【制作うらばなし】 ケモぱら! (Pixiv Fanbox)
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はいどうもーこんばんは、天壌りゅかです。
快適な生活環境というものについて考えさせられている今日この頃。
当たり前だと思っているものは無くなってからその本当の価値が分かるというよくあるお話ですね。
さてさて!
今月末はこの記事が相応しいでしょう。
ついにこの裏話が出来ます。
ケモぱら!及びケモミミパラダイスに関するお話。
この2つの作品はご覧になった方は分かる通り根本が同じ所からスタートしたものです。
裏話は両方世に出てからやろうと決めていましたので、それぞれを比較しつつ解説していけたらなあと思います。
メリリに関しては意図的に情報を省いています。
次回作以降にでもお披露目出来ればいいなと思っています。
キャラクターデザイン
キャラデザを見ていきましょう。
まずは初稿ですね。
カナリヤは3案出しました。
元々案①で通す予定でしたが、2.3出して欲しいという事もあって追加で②③を考えました。
結局①が通ったので良かったです(笑
そして②③なんですが・・・存在を今の今まで忘れていました(笑
衣装は集落の他の獣人に着て貰おうって思っていたのに・・・w
次の新キャラにでも着せようと思います。
③はちょっと野暮ったすぎて、あんまりメイン向きじゃないなと思っているので、モブ用とかでも良かったんですけどねえ。
ミーナはサブヒロインだった為に特に問題視されませんでした。
それとこれも今更気づいたんですが、手首のカフス・・・無くなってる!!ww
これはですね・・・腕組の立ち絵を描いた時に描き忘れたのが原因だと思われます(爆
まあそもそもイベントシーンは服着てないんでね、問題は無かったよ!ww
お次は初期命名(未提出)を見て行きましょう。
岡元くん!?
誰www
これマジで記憶に無いんですよww
以下二人を見れば分かるんですが、まずなんとな~く付けてみようってなったのは間違いないんですね。
ただ何故この名前にしたかは謎ですw
今後悪友か知り合いか別次元の自分に付けてあげようかなって・・・(笑
氏名に関しては実はとても悩みました。
最初は音で決めたような気がします。
名前は環菜に近いものにしようと決めていました。
名字は何となく日本や米英といった馴染みのある音を避けて民族間を意識した感じがありますね。
しかし後に命名ルールを自分の中で決めた為、今のカナリヤ・シェルティで落ち着きました。
これは少し覚えがありますが、ネアゾレースはカナリニアと名付けた時のルールに沿って決まった名前だったと思います。
最初は水萌と関連付ける予定はありませんでした。
しかしカナリヤが環菜の名に近いように、こちらも近いものにしようという点と、今回の命名ルールにより最終的にミーナ・アメットになりました。
フェルとクインサに関しては初期設定やラフ等は一切存在しません。
ぶっつけ本番で作られた代打バースだったので(笑
二人の詳細に関しては、次のシナリオ関連に絡めながら紹介していきたいと思います。
シナリオ制作に当たって
ここからは文字だけになりますが、興味の在る方だけ見て頂けたらと思います。
まず原案はもちろん私個人が考えたものです。
それを企画として提出し、紆余曲折あったものが「ケモミミパラダイス(漫画)」(以下、漫画版)になりました。
これは漫画であり、企業案件ですので、全ての設定をそのまま描写するのは非常に困難でした。
入れるべき部分と、削るべき部分、それに伴って変更する部分が出てきました。
大きな変更は、カナリヤの性格です。
先のキャラデザを見ていただいた方は気づいたかもしれませんが、性格が「人見知り」から「おとなしい」に変更されました。
これは物語の進行上、メインヒロインに積極性が欠けた場合物語のテンポが悪くなる為です。
大人しいですら大負けに負けて貰えた結果でしたね(笑
最低でも自分からリョウ(人間)に近づき、自主的に誘える範囲内に収めた訳ですね。
性格に関しては「ケモぱら!(CG集)」(以下、CG集)の方でも初期とは少し変更しました。
人見知りでは無く割と色んなものに興味を示すタイプの性格ですね。
しかしながらあんまりすんなり情事に及ぶのは望む所では無かったので、その分ミーナに激しく抵抗して頂きました(笑
ミーナに関しては漫画版とCG集で殆ど差は無かったんじゃないでしょうか?
