Home Artists Posts Import Register

Content

ピクシブリクエスト作品

屈強な雄戦士二人が廃屋の中で一晩中、互いの雄臭や汗が染み込んだブーツやサンダル、足の臭いや足裏の形でセンズリしまくって、臭いを頭にガツンとキメまくる小説です。

豪雨の中を巨大な獣の影が飛ぶ。

雨が弾け、泥水が跳ね、細い木の枝がバキバキと折れて爆ぜる。雷鳴でも轟いているかと勘違いするような激しさだ。

すぐ近くの街の子供が見たならば、物語に出てくる毛深い魔獣や、恐ろしい怪物を想像するに違いない。まさかこの二つの影が、純粋な人間であるなど……考えもしないだろう。

一つ。

二つ。

重なりあうように二つの影が飛ぶ。握りしめた巨大な獲物の重量などまるで感じさせない。森の木々を器用に避けて、戦斧と戦鎚が大地を疾走る。

身につけた装備と大胆に露出した筋肉はぐっしょりと雨に濡れ、更には全身の汗腺から分泌された汗もあわせて、二人は全身余すところなくテカテカと輝いていた。

「ヌッ……」

その影が急ブレーキをかけた。分厚いサンダルと、それより更に分厚い足の裏が、水飛沫を上げて重量級の体を止める。

巨大な戦鎚を握りしめていた大男は、すぐ横の男を手で制した。

「兄者」

「おう、こりゃあいい、助かった。このまま街まで帰ったら、ちいっとばかし厄介だと思っていたところだ」

弟に呼び止められ、戦斧を握り締めていた兄が答えた。

二人が同時に見つけたのは、打ち捨てられた廃屋だった。かつて木こりが使っていたであろう木造の小さな小屋で、人の気配は全くない。ひどく老朽化し、壁にはところどころ穴が空いていた。だが天井はしっかりと残り、扉も固く閉ざされている。

「よし、一晩厄介になるか、兄者」

「ああ、そうするか、街まではそう遠くないが、なんせ、俺たちはこの通りの格好だからな」

そう言って斧を担いだ戦士は、自分たちの体を指差した。

雨のおかげで魔物の体液はすっかり落ちたが、走り続けたことですっかり体温が上がり、全身から汗がムンムンと湧き続けていた。鬱蒼とした森の香りの中で、二人のいる場所だけが修練場のど真ん中もかくやという程に男臭い。

「フゥーッ、ここまで一気に駆けてきたからなあ」

「宿に押しかけたら、さぞ顔をしかめられるだろうなあ! ヌハハッ! そうと決まれば、よし、一丁やるか!」

そう言って、三日月のような傷跡がついた大男、兄のハークが斧を振り上げた。

その動きは粗野でありながら洗練されており、まるで生まれつき斧を掲げていたかのように完成されていた。

豪雨を割くように真っ直ぐ持ち上がった斧から、雨粒がポタポタとハークの分厚いブーツに落ちる。

「ヌゥッ!」

「ま、待て待て兄者!」

その寸前で、弟が兄の両腕を止めた。

「まさかぶっ壊す気か! オイ!」

「どのみちこの扉はもう使わんだろう!」

「それはそうだが、兄者が加減なくやったら、屋根まで吹っ飛びかねないだろうが」

四角い顎をした細目の大男、弟のマルサスが叫んだ。

「むぅ……ちゃんと加減はするに決まっているだろうが」

「兄者はこういった問題は苦手だろうが、ちょっと任せろ」

そう言ってマルサスは兄の腕を諌めていた逞しい腕で今度は戦鎚を持ち上げた。だが、扉に向けたのは巨大な鉄塊の方ではなく、柄の部分だ。

「フッ!」

分厚い唇から矢のような息を鋭く吐き、一突き。マルサスが巨大な戦鎚を、まるで杖術でも使うと、扉の鍵部分だけに小さな穴が出来ていた。

「おう、さすがだな! マルサス!」

兄は嬉しそうに弟の肩を抱いて褒めた。逞しい兄弟の肌の肌が、雨と汗とでベッタリとくっつく。筋肉の塊同士が重なって、目の前の廃屋より遥かに厳い壁になっていた。

「まあこんなところだ、さ、入ろうぜ兄者」

「おうおう、朝から戦い詰めだったからな、ようやっと腰を据えられる!」

二人は男臭い体同士を重ねながら、大きな体を小さく屈めて扉をくぐった。

廃屋の中で、二人はまず燃やすものを探して歩き回った。

兄のハークが水の溜まったブーツで進むと、一歩歩くその度にグチャリグチャリという音が鳴った。

弟のマルサスの水気をたっぷり吸ったサンダルは、分厚い足裏に踏み潰されてグチュ……グチュ……と水が漏れていた。

二人は湿った足音を立てながら、水を吸った服を脱ぎながら、廃屋の燃やすものを集め終えた。幸い木こりが随分と端材を残していたおかげで、小さな焚き火は轟々と燃え上がった。

