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キノの旅中編! 前後編予定でしたがやっぱり文字数が増えたので3編に予定変更でお届けします!

前回のヤク漬けから続き、今回はキノの心を堕とす!

雌奴隷化した身体の欲求に、キノの心はどれだけ耐えられるのかッ!?


pixivへの無料公開は後編が完成してからとします!


以下、本編です。


◆◇◆◇◆


 分厚い垂れ幕で覆われたテントは、重苦しい静寂に包まれている。

 四隅、そして天井に据え付けられたランプの灯りだけが静かに内装を照らし出す。

 家具はおろか床敷すら置かれていない地面剥き出しの室内を、弱々しく映している。


 ランプの炎が揺らめいた。

 繊維を何十にも織り重ねた垂れ幕を持ち上げて、大柄な男がテントへと踏み込んだ。

 男は手近のランプを手に取って、テントの布壁に歩み寄る。

 ネズミ一匹、煙の一筋も漏らさぬ様に造られた頑丈な生地。

 それの出来を丁寧にチェックして回る。

 丸太のような手で神経質に確認をして回り、時間をかけてテントを一周する。

 入り口まで戻ってくると、男はやれやれと肩を揺すった。

 そして一旦、垂れ幕の外へと出て行ってしまう。


 暫しの静寂、そして再び男が幕を引き上げる。

 今度はその肩に大きな麻袋を担いでいた。

 肩に重荷を乗せたまま、男は器用に幕を密閉する。

 テントの中央へ袋を運ぶと無造作にそれを地面に落とす。

 男は硬く結んだ紐を太い指先で解きほぐし、暗い口を全開にする。

 開いた口を下に向け、中のモノを地面へ転がした。

 苦しく狭い袋から解放されたソレは荒々しく胸を膨らませ、新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込んだ。


「おぶぅッ❤︎ ん゛むッ❤︎ むぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ ほ‥‥‥ッくふぅうぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 転がり出てきたのは四肢を縛られ、猿轡をかまされた人間。

