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ブルアカのネルちゃんすきすき!

好きすぎていっぱいエロさせたいんだけど……時間と手がたりんッ!

早くカイリキーになりたいけど今や友達も通信ケーブルも中々手に入りませんな……


本作は美甘ネルの乳首責めオンリーエロです。

貧乳にぷっくりぼってりエロ乳首が乗っかってンのがたまらなく好きなんだァ!


元ネタツイート




300円支援者様限定でエピローグまでの【完全版】

100円支援者様限定で本編最後までの【70%版】

を読むことができます。

これらは月一の限定作品と同様、FANBOX限定公開となります。


以下、本編です


◆◆◆◆◆


 美甘ネルが消息を絶った。

 ミレニアムサイエンススクールのトップエージェント集団、C&Cのリーダーを勤める小柄な柄も苛烈な少女。

 小さいボディで縦横無尽に駆け回り、敵も建物も粉々になるまで暴れ回る。

 まるで竜巻のような強さを誇る正に最強。

 そんなネルが、任務の最中に連絡がつかなくなった。


 彼女が潜入したのはとある違法学校、名を「聖真祖愛樹(せいまそめず)高等学校」。

 公的に認められる校舎もなく、生徒たちへの不当な扱いが噂される学校の名を借りた奴隷商会のような組織。

 ミレニアム付近のブラックマーケットを拠点としており、本学生徒も多数被害に遭っている様子。

 ネルはそんな学校の悪事を掴む為、編入を装って内部に潜り込んだのだ。


 初めこそ、ネルは嫌がっていた。

 そも、ちまちまとした潜入事は彼女の性に合わない。

 それにかの組織はグレーどころかほぼ黒状態。

 強制的に乗り込んだって、そこそこ以上の証拠は抑えられるはずだったから。

 しかし、最終的にネルは潜入を承諾した。

 他ならぬあなたの説得で。

 中に囚われた生徒たちはあくまで被害者だ。

 その数を正確に把握し、助け出す算段を立てるべきだとあなたは提案していた。

 故に潜入。

 より多くの生徒を助けるためだというあなたの強い説得で、遂にネルが折れることとなり、作戦は実現に至った。


 最初の1ヶ月は、何事もなくメール・音声・動画による内部調査報告書が届いていた。

 しかしその後はぱたりと連絡が途切れた。

 全てがバレている可能性を考慮すれば、こちらからの連絡は絶対に禁物。

 あなたたちはネルが再びメッセージを送れる状態になることを願うことしかできない。

 それまでは、ネルの無事を祈りつつ待つだけなのだ。


ピロン


 ただ一人、ネルの無事「だけ」は分かっている者がいた。

 あなただ。

『メールを受信しました』

 アロナを介さない、プライベート用PCが声をあげる。

 アナウンスの通り、メールボックスで受信のアイコンが光っていた。

 一も二もなくあなたはメールボックスを開く。

 予想通り、いつもの「動画」だけが添付された無言のメールだ。

 そこには、行方を眩ませた少女が、美甘ネルの姿があった。

 あなたの手は吸い込まれるように再生ボタンを押す。



『ぶふッぶふッぶふぅ〜ッ! いやァ困るよォネルちゃん❤︎ 校則違反は何度目かなぁ?』

「……はッ! ンな数いちいち数えてる訳ねぇだろッ! あたしはあたしのやりたいようにやってるだけだっての!」

 イヤフォンから聞こえてくるのは、鼻息の荒い男の声。

 そして安心する程いつも通りの、強気で勝気なネルの声。

 しかし、再生された動画に映ったネルの様は、あなたがよく知るそれとは少し違う。

 画面の正面に立たされている少女ネル。

 その姿は懐かしい真っ赤なバニースーツに包まれていた。

 そしてその真後ろには浅黒い肌の太った男。

 「性奴指導員」の腕章と黒いブーメランパンツだけを纏い、「ぶふぅ、ぶふぅ」とネルの後頭部に湿気の高そうな吐息を吹き付けている。

 そう、男は息がかかる程、ネルの間近に迫っているのだ。

 いつものネルなら「近寄ンな!」と叫び、即座に頭を振り下ろしているところだろう。

「ちッ、息が臭ッせぇんだよデブちんッ!」

 だがネルは動かない。

 両手を頭の後ろに組み、画面に向かって突き出すように胸を張る。

 白い鼠蹊部と赤いスーツのコントラストが映えるようなガニ股ポーズでその場に立ち尽くす。

 まるで画面の向こうに媚を売るかのような扇情的な姿勢のままで、男に悪態だけを吐く。

『ぶふふッ! 違反回数は減らないけど……ボクちんの教育の結果は出ているみたいダネ❤︎ 性奴指導室に入ったらガニ股おっぱい降伏ポーズ❤︎ よくできましたぁ〜っ』

「……ッ! う、うるせぇッ! 毎回毎回ッ! てめぇがしつこいから覚えちまっただけだッ!」

 ガニ股おっぱい降伏ポーズ。

 ネルが今画面に見せつけている姿勢のことだ。

『ネルちゃんはもう、聖真祖愛樹(せいまそめず)高等学校の生徒じゃないんだよ? 勿論、ミレニアムサイエンススクールでも、ね❤︎』

 男の言葉に、ネルは何も答えない。

 やはり、ネルがミレニアムのスパイであることは見破られていたのだろう。

『ネルちゃんはウチの、「性マゾメス下等学園」の性奴なんだよ❤︎ ちっぱいクラスで、本来はマゾメス72号ちゃんって呼ばなきゃいけないのに……』

「知るかよンな事情ッ! あたしは美甘ネル、それはどこに行ったって変わんねえよッ! そもそも、あたしはンなアホみたいな名前の学校になんか転校希望した記憶はねえ! 転校書類、耳揃えて持ってきやがれ!」

