【AI男の娘イラスト】領域別プロンプト指定方法の紹介 (Pixiv Fanbox)

1. はじめに

現在の画像生成AIだと、1枚の画像に複数の人物が登場する場合、指定した内容（例：red hair = 赤い髪）がランダムに複数の人物へかかってしまう問題があります。

また、人物にしろオブジェクト（例：desk = 机）にしろ、指定の位置に配置したいなどの要望もあると思います。

そのような時に使えるWebUIの拡張機能として、以前に「Latent Couple extension」を紹介しました。

機能としては、画像を縦横に分割し、指定した領域に別のプロンプトを当てられるものです。

ただ、この拡張機能を参考にした新たな拡張機能「Regional Prompter」が、使い勝手も良く、開発も盛んなようです。

そのため、こちらも紹介させていただきます。

2. 準備

1. WebUIを起動し、拡張機能「Regional Prompter」をインストールします。

https://github.com/hako-mikan/sd-webui-regional-prompter

※拡張機能のインストール手順が分からない場合は、次の記事を参考にしてください。

AI男の娘イラスト生成術入門3（中級編）

1. はじめに 今回の記事は中級編です。 前回の初級編に引き続き、AI男の娘イラスト生成術の解説をしていきます。 今回はNSFW画像（2人の男の娘にフォーカスを当てたもの）をターゲットにします。 前回と同じ環境を引き続き使いますが、これに加えて「Extension」（Stable Diffusion web UIの拡張機能）も複数ダウンロー...

インストール成功時は、txt2img画面およびimg2img画面に次の欄が増えているはずです。

※それ以外の環境設定は、こちらの記事のものを想定しています。

Model：Counterfeit-V2.5

Textual Inversion：EasyNegative

Lora：Femboi Full

AI男の娘イラスト生成術入門2（初級編）

1. はじめに 今回の記事は初級編です。 前回のチュートリアル編に引き続き、AI男の娘イラスト生成術の解説をしていきます。 今回はNSFW画像（男の娘がメインで画面脇に竿役がいるようなもの）をターゲットにします。 前回と同じ環境（Stable Diffusion web UIから「Counterfeit-V2.5」を「EasyNegative」とともに使用）...

3-1. 生成1（2人の人物が左右で別のポーズをする画像）

1. 例によって落書き画像を用意し、img2img画面に置きます。

2. 次にRegional Prompterの設定をします。

Active：ON

Use common prompt：ON

※設定内容は、左右に領域を2分割（1,1）し、common prompt（両方の領域で共通のプロンプト）を使用するというものです。

3. 「Visualize and make template」のボタンをクリックします。template欄にプロンプトのテンプレートが、その下に領域を示す画像が、それぞれ表示されるはずです。

### template ###

ADDCOMM

ADDCOL

4. テンプレートを元に、プロンプト（とネガティブプロンプト）を書いていきます。このケースだと、次のようになります。

### プロンプトの書き方 ###

（common promptを書く）

ADDCOMM

（0領域のプロンプトを書く）

ADDCOL

（1領域のプロンプトを書く）

　※このケースではLoraのタグ（）の位置はどこでも良いです。

### プロンプトの例 ###

femboi, masterpiece, best quality, beautiful, fine, delicate, 2boys on bed, indoors

ADDCOMM

astolfo, presenting, huge penis

ADDCOL

shimakaze-kun, sailor collar, gloves, bottomless, kneehighs, ass, anus, testicles, bent over from behind, looking back

※ネガティブプロンプトは通常のものにしたので、記載は省略します。

5. やや低めのDenoising strength（例：0.45）で、img2imgします。その結果がおおむね意図する構図であれば、その生成物を更にimg2img（Denoising strengthは少しだけ上げる）します。これを繰り返します。

■生成画像

3-2. 生成2（2人の人物が受け攻めになり、かつ、断面図も入った画像）

1. 例によって落書き画像を用意し、img2img画面に置きます。

2. 次にRegional Prompterの設定をします。この時、領域は「攻め」「受け」「断面図」の三つに分かれるので、それに合わせた設定に変えます。

Divide mode：Vertical

　※横方向で分割した後に縦方向に分割する設定。

Divide Ratio：0.4,0.6;0.5;0.5

　※「0.4,0.6」の割合で横方向に分割し、その後に「0.6」の方を「;0.5;0.5」の割合で縦方向に分割する。

3. 「Visualize and make template」のボタンをクリックします。template欄にプロンプトのテンプレートが、その下に領域を示す画像が、それぞれ表示されるはずです。

### template ###

ADDCOMM

ADDCOL

ADDROW

4. テンプレートを元に、プロンプト（とネガティブプロンプト）を書いていきます。このケースだと、次のようになります。

### プロンプトの書き方 ###

（common promptを書く）

ADDCOMM

（0領域のプロンプトを書く）

ADDCOL

（1領域のプロンプトを書く）

ADDROW

（2領域のプロンプトを書く）

### プロンプトの例 ###

femboi, masterpiece, best quality, beautiful, fine, delicate, 2boys, comiket, from side, cross-section

ADDCOMM

shimakaze-kun, sailor collar, gloves, bottomless, kneehighs, penis, testicles, cowboy shot, ejaculation, ejaculating while penetrated, yaoi

ADDCOL

huge penis, x-ray, anal

ADDROW

astolfo, nude, penis, ass grab, all fours, ejaculation, ejaculating while penetrated, yaoi, smile

5. やや低めのDenoising strength（例：0.45）で、img2imgします。その結果がおおむね意図する構図であれば、その生成物を更にimg2img（Denoising strengthは少しだけ上げる）します。これを繰り返します。

■生成画像

4. おわりに

AI周りは、文章領域や音声領域にトレンドが移り、画像領域の進展はひと段落かと思っていました。

しかし、ControlNetも新しいバージョンのものが出たりと、引き続き怒涛の発展を繰り返しています。

この記事もすぐに古いものとなりそうですが、何かの一助となれば幸いです。

（おわり）