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※ハード注意



出来るだけ純粋で穢れの無い素材を選ぶ。

買ったばかりの白い靴を、意味もなく汚すような唾棄すべき行為。

愛しい物を倒錯した劣情に任せ愛でる。満月の光を浴び、昂った衝動を昇華させる。


「ひぎぃ!!ぐうぅ!!」

振るうリズムに合わせて小気味よく鳴る楽器の音色。芸術は素材との共同作業。過程も大事だ。呼吸を忘れ夢中になる。もう少し、もう少しと臨界点を探る。


白いキャンバスにコントラストの利いた筋が視覚を刺激する。聴覚に残る痰が絡んだような呻き、むせるような排泄物が嗅覚をくすぐる。熟れた果実から滲み出る苦みは味覚に訴え、ぬめり、強張りながらもやわらかな感触を全身で受け止める。

五感すべてに素材を感じ取り、窮屈な肉壁の中で熱量を上げ、互いの咆哮が溶け合い共鳴する。瞬間、宇宙に還った。衝動を突き動かしていたエネルギーは解放され、やがて暗黒と一体となった身体に忘れていた重力が戻り、静かで冷たい金属の暗い部屋にいたことを思い出す。この芸術に理解者はいらない。他者は介在してはならない。

完成した作品を慈しむように抱き寄せ、平穏に包まれた。  END



最近甘々展開が多かった気がするので久々にダークテーマを。

相変わらず意味不明なストーリー(笑)

苦手な人はごめんなさいね。こういうのたまに投下してしまいます(;゚Д゚)


ではでは。

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