「ふぅー、極楽極楽」

「しかし助かったなあ、兄者」

「ああ、このまま街には戻れんからなあ」

筋骨隆々の斧戦士と槌戦士は、焚き火を挟んでどっかりと座りこんだ。

分厚い胸板や巨大な三角筋が炎の熱で乾いていく。

「むぅ……」

「ン……ふぅ……」

体にまとわりついていた雨の香りが消えていくにつれ、二人の戦士は自分たち本来の臭いがより一層強まっていくのを互いの鼻孔が感じた。岩の塊のように逞しい兄弟は、無言のまま下半身をモゾモゾと動かし、じっくりと体を温め続けた。

「昨晩風呂に入ったばっかりだったのになあ」

笑いで濁しながらも、兄は堂々と自分の腋を晒した。ただその動作だけで、狭い廃屋にムッと雄臭が立ち込めた。

「ふッ――、ぬぅ、全くだな。以前――西の村じゃあ酷いことになっちまったからなあ、ムゥっ」

二人は街からすれば、人々を脅かしていた魔物の一団を倒した英雄だ。あれだけの魔物をたった一日で討伐したとなれば、さぞ憧れる男や、惚れ込む若者もいるだろう。だがそれでも、心からの歓迎……といかないであろうことは想像に難しくなかった。それほどに、二人の全身から立ち上る臭いは強烈だった。

兄は筋肉を拭って汗を払った。弟は下着に空気を入れて換気を行った。イカ臭い、生臭い、強い臭気が床から天井までどんどん広がっていく。雨に閉じ込められた廃屋の中にいっぱいに、ハークとマルサスの臭いが染み込んでいく。

この廃屋全体がまるで、まだ足に装備しているブーツのようだ。じっとりと濡れた雄の肉が、暑さと湿気で蒸れに蒸れて、じっとりとした雄臭を育てていく。

「………」

「………」

雨はいよいよ勢いを増して、廃屋の屋根を叩きつける。

小さな焚き火に照らされた筋骨隆々の兄弟は、次第に息を荒くしていた。呼吸の度に分厚い胸板が上下し、鼻の穴が大きく膨らむ。臭気は焚き火を中心に、いよいよ渦でも巻くように篭もっていた。

熱い。

じっくりと……温まっていくのは上半身のみだ。火で炙られている半身以上に、下半身はとっくに別の熱で高まっている。熱い。

兄弟はもぞもぞと尻を床の上で蠢かした。

股間ばかりではない。

露出した肌より、更に強い臭いを発する場所を、二人は置きあぐねていた。

ブーツに封じられた足と、サンダルで蓋をした足の裏。

四本の逞しい足が、痒みや蒸れ、疲れで悲鳴を上げている。開放を求めて男たちに囁いている。

(まずい、な。我慢が、もう……)

(二人で楽しむ分には構わんが、誰が駆け込んでくるかもわからんこの廃屋で、ってのは、どうだ)

この足を解き放ってしまったが最後だ。

兄弟はわかっていた。

すべて脱ぎ捨て、雄を全開放したならばもう止められない。今ですら、この誰がくるかもわからない廃屋の中で、筋肉同士、男同士、戦士同士で戦果を称え合ってしまいたいという欲望が膨れ上がっているのだ。

互いの背中を預け合い、信頼し、競い、鍛えあってきた兄弟は、いつしか他の何人にも踏み入れられない強い絆で結ばれていた。

これまで何度となく、一線を越えるような「絆の確かめ合い」をしてきた。だが、こんな街の近くの廃屋で……というのは未経験だ。鍵は先程ぶっ壊してしまった。この大雨だ。二人のように雨に追い立てられた旅人がいつやってくるかもわからない。

