【メイキング】バトル開始!なマリィ (Pixiv Fanbox)
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先日、ポケモンのマリィのイラストを描きました。
ということで当記事では、備忘録もかねてそのメイキングを書いていきます。
ラフ・アイデア出し
まずはおおまかなラフを描いてみる。
完全にノープランですw
今回のテーマというか課題は「ボディの塗り」と「背景」のクオリティアップ。
そのため、必然的にボディラインを強調したポーズ・構図になり、くわえて「背景」も作成する必要がありました。
3つ目に描いたものが良さげだったので、とりあえず拡大表示にしてみると、こんな感じ。
もう少しわかりやすくしてみた。筆ブラシで太く描くとわかりやすくなる。
今回はラフ1を筆ブラシで描いてみたのですが、シルエットのみに意識を割けるので、なかなか使い勝手がいいと気づく。
ラフ2
ラフ1の段階で「可もなく不可もなく」という印象だったので、とりあえずラフ2に移ってみました。
まずは素体と顔、髪だけ描いておきます。
この段階で頭身や素体のバランスをしっかりとっておかないと、あとが大変。
わたしの場合、ポケモンキャラを描くときは、だいたい5.5頭身くらいを目安にしています。5頭身だとセクシーさを出せないので。
顔を1として、股間までで3くらいのイメージでしょうか。
ざっくりと素体バランスをとりながら、コスチュームを着せてみます。
お腹まわりの塗りの練習をしたかったので、必然的にコスチュームはバトル服になった、という経緯があります。
ポーズをいろいろ試行錯誤
ポーズが面白くなさげだったので、ほかの案も考えてみることにしました。
こちらは腕を上げるようす。セクシーで良さげですが、「マリィらしさ」がないのでボツに。
描いているときはちょうどハロウィンの真っ最中でした。
ということで、”数字”に目移りしてハロウィンコスチュームを描くという暴挙に…w
もちろんボツです。
戦闘服を着ているのだし、どうせならバトルっぽい雰囲気にしてみようかと考え、こんなポーズをとらせてみた。
すると、ストーリーや舞台背景がつたわってきそうなムードになりました。かなり良さげ。こちらを採用することにしました
先にテーマやメッセージ性、ムードを考えておくとブレずに済むということを痛感中。
カラーラフ・影ラフ
つづいて、カラーラフを塗っていきます。
このときに「影ラフ」を描いておかないとよろしくない。
清書してベースカラーを入れたあとに光源を考えると疲れるので、わたしはシンドいことは最初に終わらせておきたいタイプなのです。
線画以降はできるかぎり”考えない”でも作業をおこなえるように心がけ、線を引くことと塗ることだけを考えたい。
余談ですが、途中でコスチュームをローライズに変更しました。
「かならずしも公式絵と同じにする必要はないよね」と気づき、好き勝手にアレンジしてしまおうかと思い立ちました。
音楽(ギター)でたとえるなら、完コピ・コピーではなく、「カバー」といったところでしょうか。
背景追加
背景の練習もしようと思い立ち、スタジアムの背景もつくってみました。
平面的な構図になっているかなと思い、傾かせることに。
右側に傾けたようす。
なんとなく頭がグラグラするようなムードがあり、見ていて不安定な印象?
背景を傾けるおもな効果として「不安定さ・非日常感の演出」がありますが、上画像の傾けかただと観ていて苦しくなるかなと。
余談ですが、コスチュームの番号は999ではなく960でしたので、このあとに修正。
左側に傾けたようす。
こちらのほうがスムーズに脳に入ってくるような気がするので、こちらを採用することにしました。
このあとに右腕(モンスターボールまわり)も修正し、線画作成にうつります。
線画(清書)
いよいよ線画(清書)に入りますです。
ラフまでをしっかり作り込んでおけば、もう思い悩むことはありません。
もちろん微修正は行いますが、この段階では脳を使いたくないので、線画に集中したいんですよね。
線画が完成すると、こんな感じです。
ボディラインや外側の線はやや太めに(ブラシサイズ7~8)、内側にくるものや衣装などは4~5で。
背景の線画も描きました。
背景の熟練度がきわめて低いので、これからも練習していきたいところです(^ ^;)
無機質の物体を描くのはけっこう楽しいですね。
塗り
ベースカラーを塗り終えたようすは、こんな感じです。
左目(向かって右側の目)が眠たそうな印象だったので、このあとに少し修正しました。
ほかはとくに問題なさそうなので、つづいて影やハイライトを入れていきます。
影などをいれつつ、コントラストなども調整し、だいたい出来あがってきました。
つぎに背景を塗っていきます。
今回のイラスト制作では、「お腹の塗り・背景」のトレーニングを課題にしていました。
ということで、ブラシの作成について学びつつ、平衡感覚も練習していく。
「どうせガウスぼかしを入れてしまうのだから、手抜きでいいでしょ」という甘えた気持ちを抱えつつ、できるかぎりベストを尽くすように心がける。
とはいえ、細かい制作をしても、結局は”ぼかし”を入れてしまうんですよねw
背景作りにどれくらいの労力が必要なのかを見極める必要がある、と学びました。
ブラシ作成に2時間くらいかかってしまった。このテクニックは必ず習得したほうがいいと学ぶことができました。
完成!
イラストが完成しました。
作成時間は25時間くらいです。ラフ・アイデア出しで8時間、線画で4時間くらい、塗り〜背景(ブラシ学習込)で13時間ほどでした。
わたしの場合、どんなに早くても完成までに12時間くらいはかかってしまいます。
ご依頼絵だと16時間くらいでしょうか。
描くときに考えられるパターンすべてをピックアップしながら構築するタイプなので、時間がかかるのは仕方あるまい。
むしろ逆に、スムーズに行っているときほど、自分を疑ったほうがいいと私は思っています。
まとめ:塗りを変えると印象も変わる
最近は塗りについて勉強中です。
塗り方が変わるとイラストの印象もガラっと変わるのが面白いですね。
また、背景があるとストーリー性をもたせることができるので、そのあたりも今後トレーニングしていきたいです。
ご観覧ありがとうございました!
余談
余談ですが、当イラストがpixivのルーキーランキングで100位以内にランクインしたようです。
ありがとうございます!