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寒い寒い冬の日。

百姓の子であるタジは薪集めの仕事の帰り道、深靴がやぶれてしまった。

雪の混じった風に蓑帽子まで飛ばされてしまい、染み込む雪が冷たくて動けなくなっていたところ、ぴょこぴょことタジに近づいてくる影があった。

「く、熊でねぇよな・・・?」

影が近づくと蓑帽子をかぶった小さな童であった。

ぼろの着物を着た薄汚れたその子は、タジを見て言った。


「おめぇさ、こんなとごろでなしただ?」

「・・・深靴が破れてしまって歩けんのじゃ」


蓑帽子を取るとぼさっとした頭。どこの畑の子だろう。見たことない子だ。

きょとんとした顔で泣きそうなタジの顔を覗き込んだ後、タジの赤くなった足を見つめた。


「おめぇこれ、しもやけになってるだよ。このままだと足がとれてしまうど」

「さっきから痒くて痛くてたまらんのじゃ」


ヒリヒリと痛痒い冷え切った足。その童はしゃがみこむと、

「おらにまかしとき!」そう言うと童はタジの足を掴むとはぁ~と息を吹きかける。

暖かい息がかかり、ジンジンと感じる。

そのまま今度は足の指を一本ずつ、ぺろり、ぺろりとしゃぶるように舐め始めた。


「な、な、なぁ~!?おめ、そっだらとこ・・!!」


痛痒かった足の指の間にやわらかい舌が入り込む。はぁ~はぁ~と息を吹きかけながら足を舐め、温さとぬるぬるとした舌ざわりにタジは今までに感じたことのない感覚を覚えた。




一時の間、舐められてるうちにいつのまにか足の痛みは取れていた。

「こんれで大丈夫、いま靴も直しでやる」器用にやぶれた靴をツルで結び直した。

「あ、ありがとう。おめぇさは、その、大丈夫なんか?」

童は靴も履いていなければ、ちんぽこまで丸出しだ。

「おらぁ、平気だ!これもやるよ!じゃな!」そう言って蓑帽子をタジにかぶせると、童はそのまま元気に飛び跳ねて雪山に走っていった。


帰り道、童のくれた蓑帽子に包まれながら、童のことを思い浮かべていた。「村のおなごよりきれいな目をしていたなぁ・・・」タジは身体が、股間が火照っているのを感じた。無事に家に帰ったタジは、次の日もその次の日もあの童を探したが、ついに会えることはなかった。END


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