だが……だが。

あの足が、たまらない。

何日旅をしても駄目にならない屈強な足。どんな戦いでも屈しない強靭な足。どれほど巨大な武器を担いでも潰れない頑強な足。

――一日戦い続けたあの足は、今どれほど雄の臭いを溜め込んでいるだろうか。

二人はチラチラと、揺れる火の向こう側の兄弟に目線を向けていた。

「しかし、なあ……」

我慢できず、口火を切ったのは兄のハークだった。

火をかき混ぜながら、さり気なく弟に近づきながら呟いた。

「クサい、っと言われても仕方がねぇだろう。この体あっての、俺様の斧さばきだぞ」

兄は自慢げに力こぶを作り上げると、片膝をついたまま足を上げた。

ドスン。ブーツでガッチリ守られた足が、弟の方を向く。

「日々鍛え上げて、男を磨いて、だからこそ生まれる一撃。クサいってのは、それだけ俺が男として研鑽を積んだってことだ」

「ううむ、まあ兄者の言うことも一理あり、だな」

「そうだろうそうだろう、この斧と俺の肉体合ってこその活躍、この最強の体であれば、臭いも最強になるのは仕方がないことだ」

ハークはすぐ横に置いてあった斧を担ぐと、演舞をするかのように構えてみせた。

常人であれば持ち上げることも困難な斧を軽々と振り回し、ドスン、ドスンと足が床を踏みしめる。

紐でギュッと結ばれた足から、それでも抑えきれない臭気が漂ってきていた。じわり、じわりと、香ばしい臭いが弟の鼻に、兄の脳天に。

「ン、つ、つまりこの最強の臭いを持つ俺こそ、最強の戦士ってことだ。今日の戦いも、俺がバッタバッタと魔物共を切り捨てていただろう、なぁ、見ていただろうマルサス」

「ん、おうおう、ちょっとまて、聞き捨てならんぞ兄者」

マルサスは立ち上がり、戦鎚を握りしめた。

「最強の戦士とは、どういうことだ。確かに数は兄者が勝っていた。それは認めよう。だがな、大物狩りの数ならばわしの方が上だったぞ」

そう啖呵を切って、弟はサンダルを履いた足でドスンと構えた。

グチョッ……。分厚い足裏に踏み潰されたサンダルから、残り少なくなった水気が絞り出されて悲鳴を上げた。

「このわしのほうが、数もガタイも、そして臭いも兄者より上だぞ」

「ム、ぬぅ……!」

兄は気圧され仰け反った。

弟の力強い主張と、それ以上にパワフルな突き出された足臭。サンダルから露出したデカイ足の指から香ってくる、あの臭い。

弟マルサスの口撃と、なにより放たれる臭いに、最強と名乗っていた兄は脂汗を浮かべた。ちょっと近づけられただけで、口の中に甘酸っぱいヨダレがダラダラと溢れて、目が染みる。

「ぬぅ、か、かくなるうえは、この俺も!」

弟の挑発我慢が効かなくなった兄は、たまらずついにブーツの紐に手をかけた。ほんの少し開放されただけで、そこから一気にハークの溜め込んだ雄々しさが、ぶわりと噴き出した。

