お絵描きメモ第3回 創作の魔力 (Pixiv Fanbox)
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久々のお絵描きメモの記事、今回は個人的な感覚の話もあり有料記事にしました。
また、なかなか成果を出せていない身であれこれ書いていいんだろうかというためらいもあり、更新が滞っていました。
イップス克服や予防への様々なアプローチが多くなると思います。
また、自分への備忘録も兼ねますが少しでも参考になる方がいれば幸いです。
「コーヒートーク」というインディーズゲーム、コンセプトや世界観が気になり今年1/30の発売日にDLしました。
https://chorusworldwide.com/coffee-talk-jp/
とてもゆったりした時間の流れるゲームです。
マスター(主人公)の名前は入力方式・姿が出てこない、
また画面を見ての通りキャラクターの位置関係、表情、持ち物などが状況がわかりやすい。
飲み物を作るシーンでも「コーヒー」「ミルク」「シナモン」など、誰もが知っている材料が出てくる。
これらを見てもかなりプレイヤーに寄り添う「可視化」を狙ったのがわかります。
一方こちらは「コーヒートーク」に大きく影響を与えたインスパイア元とされる
「VA-11 Hall-A」( ヴァルハラ)。この存在は後から知りました。
http://publishing.playism.jp/va11halla
扱うのがアルコールとあってお酒を飲まない自分はなかなかとっつきにくく、少し前に購入するまではそうすることもあまり考えませんでした。
主人公はジルという固有の女の子キャラ、
出てくる材料(画面右側)は架空のもの、
店内や客の様子などはハッキリと細分化・可視化された描写が少ない。
一見するととっつきにくい要素の数々。
そうでありながら、プレイしていく内に(ゲーム内のありふれたシーンの中で)そういったとっつきにくさが「想像する余地」に転換されたかのように、五感が吸い込まれるようにその世界観やBGMに「酔う」瞬間を体験しました。自分にあたるキャラがいないのにまるで自分もその世界の一部になったような、同じ目撃者・住人になったような感覚に引き込まれました。
思いがけないこのゲームの魅力に出会えた驚きと同時に、
「創作とはなんでもわかりやすくカタチに起こして親切に見せることがすべてではないな」ということを改めて考えさせられました。
ここにこういうものがある。このキャラは今こう考えてこうしている。
絵においてもそういう説明は大事かもしれない。
けど真に「伝わる」瞬間はもっと別なところにもあるかもしれない…
イップスの中で忘れてすらいたかもしれません。
企業や商業から見ると見た目のクオリティが重視されるイラストは多く、またその部分に追われる事がほとんどだけれど、
コミティアなどではそういった技術を超えた深い魅力を秘めた作品との出会いも多いと思います。
(もちろん何事もある程度の技術あっての前提になりますが)
イラストの分野はカタチを起こすという作業があるからこそ一見矛盾するようだけれど、
まずは日常的にそういった体験を増やして(吸収して)いきながら
創作の神髄の一つとして心得ていきたいです。
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