 かつてはキノと名乗り、旅をしていたモノ。

 旅の途中、この国で罠にかかり、休む暇もない強引な調教に身を落とした家畜。

 「雌肉」と呼ばれるヒト家畜へと成るべく連日処理を施されたその身体を地面に擦り寄せて、キノは激しく絶頂する。

 全身の神経を快楽信号で埋め尽くされる日々を送ったその肉体は、あらゆる刺激に絶頂が付随する、正に雌肉と呼ぶに相応しい状態へと昇華されていた。


 男は悶えるキノに覆い被さると、身体を縛る縄を解いていく。

 手足が投げ出され、目隠しが外され、猿轡が切り落とされる。

 自由を奪っていた拘束具から解放されゆくキノ。

 この国に来る前のキノであれば、手足が解放されれば即、男の急所へと打ち込んでいたところだ。


「ふぁ゛ーッ❤︎❤︎❤︎ はッ❤︎ はぁ゛ッ❤︎ く‥‥‥ひぁ゛あ゛ーッ❤︎❤︎❤︎ あ゛ッ❤︎ は、が‥‥‥ッ❤︎ う゛ぁッあ゛ーッ❤︎❤︎❤︎」


 だが、既にその身は雌肉として出来上がっている。

 目隠しから現れたキノの目は、身体を打ち付けた絶頂で意識をトばし、くるんと白目を向いていた。

 久方ぶりに解放された口腔は野犬のごとくぱかりと解放され、嗚咽交じりの荒い呼吸を繰り返す。

 猿轡の奥から涎まみれの赤い舌がこぼれ落ち、だらしなく唇に垂れ下がる。

 攻撃も闘争も、できる訳がなかった。


 拘束具と麻袋を持ち上げて、男は再びテントの外へと消えていく。

 床に倒れるキノへは、もう二度と振り返らなかった。

 男が開いた幕の先から、一筋の日光がキノの肢体を照らす。

 キノの目がそれを認識するより先に、垂れ幕は固く閉じられた。


◆ ◆ ◆


 キノは目を開けた。

 身体の具合を確認しながら、ゆっくりと起き上がる。

 手足には深く残る縄目の痕。

 汗と煮出汁まみれの髪を撫でると、荒く元の長さにまで切り揃えられていた。

 何日ぶりかもわからない自由に慣れず、身体の節々が軋むようだ。


 尻をさすれば、しっかり焼き付いてしまった国の証が盛り上がっている。

 その刻印をなぞるだけでビリビリと暗い記憶が蘇ってくるようだ。


「ん、ん゛っ‥‥‥なんで、今になって解放してくれたのかわからないけど」


 喉の具合も確認し、キノは呟いた。

 薄暗いテントの中を見回して、隙間や役に立ちそうなものを探す。


「せっかくの好機だし、利用させてもらおう‥‥‥っと」


 立ち上がりかけたキノ。

 しかしすぐによろけて膝をつく。

 あまりにも長く使っていなかった肉体は、まともに立つことすら困難なようだ。


「仕方ない、か。ずっとアレ(煮出汁)を飲んでは‥‥‥の、飲まされて‥‥‥ッ❤︎」


 ずく、と身体の芯が疼いた。

 暗く狭い世界の中で浴びせかけられた快感が、意識の明瞭化に合わせて湧き上がってくる。

 記憶ではなく、肉体そのものが絶頂の衝撃を憶えている。

 頭を振って忘れようにも、キノの神経は止められない。


「ふッ❤︎ ふ、ふッ❤︎ ふッ❤︎ んふ‥‥‥ッ❤︎ ど、どうしてッ❤︎ あの汁は飲んで、ない、の、にぃッ❤︎」


 ずく、ずくずくずく、と。

 身体が全てを思い出す。


 キノは乳首を見下ろした。

 ぽってりと手のひらサイズに膨らんだ乳房の先で、これでもかとこり固まったパフィーニップル。

 鈴の音を思い出すだけで、ずきずき痛いほどに勃起する。

 指を添えれば、その淫肉豆がどれだけデカいかが良くわかる。


「はッ❤︎ はッはッはッはッは‥‥‥ッ〜〜〜〜❤︎❤︎❤︎」


 キノはクリトリスに目を向けた。

 これまで下半身を見下ろしたことは数あれど、こんなに嫌らしく突き出した突起を目にした記憶はない。

 勃起、そして肥大化を重ねたクリトリスはピンと胸を張り、浅ましくぷるぷると震えている。


「ふぅうぅうッ❤︎❤︎❤︎ なんで❤︎ ボクのカラダ‥‥‥ッ❤︎ はぁッ❤︎ うぁッ❤︎ し、痺れる‥‥‥おかしく、なり、そうだ‥‥‥ッ❤︎」


 イき続けたこれまでの時間がどれ程か、キノにはわからない。

 だが確実に、その時間はキノの身体を途方もない場所にまで連れて行ってしまっていた。

 乳首の存在がこんなに大きく感じたことなどない。

 これだけ淫猥に屹立し、呼吸で震えるその刺激だけで達しそうに成るなど信じられない。

 クリトリスなど、その存在を目にしたことだってなかったのだ。

 皮の底で眠っているだけだった肉豆は、今や小指ほどにもむっちり太って痺れを生み出している。

 それを認識するほどに、キノの身体は鼓動を強め、熱い汗を噴き上げていく。


「ダメだ‥‥‥そんなコトよりもはやく‥‥‥はやく‥‥‥ん゛っ❤︎ は、ぁ‥‥‥? だ、脱出、そう脱出だ‥‥‥ふ、ふッん❤︎ だっしゅつしてぇんッ❤︎ ふ、は、あぁ、いや、どうやって‥‥‥はぁ、んッ❤︎ ああ、まとまらない‥‥‥ッ❤︎」


 言葉を発して意識を逸らそうとするも、無駄だった。

 呼吸の些細な身じろぎにだって反応する快感神経が、キノの心をつかんで離さない。

 周囲を観察しようと身体を捩り、乳首に響く電流に身を震わせる。

 膝を持ち上げ、己の太ももにクリトリスを擦り付けて小さく鳴く。

 数秒も思考が続けばマシなもの。

 キノの起こすあらゆる動作がキノに反旗を翻す。


 いつしか呼吸は激しい口呼吸に変わっていた。

 周囲を観察していた瞳は下へと向けられ、快楽を欲する肉豆たちを睨みつける。

 赤子のように震える両手が、ツンと尖った乳頭へと近付いていた。


「はあ゛ッ❤︎ はぁッ❤︎ はぁッ❤︎ はぁッ❤︎ ‥‥‥」


 冷静を装う精神が腕を引き留め、快楽に浸かりきった身体が腕を引き上げる。

 その力の差は歴然。

 触れてはいけないと叫ぶ声は、触れてしまいたいと騒ぐ音に消えていく。

 汗で潤んだ乳頭へ、遂に指先がたどり着く。

 近付くだけでも熱い肉豆を、指の腹でこりッと責めた。


「お゛‥‥‥‥‥‥ッ❤︎❤︎❤︎ う゛ぉッ❤︎❤︎❤︎ お゛ッほーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 ぱん、とキノの中で何かが弾けた。

