続・ご報告 (Pixiv Fanbox)
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何とかパソコンの前に座れるところまでは回復してきました。
まだ腹痛があり全快ではないのですが、出来る範囲で更新を再開していきたいと思います。
再開にあたって手ぶらでは何なので、闘病中にスマホで書いた希望のエピソードを載せておきます。
感染性腸炎、病院に行った結果そう診断された。
コロナではなかったことで少し安心したが苦しいことに変わりはない。
吐き気が続いたことで脱水気味になり顔や手がカサついていた。
水分を摂らねばと思うが、吐き気が収まるまではどうすることも出来なかった。
処方された薬を飲んで一夜明けると、辛うじて吐き気を堪えられる状態にはなっていた。
水やスポーツドリンクで水分を摂り、おかゆで栄養を摂る。
吐き気との闘いだったが、食わねば始まらないと思い無理矢理流し込んだ。
幸福とは程遠い食事を済ませ横になる。
「あ~」
頭が働かないため意味のない呻き声を繰り返す。
五十音順で一通り呻いた後、やっと出てきた意味のある言葉、
「ミルクティー飲みてぇ…」
好きな飲み物だったが、酒を飲むようになってからはずっと飲んでいなかった気がする。
体調を崩してから初めて自発的に摂取したいと思った物なので、近くの自販機までふらつきながら買いに行った。
これを手にすれば体調が治る!と鼓舞してやっと手に入れたが当然治りはしない。
仕方なく自宅まで戻りプルタブを開けて一口飲んだ。
ギュルル~
急激に腹が冷えるのを感じた。
何も考えず『つめた~い』を押していたことに今更気付く。
後悔と怒りで自分を殴りたくなったが、次の行動は予想外のものだった。
ゴクゴクゴク。
止まらなかった。美味すぎた。
バニラアイスの甘さが「どうだ、甘いだろう?」という押し付けがましいものだとするなら、ミルクティーの甘さは、スッと横に寄り添いそれ以上の主張をしてこない。
こちらに負担をかけまいとゆっくりと染み渡り、気付けば全身が優しい甘さに包まれているではないか。
お腹は間違いなく冷えていた。
しかし多幸感はそれ以上だった。
パッケージに書かれた宣伝文句が自然と口からこぼれた。
「溶け合ってる~」
感染性腸炎。それは自分にとって憎き敵だった。
しかし今は少し違う見方が出来るようになった。
感染性腸炎を患ったからこそミルクティーの魅力を改めて知る事が出来た。
そしてもう一つ、自分には新たな目標ができた。
体調が完全回復した暁にはタピオカミルクティーに手を出してみようと思う。
流行の逆張りをして避けていたが強がりは終わりにしたい。
未だ吐き気も怠さも残っているが、気持ちは大分上向いてきた。
一日も早く回復するため、改めて全力を傾けたいと思う。
タピオカ片手にイラストを描く、その日を目指して…!
※気分を紛らわすために書いたので偏見と誇張が含まれています。ご容赦ください。