【冒険の書】 ベロニカの手記 その4 (Pixiv Fanbox)
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こんばんは、天壌りゅかです。
今回は前置きがすっっっごい長いのですが、一応大事かなあと思って導入書いてました。
本編を多少端折ったカタチにしてますが、概ね本編通りですかね。
当然最後は脚色してありますが(笑
しかし、この冒険の書もようやくこの展開までやれたか、といった感じで、大目標を一つ達成出来たかなと思っています。
もちろんこの先もまだまだ展開があるのですが、なんとなく一段落した気持ちでいっぱいです。
シルバーはちょっと後日また改めて用意させて下さい。
一応本編に使った分だけは置いておきますが、その他も少しあったりします。
なんていうか・・・本文で割と力尽きてしまいました(笑
少し重かったり複雑だったりするものは大変だなあ。
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再会
「あなたを行かせるわけにはいきません」
時のオーブがある祭壇に向かい歩みを進めた時、共に旅をした仲間たちが目の前に立ち塞がる。
不確定要素しかなく、何一つ保証されていない"世界の巻き戻し"
過去に戻れるのはたった一人、勇者である自分だけだった。
皆がそう簡単に許してくれない事は分かっていた。
それでも、しっかりと前を向き、揺るぎない自分の覚悟を伝える。
「はぁ・・・・・・負けたよ。おっとりしてるようで、こういう時はガンコなんだよな」
カミュがやれやれと言った感じで道を開ける。
「お前の手で、もう一度世界を救うんだ。頼んだぞ!」
真っ先に決意を汲んでくれたカミュ。
本当に最高の相棒だった。
皆もしぶしぶと言った感じではあったが、認めてくれたようだ。
再び祭壇へ歩き出す。
時のオーブを目前にして、仲間たちから最後の言葉を受け取る。
「・・・」
最後はセーニャだった。
惹かれ合うように出会い、長い旅を共にし、ベロニカを失ってからも支え合った、かけがえのない女性。
この世界に全く未練が無いとは決して言い切れなかった。
それでも。
「また、私のこと・・・・・・探し出してくれますか?」
大きく頷き、踵を返す。
僕は勇者の剣を手に、時のオーブを破壊し、過去へと戻るのだった。
様々な記憶が再生される感覚を超えた先。
目覚めたその頭上には、まだ焼け落ちていない大樹が光を放っていた。
過去へ、戻ってきた。
聖地ラムダの大聖堂へ向かって歩いている。
予感がするのだ。
大聖堂の扉を開けると、その中心で一人の少女が跪きお祈りをしていた。
よく知っている女性だった。
胸が苦しくなる。
「無事に使命が果たせるよう、見守っていてくださいね。セニカさま」
知っているけれど、普段見せないような、穏やかで、優しい声で祈りを捧げていた。
普段からこれくらい素直な感じで居てくれたらな、と心の中で苦笑してしまった。
「・・・ん?・・・・・・あーーーっ! ま、まさか、今の聞いて・・・!?」
僕の存在に気づいて慌てる少女。
いつもと違う雰囲気を見られてバツが悪かったのか、すぐに悪態をつきはじめた。
胸から熱いものが込み上げてくる。
ベロニカ、僕が世界で最も愛した女性が目の前に居る。
歩み寄って来たベロニカに、抱きつく。
「ちょっ!?な、何するのよいきなり!」
突然の出来事に慌て、戸惑い、暴れてはいるが、嫌がってる様子では無かった。
なお力強く抱きしめる。
「アンタ・・・泣いてるの?」
様子がおかしいと察したのか、力を抜いて軽く抱き返してくれた。
ベロニカにやさしく背中を撫でられながら、僕は一度は失っってしまった温もりを噛み締めていた。
契
命の大樹へ向かう途中の始祖の森。
陽が落ちた所でキャンプを張り、一晩過ごすことになった。
皆が寝静まった頃、ふと目が醒めた。
一人姿が見当たらなかった為、辺りを見渡してみると少し離れた所にアイツは居た。
「眠れないの?」
あたしは近づいて声をかける。
「さすがの勇者さまでも、こんな大事を前にして緊張してるのかしら」
何も答えない。
しばらくして、こちらに向き直った。
その眼差しはとても真剣だった。
「な、なによ?」
好きだ、ベロニカ。
突然、臆面もなく言い放った。
「・・・はぁ!?!?」
一拍間を置いてから、世界がひっくり返る程驚いたあたしは、皆が寝ている事を思い出し手で口を抑える。
何て言った?好き?あたしを?なんで今?
