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急遽決まった【BON TAVERN】での新生活に、その日は荷解きをする間もなく夜を迎えた。

窓の外では、この地方には珍しい雪がぼうぼうと吹き荒れている。


必要最低限の調理器具をひっぱりだし、簡単な食事を取る。


見知らぬ暗い部屋、まともな暖房もなく、ロウソクの灯りは頼りない。

食器と一緒にひっぱりだしたマグカップにコーヒーを注ぐと、湯気と呼気のキャンバスが浮かび上がった。

小さな歓声が上がる。


部屋の温度がすこしあがった気がした。





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