「ぐッ……!」

「うぐぅ!」

二人分のうめき声。紐を緩める音。そして、ブーツが脱げる音。

「ハァハァ、どうだ、これこそ戦士の力強さの源よ、一日中踏ん張って、戦い続けた男の、オォォオッ!!」

べたり。と、むき出しになった足が廃屋の床についた。ホカホカと湯気を放つその足は、指の間まで、爪の中まで、毛の一本一本に至るまでぐっしょりと濡れていた。

「ど、どうだあ! マルサス! お前には、コレほどの雄は出せんだろうッ!」

弟の返事は、パチンという金具を外す音だった。

マルサスが自分の足を守っていたサンダルの留め具を、外したのだ。

「そ、そいつぁどうかな、兄者よ」

まるで防護呪文でも掛けられていたかのように、足の裏からこれまた負けず劣らず強烈な臭気がムンムンと発せられてきた。

サンダルの紐痕がわずかについた足は、肉厚で、角ばっていて、あらゆる戦いを経験してきた屈強な筋肉の塊のようだった。

「うぐぅうッ!」

「ふ、ふぉおおッ!」

「ぬぅ、そ、それでこそ、我が最大のライバルにして、兄弟ッ、マルサスゥだぁ!!」

「兄者、いや戦斧の戦士ハークよぉ、今日こそどちらが最強の雄か、た、確かめあおうじゃあないかッ!」

二人は素足のままじわりじわりと近づいた。

焚き火に照らされる戦神のような体があらゆる男の臭いを発しながら重なり合う。

抱きしめ合うのではない。

二人は好色に笑う口をしながらも、目は戦いに挑むように鋭かった。

その両腕には、互いに獲物を持っていた。

戦斧や戦鎚ではない。

二人がつい先程まで装備していた、ブーツとサンダルだ。

「いくぞ、行く、いくぞっぉお覚悟しろおぉマルサスッ!」

「応ッ、おうおうッ、おうともよッハークゥ!!」

そして二人は、達人の居合抜きのような速さで腕を伸ばした。

「―――ッ!!」

「ン――――ッ!!」

全く同時に、二人の顔面に強烈な一撃が入った。

兄は弟に自分の履いていたブーツを、鼻を包むように嗅がせた。

弟は兄に自分の履いていたサンダルを、口を覆うように張り付けた。

悲鳴は上がらなかった。

だが、二人の無敵の筋肉は電撃を流されたかのように情けなく痙攣していた。

(――――ォォオッッ兄者ァァァ! 兄者の、兄者の、溜め込んだ、あぁぁぁくっせぇえぇえええェェエッッ!!!)

マルサスはブーツに覆われた顔面の歪めに歪め、グラリと膝を曲げた。

一瞬見えたブーツの穴は、まるで地底深くどこまでも続く大穴のように深く光を吸い込んでいた。

そこから発せられ続ける臭いは、これまたこの大地のどこよりも強く、湿って、そして臭かった。

(ぬあっぁ、兄者の臭いィィ!! ま、また一段と……ああ、またやっちまう、このながれ、またやっちまったぁあ、だが、だが……ああ、体が止められん、止まらんッ、止まらぁぁああん❤)

与えられたブーツを自ら握りしめると、マルサスは腹を上に向けたままひっくり返った。

「ふぉおっぉおごおぉぉおぉッ❤」

魔物たちとの戦いの最中にはただの一度も上げなかったような悲鳴を、ブーツの中に次から次へと吐き出す。

「おごあおぁおあ❤」

狂う。狂っちまう。なんて臭いだ。

兄者の一日分の戦いがつまりに詰まって、熟成された足の臭い。臭え。臭ええッ。こんな臭えブーツがこの世に二つとあるわけがねえ。

ああぁッ、兄者の戦斧と同じ、いやそれ以上の武器、凶器だ、こんなもん男が嗅いだらぶっ飛んじまう、わしも、わしも、ああ、ぶっ飛ぶッ、ぶっ飛ぶッ!!

マルサスは打ち上げられた魚のように跳ね上がり、背中を丸め、腹を突き出し、腰を振りながら、それでもずっとブーツを嗅ぎ続けていた。一呼吸してから、完全にこの臭さの虜となっていた。

魔物の脳天を戦鎚で叩きつけていたあの勇猛なる戦士が、兄弟のブーツを嗅ぎながらのたうち回っている。

そんな自分の敗北姿と、この糸を引くような凄まじい臭いに、肉棒は痛いほどにギンギンに勃起していた。

理由などわからない。ただただ抑えがたい興奮で全身が火照っていた。

(あ、あ、兄者の臭いが染み付いたブーツが、ああ、わしを踏みつけているッ、たまらん、たまらんッ❤)

マルサスはその姿勢のまま、猛烈に肉棒をこすり始めた。片手にブーツ、片手に肉棒。扱けば扱くほど息が上がり、ますます深く兄の臭いを腹に溜めてしまう。肉棒に血流が集まり、意識が薄らぎ、快感と臭いだけが頭を占有していく。

尊敬し、反目し、そして愛する兄の臭い。

自分を唯一打ち任せるかもしれない匂いを持つ男のブーツ。

マルサスはつま先まで四角くゴツ足をピンと伸ばして床に仰向けになった。

手足をバタバタとサせている姿などは、本当に踏みつけられ拷問しているようだ。

だが、彼が苦しんでいるわけではないことは、勃起した肉棒と、その表情を見ればひと目でわかる。四角い顔は真っ赤に充血しており、筋肉まみれの顔面はビクビクと嬉しげに痙攣していた。

(ほぉおぉぉお❤ 吸っても吸っても、いつまでも臭いがなくならんんンン❤ それどころかッ、ますます強く、おぉぉおッ!!)

