできなかったり絵に対するモチベーションも下がったりフラストレーションがたまったり…精神的に疲れました…。
でも、だからと言って絵を描くのは絶対に止めません。
絵を描くことは本当に大好きだし、Noirの絵が好きだとたくさんの方から応援して頂いていますし、絵描きとしてできることは皆さんに絵を見てもらって少しでも楽しんだり別の意味で楽しんでもらったり()、癒せたらいいなと思っています。
自分の為、みんなの為に絵を描き続けたいと思います。時には交流もしたいですね。
そうだ。エアコミケ企画もオンラインであれど交流できてすごく楽しくて、助けられて気持ちやモチベーションを持ち返すことができました。
本当にありがとうございました…( ◜ω◝ 。
今までそこにあった日本の情勢も大きく変わろうとしていてます。皆様の生活も含めて良い方向へと向かってくれることを切に願います。
さて。
ここ数か月間の色々上手くいかないことや良かったこと、嬉しかったこと、嫌だったこと、コロナの影響なども含めて沢山経験し…am6:30というイラストに色んな気持ちを込めました。
なんの前触れもきっかけもなくいきなり「前向きに」という言葉はあまり好きではありません。(同調は嫌いです)
何かあったときに先を見通すことや目標に向かって前を向くことは今後のモチベーションに繋がり大切なことだと思いますが、
何も見えないしんどいときに前向いたからって先を見透かせるわけでもないし、誰かがすぐそばに飛んで来て助けてくれるわけでもないし、
なにより考えるの疲れる。笑
時には協力も必要ですが、みんなと足並みを揃えて同じように動く必要もないし
何かきっかけを機にそこから前を向く。それでもいいかなと。
そんな思いを込めて今回描いたam6:30
「前を向く前に一息入れてから次にいこう。焦って行かなくてもいいか」
これをテーマにしています。
マイナスなイメージではありません。
メイキングはキャラ編と背景編を2回に分けて紹介したいと思います。今回はキャラ編。
高精細のイラストと合わせてご覧いただけると幸いです。
使用ソフト:CLIP STUDIO PAINT EX
デジタルイラストはレイヤーという透明なシートがあり、レイヤー毎に腕や髪などパーツを描き分けたり、塗りだけのシートなど沢山重ね合わせることで1枚の絵になっていきます。
左端のレイヤー欄を見てもらうとわかると思います、白衣やインナーなど書いていますね。
今回は厚塗りという手法で描きました。油絵のように1枚のキャンバス(レイヤー)に色を沢山重ねて重厚な絵に仕上げていきます。ファンタジー系ソシャゲやカードゲームなど重厚なイラストがそうですね。
ギャルゲーなどはブラシ塗りといって透明感のあるキラキラとした絵が特徴です。
デジタルにルールはなく自由なので厚塗りでもレイヤーをたくさん重ねても何でもありです。厚塗りは普段1枚のレイヤーに合体(統合)させて描いてしまうのですが、色々試したりメイキングを作りたかったので沢山レイヤーを残しています。
では性癖と共にメイキングをご覧ください。
ベースとなる下絵です。グレー。ここでもう影を付けています。それについては後述。
ここで風向きも決めています。左から右へ。
それに対して、反転させるようにお尻を左側へ配置しています。
メインのおしりと足の裏から流れるように顔へ目線が行くと思います。視線誘導です。
ただ、人間は人物を見るとまず顔に目線が行ってしまうので髪を左へ流すべきだったかもしれませんが背景が描きたかったことと、見た目の気持ちよさを重視してこうなりました。
今回はグリザイユ画法を使うのでベースの段階でグレーで影を付けています。
ベースの段階で影を付けているので塗りの迷いが減るので早く仕上げることができたり、絵が不自然になりにくくまとまり感のある絵になります。
普段はブラシ塗りがほとんどで色を塗る段階で考えながら影を描くのですが、色が浮きすぎたり影が不自然になったりすることも多いのでこの技法をもう少し履修しようかなと思っています。
キャラクターはとりあえず完成。いっぱい性癖が付いています。
私の絵を見て頂けるとわかると思いますが毎キャラほぼ耳を出しています。
なんか…女の子のちらっと見える耳ってドキッとするじゃん…?チラ見えどころか耳掛け大好きなんです…w
ジーンズも実物を観察しつつ描いています。縦糸横糸で色が違って色んな色に変化するので描いていて楽しいし、ジーンズは観察のし甲斐が本当にたくさんあります。
博士の表情はテーマである自分の気持ちの鏡でもありました。
いい表情が描けたと思います。 ちなみにですがキャラの顔を描いていると毎回感情が入って同じ表情になります。モニターにらみつけたり笑
布について少し。柔らかい布が風でなびくと総じてしわくちゃになったりしますが素材によって硬さや重さ、繊維の縫い方で変わるので…布のシワは本当に難しいです…。
なので外に出た時は色んな布を観察しています。資料大事。
人の服とかガン見しちゃうんです。更に絵描きモードになると女体も解剖学の観点で素体として見てしまってドキドキしないんです。あーなってるんだとか。病気ですね。笑
スマホで画像投稿する際の加工フィルターそのものですね。
Photoshop等Adobeソフトに比べるとあまり向いていませんが写真もCLIP STUDIOで加工できます。
そして銀髪も性癖です。もうすきすき…ただ一番塗りが難しいです。塗り過ぎたら汚くなっちゃうし高難易度です…ヒロインに多いですよね。
もちろん黒髪も大好きですが、正直この絵に黒髪は合いません。
全体的な絵の暗い印象が更に暗く見えてしまうので。
最後に仕上げのキャラクターのハイライトです。一番重要な作業です。
命が吹き込まれる瞬間にさえ思っていてこの作業が一番好きです。
あまり意識していないのですが、Noirの絵がキラキラしてるって言われるのはこれかな…いや、本当にわかりませんすいません。笑
ここでも実物を意識しています。少し前までは①のような方法だったのですが、②のように意識することで少し上手く見えるようになった気がしています。多分。知らんけど。
これは実演用に描いたので完成とは多少違いますが、白だけでなく様々な差し色を使用して塗っています。差し色は背景編でお話します。
おまけ
この子は突然の思い付き。けっこう描き込んでいます。
ワンサイドアップ可愛いよね…w
さてキャラ編はこの辺りで終了します。性癖含めてメイキング楽しんで頂けたでしょうか。
絵のことがわからない方でもできるだけわかりやすくしてみましたが
わからないところは…ふーんと思ってください。
興味が湧いたら一緒に絵を描きましょ!(*´ω`)
次回はみんな苦手な背景編へと行きます。苦手です。難しい!!!
ご支援して下さっている皆さま、本当に本当にありがとうございます。
皆様に感謝を込めて。
それではまた次回の背景編で('ω')!
Noir