 それは張り詰めていた理性の糸。

 乳首から吹き出す絶頂の電流が、キノの脳で弾け飛ぶ。

 破裂しそうな脳神経を頭蓋ごと揺さぶって、獣のように咆哮。

 崩れかけの理性をあえなく吹き崩し、牝の喜びが駆け抜ける。


 べちゃりと床に背中をぶつける。

 衝動のままに後頭部を地面に擦り付けるが、痛みは感じない。

 どころか乳首に走る電流以外、キノの身体には何もない。

 乳首の電流が火花を散らす度、四肢がおもちゃのように痙攣するばかり。


 どくどくと乳首から熱が広がり、広がった先で粘つく汗が肌に浮かぶ。

 記憶の底にこびり付いていた絶頂の連鎖が、今まさにキノの身体に再現される。

 理性も言葉も尊厳もない、バカになって叫び、絶頂で身体を震わせるだけの牝肉だったあのキノがここに呼び覚まされた。


「う゛ーッ❤︎ う゛ぅうふぅうう゛ッ❤︎❤︎❤︎ ふぅお゛ッ❤︎ おふッ❤︎ ンッぐーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 キノの両手は動き出す。

 もう止めるものはいない。

 乱暴に転がされてじくじくと痺れる乳首を、再びこれでもかと押し潰す。

 惨めなサイズに肥大化したクリトリスをつまみあげ、小さなペニスを慰めるようにして、シコシコと指の腹で扱きあげる。

 途端、キノの身体は眩い絶頂の大津波へと飲み込まれる。


「ふぎッぃいぃいぃいいぃい゛い゛い゛ッ❤︎❤︎❤︎ おッ❤︎ ほごッ❤︎ ほぉおぉおおおおぉおぉおぉぉぉッ❤︎❤︎❤︎」


 汗が地面に降り注ぎ、染み込む側から新たな汗粒が落ちていく。

 ぶしゅんと吹き出したイき潮が、股間から綺麗な模様を描く。

 背中が汚れるのも構わずに、キノはカクカクと腰を震わせてオナニーに身を捧ぐ。

 汗ばんだ乳房を搾り上げ、真っ赤な乳首へと快感を集約させる。

 爪で乳頭をちくちく虐め、詰め込まれた快感を熟成させる。

 もう我慢できなくなったその瞬間、膨れたツマミを思いっきり引っ張るのだ。

 チリチリと煩い鈴がそうしたように、キノは自身の乳首を引っ張り虐める。


「ん゛ぃいいぃい゛ッ❤︎❤︎❤︎ きひッ❤︎ ひぎぃッ❤︎❤︎❤︎ ひ、ひふぅぅうぅうぅうぅッ❤︎❤︎❤︎」


 乳首の先から薄白いミルクを撒き散らし、キノはアクメした。

 呼吸を整える暇もなく、もがくようにしてもう片方の乳首を責め始める。


 もう一方の手はクリトリスに執心して止まない様子だ。

 熱くビクつき、擦れば擦るほど芯に絶頂を響かせる魅力の肉豆。

 溢れる自分の愛液を掬い上げるだけで、無限の快感がキノを待っている。

 ちゅこちゅこと鼓膜をくすぐる水音だけで、キノは身体がアクメしだしそうだった。

 衝動に駆られ、キノは指をクリトリスへと押し当てた。

 そしてピンッと勢いよく、無防備な肉豆を弾き飛ばす。


「ごッ❤︎❤︎❤︎ ほッ❤︎ ほひッ❤︎❤︎❤︎ ひッひッひッひーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 腰が元気に跳ね上がった。

 キノは筋肉の痙攣に任せて頭と両足でブリッジし、みっともない全力アクメを披露する。

 脳みそに爆竹を差し込まれ、そのまま爆破させられたような絶頂が、身体をめぐって脳へと上りきり、そしてまた全身に広がっていく。

 頭からチリチリと、快楽神経が悲鳴をあげる音がする。


「へぁあ゛ッ❤︎❤︎❤︎ へぁあ゛ッ❤︎❤︎❤︎ あ゛ッ❤︎ あ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ うぉお゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ ほふッ❤︎ ふッ❤︎ ふぅうぅうぅうぅうぅンッ❤︎❤︎❤︎」


