漫画の作業工程 (Pixiv Fanbox)
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お久しぶりです!!
今回は漫画の作業工程のご紹介をしていこうと思います。
プロット
まずは、プロットです。
これは、今回紹介する2ページ分のプロットを切り出しています。
僕は、この時点でセリフや行動をある程度書いておきます。
これとキャラデザを見て一度、編集さんとスカイプで打ち合わせです。
ネーム
次によく漫画の設計図と言われているネーム作業です。
プロットを基に妄想を形にしていきます。ここの作業が一番しんどいところですね(笑)
表情や行動が分かればいい程度なんで絵は雑です、ここでしっかり描いても仕方ないんでパパっと描きます。
ネームは見開き単位で描いていきます。
周りの黒い枠は漫画の断ち切り部分です。本になる際はこの部分は切り落とされます。
ここで編集さんから何度もやり直しを食らいます、たまにイラっとします(笑)
夏休みの宿題でいうと読書感想文をやってる感覚に近いと思います。
下描き
ネームという宿題が終わったら後はもう根気の作業です。
ネームを見ながら原稿用紙に0.7のHBシャーペンでガリガリ下描きを描いていきます!!
8,9ページ目ぐらいで一度心が折れますがそこを乗り越えると無心になります。
僕は1週間で20~26ページくらい描きます。集中力があればもっと描けると思いますがネットという文明が邪魔をしてきます。
スキャン、加筆修正
紙に下描きが描けたらパソコンにスキャンしてクリスタに配置していきます。
気になったところを修正したり、紙では消しゴムでグチャグチャニなりそうな細かな物の下描きをします。
デジタルは消しカスが出ないんでいいですよね。
ペン入れ
下描きができたらペン入れです。
いまだに何が正解かわかりません(笑)
カラーと違ってモノクロ二階調で描いていくんで慣れるまで大変でした。(モノクロ漫画って白と黒の色しか使えないんでグレーがないんですよ・・・・周りのグレーの枠も実は黒のドットの集まりです)
背景
キャラにペン入れをしたら背景を描いていきます。
背景はデジタル上で下描きをして定規ツールを使って描いていきます。デジタルのいいところはこう言う所ですよね。手描きじゃ手間のかかる作業を手も紙も汚さずインクもにじまずストレスフリーです!!・・・熱さ以外は
ベタ入れ
背景ができましたらベタ入れです!!
僕はこの作業が一番好きです。実際ここで完成でいいじゃんって思ってます(笑)
ベタで大事なのは思い切りです!細かくペン入れしたところも躊躇なくいきましょう。
正直この漫画の時点では、まだ思い切りが足りていません・・・・
今なら男キャラの腹から下は塗りつぶします。
ペン入れ~ベタ作業までで一週間で全ページ終わります。
ここまで終わればあと少しです
吹き出し配置
吹き出しの配置を忘れていたのでここで入れてますが本当は下描きをスキャンした時点で配置します。
吹き出しを描くと、ぐっと漫画っぽくなります。
トーン作業
トーン作業です・・・・・
はい・・・とても苦手です。自分が何してるか分からなくなります・・・・・
だって・・・絵じゃないもん・・工作だもんトーン張りって
一か所張ると他の所も寂しくなるんで終わりが見えなくなります。
張りすぎるとクドイと言われ、張らないと白すぎと編集さんに言われます。再びイラっとします(笑)
描き文字
最後に描き文字です。
最後の最後で文字を描くというハードルが低そうで舐めてると痛い目を見る作業です。
やりすぎると読めない文字が画面を埋め尽くします。
こればっかりはセンスだと思ってるんで僕は諦めています(笑)いろいろ参考にはしてますけどね!!!
これで漫画の作業が終了です。トーン作業~完成まで全ページで一週間です。
ネームのもう片方のページも同じようにしていきます。人の体が重なっていない絵は比較的楽なんですが絡みのシーンはなかなかバランスが難しいです。
ここまで見ていただきありがとうございました!!
なんやかんや、しんどい作業の多い漫画づくりですができた時の達成感は中々味わえないものです。
何かここが知りたいとかどうしているのか質問があればご気軽にどうぞ!!
それではまた!!