様々な疑問が浮かんで少し混乱したが、徐々に冷静さを取り戻してきた。
「あ、アンタね・・・今がどういう時か分かってんの!?」
小声ながらも、少し責めるように強めに言い放った。
それでも顔色一つ変えず答えてきた。
今だからこそ言った。
何が起こるか分からない。
後悔はしたくない。
勇者の言い分は大体こんな感じだった。
確かに言っている事は何一つ間違ってはいない。
「それでもタイミングとか・・・それに、セーニャの事とか・・・」
尻すぼみになりながら反論を続ける。
セーニャは関係ない。
キッパリと言い切った。
(もう・・・どうしたらいいのよ!)
セーニャは勇者の事が好きだった。
あたしはセーニャの為にと思って身を引いた。
でもコイツは・・・あたしが好き?
僕はベロニカが好きだ。愛してる。ベロニカは僕のこと嫌い?
(嫌いなわけ、ないじゃない・・・!)
心は素直なのに、声に出すことが出来ない。
今までずっとガマンしてきたのだ。
ガマンしてガマンして、それなのにコイツは・・・!
「あ、あたし・・・は。アンタ、なんか・・・」
葛藤しながらも、絞り出すように"逃げる"言葉を探す。
が、もう否定することすら出来なくなっていた。
勢いよく抱き寄せられる。
「んっ・・・」
唇に柔らかい感触。
(ああ・・・あたし、やっぱりアンタの事・・・)
しばらくして唇と唇が離れていく。
ごめんと一言。
なんでよ。
「なんで謝るのよ!相手の気持ちを無視してるとでも思った!?あたしも・・・あたしも好き・・・好きよ!バカぁ!こんなことも分かんないわけ!?好きに決まってるじゃない!ずっと・・・ずっと好きだったんだからぁ!!」
今まで閉じ込めていたものが一気に溢れた。
顔は真っ赤で涙も溢れてきてぐしゃぐしゃだし、見られたくもなかった。
でもそれ以上に想いを伝えたかったあたしは、自分から顔を寄せて再びキスを交わした。
「・・・伝わったかしら・・・」
肯定の代わりとばかりに強く抱きしめられた。
全身で勇者の温もりを感じている。
あたしは幸せ者だ。
しばらくの間抱き合ったまま感動を味わっていたが、唐突にそれは壊された。
「あ、あんたねぇ・・・」
お腹に当たる硬くて熱い感触。
少し気まずそうにごめんと謝っては来たが、離れる訳でもなく何かを伺うかのようにじっとこちらを見つめてくる。
「・・・え?うそでしょ?」
問われるまでもなく聞き返す。
ダメかな?と少し照れ顔。
(はぁ・・・これだから男ってやつは!)
怒りのような悲しみのような恥ずかしいような感情が渦巻く。
「・・・だめじゃ・・・ないけど・・・」
その返事を聞くや否や、とてもキラキラした表情でズボンを下げはじめた。
さっきまでの感動を返して。
「え?パンツを脱がせたいですって?ば、バカじゃないの!自分で脱ぐから!!」
これ以上辱めを受けるもんですか!と言わんばかりの勢いでスパっと脱ぎはなった。
「これで、いいでしょ・・・」
少し残念そうな顔になったが、すぐに気持ちを切り替えたのかこちらに近づいてくる。
「ええ!?ちょっ、こんな格好でするの!?」
あたしは軽々と持ち上げられて抱っこされるカタチになった。
こんなの子供みたいじゃない。
「な、なんだか屈辱だわ・・・」
挿れていい?
「いちいち聞かないでよね、良いに決まってるじゃない・・・!」
前戯もしていなかったが、期待からかお互い適度に濡れていた。
勇者の先端があたしの割れ目をこじ開けていく。
「ん・・・んっ・・・!」
少し時間はかかったが、亀頭をしっかり咥え込んだ。
ゆっくり、ゆっくりと奥に押し込まれていく。
少し濡れ方が足りなかったにも関わらず、それは何の抵抗もなく奥まで"挿入ってしまった"
(あ、しまった・・・!)