 大きく見開いた瞳の奥に、猛々しい性の獣が浮かび上がる。

 嬌声をあげるしか能のない口からは、ぬぐい忘れたよだれがダラダラと溢れている。

 キノと名乗って人前に出ていたあの顔は、すっかり欲情に塗りつぶされて面影をなくしていた。

 絶頂に溶けた頭蓋の中にすら、キノの理性は残っていない。

 快感を貪る獣に飲み込まれ、溶けてなくなってしまったのだから。


 視界が曇り、キノの赤らんだ肌だけがモヤの中に取り残される。

 キノにとってはむしろ都合が良かった。

 思う存分、肉体が欲しがるだけの快楽を貪ることができるのだから。


「おッ❤︎ おッ❤︎ おッ❤︎ お゛ぅッ❤︎❤︎❤︎ う゛ぎぃい゛ぃおッ❤︎❤︎❤︎ お゛ーーーほーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 手を一層忙しなく働かせ、キノは己の身体を弄りだす。

 尻の奥へと指をねじ込むと、そこでヒクついている菊紋をコスコスとくすぐってやる。

 とぷとぷ溢れる熱い腸液を泡立たせ、アナルの奥まで指をねじ込んだ。

 クリトリスの下で熱を放つ陰唇に触れ、返ってくる電流に腰を浮つかせる。

 陰唇はするりとキノの手を飲み込んで、煮えたぎった肉ヒダを吸い付かせた。

 文字通り脇目もふらず、牝肉と成った己の身体を絶頂させることに全力を注ぐ。


「くひッ❤︎ ひへッ❤︎ へっ❤︎ へぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ ッ❤︎ ッは❤︎ はへッ❤︎❤︎❤︎ へぅうンッ❤︎❤︎❤︎」


 アナルに指を滑り込ませ、その未知なる挿入感にアクメするキノ。

 煮出汁から生まれたゼリーを大量に排泄し続けたその穴が、性器として目覚めていないはずがなかった。

 細い指でくぽくぽとピストンするだけで、額の奥でパチパチ火花が散りばめられる。


 尻穴をほじって、情けなく口を窄ませて眉根を潜めて、キノはゾクゾクと背筋を震わせる。

 新たなオナニーポイントの発見に恍惚とするその顔は、正に下等な家畜に相応しい。

 脱出という目的などとうに忘れ、キノはケツアナに広がる熱感に酔いしれる。


「ふぐぅうんッ❤︎❤︎❤︎ ん゛ぉ❤︎❤︎❤︎ お゛❤︎❤︎❤︎ お゛へーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 地面に浮かぶ汗シミは、気がつけばキノの形にじっとりと広がっていた。



「ふぅッ❤︎ ふンッ❤︎ ふンッ❤︎ ふンッ❤︎ ふ‥‥‥ッ! くふぁあ゛ッ❤︎❤︎❤︎ な゛ッ、なんでぇッ! ごんなにゴシゴシひてる、ッのに゛ッ❤︎ どう、しでぇッ」


