【Skeb】途中経過66/最近読んだ本の話 (Pixiv Fanbox)
Content
今まで描いたことがないものを初めて描いています。
どう描いて良いのか迷ってしまい
かなりの難産になってしまいましたが
ようやく納得のいく形になったので完成目指して描き進めております。
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ここ最近のご飯時は、積んでいる本を読み進めています。
大変行儀が悪いですね。人前ではとてもできることではありません。
仕事が立て込んでいると
自由な時間は食事時しかないのも常でして……つい……。
ただ、電子版なこともあり食事をしながらでも読み進めやすいです。
本を押さえる必要もなく指先一つで次のページへ。
行儀の悪さにもつい目を瞑ってしまいます。
そんなプライベートの行儀の悪さを暴露したところで最近読んだ本の話。
2018年公開の映画「来る」の原作「ぼぎわんが、来る」
それとその続編となる「ずうのめ人形」の2冊を読みました。
ようやく原作の「ぼぎわん」を読むことができましたが
いやはや、大変面白かったです。
映画では殆ど掘り下げられなかった
登場人物や怪異のバックボーンを知ることができ楽しく読めました。
怪異とミステリーが両立しても許せる方には是非おすすめしたい作品です。
「お山から来る怪異、ぼぎわんに呼びかけられても返事をしてはいけない」
そして、それに関わってしまった一般人が自分や家族を守ろうと奮闘する話です。
内容としてはそんなありきたりなホラーなのですが
そんなストーリーも3人の登場人物、それぞれの視線で見ていくと
全く違うものが浮かび上がってくる……
そしてそれが最後に綺麗にまとめられる、読後感も素晴らしい作品でした。
そして聞きかじっていた通り、映画と原作は殆ど別物でしたね。
中盤くらいまではほぼ同じでしたが、それ以降は全く別物です。
感想としては先に映画を見ておいて良かったな、と思いました。
もしも先に原作を読んでいたら
なんでこのシーン省略するんだ、とか
なんでこのシーン改変するんだ、とか
その要素入れたら登場人物の成り立ちが全く変わってしまう……とか
そんなシーンは原作にはない、と不満タラタラになっていたと思います。
とはいえ映画版も個人的にとてもお気に入りです。
終盤の儀式シーンは何度も繰り返し見たくなる中毒性もあります。
そして物語の中核を為す比嘉姉妹の姉、比嘉琴子が尋常じゃなく格好良いので
それだけでも見る価値はあります。おすすめです。
でも原作を読む前に見たほうが良いです。
映画を見た後に原作を読むと
映画では謎で終わっていた部分がきちんと解明されていて面白かったですね。
両者の違いを素直に楽しむことができました。
そしてここからが本題なのです。
「ぼぎわんが、来る」の続編「ずうのめ人形」
ぼぎわんとは別の怪異、ずうのめ人形の話です。
この「ずうのめ人形」なのですが
本当に本当に面白かったです。
ここ何年か読んだ本の中でも一番面白い作品でした。
ホラー、ミステリーが好きな方には是非読んでいただきたい作品です。
……でもホラーでは有名な作品ですから
好きな方ならとっくに読んでいる気もしますね……(*'-'*)
で、この作品がどう面白いのかを説明したいのですが
とても説明しづらいのですよね……。
全ての文章とページが最後に綺麗に回収されてしまうので
何を語ってももったいないというか……。
普段、ネタバレはあまり気にしないのですが
この作品だけはネタバレを見ることなく読めた幸運に感謝したくらいです。
こんなに綺麗にこちらに勘違いさせながら
最後には綺麗に回収させてしまう作品があったのか、と
そんな驚きに包まれる作品でした。
勘違いしてしまう部分も改めて読めばさらりと説明されていたりもしますし
自分の読解力を疑ってしまうような作品でした。
それもこれも作者の澤村伊智さんの文章力、構成力が
圧倒的に凄まじいからこそでしょうか。
気持ち悪く恐ろしい表現であっても、引っかかることなく頭に入ってきます。
文章がとても読みやすく、それでいて情景が頭に浮かぶのです。
ジャンルが全く違うとはいえ一作家としましては
あのような文章を書けるようになりたいな、と思うばかりです。
そんな最近読んだ本の話でした。
もっとしっかりレビューしたいけどネタバレは語れない……
そんなふわふわしたあまり中身のない内容になってしまいましたね……すみません。
そして、ちょうど今BookWalkerでコイン還元キャンペーンが始まっているので
面白そうな作品があればまたごっそりと購入するつもりです。
もしおすすめのホラー、ミステリー、SF作品がありましたら
是非コメントで教えてくださいね。