ヒトイヌ加奈子追加差分2 (Pixiv Fanbox)
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どうもFUDOUです。
今回はヒトイヌ加奈子の追加差分第二弾。
簡単ですが千尋視点のSSも添えてみました。
今回作成した差分で色々と組み合わせが新たに出来るのですがそれはまた後日纏めてアップします。
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私は今、地下室へと続く階段を降りている。
時刻は既に深夜だ。こんな時間に薄暗い地下室へと降りて行っているはずなのに私の心は明るい。なんならさっきから鼻歌まで歌っている始末だ。
「ずいぶんとご機嫌ですねお嬢様?」
「そう見える?」
「ふふっ、それはもう」
私の後ろにいるメイドの詩乃ちゃんがクスリと笑う。
「そう言う詩乃ちゃんだって嬉しそうよ?」
「あらっ……これは失礼致しました」
詩乃ちゃんは困ったように笑いながら謝罪の言葉を口にする。でもその顔はとても幸せそうだ。
2人ともこの階段の先に待っているモノが楽しみで仕方ないのだ。
そうこうしているうちに地下室もとい調教部屋の扉の前に着く。
詩乃ちゃんが扉の鍵を開けドアノブを回す。
ギィっと音を立てて物々しい雰囲気の扉が開かれると私たちは中へと足を進めた。
薄暗い室内。壁沿いに並べられたスチールラックには拘束具や性玩具に果ては拷問器具まで様々な物が並んでいる。そして部屋の中央にはラバーシートが敷かれた大きなベッドが置かれており、そのベッドの傍らにはベッドの脚に鎖で繋がれた人型とは言い切れない奇妙な黒い塊が佇んでいた。
その黒い塊からはプシュー、プシューとチューブから空気が抜けるような音と微かに籠ったモーター音が聞こえてくる。
知らない人が見れば不気味なその黒い塊に私は優しく声を掛けた。
「ただいま加奈子。良い子にしてた?」
声をかけるとその塊は一瞬身じろぎした後、私の方へとゆっくりと四足歩行で動き出した。それは全身をラバーと革で覆い尽くされ四肢を折り曲げた状態で拘束された哀れな姿……いわゆる「ヒトイヌ」と呼ばれる状態にされた女性だ。
首から延びた鎖をジャラジャラと鳴らしながら私の声のする方へと折り畳まれた四肢でぎこちなく四足歩行する黒い塊。残酷なまでに厳重な拘束を施された彼女こそ、私の大学の同級生であり奴隷、そして恋人でもある浦川加奈子だ。
彼女は私たちが家を留守にしていた5時間の間、この地下室に完全拘束状態で放置されていたのだ。
加奈子は私の足元近くまで来るとネックコルセットで固定されてほとんど動かない頭部を必死に動かして私を見つけようとしている。
今の加奈子は目が見えない。頭部には分厚いラバーで出来た鋳造型の全頭マスクが被せられ、その上からハーネス付きの猿轡と目隠しがされているのだ。唯一外界に繋がっている呼吸用の鼻の穴には外径9mm、長さ20cmという長大なゴムのチューブが挿入されていてる。先程から響いているプシュー、プシューという音はチューブを通した加奈子の呼吸音だ。今の彼女は嗅覚や味覚すら奪われ、マスク越しの僅かな聴覚でしか周りの状況を知ることが出来ないでいる。
そんな不自由極まりない状態にもかかわらず、健気に主人を探す彼女の姿は非常に愛くるしいものがあった。
「はぅぅっ!加奈子さん、なんて可愛らしい‼︎ああっ、抱きしめてナデナデしてペロペロしたい‼︎」
私の後ろで詩乃ちゃんが悶え苦しんでいる。気持ちはよくわかるけど今は我慢して欲しい。
「詩乃ちゃん、ちょっと黙ってて。ほら加奈子?こっちだよ?」
私は手を伸ばし優しく頭を撫でてあげる。すると彼女はラバーに覆われた頭を私の足に擦り付けて甘えてきた。