 キノは感情的に叫び、己の身体をこれでもかと痛めつける。

 苺のように赤く膨れた乳首をこねくりまわし、ギリギリと引っ張った。

 ピンと上を向くクリトリスへと指先を当てがい、千切れるほどに弾いた。

 アナルに指を三本も咥えさせ、ヒダがなくなる程にぐっぽぐっぽとかきだした。

 キノは刺激一つ一つに狂おしい悲鳴を上げ、汗だくの身体を痙攣させて快楽を受け止める。

 歯をむき出しにして食いしばり、ひっくりかえった白目に血管を浮き立たせてアヘ顔を晒す。

 冷静冷酷な旅人の顔はどこかへ消え去り、プライドもなく性にしがみつくメス顔を浮かべてオナニーに浸る。

 だが、どれだけ身体を慰もうとも、キノは「違う」とばかりに不満の雄叫びをあげる。


 最初はよかった。

 自分の手で自分を虐める、体験の未知度が先行してオナニーに快感を得られていた。

 常時勃起の乳首を転がし、肥大化クリトリスを引っ張り、性器化したアナルを掘り返す。

 地面に這いつくばってそれらを繰り返すだけで、キノの脳には幸福因子が溢れ出していた。


 だが今、キノの脳内は不満のモヤで一杯だった。

 今でも肉体を弄れば快感が鳴り響く。

 整った顔が醜く歪み、知性の溶け出した声が出る。

 だが、脳を弾けさせるようなあの絶頂感には到達できなかった。

 縛られ自由を剥奪され、ただ喘いで飲んでアクメするだけの時間に記憶した、ヒトでなくなる程の絶頂は、一度たりとも得られていなかった。

 キノの指先をどれだけ酷使しようとも、キノの身体が求める領域には届かない。

 ただ惨めに、簡素で程度の低い絶頂もどきに声を震わせるだけ。


「なんでッ❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ふッ❤︎ う゛ぐひィ゛‥‥‥ん゛ぉう゛ッ❤︎❤︎❤︎ イげないッ❤︎ あ、あのかんじがいぃのに゛ぃッ❤︎❤︎❤︎ このッ❤︎ この゛ッ❤︎ このッこのッごンの゛ッ❤︎❤︎❤︎ んぐッ‥‥‥ぐぃいぃいいぃいぃ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 キノは喚いた。

 苛立たしげにボサついた髪をかきむしり、呪いの籠った瞳で自身の赤らんだ身体を睨みつける。


 そして力一杯に、両の乳首を左右に引き伸ばした。

 大した膨らみもないキノの乳房は、キノの全力を受けてギチギチと左右に醜く変形する。

 だが、ピンクの乳首は「まだ足りない」とキノの脳に叫び続け、キノもまた満足のいく絶頂には届かない。

 指先が滑り、乳首がぶりんと解放される。

 あれだけ引き延ばされたにも関わらず、丈夫に造られたキノの乳首はまだまだ元気に直立勃起を続けている。


「ぐッ❤︎ なンでぇ‥‥‥ッ❤︎❤︎❤︎ ふぅう゛ッ❤︎ くはぁッ❤︎ はぁッ❤︎ はぁッ❤︎」


 キノは遂に体力の限界を迎えた。

 指先はじんじんと痺れ、乳首をこねる力はない。

 大の字に背中から倒れ込み、胸を高らかに膨らませて呼吸をする。

 オナニーを続ければ続けただけ、キノの身体にはフラストレーションが溜まっていく。

 フラストレーションを少しでも解消すべく、疲れ切った身体を引きずって突起に手を伸ばすが、もどかしさが更に募るだけ。


 意識を手放そうと目を瞑るが、欲求不満を叫ぶ身体がそれも許さない。

 絶頂を求める肉体は不満を高め続けるが、キノにはどうすることもできなかった。


 今はただ、獣のように唸り喘ぎながら、テントのど真ん中で倒れるばかり。


◆ ◆ ◆


 キノの目に眩い光が差し込んだ。

 思わず目を瞑ったキノの耳に、「うわ、すげえ匂い」と低い声が聞こえてくる。


 キノが倒れるテントの中に、ふんどし姿の男が数名入ってきた。

 肉体労働ばかりの土地柄のせいか、男たちは誰もが筋骨隆々の偉丈夫ばかり。

 小柄なキノを取り囲めば、そのサイズ差は倍にも見えた。


「ふぅッ❤︎ ふぅッ❤︎ ら、らんです(なんです)、か‥‥‥ッ❤︎ ボクは❤︎ 決して孕み袋になんてならないと‥‥‥ッ❤︎ 何度も‥‥‥ッんふぅッ❤︎ ふぉ‥‥‥ッ❤︎ っ! 何度も言っていますので‥‥‥っ❤︎」


