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■第3話リフレクションはこちら↓

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~第4話・あとがき~

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、こちら2018年までは

第3話目にあたるお話として公開していました。

現・第3話のリフレクションでもお話したとおり、

たった3話目であーちゃん登場(とシベ太たち家族の過去)を公開するのは

ちょっと早すぎたのでは…?と思いつつも描いちゃった話ですね…(笑)

描いた時期は、ネット活動を長らく休止していた専門学生時代です。

学校の課題や自分の絵の方向性に悩みすぎてかつてないスランプだったのですが、

そんな最中の逃げ道(精神安定剤)として夢中で描いていたのを覚えています。。

「イラスト」を描くことは苦痛にさえなっていた時期でしたが、

創作漫画を描くことは変わらず楽しくて、

それが当時心の支えになってたんですよね…。

やっぱり自分は、イラストレーターじゃなく「創作家」として

活動していきたいんだなと…。そのことに気付かせてくれたきっかけが

この第4話(と、次回第5話)の制作でもありました。


さてさて、あーちゃん登場回でしたね~。過去回想がメインとなります。

また、過去に起きたハスキー差別の話にも触れました。


着想のヒントにした史実は、以前も少し話したことがある通り

・ユダヤ人のホロコースト

・日本で起きたハスキー犬ブームと殺処分の悲劇

です。


ハスキーブームについて触れておきますが、数十年前に

人気漫画の影響でハスキーが流行ったことがありました。

ですがハスキーは日本の環境では飼育が難しく、躾もしにくい犬です。

そうとも知らず、ブームに乗って軽はずみに飼ってしまった人がとても多くて…

その結果、捨てられてしまったたくさんのハスキー達が殺処分されたんです。

以来、近年ではあまり街中でも見かけない犬となりました。

シベリアン・ハスキーという犬は、現実世界でも悲劇を経験した犬種なんです…。


作中、シベ太たちも含めてたくさんのハスキーたちが

檻の中に閉じ込められているシーンは、

保健所で殺処分を待つ現実世界のハスキーたちを意識しているのと、

断種の為に多くのユダヤ人が虐殺されたという

強制収容所のイメージを重ねて描いています。

犬の殺処分にはガスが使われますが、ホロコーストでも同じような

殺害方法が使われていたという共通点があり、印象が重なったんですよね…。

(最近も芸能人が炎上してましたが、、ホロコースト関連はかなり

デリケートな話題なので、揶揄でないにせよ表ではあまり

語らないようにしようと思ってます…。

あくまで構想を深めるために参考にした史実、というだけですしね)


本編で扱うテーマの1つが「犬種差別」なのですが、

それがまだ固まってなかった当初はハスキーが差別されていたという流れは

特に考えてませんでした。

が、『狼と犬が対立して争いが起きた』という歴史背景は

風牙編を描くにあたり既に決まっていた設定であり、

当時思いついていた中では一番スケールの大きい設定でもあったので、

“どうせならそこに関連付けて作品全体のテーマを練れないか?”

と考え、方向性を固めていきました。

主人公であるシベ太(=ハスキー)がテーマの当事者となる方が

より深みが出ると思ったので

ハスキーが差別される理由を考えることとなり、

「狼に見た目が似ている」というハスキーならではの

特徴を活かす方向となりました。


また、今作ではシベ太のお父さん(吹雪)とお母さん(桜)も

初登場でした…!(初登場にして最期の描写でしたが…)

小学生の頃描いていた漫画(ギャグ)の中では生前の姿も

たくさん描いていたので、余計に今回は描いていて悲しかったですね…。


吹雪・桜というふたりの名前や細かい描写を作中で出さないのは、

本作の助け屋SHIBETAでは独立した1キャラクターとしてではなく

「シベ太とあーちゃんの父親と母親」という存在(概念)として

認知してもらいたいからになります。

親子の話も描きたいテーマの1つではあるのですが、

本編でメインになるのはシベ太の義両親である三郎と花子の方なので、

そこのスポットライトがぼやけない様にするためにも

実の両親の主張はあえて抑えめにしていく、、という意向です。

(個人的にはもっと活躍させてあげたかったんですけどね…)

なのでこのシベ太家4人の話については、今回の話で完結しています。


見てのとおり、吹雪は普通のハスキーだったのでシベ太とあーちゃんの強さは

血筋補正とかではないのですが、自分の身を挺してでも子供たちを守った勇姿は、

後のシベ太とあーちゃんの成長に大きな影響を与えたんじゃないかなと思います。


■反省点

上でも書いたとおり、これだけ暗くてボリュームのある話を出すには

ちょっと早すぎたかな…という点ですかね…(笑)

第4話にずらしたとしても早すぎたような気がします。^^;w

ムードメーカーのあーちゃんを早く登場させたかったからではありますが

あーちゃんを登場させる時はどうしてもこの鬱々しい過去話も

セットになってしまうので、、リメイクするとなったら

あーちゃんの登場回を更に遅らせてシベ太とキャッピーだけの話を

もっと間に挟むようになるのかな~と…。

また、あーちゃんが順を追って事情を説明していく流れになっていますが、

とにかく情報量が多い話なのでもうちょっと整理できたらよかったですねえ。。


_________


という感じの第4話でした~。

思ったけど、私の漫画ってキャラクター各々が

自分の過去と向き合っていく話が基本なので、回想が多い作品かもしれない…。

そのくせ回想シーンを描くのって時系列を整理したりだとか

話運びが難しくて苦手なので、もっと自然に見せられるように

なりたいですね…(笑)


(Fanbox)


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Comments

Anonymous

ハスキーブームなるもので起こった大量殺処分という事実は初めて知りました... やっぱり自分の管理もできないのにペット飼うのはご法度ですね... また一つ勉強になりました ありがとうございます!

あやか

ハスキーブームがだいぶ昔の話なので、知らない人の方が多いんじゃないかなと思います。。 私もその当時の世代ではないですしね…; 本当に仰るとおりです…。飼う前に下調べと準備は絶対に必要ですよね。 こちらこそ、長い文章になってしまいましたが ご覧いただきありがとうございました…!