【AI男の娘イラスト】人物が重なる構図への対応 (Pixiv Fanbox)
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1. はじめに
複数の人物が登場する画像を生成する方法は、以前の記事で紹介しました。
【AI男の娘イラスト】領域別プロンプト指定方法の紹介
1. はじめに 現在の画像生成AIだと、1枚の画像に複数の人物が登場する場合、指定した内容(例:red hair = 赤い髪)がランダムに複数の人物へかかってしまう問題があります。 また、人物にしろオブジェクト(例:desk = 机)にしろ、指定の位置に配置したいなどの要望もあると思います。 そのような時に使えるWebUIの拡...
領域を細分化することで、複雑な構図でも適用させることができます。
ただし、実は現在の画像生成AIには、人体の途中で別の何かが描かれると、その前後の一貫性が失われる現象があります。
どういうことかと言うと、こういうことです。
後ろ側の人物の上半身と下半身で、一貫性がありません。
この問題に対処するために、3Dモデル(キャラ・背景ともに)を使用して構図を固める方法もあります。
次のページで紹介しているものです。
ただ、3Dモデルを使用するアプローチでは、絵柄のみを変化させるシェーダー的な使い方に限定されています。
そこで、今回の記事では別のアプローチを解説します。
内容としては、各人物のイラストを個別に再生成して、元の画像に上乗せする方法です。
2. 準備
以前からの環境に加えて、次の拡張機能をインストールします。
拡張機能:
・PBRemTools(背景除去を目的に使います)
・openpose-editor(ポーズ指定用のボーン画像を作れるようにします)
・sd-webui-controlnet(ボーン画像からポーズ指定をできるようにします)
※この記事では、openposeのモデル(control_v11p_sd15_openpose)を使います。
3. 生成
1. 例によって、落書き画像からのi2iの繰り返し実行で、画像を生成します。
2. 両人物のボーン画像を描きます。(openpose-editorを使うと楽ですが、使わなくても問題ありません)
3. 後ろ側のキャラ画像を切り出して、i2iします。この時、さきほどのボーン画像でポーズを固定します。また、カメラ位置を指定するタグ(例:from below)をプロンプトで使います。
### ControlNet ###
Image:(先ほどのボーン画像)
Enable:ON
Low VRAM:ON(高スペックならOFF)
Preprocessor:None
Model:control_v11p_sd15_openpose
4. i2i後の生成画像をPBRemToolsにかけて、背景を除去します。(手動での除去作業が必要になる可能性はあります)
5. 前の側のキャラ画像でも同じことをします。
6. 最初の画像に、両キャラの切り出し画像を乗せていきます。不要な箇所はぼかしたり塗りつぶしたりします。
7. 低めのDenoising strengthでのi2i、又は、それに加えて高解像度化します。
4. おわりに
これまでの投稿を読まれているのなら、意図する男の娘えちえち絵を生成できるようになっていると思います。
あなたの男の娘えちえち絵を拝見させていただきたいので、ぜひ紹介させていただいたテクニックをご活用ください。
シクヨロならぬシコヨロ!
(おわり)