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ネモ君のハウツーです。

初めて厚塗りに挑戦した絵なので色々参考になるかもしれません。

8年前に描いたラフからブラッシュアップまでをまとめています(´∇`)


これが初期のラフです。

当時ラフは紙に描いてスキャンする事が多かったです。

現在この工程は殆どデジタルです。


ラフを元にペン入れしたのがこちら↓


顔が歪んでいますが悪くは無いです。


左上を光源と仮定し、影を入れました。

当時は塗りながら影も考える処理能力が無かったので

事前に影を指定することで補正しています。

今見るとこの時点でおかしい点は多いです。



中間色を置きました。

色数が少なく彩度が低いのでバランスは取りやすいです。

今は影指定を飛ばすので、最初から影になる暗い色で塗ります。

必ず色毎にレイヤーを分けましょう、選択範囲をとる上でも大事です。



パーツ毎に選択範囲を取り、下地にあわせ影レイヤーの色を変えました。

とてつもない手間ですが、当時は必須でした。

影レイヤーを乗算にしても似たような事は出来ます。


上にレイヤーを作りモフモフ感を出そうとしています。



かなりコントラストがついてきました。

この時点で当時の私には未知の領域に入っています。


反射光を入れました。

反射光という概念を持ったものこの絵が初めてでした。



背景を入れます。

左上を光源にしていたので月が良い仕事をしています。


完成。

なんだかパリっと感がないなと思い、キャラの後ろを黒く潰しましたが

はっきり言って失敗です、太すぎます。

当時厚塗りは別世界の技術だと思っていたので、かなり良い経験になりました!


そしてここから5年後に行ったブラッシュアップです。


背景と黒縁以外全てのレイヤーを結合し塗り塗り。


背景も少し変えて塗り塗り。


わかりにくいですが、乗算で影を落としました。

まだちょっと汚い感じがしますね。



オーバーレイで青色のリフレクション。

画面が暗すぎるし、色味も少なすぎです。


月を置いて発光レイヤーで明るさを調節。

挿し色として目に赤を入れています。

この絵では仕方無しに使っていますが、効果レイヤーは絵がやすっぽく見えがちなので

通常レイヤーで出来る事は通常レイヤーでやったほうがいいです。

最初から効果レイヤー便りになると、色彩設計も伸びなくなり、レイヤー数も際限なく増えてしまいます。(上司に言われた)


レイヤーの一番上から全体に発光レイヤーを被せ色のバランスを取ります。

度重なる塗りこみで線画が消えてしまっていたので

キャラクターで選択範囲を取り、1ピクセル拡張して黒で塗りつぶし完成。

おかげで簡易な線画が出来てパリっと感が出ました。

ブラッシュアップ前の毛のボサボサ感が消えてしまったのだけは失敗ですね。


厚塗りはデッサン力が最初からチート並みに高い人以外は必ず苦労します。

でも表現の幅が格段に広くなるし、やる前とやる以前では物の見え方に大きな差が出てきます。

やりたいけどちょっと怖いって人は試してみてはどうでしょう!


石油王コースの方にはpsdファイルもUPしておきました。

良ければ参考にしてください。(´∇`)ノ

https://www.pixiv.net/fanbox/creator/24386/post/301052



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