兄の分厚い足が収まっていただけあって、ブーツの穴は広く、布は多く、その全てに臭いがたっぷりと染み込んでいた。

恐るべき肺活量をもつマルサスであっても、どれだけ吸っても吸っても終わらない。無限にも感じられる兄の雄。

(ああイキそうだ、イッちまう、俺だけがッ❤ 負けちまう、負けちまう、踏みつけられて負けちまうッ❤ も、もう駄目だ、駄目だッあが、あがッ❤❤)

マルサスは白目を剥いていた目をなんとか戻して、最後の抵抗を試みた。射精寸前の肉棒と下半身に力を込め、ブリッジ状態のまま立ち上がろうとブルブルと大腿筋をパンプする。

――だが、そうして見開いた目が見たのは、考えもしなかった兄の姿だった。

「ふぉぉぉお、たまらんたまらん♥ あぁぁマルサスお前の、お前の臭いは、な、なんて強烈なんだああ♥」

そこにいた兄ハークは、二本足で立ってこそいるが、ある意味では弟のマルサス以上に過激で卑猥で屈辱的であった。

兄はガニ股になり、両腕で力こぶを作り、全身の筋肉を強調するように唸っていた。

問題はその顔面だ。

そこには、さっきまで弟が踏み潰していたサンダルが、まるでマスクのように、寄生生物のように、びったりと張り付いていた。

ハークは器用に弟のサンダルの留め具を使って、自分の顔面に装備したのだ。

どんなポージングをしていても外れない。どんなに動いてもずれない。息を吸うだけで、常に弟の足裏に感じられ、踏み続けられるその姿。

ハークはそんな有様を晒しながら、ガチガチに肉棒を勃起させていた。

「おごおぉぉ、世界中が、世界中がお前の臭いになっちまってるうぅう、ああぁ逃げられねえ、どこいってもお前だッマルサス、お前の足ッ、お前の臭いッ、お前の雄がッ、どこもかしこも、おぉお、おぉぉッ、おあああァッ❤」

ハークは顔を右に左に揺らして足掻いて、それでもまったく揺るがない弟の臭いに悶絶し、そして興奮していた。

ぶるんぶるんとチンポがゆれ、その度に肉棒の先端から体内でグツグツと熱せられた先走り汁が飛び散っている。

顔面はマルサスに負けず劣らず真っ赤に染まり、どんな魔物と退治しても余裕の笑みを崩さなかった顔は、これ以上ないほど歪んでいた。

喜びと苦しみ、臭さによって完全に崩壊した表情筋が、息をする度にビクン……ビクン……と跳ねていた。めちゃくちゃに。

(あぁぁあ、弟の足ッ、弟のごっつい足で踏みつけられ続けた装備ィ❤ 俺の顔面にッ、弟の足が、あのデカくて四角い足が、延々と擦り続けられているようだァァ❤)

超重量級のガタイと、凄まじい質量を誇る戦鎚を扱うマルサス。その全身を支える足と、それをさらに支えるサンダル。濃縮された弟の雄が、この一点に閉じ込めれているのだ。

この世にこれ以上の雄があるだろうか。

どんな美酒より男を酔わす。最強の香りと味だ。脳が茹だる。この味で常識も羞恥も溶けちまう。最強の雄を味わいながら、自分もまた最強の雄をかましたくなる。これを味わいながらポージングをかますと、それだけで触ってもいないチンポがビンビンになっちまう。

傍から見れば変態そのもの。

だがやめられない。

この臭いに取り憑かれちまった。

(変態キメちまうッ。弟キメちまうッ。あぁぁ❤ スゲエスゲエ、こんな場所で俺様がッ、戦斧のハークがッ、ああ、チンポぉ、チンポぉぉぉお❤ 足裏ァチンポぉぉ❤)

肉棒が揺れるその刺激は、普段の豪快なセンズリと比べれば本来ならば百分の一にも満たない僅かな刺激だ。

だがこの臭いと屈辱は、人生最大の快楽と興奮をハークに与えていた。誰がくるかもわからない場所で、弟の前で、変質者そのものの姿を晒しながらも、ハークの脳内は多幸感で満ちていた。

(あぁぁイグゥ、イッヂまぅうゥゥウ❤ 弟の足味わいながら、雄キメちまうぅぅうぅぅぅ゛❤❤)

