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STORY


交易都市グリドリアの城門付近にある衛兵部隊の砦の前。


まだ若い賞金稼ぎの少女が、砦を守る衛兵に話しかけていた。


「えへへ、追放者の荒野で賞金首を捕まえたんだ。お金頂戴♪」


少女の腕にはロープが握られていた。その先には少女よりもずっと大柄で浅黒い肌をした筋肉質な女が縛り上げらていた。

 


「お嬢ちゃん、まだ子供なのにやるじゃねぇか! コイツは砂漠で旅商人や遊牧民を襲ってた盗賊で、この辺じゃ名が知られたふたなり女だ! 金は奥の詰め所で受け取りな」


衛兵は乱暴に筋肉女にかぶせられていた麻袋を外して顔を確認すると、愉快そうにそう言った。


まだ年端もいかない少女が、鍛えられた肉体を持つ筋肉女に勝てるのかという疑問もあるかもしれないが、戦いは筋力だけで勝敗が決まるものではない。勘や技術があれば子供が大人を倒す事も可能である。


少女は以前、ある剣士のもとで修行しており、大人の男性である兄弟子を倒してしまうくらいの実力があった。(もっとも、横着な性分の彼女は、修行を途中で投げ出して賞金稼ぎの旅に出たのだが)


「ぶはっ! ハァハァ このクソガキ! 何日もこんな格好で歩かせやがって! ぶっ殺してやる!」


盗賊の筋肉女は、思いつく限りの罵詈雑言で少女と衛兵に悪態をついた。


彼女がイラつくのも無理はない。数日間に渡る緊縛の旅を経て、彼女を縛るロープは全身に強く食い込み、絶え間なく肉と骨を責め続けていた。


特にふたなりの性器と睾丸、さらにその奥の秘所は縄の締め付けに耐えられず、旅の途中に何度も絶頂を迎えさせられた。体力には自信がある筋肉女ですら、すでに心身の限界を超えているようだ。


「おい、誰かコイツを土牢に連れていけ! 腕のいい拷問官と一緒にな。判事殿の御前に連れ出す前に、たっぷり躾けてやらねぇと」


恨み言を喚き散らす筋肉女は、砦の中から出てきた応援の衛兵達に引き渡され、土牢へと連行されていった。彼女はおそらく死刑(最も惨く残虐な方法で)、運が良くて終身労働刑となるだろう。


しかし、ここは古の邪神によって支配された呪われた古代世界。粗暴な彼女に創世神の加護は訪れないであろうが、邪神はより多くの負の感情を拡散させる者に祝福を与えるのだ。


……



おまけ


交易都市の属国にある城壁建設現場。


ここには各国から集められた囚人が使い捨ての労働力として徴用されている。多くの罪人が一年以内に力尽きてしまう過酷な現場である。


しかし、彼女の野性の本能と邪神の祝福を簡単に縛ることはできなかったようだ……




DIARY

遅くなってしまい申し訳ございません。新しい塗り方を研究していたのですが、結局今まで通りが一番ということになってしまいました。




縄無し差分



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