完全に失念してしまっていた。
既に一度貫通していた事を。
痛くない?と不安そうにこちらを伺っている。
「いい、いた、くは・・・いや、痛い、かなあ?とか・・・あはは・・・」
焦る、焦る、焦る、焦る。
あたしの反応に察してしまったようだ。
もしかして、初めてじゃなかった?
「あー、あー・・・あははは・・・は。・・・はい」
そうなんだ。
勇者の顔が限りなく曇る。
私の膣内に入っていた小さな勇者の圧も少し無くなった。
「ちっ、違うから!その、初めてじゃないけど、初めてはアンタで、だから、その・・・!」
以前、勇者が寝込んだ時に勝手に挿入して気持ちよくなった事を細々と説明する羽目になってしまった。
は、恥ずかしすぎる!いっそころして・・・!!
かなり驚いた様子を見せたが、すぐに吹っ切れたように普段の顔つきに戻った。
小勇者も元気を取り戻したようだ。
普通ならからかわれてもおかしくはない所だが、こいつはそういう事はしないタイプだ。
そういう所も・・・好き。
じゃあ遠慮なく動くね、と一言。
「いいけど・・・んっああ、いきなり・・・はげし!」
本当に容赦なくピストンを始めた。
「あ、あっ・・・んああ、やだ、前と・・・ぜんぜ、ちが・・・んっ!」
あたしが一人で勝手に抽挿してた時と比べて、感覚が全然違っていた。
「んん、あひゅあっ!こ、こえぇ、変な声、でちゃぅ・・・んふぁ!!」
2倍、3倍?いや、それ以上の快感を得ている。
二度目だから?
それもあっただろう。
きっと二人が真に想い合っているから。
セックスはお互いが愛し合ってやるものだと、心から思い知らされた。
「あんたの、それ・・・前より太くなって・・・あ、んっ、勢いも、凄い、のぉ!!」
ヒダとカリが激しく擦り合って、得も言われぬハーモニーを醸し出している。
子宮口に亀頭が勢いよくキスをする度に、飛び上がりそうなくらい全身に電撃が駆け巡る。
「あ、あへぁ、らめぇ・・・かんじすぎ、ちゃうのぉお!!」
口から出る涎も気に留める事もなく、今のあたしの顔はきっと今まで見たことのないくらいだらしない事になってる。
頭で物事を考えられない状態になっている。
勇者のペニスが大きく脈を打ち始める。
絶頂が近い。
「ねぇ、ちょうだい・・・。アンタのせえし、あたしの子宮に・・・!ぜんぶ、受け止めてあげるからああああ!」
一層奥に叩きつけるように激しくピストンをして、最後にガッチリと股間を押し付けあった状態で動きが止まる。
「ひぃぐぅうう・・・ぁああぁぁぁああぁっぁあ!!」
びゅく!ドクッ!!
大量の精子が子宮内に吐き出される。
「ああっ・・・!あ・・・んは・・・ぁ・・・」
何度もペニスが脈動を繰り返し、次々に精子を送り込んでくるのが分かる。
あまりの量を注ぎ込まれ、お腹がぽっこりと膨らんでいるかのように思えた。
次第に収まりきれなかった精子が溢れだす。
勇者がペニスを引き抜くと、更に膣内の精液が糸を引いて地面に落ちていく。
「はぁ・・・はぁ・・・もう、どんだけ出すのよ・・・」
悪態をつきながらも、顔はニヤけていた。
「はぁ・・・あたしが、あんたとこんな風になるなんてね・・・」
色々悩んでガマンしてもやもやしっぱなしだったけど、今はとても晴れやかな気分だった。
お互いに少し落ち着いた所で、再びキスを交わすのだった。
一方その頃キャンプ地では。
「ったく、ヤるならもう少し静かにするか、どっか遠くに行ってやってくれよな・・・」
「まあまあ、いいじゃな~い。二人の愛を、アタシ達も共有出来るなんてステキじゃない!」
「お姉さまったら・・・」
「いつまでも子供じゃと思っておったが、立派な大人に成長しておるんじゃのう・・・」
「こんな節操のない事、大人のすることじゃありませんよ」
見事に全員起こされていた。