兄がグイグイと腰を振ると、鍛え抜かれた下半身のポンプによって、肉体のマグマはついに噴出しそうなった。玉は持ち上がり、亀頭はパンパンに膨れ上がり、全身の筋肉に負けじと肉棒全体が隆起する。

「おぉぉお、兄じゃあァァッ、なんてつらだぁあ、わしのサンダルを、そんな装備しおってぇえ❤」

「おぉぉ、おぉ、お、お、お前の方こそ、そんな、俺のブーツを食らいついてぇ❤」

戦斧と戦鎚を使いこなす一流戦士兄弟は互いの臭いに興奮しあっていたが、ここに至りさらなる興奮で脳と筋肉は沸騰した。

筋骨隆々の兄弟が、自分の足の臭いでコレ以上ないほどの雄と性を見せつけているのだ。コレに滾らぬ訳がない。

仰け反ったマルサスはその姿勢のまま勃起を天に突き上げた。

ポージングしていたハークはその格好のままブルブルと震え上がった。

射精する。

射精する。

射精する。

自分と瓜二つでありながら違う雄の臭いを浴びながら、完全に足の臭いだけをおかずにして射精する。

変態だ、敗北だ。魔物の群れをたった二人で討伐せしめた兄弟が、互いの足裏に向かって完全屈服だ。

なんて姿だ。興奮で息が荒くなる。

ああ、ますます臭いがッ、スゲエ、とんでもねえ臭いがッ❤ あ、あぁぁがぁあ❤ んごほっぉおおッ❤❤

「お、おぉ♥ おぉお❤ 完全ッ、にっ、おまえの、お前の足ィでぇ❤ はぁあぁあ変態にぃぃい、されちまッうぅぅぅうッッ❤❤」

兄ハークは力こぶを作りながら、ついに膝をついた。ドスン。ドスン。右と左の重たい膝が床を打つ。

そうして崩れた下半身の中で、唯一股間だけがバキバキに勃起していた。

その滑稽なバランスを感じ取って、肉棒はさらに上下にヒクリと跳ねた。

「あ゛❤❤❤」

その刺激に、ついにハークは屈した。

コレ以上ないほど変態的な筋肉野郎としての射精に、ハークは心から快感を感じて射精した。

(くせえくせえくせええええ❤ あぁぁあ気持ちいィィ❤❤ 弟の足くっせええええたまらん雄がくるうぅぅぅう❤❤)

射精の瞬間、さらに深く弟のサンダルを嗅いだハークは、意識が薄らぐほどの足臭に満たされて仰け反った。弟のように仰向けに、完全敗北の姿を晒してドスンと背中からひっくり返った。

(ああ、兄者のブーツがああぁああぁああ❤❤)

それと全く同時に、弟マルサスはつま先までピンと伸ばして藻掻いていた。

兄のあの変態姿には、興奮と同時に安心感があった。

最強の兄があんな格好を晒すならば、自分にももう恐れるものはない。二人で一つ。最強兄弟は、堕ちるときも共にある。それでいいのだ。

(あ、あ、……やっちまう、やっちまう……『アレ』やっちまう、あああぁぁ❤ も、もう、我慢しなくて……いいんだぁあ❤)

マルサスはついに、ブーツを掴んでいた手を離した。

支えを失ったブーツは、しかしずれ落ちることはなかった。

「ンゴオッォォフォゴオォォォオッッ❤❤」

マルサスはその四角い顎で、ガッチリと兄のブーツを噛み締めていたのだ。

直だ。ついに直に味わってしまった。

これ以上ないと思っていた足の臭いが、さらに力強く自分の顔面と頭蓋骨と脳と眼球と舌を踏みしめる。

(おぉぉぉおイグゥゥウウ、こんなもんイっちまうに決まっているウゥゥううッ❤❤)

マルサスは兄のように肉棒から手を離すと、勃起した魔羅をブンブンと振り回した。仰け反ったまま、ブーツを噛んだまま、兄の逞しさ顔面から全身に味わいながら、ついにマルサスの肉棒は雄汁を噴き上げた。