 性マゾメス下等学園。

 ミレニアムはもちろん、あなたが統括するシャーレにだって情報がない学校だ。

 恐らく、聖真祖愛樹(せいまそめず)高等学校をダミーとした本当の暗部組織なのだろう。

 スパイの疑惑をかけられたネルをいち早く「処理」すべく、強制的に転校させたという流れか。

『ぶふぅ〜〜〜っ! こんなに我の強い性奴ちゃんは初めてだ❤︎ 制服だって、ねえ❤︎ ちっぱいクラスはマイクロビキニか逆バニースーツが制服って校則にも書いてあるだろう?』

 男はコメディアン気取りで大袈裟なため息をつく。

 肩を落として見せると、出っ張った腹がぶるるんっと弾んだ。

「だからぁ、その校則を作ったイカれ学校に入った記憶はねえって言ってんだよ! だ、だれがあんな小っ恥ずかしい格好するかッ! 痴女そのものじゃねえかよ」

 笑いを誘う男の動きだが、ネルの怒りは治らない。

 白い歯を剥き出しに、背後の男へと声を荒げる。

 そう、声を荒げるだけだ。

『ぶふふふふっ❤︎ まあ教育ってのは一朝一夕では成らないものだ❤︎ 気長に続けたからこそ、こうしてガニ股おっぱい降伏ポーズも覚えられたんだから、ね❤︎』

 『よしよし』と男がネルの頭を撫でた。

 夕日のように赤く、新芽のように柔らかいネルの髪を、油ぎった指ですいていく。

 それでもネルは動かない。

 否、動けない。

「ッ! ……ッ! く、ふッう゛……! 畜生っ! こんな、はずじゃあッ」

 ネルは悔しそうに目を引き絞り、震える口角を必死に強張らせた。

 怒りか羞恥か頬が赤く染まる。

 ネルの感情と、その破廉恥なポーズには明らかな矛盾があった。

 そしてネルの感情だけで矛盾を打破することは、ガニ股おっぱい降伏ポーズを止めることはできない様子だった。

『そうそう、みんな初めは困惑するさ❤︎ でも大丈夫、ボクちんがしっかり教育してあげる❤︎ ネルちゃんの……このえちえちぷっくり乳首にねぇッ❤︎』

 動けないネルの身体に男の手が伸びる。

 ただでさえゆるゆる気味のバニースーツの胸部分を引っ掴み、勢いよくべろりと引き剥がす。

「く……誰が、えちッ……だってンだよ!」

 ネルは声を詰まらせ争った。

 だが。

 バニースーツの奥から飛び出してきたそれは、紛れもなく「えちえちぷっくり乳首」であった。

 美甘ネルという少女の体型を一言で表すのならロリ体型。

 砂糖細工のように細く白く、サラサラとした手触りの手足に、凹凸の殆どない滑らかなボディが連なっている。

 身長も良くて小学校高学年程度のものである為、最小サイズのバニースーツを着ていても胸元がひらひらと捲れそうになってしまう。

 そんな格好なものだから、真っ赤なスーツの奥に潜んだピンク色のさくらんぼを時折チラチラと見せてしまう。

 ネルと一緒に行動したことのあるあなたなど、特に何度となく平坦な胸に実ったぷっくり乳首を目にしているはずだ。

「……ッ! くそッ、負けねえ……お前なんかにッ! あ、あたしは負けねえんだよ……っ!」

 だが、画面の向こうで真っ赤に震えるネルの胸にあったのは、そんなあなたの記憶とはあまりにかけ離れた乳首。

 どう表現すれば良いかと言えば、やはり「えちえちぷっくり乳首」と言うしかないだろう。

 まず目につくのはお椀型にぷっくりと膨れ上がった真っ赤な乳輪。

 僅かな丘陵すらもないネルの胸元で半球状に盛り上がり、ネルの身じろぎに合わせてふるふると上下に弾んでいる。

 お椀の頂点に君臨するのは、これまた丸々太ったエロ乳頭。

 乳輪と一緒に俯く乳頭は、刺々しいネルの気性に争うかのように、細部まで丸みだけで構成されていた。

 自らの重みで平たく潰れているが、恐らくその直径は500円玉などより遥かに巨大なぷっくり具合。

 「えちえちぷっくり乳首」。

 そう呼ぶ以外、ネルの胸を表現する言葉はなかった。

『ぶっふふふ! いやァ〜ネルちゃんの乳首はボクちんの最高傑作だよ❤︎ ほらこんなに❤︎ ボクちんのぶっとい指でも持ち上げられないぷっくり具合ッ』

 背後から、男がネルの乳輪に手を伸ばす。

 ネルは当然「触るな」とばかりに身体を強張らせるが、やはり手は出せない。

 ぺたっと俯きがちの乳輪を、男の太い指が下から支え、持ち上げる。

 ネルは唇を引き結び、眉根を寄せて声を抑えようとした。

「く……ひッう゛……お゛ッ❤︎ ほぉお゛お゛ぉ゛……ッ❤︎❤︎❤︎」

 だが、たちまちのうちにその抵抗は無駄になる。

 真っ赤な乳輪よりももっと真っ赤に頬を染め、ネルは絞り出すような喘ぎ声を上げてしまう。

 局部を責められた訳でも、怪しい興奮剤を投与された訳でもない。

『いや〜❤︎ 指導の度に敏感になっていくよねぇ〜っ』

「ふ❤︎ ふゥ゛ーッ❤︎ だ、だへッほ❤︎ だれのッぜッひぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ お゛うッ❤︎ ふ❤︎ だえッの❤︎ ぜッだほぉお゛〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎」