 キノはオナニー疲れで重い手を引きずり、どうにか上半身だけでも起き上がる。

 額に張り付いた髪をどかし、ずくずく喘ぐ欲求を抑え、いつも通りの辛辣な口調に努める。

 その実態は、オナニー尽くしで暗闇にも浮かぶほどに乳首をクリトリスを怒張させ、呂律も曖昧なほど理性を蕩したメスの強がりだ。

 ポーズばかりは身体を隠すように腕を使い、太ももで股間を挟み包んでいる。

 だが高鳴る呼気と熱っぽい瞳には、既に現れた雄に期待する輝きが読み取れた。


 その証拠にその小さな鼻が、周囲から香ってくる新たな刺激を受信していた。

 キノの求めるソレが、すぐ近くにまで迫っていることに感付いていた。

 暗くてよく見えない男たちの顔などよりも、顔のすぐ近くに差し出されている大きな膨らみに、チロチロと瞳が吸い寄せられていた。

 ご馳走を予感して、新米の孕み袋がウキウキと発情を始めていた。


 そんなキノを見下ろし、男たちは顔を見合わせた。

 誰かがふんと鼻を鳴らして笑い、誰かが肩をすくめた。


 そして男たちは一斉に、キノの目の前で、腰に巻きつけた褌を外し取った。


「ふぉッ❤︎ は、へぇ‥‥‥?」


 ぼろッ、と目の前に差し出されるは、黒く艶やかに光る肉の棒。

 キノの腕より太く長い、凶器のごとき男根が、キノの鼻先に揺れていた。

 見開かれたキノの瞳が、中央に据えられた亀頭へと焦点を合わせる。

 生涯を通して一度として見たことのなかった猛々しい雄の槍を、逃亡も攻撃も忘れて見据える。


 キノに向けて開かれた雄の穴から、とぷりと透明な汁が溢れ出した。

 トロトロと粘土の高いその汁が、キノの視線を浴びながら、ゆっくりと下へ垂れていく。

 その時だった。


「んぐぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ お゛ッぎーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ひッ❤︎ ひッ❤︎ ひに゛ぁああ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 キノは無惨な悲鳴を上げ、その場で盛大にひっくり返った。

 背中と後頭部をこれでもかと地面に打ち付ける。

 だがそんな痛みに苦悶することもなく、キノは四肢を滅茶苦茶に震わせて咆哮する。

 ピンと持ち上がったクリトリスの下から、噴水さながらにアクメ潮が飛び出した。

 それも一度や二度では収まらない。

 キノが見開いた瞳をパチパチと瞬かせ、嬌声を上げ、乳首からも汁を吹かせて絶頂する、その度にキノは股間を新たな潮で塗り重ねていく。

 ブリッジ姿勢でのアクメ披露を終えたかと思えば、ジョロジョロと今度は失禁ショーが開催される。


 正面の男は何もしていない。

 もちろん、周りの男たちだって手出しはしていない。

 ただ、少し特殊な性質を持ったそのペニスをキノに突きつけただけだ。

 長い間牧草の中毒成分を摂取し続けたことにより、大量の中毒成分を含む静液を精製するようになった特殊ペニスを、だ。


「ふぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ッ❤︎ う゛ぉおおおぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ くひッ❤︎ くひッけひッ❤︎ ひぎッ❤︎❤︎❤︎ ぃい゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 キノの身体は何日にも及ぶ老婆の孕み雌調教によってすっかり中毒に陥っていた。

 それも、ただただ牧草成分を吸って飲んでしていれば良いものではない。

 牧草成分と肉体への快感が完璧に融合した状態でないと渇望欲求が抑えられなくなるような、極めて治療困難な依存状態だ。

 いくらキノがオナニーしようとも欲求が収まらないのはそのためだ。

 むしろ性的欲求が禁断症状を助長し、キノがもやもやと感じた不満足感情が膨らむばかり。

 例えばあの牧草の煮出汁を桶丸々飲み干したところで、収まることはないだろう。

 飲んでいる最中、延々と身体を愛撫され続ければ別だろうけれども。


 そして今、キノはその感覚に雄と中毒成分とを同時に認識した。

 キノの身体を満足させることができる二つの要素が完璧に融合した状態で、感覚に触れたのだ。

 男たちが褌を捨てたことで、キノの感覚を逆立てる成分が空気中に拡がっていく。


「イぎぅぅうぅうぅぅう゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ うお゛ッ❤︎❤︎❤︎ うぉ゛ほーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ おぐッう゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 結果、キノに訪れるのは絶頂の連鎖だ。