「ぬはぁあああイグゥ❤ 気持ちよすぎるぅぅうう❤❤ 兄者ァァア゛❤❤」

自由になった両腕で兄のように力こぶを作り上げながら、マルサスはどくどくと精液を撒き散らし続けた。

「ああっぁあ゛❤ おほぉぉ゛❤❤❤」

「むぉぉお゛❤ むぐうぅぅおほぉ❤❤❤」

二人の射精はタイミングも同時ならば、その姿形、力強さも、臭いも、そして無様さも瓜二つだった。

廃屋の中、二人の濃厚な雄が鏡合わせのようになりながら特濃の白濁液を飛ばし続けた。

兄弟の精液は互いの肉体にぶつかり合って、混じり合って、二人分の臭気を撒きながらテカテカと腹筋や胸板で濁り続けた。

気がつけば雨は小降りになっていた。

あれほど屋根を打ち付けていた音も小さくなり、街からも廃屋が見えるほどには視界も開けてきていた。

そんな廃屋だが、近づこうという人間はいないだろう。

そこからは野太い獣のような声と、何年も音たちが過ごしたかのような強烈な臭いが外にまで漏れていたからだ。

「ハァハァ、たまらん、たまらん、ああ、止められん!!」

「こんなもん、ああ、病みつきになっちまう! 知っちまったァ!!」

あれから何度射精したのかわからぬほど精液塗れの体をひっつけ合いながら、鼻の穴を多いく広げていた。

臭いによって完全に吹っ切れた二人は、豪快に互いの足の裏を直に味わっていた。

「うぉぉぉお❤」

「なんで、でけえ足の裏だぁああ❤」

「お前の方こそッ❤ す、すさまじぃい力強さだあ、この足はぁ❤」

「あふ、兄者❤ 兄者指を曲げッ、おほぉわしの鼻の穴に、指が少しはいったぞぉぉこのお❤」

お互いがお互いの顔に、ナマの足を押し付け合っている。

というようにも見えるが、実際は違う。

お互いがお互いの足に、顔を押し付け合っているのだ。

両手でぶっとい脚を掴み合って、愛しい子供にするかのように頬ずりをし、嗅ぎ、口を押し付け、顔面全体で足裏を味わっている。

戦い続けた戦士の足。

走り抜けた男の足。

力強い兄弟の足。

雄が最高純度にまで濃縮された足裏を嗅ぎ合いながら、二人は肉棒を猛烈にしごき、振り、弾き、そして射精していた。

そこに勝者はいない。

幸福な敗北感と、何者にも変えられない快感。全身を焼き尽くす性欲だけがある。

頭に入ってくる足の臭いと足の形、それだけで情報は完全に飽和していた。

これ以上は何も入らない。なにもいらない。兄弟の逞しい肉体と足の臭いだけ。それだけで極太のマラは嬉し涙を垂らし続ける。

「ま、また腕を上げたんだなあ、こ、こんなに、こんなにとんでもねえ臭いをぉぉ❤」

「兄者こそ、くぅうぅぅ、こんな強力な武器をブーツに隠して、勝負終えてしまうとは❤」

二人は互いの武勲を称え合いながら、しゃぶりつくように足裏を味わい尽くした。

千の敵を斧で両断してきた戦士ハークは、三日月の傷に這わせるように弟の硬い踵を嗅いだ。勇猛なる男の臭いが傷跡から染み込んでくるようだ。厳しい自分の顔面が弟の足臭で塗り替えられていく。表情は歪み続け、もう戻らないかもしれない。だけれど止められない。それすらも喜ばしいと感じてしまう。臭い。だがやめられない。べたりべたりと頬と額を打つこの足裏から離れられない。

いかな巨体も槌で粉砕してきた戦士マルサスは、細い目と大きな鼻に兄の足指を擦りつけていた。時折鼻の中に兄の足が入ってきて、その度に悶絶し気が遠くなる。このまま脳がどうにかなってしまいそうだった。だが止められない。完全に中毒だ。これが吸えるのならば、自分の脳くらい安いものだとさえ思った。それだけこのゴツい指と、そこから発せられる臭いは最高だった。

「ハァハァ……あぁぁあまたイッちまうぅぅ、また、また、またイク、あぁあぁあ俺のチンポ、もう、もうお前の臭いじゃねえとイケねえくらいに覚えちまったぞぉぉおマルサスゥ❤❤」

「それはこっちの台詞だ兄者ァ、これから、二人で並んであるているときに不意に勃起してセンズリこきたくなっちまったらどうするんだぁああ、ああぁスゲエスゲエぞぉおお❤❤」