 男に乳輪を持ち上げられただけなのに。

 餅のように柔らかいぷっくり乳輪を、たっぷたっぷと揺らされているだけなのに。

 ネルは言葉を発することすらままならず、唇を尖らせ、震える声で快楽に悶える。

 あなたが直に聞いてきた、どんな声よりはしたなく、情けなく、性に蕩けた牝の鳴き声。

「ふッぎ❤︎ ひお゛ッ❤︎❤︎❤︎ ほォ゛❤︎ ふぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ は……ひッ❤︎ ひぃッ❤︎ くひょッ❤︎ ゆッさねッ❤︎ ぜッはい゛ッ❤︎ ぜッだいゆるさほぉお゛お゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 ぺち、と音が鳴る。

 瞬間にネルは顔を仰け反らせ、より一層深く淫らな声を吐く。

 ぱっかり開いたスーツの隙間から勢いよく水飛沫が飛び出した。

 男が指で、乳輪を弾いたのだ。

 ぷっくりと前に飛び出したエロ乳輪は豊満な乳房のようによく跳ね、よく伸びる。

 勢いよく下から弾かれた乳輪は大きくその身を仰け反らせ、ネルの胸板にぺちんと当たったのだ。

「お゛ッ❤︎ ほ、ほぉお゛〜ぅ゛ッ❤︎ く、ッほ❤︎ おほッ❤︎ ふッほぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」

 乳輪と一緒に仰反るネル。

 窄まった唇の中から真っ赤な舌が伸びている。

 背後に見えるヘイローが、ネルの喘ぎに合わせてジリジリとピンクのノイズを走らせる。

 ネルは、男の指一本に乳輪を弾かれて、意識がブレる程の強烈な絶頂を味合わされていた。

 姿勢はそのまま、性奴と呼ぶに相応しいドスケベポーズ。

 股間をぐっしょりとアクメ汁で濡らし、身体を絶頂にビクつかせ、その度にぷっくり乳輪をぷるぷると踊らせる。

 これが、ミレニアム最強と呼ばれた、あなたに快活な笑顔を投げかけていた美甘ネルの有様なのだ。

『ぶふっ、ぶふふふふッ! 乳輪だけでもこんなに暴れちゃって! 指導員として鼻が高いよっ!』

 『それじゃあ❤︎』と、男はネルから手を離す。

 しかしタッピングでアクメさせられたネルの乳首はもう前のようにぺたんと垂れることはない。

「ふッ❤︎ ふーッ❤︎ ふーッ❤︎ く、くしょッ❤︎ くそぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ こンなのッ❤︎ ぜ、ぜンッぜんん゛ッ❤︎❤︎❤︎ きかねへぇ゛ッ❤︎」

 強情なネルと同じように。

 よりぷっくりと、本当のお椀のように盛り上がり、先端の乳頭までもを真っ直ぐ前へと勃起させていた。

 あなたへ向けて、カメラに向けて。

 ぱんぱんに張り詰めたエロ乳首が、先の男によるタッピングがネルをアクメさせていたのだと主張していた。

 変わり果てたネルの乳首そのものが、あなた以外の者の手に屈服していることを否応無しに証明していた。

『これからが指導のお時間だ❤︎ 今日こそ、マゾメス72号ちゃんに相応しい制服を着てもらうからね❤︎』

 男はネルの脇に向けて両手を構えた。

 オーラでも送るかのように、10の指を汗濡れの脇に向けている。

「ふ……ふぅッ❤︎ や、やッへ、みやがれ……ッ❤︎ あ、あたしッ❤︎ はぁッ❤︎ みかも……ねふッうぅう゛……〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎」