CG集では仲が良いのか悪いのか、そんな感じのクインサが登場しました。
これはCG集を作るに当たっての完全に追加設定です。
メリリを本編で扱う事を避けたかったので、同じような立場を担ってくれそうなキャラにしました。
漫画版は集落に召喚されるや否や、早速子作り開始!と言った流れになっていますが、原案ではCG集のようにゆっくりと仲を深めていく事になっていました。
そもそもカナリヤが人見知りだった事もあり、即座に距離を詰めることが難しかったというのが大きいでしょう。
シュシュをプレゼントする事が第一ステップだったので、漫画でここの下りをカットせざるを得なかった時はどうしようかと思いましたが(笑
実はキャラデザでは既に花っぽい形になっているのですが、腕に付けるのは最初からシュシュと決まっていました。
この工程が無くなった為、擬似的に花飾りにした訳ですね。
別に無いなら無いで問題無かったのですが、カナリヤはおしゃれ設定だったのでなるべく小物を身に着けさせたかったんですよね。
そこから散策、おしっこ、入浴と、決まった流れを踏み、問題の入浴シーン。
ここは数人居るという漠然とした内容だったので、ここで色々と決める事になります。
この時はまだ本編後半で交尾させる予定が無く、その場限りだと思っていたのですが(笑
フェルもクインサも名前と性格は決めてあったので、どうせならという感じで後半に挿れさせて頂きました。
今回出番の無かったもう一人の娘は次回にチョメチョメ予定。
ミーナのシーンも漫画版では唐突にヤらせましたが、本来の流れはCG集通りです。
フェルとクインサに関しては先に述べた通り、CG集を作る事になって急遽作られたキャラです。
立ち絵に関してはフェルは気づいた方は多いと思いますが、水浴びイベントのフェルを少し調整して制作しました。
こっちはかなり楽でしたね。
クインサも実はイベントシーンの顔を使ってたりします。
ただこちらはもう体はどうしようもなかったので、新規で制作しました。
性格はフェルはより幼さを、クインサはより性的にアピールしました。
二人共カナリヤやミーナとは違った魅力を出せたんじゃないかなあと思います。
最後にメリリに関して少しだけ触れておきましょう。
今回彼女を交尾相手に選ばなかった理由、ですかね。
まだ早いかな?と思ったのが正直な所でした。
全てを超展開で進めた漫画版とは違って、とにかく日常を意識してゆっくり丁寧に、タイトル的にも第一弾から出すべきでは無いかもしれないと思ったからですね。
と、漫画版を読んでない人からすればナンノコッチャですね(笑
なので彼女の真相は次回!暴露していきましょう。
漫画版でも何故彼女がそこに居るのかなど詳細には触れてないまま終わっているので、その辺も含めて。
以上、CG集と漫画版の差を踏まえつつ話してきました。
何故この2つを交えて裏話をしたかったかと言うと、CG集を作ろうと思ったきっかけが「自由に表現するには限界がある」と感じたからです。
表現方法は特に漫画でもCG集でも良かったのですが、自分が今一番やりたい形式がCG集だったというだけですね(笑
今まで色んな所から依頼を受け描いて来ましたが、決められた枠の中で自己表現をするのは非常に難しいものでした。
それは蓄積された情報を元にした企業側の戦略上そうなっているのでしょう。
コスパというやつです。
ある程度の勝算無しに商売は出来ませんからね。
でもそれじゃ自分は納得も満足も出来なかったんですよ。
そうなった時に残された選択は「全てを自己責任でやる」でした。
失敗する事が怖くないのか?と言われれば正直怖い部分は多分にあります。
今回たまたま上手くいっただけで、今後も保証されている訳じゃありませんからね。
しかし希望は得ることが出来ました。
今ようやく自分の足で大きな一歩を踏み出せたんだなと感じています。
という訳で「ケモぱら!」「ケモミミパラダイス」の裏話はここまでとさせて頂きます。
漫画版、制作日誌、CG集と、長々とお付き合い頂いた方!本当にありがとうございます!
CG集はお陰様で好調に売れている状況で、これは続編を作っても許されるのかな?という心境でございます。
ですので・・・
描かせて頂きましょう!
ケモぱら!CG集、第2弾!!
CG集としては一つ間に新作を挟む事になりますので、着手は来年になるでしょう。
その時はまた是非よろしくお願いします。