二人は互いの肉棒を扱きながら、最高の昇天に向けてラストスパートをかけ始めた。

「あぁぁ゛❤」

「ふぉぉお゛❤」

既に大量に男汁をぶちまけたハズの雄棒だが、その芯はいまだガチガチに固かった。鼻の奥まで足のニオイが染み付いた今、肉棒からこみ上げる雄汁の臭いすらも足のような濃く香ばしい臭いに感じた。

いや、あるいは実際に、そんな臭いに変質してしまっているのかもしれない。

「あぁぁ臭え臭えまた臭えのでる、ますます臭えの出るぞおぉぉ❤」

「わしもだ、わしもわしも臭いの出るッ、男出るッ、グちょっと出るぞ出るぞおぉお❤」

お互いもう一発、最後の一発、もうすぐ最後が打ち上がると伝わって、兄弟は全身の筋肉に力の限りを込めに込めた。

最後の一発は、自らの肉体や活躍に相応しく勇ましいものに。兄弟は揃って同じ考えだったのだろう。筋肉が膨れ上がり、鼻の穴は広がり、厳つい目がぎりぎりと鋭くなる。男としての本懐。本当の力強さを見せつけんと、戦鬼のような逞しさと険しさを見せる。

だがそれ以上に足に漲った力と臭いは強かった。

「「ムオォォオッ!?」」

足が掌のように開き、互いの顔面をがっしりと掴んだ。ナマの足の裏。今も臭いを生産し続ける足が、互いを征服しようと掴みかかる。

ただの筋力であれば、どれほどのものであっても跳ね跳ばせただろう。だが、いかな筋力や膂力を持ってしても抗いがたいパワーに、二人は悶絶し、そしてあっさりと屈した。

「すげえええ❤❤ あぁぁああ無理だあぁああ出ちまうぅう足の裏に踏まれて勝手にチンポからイッちまうぅぅ❤❤」

「おぉ❤ おぉぉ❤ 応❤ もう勝てん、こんな、そんな、掴まれたら、あぁぁあ降参してぶっ放すしかねええええ❤❤」

二人はお互いの足を嗅ぎ合い、嗅ぎ合わせながら、ついに最後にして最大の一発を打ち上げた。

勝者のない戦いは、こうして真っ白になり終わった。

雨は止んでいた。

脳がしびれるほどの快感と臭いに、二人は眠るように崩れているうち、随分と時間が経っていた。

崩れかけた壁の向こう側から、緑色の爽やかな空気が流れ込んできていた。

あれほど激しく森を攻めていた雨が消え、太陽が現れ、朝が来たのだ。

「兄者……ぁ……」

「おぉ……そう、だなあ、ふぅうぅ……!」

二人に備わった無尽蔵の体力は、あれほどのセンズリや性交の後でさえも戦士たちを動かした。

「ン――おぉおお、こりゃあ、良い空だあ」

「ぬはは、しっかし、こりゃあやりにやったなあ。兄者」

「そうだなっ、ガハハ、このまま街にはいけんな、さてどうする」

「まて、耳を………ああ、こりゃあ川の音だぞ、すぐ近くだ」

「なるほど、川のある場所を選んで……この小屋をおっ建てたってわけか!」

雄汁と足の臭いに塗れた二人は、まだ半分勃起したマラをぶらぶらと振り回しながら立ち上がった。

「ようし、さっぱりさせてくるか!」

「それが終わったら街で飯だな、宿でもとってゆっくり眠るとしよう。たしかデカイ宿屋があったはずだぞ兄者」

「おうそりゃあいい、確か約束の報酬はなかなかのもんだったからな、二人で……たっぷり休むとしよう、なあ」

二人は肩を組みながら、なんとも仲睦まじげな様子でニカニカと笑いあった。

重量級の肉体が、ここにやってきたときと同じように重なり合ってドスンドスンと廃屋を揺らした。

――二人が廃屋の木の板を一歩進むその度に、足の裏からは、べたり、べたりと湿った音が響いた。しっかり火に当たり、すっかり乾いているハズの足の裏だが、そこはもうすでに独特の……新しい臭いを溜め込み始めていた。

「フフッ、それにしてもいい夜だったな、マルサス!」

「ハハハ、次はもっといい勝負にしよう、兄者ァ!」

まるで粘ついた兄弟の欲望が、まだ残っているかのように。

べたり……。

べたり…………と。

終わり

Files

Comments

No comments found for this post.