 尚も争うネルの声。

 しかし五指が脇に触れた途端、ビクンと身体を強張らせた。

 正確には触れるか触れないかギリギリの距離。

 肌には感じず、しかし神経にはしっかりと「在る」と感じさせるもどかしい接触。

 雄の、オヤジの、ねっとりと湿った存在感にネルは喉を震わせる。

『違反その一……マゾメス72号の名札シールをどこにも貼ってなぁ〜い』

「ふ……う゛ッ❤︎ ンッふ❤︎ く❤︎ う゛……ッ❤︎❤︎❤︎」

 子供を揶揄うような口調で、男は両手を一回転。

 脇から鎖骨へ、そして平坦な乳房の中央を通って肋骨へ、そこから上り、脇へ帰る。

 ぷっくり勃起乳輪を中心に、おっぱいにくすぐったい快感を浸透させる。

『違反その二……ちっぱいクラス指定の制服を着ていなぁ〜い❤︎』

「ほぅう゛……ッ❤︎❤︎❤︎ ふ❤︎ ふぅ゛ッ❤︎ んふぅッ❤︎ ふ❤︎ ふゥーッ❤︎❤︎❤︎」

 またくるりと一回転。

 先程よりも回転半径は小さく、より乳輪との距離は縮まった。

 ネルは疼くような声をあげ、ぶるるッ❤︎ と乳首を震わせる。

 ヘイローがピンク色にノイズを吹き、目は必死に怒りの感情を保っている。

『違反その三……毎日朝晩の性マゾメス下等学園校訓音読をサボっているぅ〜ッ❤︎』

「う゛❤︎❤︎❤︎ くッ❤︎❤︎❤︎ ふぅうぅお゛ぅぅぅッ❤︎❤︎❤︎」

 最後の一回転。

 おっぱいに、そして勃起乳首に触れるか触れないかの小さな回転。

 ヘイローがザラザラといくつもの歪みを生み出していく。

 怒りに寄せた眉間の皺が、数段深くまで引き締まる。

 ガニ股に開いた両足が痙攣し、ヘッコヘッコとはしたない腰振りダンスが始まった。

 たった三手。

 脇と乳房と乳首を焦らす優しい優しい三回転。

 だが、ネルの頭を沸騰させ、全ての余裕を吹き飛ばし、うわずった眼球をぶるぶると揺らすまでに追い詰める。

『細々とした違反はまだたっぷりあるけどね。まずはこの大事な三つについて反省しようね❤︎』

 男の五指が再びネルのおっぱいに迫る。

 ぴたり、と。

 勃起乳輪を取り囲むように、五本の指が突き立てられた。

 まるで鳥籠、もしくは牢獄。

 罪深いエロ乳首を逃さず、断罪する壁にして矛。

 男は勿論、ネルが身じろぎするだけでも指が乳首に触れてしまう。

 触れたその熱でアクメする鉄格子となれば、それは鉄壁だ。

『それじゃあネルちゃん……じゃなくて、マゾメス72号ちゃん。以上の三件、反省して改善すると誓いますかぁ〜?』

 男はネルの耳に囁きかけた。

 対するネルは、ゆっくりと男の方へと向き直り、

「ぺッ! は、はンッ❤︎ せい、してまァ〜すッ!」

 その鼻先に唾を吐きつけた。

 そして完璧なしたり顔。

 驚いて目まで丸くなった男の顔は、文字通り全てがまんまるになっていた。

「も、もうッ、てめぇのセクハラにはッ❤︎ うンざりッ❤︎ なンだよッ……この……なんちゃらポーズみたいに、くだらねぇことばっかやらされて……たまるかッ❤︎」

 荒く息を吐き出しながらだが、ネルの顔にはかつての色が戻り始めていた。

 どれだけ狂った生活に身を置いているのか想像もつかない状況で、それでもネルは、美甘ネルだった。

 あなたがよく知る、勝ち気でミレニアム最強のエージェントだった。

「おらッ! あたしはしっかり反省しただろッ! だから、そのくっせえ豚顔どけやがれ! このソーセージみてぇな指もなぁ!」

 ネルに怒鳴られると、男は以外にもすんなり手を離した。

 仮にも指導員を名乗っている為か、しっかり「反省」を口にしたネルに対して罰則は与えないつもりのようだ。

『……初めてだねえ。マゾメス72号ちゃんがお仕置き前に反省してくれるなんて』

「は、そうだよッ! ちゃ〜んと、アンタのお言葉に感銘を受けたのでえ、改善させていただきますよ〜っ!」

 しかし画面越しにだってありありと分かる。

 ネルは決して反省などしていない(そも反省すべき内容ではないということは別として)。

 反省を口にしなければ、男はあのままネルのえちえちぷっくり乳首を責め倒していたことだろう。

 動けないネルには男のお仕置きから逃れることはできない。

 そこでネルは先手を取った。

 漫然と「反省」と言い放つことで男のお仕置きを中断させた。

 彼がルールに忠実であることは、これまでの潜入で分かっていたのだろう。

 だからこそ、こうして大胆にも男を煽り、お仕置きから逃れて見せたのだ。

『そう、そうだ。初めてだ。初めてのことだよ。指導員としてイイ子に出会えるのは嬉しいことなんだ』

 だが。

「……ンだよ。さっきからブツブツうっせえな! 反省できたいい子ちゃんをとっととこっからだしや、が……!」

 ネルは知らない。

 これまでは争い、お仕置きを受け続けてきたのだから知るはずもない。

 ちゃんと最初に反省できた「イイ子ちゃん」がどうなるのか。

『ボクちん嬉しいんだよぉ❤︎ イイ子に「ご褒美」が挙げられるだなんて❤︎』

「……ッ! なンッ、だよ……ッ!」

 ネルに近づく男の顔は満面の笑顔。

 鼻にくっついたネルの唾すら拭き取らぬまま、頬擦りさえしそうな距離で興奮を露わにする。

『ぶふッ、ぶふ、ぶふふ、ぶっふふふふ! ボクちんもコイツを使ってみたくってたまんなかったのさ❤︎ でも自分から反省できた子にしか使えないって決まりだから❤︎ そんな子はそもそも性奴指導なんてされないからねっ❤︎』