 雄と牧草が混ざった臭いが鼻を貫き、脳を一瞬でショートさせた。

 待ち侘びていた感覚に身体中の筋肉が喜び痙攣し、体液という体液が噴き上がる。

 絶頂の合間に喉を鳴らして呼吸をすれば、空気中に溶け出していたアクメスメルがキノを再び突き上げる。

 絶頂の最中に塗り重ねられる絶頂。

 アクメにたまらず悲鳴をあげれば、その悲鳴をトリガーにして新たなアクメがキノを駆け抜ける。

 一撃あびればくたくたになるような脳の揺さぶりが、いつまで経っても収まらない。

 緊張しきった身体を投げ出して、品のない呼吸をしようとしたって叶わない。

 鼻にピリリと響く、酸味ある臭いを認識したその瞬間に、キノは地面をのたうつ潮吹き人形に逆戻り。


「いう゛ッ❤︎❤︎❤︎ う゛ッ❤︎ うぉお゛ほォーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ほッ❤︎ ほきッひ‥‥‥ひーーーッ❤︎❤︎❤︎ か、ヒュッ❤︎ ほッ❤︎ ほぉひーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 どれほど望んでも、一滴の満足すら得られなかったこれまでとは真逆。

 ひと時の思考も、僅かなみじろぎも許されない、永遠の絶頂連鎖にキノは堕とされた。

 熱く火花を散らす目から、ぼろぼろと涙が溢れてくる。

 唇を小鳥のように窄め、ヒトとは思えない嬌声を上げ立てる。

 薄い身体にピンと立った乳首とクリトリスが焼ごてのように熱い。

 アクメで身体を震わせれば、「もう降参」とばかりに突起たちはぶりんぶりんと身をゆする。

 それだって新たなアクメを生み出してしまうのだから、止まらない。


 キノの身体は、孕み雌として完璧なまでに改造されていた。

 そして今、キノの身体は孕み雌として明確な快楽を認知した。

 一度味わえば二度と忘れることのできない禁断の快感を知ってしまった。


「ぎぅッ❤︎❤︎❤︎ ひ、ぃ゛いッ❤︎❤︎❤︎ は❤︎ は❤︎ は❤︎ はぁんッ❤︎❤︎❤︎」


 目の前に立った男はキノの髪を乱暴に掴み、引っ張った。

 頭皮が突っ張る感覚で、キノは反射的に身体を起こす。

 だが起こしただけだった。

 白い両手は人形のようにだらりと垂れ下がり、自分の半身を支えようと動くことはない。

 男が手を離そうものなら、また腹を見せて無様にイき狂うことだろう。

 汁濡れのキノは今尚脳髄を駆けるアクメショックにのまれたまま。

 今自分がどんな体勢でいるのかなど理解できてはいなかった。

 かッと見開いた瞳は空で何者も映ってはおらず、自分の内で弾けるイき刺激に溺れていた。

 窄めた唇から、泡立つ涎が落ちていく。

 本当に人形になってしまったかのような有様だ。


「はッ❤︎ はへッ❤︎ へッ❤︎ へッ❤︎ へッ❤︎ へッ❤︎ へぎぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ほ、へっ? へあ゛ぉ゛っ❤︎❤︎❤︎ お゛❤︎ お゛ほッ❤︎❤︎❤︎」


