KTOK6の後編を制作途中で放棄している理由 (Pixiv Fanbox)

「コッコロちゃんはコッコロちゃんで好きなので、それはそれで楽しみではあるんですが、KTOK6の後編を制作途中で放棄しているのは何故なんでしょうか？」

というご質問を頂きましたので今まで「諸事情」と一括りにして濁してきましたが

少しだけ細かく説明させて頂きたいと思います。

大雑把に分けると大きくこの三つの要素が絡んでます

・印刷費やお金の問題

・製作時間

・モチベーション

まずお金の問題。これはどうしても切り離せない問題です。

予定では１１０P程になる予定なので一般的な同人誌の４～５倍ほどの容量になります。

印刷費が比例して４～５倍になるという話ではないですが普段より印刷費は当然高くなります。

理想は「沢山作って沢山売れる」で沢山作れば一冊当たりのコストは安くなっていくので前提として沢山売れるなら沢山作った方が良いんですが

・今現在大部数に対応出来る資金が無い事が一つ。

・そんなに沢山部数刷っても売れるビジョンが見えないという事。

下手すると印刷費の回収も難しいんじゃ…という負のスパイラルに入ってどんどんモチベーションが落ちていきます。

少し生々しいお話しになりますが３０部作るのに１０万円以上の印刷費が掛かるので本来は身の丈に合ってない容量の企画なんですよね（でも出したいと思ってます

お金の問題だけ考えるとモチベーションが下がってしまいますが

切っても切り離せない問題なので軽く触れておきました。

さて次は制作時間の問題。

元々P数は長くなる傾向にあるPTDでも１００P超は完全に未知の領域です。

少しだけ制作を進めた時期があるのですがこれはもう今までと全然違いました。

作業を進めても進めても全く終わりが見えない。

過去何度か５０P超の同人誌を作った事があるので過去の経験から作業時間を

見積もっていても時間はどんどん過ぎていって作業は全く進まない状態が続きました。

そうなるとどんどん焦ってくるしやっぱりモチベーションがどんどん落ちていくわけです。

この進まなさの原因は何だろうと考えてみると頭の片隅にはお金の問題。

最低限印刷費を回収できるくらいには売れるクオリティーで描かないといけないという気負いもあって出来るだけ丁寧に作業しても想定している出来になかなかならない。

掛かった時間に対してクオリティーが維持できない事に落ち込むし凹みます

そうなると「そもそも誰にも望まれてないんじゃ…」とか「もう何年も過ぎてるし見放されたんじゃ…」「このクオリティーじゃ待ってくれている人までがっかりさせてしまうんじゃ…」とかネガティブな考えが頭をぐるぐる回り始めます。

実際はまだ待ってくれている方がいるのも分かっているうえで

基本はネガティブなのでこういった発想になるとなかなか止められないもので

描いてて楽しくないという根本的な問題に辿り着きます。

「描くのが楽しくてやってるはずなのに何で辛いんだろう…」となると

元々が趣味でやってるものなので僕が作業する理由自体がかなり薄くなってしまいます。

ページ数とお金の問題でこうなってるなら

もう単純にページ数をわけて「中編」「後編」に分けたら問題が解決するかと思いきや　

この後編に関しては一気に読んでもらいたいというこだわりがあって分けたくないんです。これは我儘なんですがここで自分の意に背くとまたモチベーションが下がってしまう

と…僕は性格的に何かアレな感じの偏屈さも兼ね備えているわけで…アレですね。

ここまで読んでもらえたら何となく察して頂けたかと思いますが

お金だー時間だーモチベーションがーと何だかんだ言ってもが作業維持出来ないのは

KTOK6後編に対して今現在熱量が「愛」が足りてないからだと思います。

ここでいう愛というのはキャラ愛や作品愛とかそういうやつです（ニュアンスで伝われー

基本的に「好きだから描きたいから描く」みたいな所が原動力なので

今はお金や時間の要素に「愛」が負けてちゃってる状態です。

※「愛」無いわけじゃないです。マイナスの要素の方が強いという話です。

ToLoveるはもちろん好きですし後編もいつか世に出したいっていう気持ちもあるのですが

熱量や愛とかそういう意味では今はプリコネ熱の方が高いので熱量高い方で今は描きたいという感じです。

こんな事を言うとあれなんですが正直な話。今漫画一本描き切る自信が無いんです。

投げだし癖というか…そういったものがずっと付きまとってる気がして嫌な感じです。

なのでまず熱量が高い方で一本描き切りたい。

ある程度の自信とそこそこ勢いを付けたいという考えです。

といった所で何となく察して頂けると…

今まで諸事情の一言で誤魔化してきたのはこういう酷く自分勝手な理由だからで

わざわざ自分から「人間性作家性に難あり」と触れ回りたくなかったからなんですが

これまでに問い合わせが相当量あって今でも期待してくれている人が居るという事で

もう誤魔化してる方が気持ち的に辛いのでいっそもう本音をぶちまけて楽になってしまおうとそういう感じです。

というわけで少しの間見守って頂けると幸いです。

追記

ネガティブに感じられた方もいらっしゃると思います

ごめんなさい。

僕は今現在は割とポジティブにKTOK6後編も何とか出来るように

考えてますので気長にお待ち頂ければと思います。