 ゴム毬が跳ね回るようにして、男はネルの周りを駆け回る。

 そのまま部屋の端へと辿り着き、四角いタッパーを取り上げた。

 タッパーはトロみのついた液体で満ちている。

 また液体に揺蕩うように、薄い布切れのようなモノが揺れていた。

「ご、ご褒美だァ? 悪いけどてめぇが触れたモノなんてあたしはお断り……」

『ダメだよッ! お仕置きが校則に在るのと同じ❤︎ 「ご褒美」を受けるのも……マゾメス72号ちゃんの義務さ❤︎』

 ネルの申し出を即座に跳ね除けるご機嫌な男。

 タッパーを開き、男は液体に手を突っ込んだ。

 ぐぢゅりぬぢりと音を立て、中から布切れを引き上げる。

『ちゃんと反省できたマゾメス72号ちゃんへの「ご褒美」❤︎ ローションたっぷりガーゼだよ〜❤︎』

 ネルは目を見開いてソレを見た。

 びく❤︎ とぷっくり乳首が跳ねた。

 とろとろとローションを零す長いガーゼ。

 向こうに立つ男の浅黒肌すらくっきり見える弱々しい布。

 だが、ネルはまるで大砲でも向けられたかのような顔でソレを見ていた。

「……ッ❤︎ や、やめろ……それ……ッ❤︎ 近付けんな……!」

 先程までのしたり顔などどこへやら。

 びっくびっくと乳首を揺らし、懇願するように顔を左右に振り始める。

 男はしかし、『ダメだって❤︎』とネルの願いを再び遮断。

『思ってもない反省を口にしちゃう「イイ子」には……コイツを使って良いって決まりだからね❤︎』

 ネルの背後に周り、ローションガーゼを胸の前へとかざす。

 ポタポタと溢れるローションを見て、ネルは震える唇を噛み締めた。

ぴっとぉ……っ❤︎

「ふ……ッく❤︎ や、やめッ❤︎」

 限界までローションが染み込んだガーゼが、ネルのおっぱいに張り付いた。

 平坦な胸に吸着し、たった二つのぷっくり丘陵もしっかり包み込む。

 ネルは背後の男を振り返ることすらしなかった。

 先程の指牢獄よりも弱くちゃっちいローション包み。

 そのはずなのに、ネルはみじろぎ一つできなかった。

「ふーッ❤︎ ふゥ〜ッ❤︎ ほぅ、ぅ〜っ❤︎ ふ、ほぅ、ほ、ぅぅ……っ❤︎」

 呼吸すら禁物。

 肺の伸縮に伴う胸の動きすらも抑制しようと、ネルは呼吸を押さえ込む。

 男の笑顔がまた一段と深まった。

じゅこッ❤︎❤︎❤︎

「う゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 一瞬。

 張り付いた布が、男の手が、そしてネルの乳首がブレた一瞬。

 ネルは頭を天へと突き上げた。

 股間からぶじゃ❤︎ と汁が吹き散る。

 ヌルヌルローションに包まれたサラサラガーゼがネルの乳首全体を愛撫。

 落ち着けた呼吸も、引き締めた筋肉も、全てをアクメが掻っ攫う。

「…………ッ❤︎❤︎❤︎ 〜〜〜〜〜〜ッほ❤︎❤︎❤︎ ほお゛ッ❤︎❤︎❤︎ う゛❤︎❤︎❤︎ くッ、ほォ゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 びく、びく、とガーゼに包まれた乳首が悶える。

 天を貫かんとネルの舌が跳ねている。

 ヘイローがピンクのノイズに包まれて、今にも消えそうな程に点滅している。

 10秒、20秒と経過するが、ネルのアクメは止まらない。

 声を抑えて抵抗しようだとか、あくたいをついて歯向かおうだとか、そんな余裕は微塵もなかった。

「ふッ❤︎ ふひィっ❤︎❤︎❤︎ く❤︎ ひ❤︎ ひッ❤︎ ひぉ゛❤︎ お゛❤︎ おぉお゛ぉ゛お゛〜〜〜〜〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎」

 仰け反り姿勢のまま、ネルは乳首アクメを止められない。

 吹き出す潮吹きの回数が、ブレまくるヘイローの輪郭が、ネルに降りかかるアクメの度合いを示している。

『マゾメス72号ちゃん❤︎ 聞こえてなくても良いけど、ちゃんと聞いてね❤︎』

 ネルの赤髪に頬擦りしながら男が呟く。

『マゾメス72ちゃんが本気で「反省しました」って3回言うまで終わらない、からッ❤︎❤︎❤︎』

 そして言い終わるが早いか、

ぢゅこぢゅこッ❤︎❤︎❤︎

「あ゛う゛りょッ❤︎❤︎❤︎ ぎょ❤︎ ぷごッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ お゛り゛ゅごォッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 ガーゼを一往復。

 ビンビンに張り詰めたぷっくり乳首を右から左からアクメさせる。

 ネルは勿論即座に絶頂。

 とっくに仰け反りっぱなしなのに、小さな身体をまた一段と海老反りにさせていく。

 おっぱいが突き出され、ローションガーゼへと乳首が押し付けられる。

 しかし身体は仰け反りを止められない。

 快楽に気を失いかけながら、肉体だけで快楽の元へと縋り付く。

ごしゅッごしゅッ……ごしゅッごしゅッ❤︎❤︎❤︎

「う゛❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ お゛❤︎❤︎❤︎ ッあ゛❤︎❤︎❤︎ あ゛ッ❤︎ あ゛ーッ❤︎ くあ❤︎❤︎❤︎ はぁあ゛あ゛がギッびい゛❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 そして、ガーゼが擦れたその瞬間、肺の空気を絞り尽くして無様な絶叫を響かせる。

 正にマゾメス。

 快楽に媚び付くはしたない性奴の姿そのものだ。

じゅこ❤︎ じゅこ❤︎ じゅこ❤︎ ……じゅこ❤︎

「ぎびィ❤︎❤︎❤︎ ぐ❤︎❤︎❤︎ ふぎッ❤︎❤︎❤︎ ふ❤︎ ふひッ❤︎ ふひィ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ こりょ、やへおぼッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

『違う違うぅ〜❤︎ ボクちんが聞きたいのはソレじゃなぁ〜い❤︎』

 ガーゼの動きが遅くなり、ネルに「反省」の機会が与えられる。

 しかしネルが発したのは反省ではなく制止を求める暴言。

 男は即座にガーゼを左右に滑らせる。

 ぷっくり乳首がガーゼに潰され、無様なおまんじゅうシルエットに変形する。

 神経の奥深く、乳首の芯までローションガーゼアクメが染み渡る。

ちゅこちゅこちゅこちゅこちゅこちゅこちゅこちゅこ❤︎❤︎❤︎

「あ゛❤︎ あ゛ッ❤︎ あ゛ーッ❤︎ あ゛❤︎❤︎❤︎ あ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ は、かッヒュ❤︎ げあ❤︎ はァあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

『とりあえずはイッパツ、気絶するまで「ご褒美」しよっか❤︎』

 既にノイズまみれのヘイローはネルの限界を表している。

 今にも消失しそうなソレを眺め、しかし男の手は止まらない。

ちゅこちゅこちゅこちゅこちゅこちゅこッ❤︎❤︎❤︎

「くゥぎひッ❤︎❤︎❤︎ ひ❤︎ ひ❤︎ ひひひッひぃい゛い゛い゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 軽快なリズムで左右に滑らせる。

じゅりゅぅうぅぅぅぅう゛う゛う゛〜〜〜〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎

「ほ❤︎❤︎❤︎ う゛❤︎❤︎❤︎ お゛ぉおぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 カーゼを雑巾のように絞り、そこに乳首を巻き込んで引っ張る。