 そんなキノが、嬌声とともに飛び起きた。

 正確には孕み雌としての本能が目を覚ました。

 限界まで開かれた瞳に、淀んだピンク色の光が宿る。

 パカ、と口が開き、涎まみれの赤い舌がちろ、と顔を出した。

 獣じみた浅い呼吸で熱息を吐き出す。


 キノが瞬きも忘れて見据えるのは、我慢汁を溢す男のペニス。

 テント中に充満した酸味ある臭いの大元。

 すなわち、キノの快楽神経を最も強力に刺激するモノだ。


「へッ❤︎ ん、すん、すんっ❤︎ んぁッ‥‥‥❤︎❤︎❤︎」


 男が腰をゆすり、亀頭の向きを右にずらす。

 すると、キノはすかさず首を回して亀頭の先に顔を向けた。


「すんすんすん‥‥‥ッ❤︎❤︎❤︎ あ゛ぅッ❤︎ へっへっへッ‥‥‥すぅぅうんッ❤︎❤︎❤︎」


 今度は左へ。

 やはりキノも左を向く。

 おぼつかない上半身をようやく自力で支え、身体を乗り出してペニスに顔を近づける。

 ふんふんと小さな鼻を鳴らし、「ん゛ぃッ❤︎❤︎❤︎」とアクメに顔を歪ませた。


 男が髪を掴んで押さえつけているので、キノがどれだけ全身したくても鼻や舌がペニスに到達することはない。

 だがキノは頭をゆすり、懸命に垂れる汁へと舌を伸ばしていた。

 世界にはキノとペニスしか存在しないかのように、進み続ければ必ずありつけると信じているかのように、キノは必死にご馳走へと顔を近付ける。

 正に餌を前にした犬そのものだった。


 男たちもつい苦笑を漏らす。

 国に踏み込むまでは、あれ程繊細に警戒を行っていた旅人が。

 老婆からの長い孕み雌調教を受けてもなお、果敢に抵抗の意思を口にし続けていた旅人が。

 雄のペニスを前にして涎を垂らして間抜け顔を晒す程に陥落してしまったのだ。

 知性と勇気に溢れたあの精悍な顔付きはすっかり抜け落ちていた。

 えへえへと快楽物質で脳をバカにされ、無我夢中で快感を舐めとるだけの獣に堕ちているのだ。

 これを笑わずしてどうしようというのか。


 キノを抑える男が、ゆっくりと手の力を抜いていく。

 限界まで伸ばされた赤舌が、尿道から垂れる我慢汁に近付いていく。

 数センチ擦り寄るだけでも臭いが強まり、合わせてキノの肉体もガクガクと嬉しそうに震え出す。

 そして遂に、頭が男の手を離れる。

 真っ直ぐ亀頭へ向かった舌先へ、雄の雫が垂れ落ちた。


「おぎょッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ぎぅ❤︎❤︎❤︎ お゛ッお゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 へたり込んだキノが跳ねる。

 ピンクに濁った瞳がグリッと反転する。

 男に頭を掴まれていなければ、またのけぞりひっくり返ってしまっていたことだろう。

 既に限界にも見えた、勃起乳首にクリトリスがもう一段ビギリと膨らんだ。

 硬い地面が抉れそうな勢いでアクメ潮が噴き出された。

 臭いだけでは到達できなかった、もう一段深みに溺れる絶頂だ。


 当然、一度でもソレを味わってしまえば、戻ることは叶わない。

 我慢も妥協も無意味だということは、キノの身体が1番よく理解させられているのだから。


「へれぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ じゅれぉッ❤︎ んれぉろぅっ❤︎ れろッ❤︎ ちゅ、んむッ❤︎ へろぉおぉぅっ❤︎ んぉッ❤︎ れぉっ❤︎ ちゅプぅっ❤︎ ん‥‥‥ずろぉおぉっ❤︎」


 キノはアクメに痺れた声をあげながら、舌でペニスを舐め回す。

 より濃厚で、より大量のアクメを摂取するため、太い男根に舌を這わせ、涎を塗り付け、代わりに我慢汁を舐めとっていく。

 先端を舐め終えればカリ首全体にこびり付いた臭いを一滴残らず舌に乗せ、喉を鳴らして飲み込んだ。

 それが終われば、キノの奉仕に怒張したペニスが新たな汁を染み出させる。

 さっきよりも濃く臭く、味わい深い汁を嬉しそうに見つめ、恋人にキスするように唇を押し当てた。


「ちゅぶッ❤︎ んぶッ❤︎ ちゅッ❤︎ くぷッ❤︎ ぷぉ‥‥‥んッぷ❤︎ は、へ❤︎ れるッ❤︎ ちゅぶぶぶぶッ❤︎❤︎❤︎ んぶッ❤︎ ぶッ❤︎ ぶッ❤︎ ぶるぅおッ❤︎❤︎❤︎」


 ひょっとこのように口が尖り、頬にみっともないえくぼが浮かぶ。

 歓喜のあまり目尻が綻び、だらしのないにへらとした垂れ目になる。

 窄まった口から聞くに堪えない音を響かせて、ペニスから染み出す汁を吸い上げる。

 滲み出る先から舌で掬い上げ、おかわりをせがむように尿道口をチロチロ刺激する。

 桶に溜まった煮出汁を一滴残らず舐め取らされた過去の経験が、キノを無意識に突き動かす。

 望まぬままに身についた舌使いが、男の嗜虐心を見事にくすぐっていく。


 本能的に、キノは両手を突起に添えていた。

 快感を得る部位は多いほどに良いと、感覚で理解していた。

 火傷しそうに熱い乳頭を指でこねくり、触れるだけで脳が痺れるクリトリスを扱いて虐める。

 その本能は見事に当たり、身体の芯に響く刺激は余計に膨らみ燃え上がる。

 肉付きのよくない身体を最大限揺さぶって、キノは亀頭フェラに脳を焼く。

 口から流れ込む絶頂も相まって、キノは宙にでも打ち上げられたかのようだった。


 男がキノの手を押しのけるその時までは。

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