スタンスのお話 (Pixiv Fanbox)
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先日、ある人との漫画家や、または夢を叶えようとする人達のスタンスの話しになりました。
スタンスとは、姿勢のことです。
私は漫画家やイラストレーター界隈のことしか分からないのですが、この界隈って少し歪んだ常識が存在していると私は思っています。
よく聞く、存在している変な常識は以下の通り
・漫画家、イラストレーターである以上それ以外の収入は取っていてはプロじゃない。(ダサい)
・実家で親の脛をかじりながらプロになる成功者が多いから実家に甘えるのは当然だ。
主にこの2つなのですが、私が出会った人達に多い考え方です。
こういう人が大半とまでは言いませんが、図星の方も多いはず。
私がその方との会話の中では、逆にそういう考え方がおかしいというものでした。
どんなものにも下積み時代というのがあります。料理人にせよパティシエにせよお笑い芸人にせよ。
下積み時代の人達はそのなりたい職業だけで食っていけないからバイトや他の仕事をやりつつ夢を目指しているものです。
それは自分がその夢に対してどれだけ誇りやプライドを持っているのか?という話しなのだと。
漫画家目指してる奴は、自分で日々生活する分の生活費も稼がずに親の脛ばかりかじって、でも絵以外の仕事はしない!とか言ってるの?
それって漫画家という職業自体を貶めてませんか??
ということを言われました。
確かに、と。
漫画家やイラストレーター界隈ではそれでもいいかもしれないが、そんなスタンスで世間様に通用するわけがない。
何度も言うが全ての作家が、という訳ではありません。
私の師匠の周りの作家さん達はみんな自立している立派な方ばかりでした。結局、上の人達はそういうところもしっかりしているのだな、と思います。
確かに私も作家として変なプライドがありました。ズレていたと思う。
自分のことばかりで業界全てのことは考えていなかったなぁと。
いずれプロになって飯を食っていくということは、周りからは"漫画家"扇希実のスタンスや生き様を見られることになる。
それに恥じないようなスタンスを身につけようと、改めて考える機会でした。