でるんッ❤︎ べづッ❤︎ ばづんッ❤︎❤︎❤︎

「ぐッ❤︎❤︎❤︎ あ゛❤︎❤︎❤︎ はッがァーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 細く絞ったガーゼを上下にスライド。

 貧乳の上にそびえ勃つぷっくり乳首をプレスしていく。

 その全てがネルを吠えさせ、潮を噴かせ、ヘイローをブレさせアクメさせる。

 瞬きすら、呼吸すら、もしかしたら心臓の拍動すらもままならない絶頂の嵐が小さなボディを飲み込んでいた。

「が❤︎ はッヒぃい゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ ぐ❤︎ ひゅぎ❤︎ ひ❤︎ ひッ❤︎ は、ヒ、は、はン゛ッ❤︎ はンぜ……ッ❤︎❤︎❤︎」

『ン〜? マゾメス72号ちゃんどうしたのカナ?』

 ぱっかりと開いた赤い口。

 「は〜❤︎ は〜❤︎」と色気の欠片もないひしゃげた呼吸を繰り返すネルの口。

 永遠に閉じなくなったかと思われたその口が、一度だけギュ、と引き締まる。

 真っ赤なネルの瞳がチラリとカメラを見た。

 カメラの奥にいるかもしれない、あなたの目を見た。

「は、はぁッ❤︎ はンぜ」

ちゅここッ❤︎❤︎❤︎

「え゛あ゛お゛ほッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 信念と生命の危機とを天秤にかけて絞りだしかけた降伏宣言。

 だが、男が僅かにガーゼを動かすだけで見るも無惨に飛び散った。

『ん? マゾメス72号ちゃんなんか言った?』

ちゅこちゅこちゅこ❤︎

「は……あ゛ぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」

 見開かれた瞳はきゅッ❤︎ と絞られ、開け放たれた口からは再び意味のない嬌声が飛び出していく。

『ちゃんと反省したって言わなきゃダメだよ❤︎』

ごじゅごじゅッ❤︎❤︎❤︎ ずりゅりゅぅ〜〜〜ッ❤︎

「ぎ……ふぎい゛い゛い゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 瞳がぐりんと反転する。

 歯茎が見える程噛み締められた歯の隙間から、軋むような絶叫が飛ぶ。

『中途半端な反省の言葉はもうおしまいだからね❤︎』

ごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごしごし❤︎❤︎❤︎

「ぎぃい゛い゛い゛お゛ほッ❤︎❤︎❤︎ ほ❤︎ ほぉお゛お゛お゛お゛お゛お゛ォォォォォォッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 止まらない。

 言わせない。

 これが「ご褒美」だ。

 反抗を続けるネルを快楽という名の力ねねじ伏せるお仕置き。

 これまでのお仕置きで変わり果てたネル乳首を完全屈服させる最後の一押し。

 「反省しました」とすら言わせない。

 男が満足するまでイき続けるしか選択肢はない。

「はがッ❤︎❤︎❤︎ が、ヒュぎィい゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ は、はンへッ❤︎ はンへほぉお゛お゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ う゛❤︎❤︎❤︎ ッほォ❤︎❤︎❤︎ ぐぎィい゛おぉおおおぉお゛お゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

ぶじぶじぶじッ❤︎❤︎❤︎ ぶじッぶじゃああああああッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎

