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前回の続きです。


俺一人を相手に三人がかりでかかってきた女盗賊達。しかし彼女達の攻撃は勢いだけで、隙が多い。肉体は鍛え上げているようだが、技の方は素人同然だった。手早く彼女達を倒して襲われていた奴隷の娘を助けてやる。幸いにも娘には怪我はなく、荷物も無事だった。


娘によると、この女盗賊達は、この辺りに住む非力な村人たちを狙って略奪を繰り返しているという。このまま見逃してしまってはまた次の被害者が出るだろう。俺にそんな義務は無いが、娘を村まで送り届けてあげるついでに、女盗賊達を警邏隊に引き渡すことにした。


女盗賊達の衣類を剥ぎ取り、武器を隠し持っていないかチェックする。そして丈夫な麻縄で彼女達を縛り上げてラクダに繋ぐ。拘束された本人では自力で解くことは絶対にできず、また、無理に解こうとすると余計に縄の縛り目がきつくなるという特殊な結び方を施す。この縛り方は刑吏が凶悪な重罪人への懲罰を与える際に用いるもので、あまりの苦痛に屈強な女盗賊達もうめき声を漏らしていた。


おまけに少しでもラクダの歩みから遅れると、すぐに股に麻縄が食い込んでいき、緩むことはない。もちろん、数珠繋ぎにされた三人のうち、一人でも歩みが遅れたら全員の食い込みがきつくなる結び方だ。


だが縛り過ぎてうっ血されてしまっても面倒臭い。そのため、女盗賊の歩みが遅れそうになったら、群れを乱す家畜にするように、鞭で尻を叩いて歩みを促してやる。


ちなみに警邏隊の詰め所がある街までは一日中歩き続けても三日はかかる距離だ。女盗賊達の恥辱と苦痛にまみれた砂漠の旅はまだ始まったばかりだ。

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