Home Artists Posts Import Register
Join the new SimpleX Chat Group!

Content

 とある休日、蒸し暑さに目覚めた僕は遮光カーテンから差し込む日中の光を感じながら、枕元のスマホを手繰り寄せる。

画面に表示された時刻は昼の12時を回ったところだった。

そして同じ画面には大量のソシャゲの通知と見慣れない1件のLINE通知が表示されていた。

何かのキャンペーンかと思いつつも、物珍しさもあってひとまずLINE通知をタップする。

その送信相手は同じ学科のケン君だった。送信内容は動画で、サムネの段階で背景の青が眩しい。

僕はうかつにも既読を付けてしまった以上、動画をタップして再生する。

画面には金髪のケン君と仲の良いハッセ君も映っていた。



ケン

「うぇーい、陰キャくん見てるぅ~?今、男だけで海来てんだけどさ~、来週は陰キャ君も一緒に遊ぼうぜ~!久しぶりの外だろ~?一緒に焼肉しようぜ~。陰キャくん面白くて良い奴だし、俺らみたいなバカとつるむの嫌かもしれねーけど、俺ら的に陰キャ君いねーと寂しいんだわ!とりま、明日おみやげ渡しに行くからよろしくな~!」


海水浴場をバックに良い身体の2人の"陽キャ"が"陰キャ"に対してメッセージを送ってきていた。

だが、この2人にとって"陰キャ"とは差別的でも蔑称という意識もなく、周囲皆からそう呼ばれている僕の愛称として捉え使っているのは、日頃僕に接してくる態度からも容易に伺えた。彼らにとって陰キャとは"クールで知的な奴"程度の感覚で使っているような気さえした。しかし実際僕は知的でもクールでもなくただの陰気でオタクでしかなかったのだが…。

それでも、消極的ながら人恋しい僕は彼らの明るさと積極的な部分に惹かれているのも正直な気持ちだった。そしてそんな彼らが与えてくる無償の好感に対しては、僕も勇気を出して受け入れ応じることにしていた。


僕「分かった、わざわざありがとう」


そう、端的に返事を返すなり、すぐさま陽気なスタンプが帰ってきた。

きっと、明日おみやげを渡しに来るとのことも本気なのだろう、僕は部屋を片付けるためにベッドから這い出した。


=======================================================

ケン「へぇ~いい部屋住んでるじゃん~」

ハッセ「…へぇ~、初めて来たけど男の部屋って感じで良いな」


翌日の夜、本当におみやげを渡しに来た2人を僕は部屋へと招き入れる。

おみやげとは海で飲みきれなかった缶ジュースだった。

僕達は缶ジュースを飲みながら自然と来週どこに遊びに行くか話し合う、といっても2人盛り上がってる様子に相槌を打つのが精いっぱいだった。そうこうしているうちに、ケンとハッセがお互いの意見をぶつけ合い始め、ヒートアップしてくる。

ケン「お前さーそこ前に行ったろ~?」

ハッセ「前行って良かったからまた行くんだよ」

ケン「は?らちあかねーな、ならこれで決めようせ」

そう言ってケンは拳を胸元でチラつかせる

ハッセ「は?別に良いけど」

殴り合いになるかと僕は一瞬身構えたが、そんな僕に向かってケンが言葉を投げる。

ケン「陰キャ君もやるんだよ」

僕「え?何…?」

ケン「何って?ジャンケン?」


ケン「俺が勝ったら俺の場所、ハッセが勝てばハッセの場所、陰キャ君が勝った時は…」

僕「僕が勝ったら…?」

ケン「そんときは俺とハッセに何か罰ゲームさせて仕切り直しな」

僕「――えっ…?」

ハッセ「それでオーケー」


ケン「それじゃいくぞ~…最初はグー!………」


―――そして当然の成り行きのように僕が勝ってしまった。


ケン「あー負けたかーいいよ陰キャ君何でもいいから何か命令してみ?」

ハッセ「俺あんま金無いから安いやつな」

2人はそう言うと僕に視線を投げてくる、僕はこんなチャンスは二度とないかもしれないと思い切って、2人に対して無茶なお願いをしてみることにした…。


その結果……。




僕の目の前には裸体を晒す2人が居た。

僕は"全裸になれ"などとは一言も言っていない。

ただ、日焼け跡を見せて欲しいと冗談交じりに入っただけだったのだが、2人にとっては男に対しての恥じらいなどは皆無のようで、チラ見せなんてまどろっこしい手法は取らずに、豪快にシャツを脱ぐとズボンをずり下げてみせた。


僕の目の前に2本の立派なチンポが姿を晒している。

それは既に女を知っているのか知らずか、雄としての存在感を放つほどの代物だった。そんな僕の視線を気にも留めない様子で2人がコメントを返してくる。

ケン「い、陰キャ君さぁ~…急に日焼け跡見たいとかどうしちゃった感じ?いや、俺は構わないんだけどさ…」

ハッセ「…あ、もしかして陰キャ君も鍛えたい系?そんなら俺の行ってるジム紹介するけど?」

どうやら2人とも僕の命令が意外かつ簡単すぎたようで”こんなことでいいのか?”といったニュアンスの表情を向けてくる。

ケン「ま、そんなやさしさが陰キャ君らしいのかもな~」

ハッセ「そうだな」

2人はそう言うと、パンツとズボンだけ引き上げ、上半身裸のまま2ラウンドへと意気込む。

ケン「それじゃ、次行くぞ!」

ハッセ「おう」

僕「う、うん…」

ケン「ジャーンケーン…!」


――…もし次に僕が勝った時、僕は2人に対しての命令に理性を抑えられるのだろうか自信が無かった…。



Files

Comments

No comments found for this post.