 ヘコつく股間から撒き散らされる狂気的な潮吹きの連続。

 ヘイローは掻き消えては出現し、消失しては復活を繰り返す。

 ぼろぼろと涙をこぼす瞳もまた、ぐりんぐりん暴れ回り、失神と覚醒を行き来する。

 摩擦に飲み込まれたぷっくり乳首はまるで熟れたリンゴのように赤く丸く、磨き上げられていた。

『ほら❤︎ ボクちんもネルちゃんが本当のいい子になれるように応援するからさ❤︎ 一緒に「反省しました」って、言お?』

「ふ❤︎ ぎッい゛❤︎ ひ❤︎ ふ❤︎ ふ❤︎ は、はンッ❤︎❤︎❤︎」

『ほらもう、意地張らずに』

じゅこッ❤︎❤︎❤︎

「ぜぎひィい゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 少女の身体が宙に浮く。

 アクメに狂う筋肉が絶頂に引き締まり、不可思議なジャンプを披露する。

 そんな無様な動作もまた、新たな乳首ズリアクメへと繋がっていく。


 ふと、画面の下にシークバーが現れた。

 マウスを持ったままの手が震え、カーソルが反応したのだろう。

 バーは動画の左端を1割ほど進んだ程度。

 まだまだ、動画の尺はたっぷりと残っているようだ。



「ヒューッ❤︎❤︎❤︎ く❤︎ げッヒュ❤︎ お゛❤︎ ぐ❤︎ ふぎ❤︎ ぐッヒ❤︎❤︎❤︎ ふぎゅ、ぎ……ッ❤︎❤︎❤︎」

『ぶッひゅひゅひゅ! マゾメス72号ちゃんダメだねぇ❤︎ 結局一回も「反省しました」って言えなかったじゃないかぁ❤︎』

 何10分、いや既に何時間か経過したのか。

 シークバーがようやく動画の右端に近付いてきた。

 カメラは少し距離を詰め、ネルの上半身だけが映る場所へと移動していた。

じょぼ、じょぼじょぼじょぼぼぼぼぼ……❤︎❤︎❤︎

 画面の下側から音がする。

 そこそこの量の液体が、高い場所から低い場所へと流れ落ちていくような音。

「は❤︎ はァ゛ッ❤︎ ひぁ゛❤︎ はぁあ゛……ッ❤︎❤︎❤︎」

 音の主であるネルは、動画開始時と同じポーズで、変わり果てたイき顔を晒していた。

 白目を向いたその顔は弛緩しきり、ありとあらゆる分泌液でふやけ尽くしている。

 背後にあるはずのヘイローはもはや跡形もない。

 ネルが完全に気を失っているという証拠だ。

 あのネルが、薄っぺらいローションガーゼ一枚に完全敗北したという証拠だ。

 そんな負けメスのとろけた口から吐き出されるのはこれまたトロけた喘ぎ声。

 理性も知性も人間性もない。

 ただただ残存する快楽に震えるだけのマゾメスの鳴き声だ。

 画面の下側にあるのはぼってりとさらに肥大化した乳首。

 平坦な胸にみっともなく勃起し盛り上がり、存在を主張するデカ乳首。

 あんな乳首で普段のメイド服に袖を通そうものならば、白いシャツに赤い輪郭が浮き上がること間違いない。

 逆にバニースーツなどを着れば、デカすぎる乳首に引っ掛かり、これまでのようなポロリ事件は減るかもしれない。

 いずれにせよ、あなたが知るネルのカタチとはかけ離れた姿になっていた。

『ま、気絶しちゃったら反省もできないし……次の指導に取っておこうか❤︎』

 マイクの近くで男が呟く声がする。

 そしてぬる、と画面外からあの黒くて太った手が伸びていく。

 全ての穴を開け放った無様なネルの顔に手が伸びる。

 緩い唇を押し退けて、小さな舌を引き摺り出した。

「あ゛え゛……ッ❤︎ え゛❤︎ へぇ゛ッ❤︎」

 よだれでドロドロの舌の上。

 あなたの知らない、不可思議に輝く模様が一つ、刻まれていた。

 ネルが喘ぐ度に点滅する模様には合成のような違和感はない。

 この場所で、あなたの手の届かない場所で、ネルの舌に刻まれたモノだ。

「へ❤︎ へぇえ゛ッ❤︎ あ゛❤︎ えぉ゛……❤︎」

 虚に喘ぐネル。

 ゆっくりと小さな舌で輝く模様。

 それが一つ、また一つと増えていく。

 合計三つ、元の模様と合わせて四つ、ネルの舌に何かの模様が浮かび輝く。

『うんうん❤︎ しっかり屈服してくれたんだね❤︎』

 男は満足げに笑うと、ネルの舌を口の中へと押し戻した。

『これで「ガニ股おっぱい降伏ポーズ」に「名札シール貼り付け」「制服着用の義務」「校訓音読義務」❤︎ 四つの屈服完了! また一つ、立派な性奴に近付いたね❤︎』

 喜びが滲み出るような男の声。

 黒い手がうねうねと動きながら一気にネルの勃起乳首へと向かう。

 そして、

『偉い!』

ぎゅッ❤︎❤︎❤︎

「ぐき゜ッ❤︎❤︎❤︎」

 お椀型の乳首が楕円に潰れるまで、握り締められた瞬間に動画が止まった。

 シークバーは右端へと到達していた。

 「残り再生時間」は0:00を示している。

 イヤフォンからはネルの喘ぎも、男の声も、いやらしい水音も聞こえてこない。

 じっとりと汗で濡れたあなたから聞こえる震えるような荒い呼吸音、それにはちきれそうな心臓の鼓動だけが辺りに満ちていた。


 あなたは震える手で動画ファイルを、「美甘ネル性奴指導記録39」と名付けられた動画をフォルダに仕舞う。

 フォルダを開けば、同じタイトルでナンバリングが1から38までの動画がずらりと並んでいた。

 それは誰も知らない、あなただけが知っている、ネルが生きていること「だけ」証明する情報。

 ネルからの連絡が途絶えた数日後、匿名の何者かがこのプライベートPCをあなた宛に送りつけてきた。

 そしてその日からほぼ毎日、「美甘ネル反省記録」と題された動画が送られてくる。

 動画の内容はこの39とほぼ同じ。

 あの色黒の太った指導員が、バニー姿のネルの乳首をひたすらに調教開発し、「反省」するよう促し続けるという内容。

 回を重ねる毎にネルの乳首開発は進んでいく。

 今やあの通り。

 元の制服など到底着てはいられない、どころかまともな服を着た生活など不可能なレベルの敏感デカ乳首へと改造されていた。

 あなたがネル奪還に手間取る程に、ネルの乳首は嫌らしくみっともなく性奴と言うに相応しいモノに成長していく。

 あなたは生徒たちにブラックマーケットを操作させる傍らで、これらの動画を一つ残らず確認していた。

 名目は「ネルの無事を確認するため」。

 ネルの精神力ならばきっと耐えられると信じて毎回動画を開く。

 あのネルならば、あなたが連中の尻尾を掴むまで絶対に心を折らずにいてくれると信じて動画を見る。

 そして、その度に喘ぎ声を強め、激しく乱れるようになり、よく潮を吹き散らし、無様な乳首を揺らし出すネルの姿を凝視する。

 この一月は、「ネルなら大丈夫」と無根拠な信頼を寄せながら深夜に液晶画面へと食らいつくだけの日々だった。

 今日もまた同じ。

 「頑張って、ネル……」とうわ言のように呟いてPCを落とそうとする。

 が。


ピロン


『メールを受信しました』


 その時、新たなメールが一通届く。

 反射的に開いてみれば、いつもの動画だけが貼り付けられたメールだった。

 1日に2通も届くことなどこれまでになかったことだ。

 疑問、胸騒ぎ、そして心音と共に膨らむ期待に唆されて、あなたはカーソルを動画に合わせた。

 通算40本目の動画。

 タイトルは何故か、「マゾメス72号性奴指導記録1」とナンバリングがリセットされている。

 「それを確かめるためだ」と言い聞かせた時だ。

 あなたは気付いた。


 これまでと違う。

 ガニ股おっぱい降伏ポーズをとるネルがいて、あの指導員の男がいて、同じなのはそれだけだ。

 ネルはこれまで頑なに着続けていたバニーガールの格好ではなかった。

 停止画面なのでよく見える。

 ネルは、ローションが滴るガーゼで作られたマイクロビキニを纏っていた。

 もはやそれは「引っ掛けている」と表現する方が正しいであろう紐同然のビキニ。

 所謂眼帯水着と呼ばれるそれは、四角いローションガーゼでネルの乳首を包み込み、真っ赤に膨れたぼってり乳輪をその瞬間瞬間刺激し続けている。

 パンツも当然ガーゼ製であり、パイパンまん肉にしっかりとローションガーゼが染み込み、足元に水溜りを作っていた。

 着ているだけでアクメが止まらないのだろう、ネルの引き攣った顔は既に真っ赤に染まっていた。

 ぱっかり開いた太ももには、「ちっぱいクラス えちえちぷっくり乳首係 マゾメス72号」と書かれたシールが貼り付けられている。

 わざとらしく「美甘ネル」の名前を赤バツで消して「マゾメス72号」と書き足している辺りに嫌らしさが迸っていた。

 どちらもネルが頑なに拒否していた校則のはず。

 あなたの記憶をよぎるのは、先の動画の最後にあった、ネルの舌に浮かんだ模様。

 そして模様を確認した男が発した言葉だ。


 「ガニ股おっぱい降伏ポーズ」に「名札シール貼り付け」「制服着用の義務」「校訓音読義務」

 四つの屈服完了……


 ネルは「ガニ股おっぱい降伏ポーズ」で「制服(マイクロビキニ)を着用」し、「名札シールを貼り付け」ている。

 ネルの心の屈服が舌の模様として現れているのなら……。


 少女の心情に胸をざわつかせるあなただが、変化はそれだけではない。

 いや、ネルのローションガーゼマイクロビキニに気を取られそうになるが、大事なのはそこではない。

 場所。

 ネルと男は屋外にいた。

 これまではずっと性奴指導室での動画撮影。

 外の景色が分かれば、囚われている場所のヒントになるかもしれない。

 などという、浅はかな期待など持つことすらなかった。

 ネルが立つそこはとあるビルの前。

 深夜帯であり、あまり解像度が高くないので見辛いが、間違いない。

 ここ。

 あなたが勤務するシャーレのオフィス前だ。

 ネルと共に持ってきたのか、彼女の足元にはデジタル時計が置かれていた。

 その日付、その時間にあなたはよくよく見覚えがある。


 さっきだ。


 さっき、あなたがネルの乳首開発動画を液晶が焼ける程の視線で凝視していたあの時間。

 デジタル時計が狂うなどという珍事でもない限り、ネルとあの男はついさっきまであなたのすぐ側にまで来ていたのだ。

 慌てて窓から見下ろすが、当然既にそこに人はいない。

 呆然とするあなただが、どうすることもできず、再びPCの前に腰を下ろした。

 僅かなヒントでもあれば……と、動画の再生ボタンをクリックする。


『よ〜し❤︎ しっかり映っているよ〜マゾメス72号ちゃん❤︎』

「……ッ❤︎ ッ❤︎ ふ❤︎ ふゥ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ぐ、ふッう゛オ゛……❤︎❤︎❤︎」

 男の声。

 そして悶えるネルの喘ぎ声が、風の音と共に聞こえてくる。

 ついさっき撮影したばかりのネルの声が、あなたの鼓膜を震わせる。

『それじゃ❤︎ 今夜分の性マゾメス下等学園校訓音読❤︎ 張り切ってやっていこうねっ❤︎」

 まるで売れない動画投稿者のような下手くそな演技。

 男が丸い腕でガッツポーズを作る。

『ぶっふふふ! もし、先生が「今もマゾメス72号ちゃんのことを忘れず」、「寝る間も惜しんで目撃情報を探しているのなら」、ネルちゃんの声を聞きつけて助けに出てくるかもしれない、ねッ❤︎』

「……ッ❤︎❤︎❤︎」

 その言葉を聞き、ガーゼ愛撫に悶えるだけだったネルの顔がぱ、と輝いた。

 男の言葉は正しい。

 この場所で声を張り上げれば、恐らくあなたのオフィスにまで聞こえてくるだろう。

 あなたが、「今もネルのことを忘れず」、「寝る間も惜しんで目撃情報を探しているのなら」。

 あなたが、「イヤフォンで耳を塞ぎ」、「大事な生徒が知らぬ男に凌辱され泣き叫ぶ様を鼻息荒く凝視し」、「外界の音になど微塵も気に留めないしょうな状態」でもなければ。

「ふ❤︎ ふゥっ❤︎❤︎❤︎ ふぅ゛❤︎ ふう゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎」

 ネルは何かの覚悟を決めた。

 唇を引き結び、羞恥と快楽に染まる顔を真っ直ぐにカメラへと向ける。

 ビク❤︎ とガーゼに包まれたぼってり乳首が痙攣した。

「わ❤︎ わだぐじッ❤︎❤︎❤︎ ちっぱいのぐぜにヂクビばっがりデカくなっだぁあ゛ッ❤︎ ぢっぱいクラス! えちえちぷっくり乳首係ィッ❤︎ ま、まぁッ❤︎ マゾメス72号がッ❤︎❤︎❤︎ 愛する母校ッ❤︎ 性マゾメス下等学園校訓をぉお゛お゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎ お、お、おんどぐざぜでイだだぎッまぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ずぅう゛う゛う゛う゛う゛う゛ッ❤︎❤︎❤︎」

 喉と乳首を震わせて、ネルはあなたに向けてのメッセージを張り上げる。


 汗だくなはずなのに指先一本まで凍りついたように動かないあなたは、


 ネルが遂に発進したSOSのメッセージを、


 既に無駄に終わったことが確定している大事な生徒からの信号を、


 ただ、ただ無益に耳へと流し込む。


 今回のシークバーも、随分と長い。

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