その姿はイヌというよりはどちらかといえばネコのようで、コレはコレで可愛い。確かに、今はラバーに覆い尽くされているがスレンダーで締まった彼女の肢体と凜としたシャープな素顔は猫科の動物を彷彿とさせるものがある。
「あ"あ"あ“ぁあ!かっ可愛いぃいぃぃい……‼︎ ペロペロしたいでずぅ"ぅ‼︎」
いよいよ詩乃ちゃんが奇声を上げて暴走しだした。
私は詩乃ちゃんの方に向き直ると満面の笑みで彼女に警告した。
「詩乃ちゃん?そのくらいにしておかないと詩乃ちゃんがコレクションしてる私達のプレイの隠し撮りのデータ全部壊すよ?」
「ヒェ⁈おっ、お嬢さま?い、今なんとおっしゃいました⁈」
詩乃ちゃんが一瞬で顔面蒼白になって取り乱す。
「知らないとでも思った?見縊らないでよね?全部分かってるんだから。まぁ、とりあえず今は大人しくしててね?」
私はそう言って詩乃ちゃんを黙らせると加奈子の方へと向き直り上体を起こさせる。
ラバーのキャットスーツの上からコルセットや無数のハーネスで厳重に拘束された加奈子が動くとラバーや革の軋む音が室内に響き渡る。
「ングッ……!ンンッ‼︎」
加奈子の口からくぐもった声が上がる。
無理もない。彼女の股間からは鈍いモーター音がずっと鳴り響いている。加奈子の股間のローターは加奈子がこの状態にされた5時間前からずっと最弱振動で駆動し続けていて延々と彼女を焦らし続けているのだ。きっとマスクの下では焼き切れそうになった切ない表情をしているに違いない。
「ふふっ、辛そうだね加奈子?さっき私に甘えてきたのはイカせて欲しかったから?」
私は意地悪く彼女に問いかけると加奈子は少しの沈黙の後、動かない首を小さくコクリと縦に振った。
「そっか、じゃあお望み通りイカせてあげるね。ただし……」
私はそこで一旦言葉を切る。そして……
「まずはお外にお散歩に行きましょう?ご褒美はそれからね?」
私がそう言うと加奈子は一瞬驚いたようにビクリと身体を震わせると声にならない叫びを上げた。
「ンン"ン"⁉︎ン"グゥ〜‼︎」
「あはは!そんなに嬉しいんだ!加奈子ってば本当に変態なんだから!」
加奈子は必死に否定するように首を振ろうとするがネックコルセットに阻まれてほとんど首は動いていない。
「流石にこのままじゃ前も見えないし、目隠しと口枷一旦外そうか」
私は加奈子の抗議を無視して口枷を固定しているハーネスの南京錠を開錠した。
観念したのか大人しくなった加奈子の頭部からまずは口枷を引き抜く。
「ンォ……」
普通ならば全頭マスクに開いた穴から加奈子の口が露出するはずだがそこに現れたのは口腔内を模したモールドが施されたラバーの口だった。
舌までラバーで覆われていてギュチギュチと音を立てながらラバーの舌が妖しく蠢いている。鼻腔も含めて粘膜すらラバーで覆い尽くす凶悪なマスクだが、このマスクの装着を望んだのは他ならぬ加奈子本人なのだ。
「加奈子、本当にこのマスク好きだよねー。粘膜まで覆われるのそんなに気持ちいい?」
私は加奈子に問いかけるが口腔内をラバーに覆われた彼女に応える術はない。
「よし、次は目隠し外すよ?」
私はそんな加奈子を無視して目隠しを外す。その下から現れた加奈子の目はスモークグレーのレンズに覆われていてやはり外界からは隔絶していた。
黒いレンズ越しにうっすらと見えるその目は緩い刺激に焦らされ続けて蕩けていた。
しかし、それもよく見なければ分からないほどで、今の加奈子の顔はラバーで出来たマネキンのようだった。
「ふふっ、加奈子さんって、本当にトータルエンクロージャーお好きですよね。ここまで徹底している方はなかなか居ませんよ?」
詩乃ちゃんが感心したような声で呟く。
確かに加奈子は頭からつま先まで全てをラバーや革で覆い尽くすトータルエンクロージャーを好む。
それだけでも女子大生の性癖としてはかなりマニアックで倒錯的だが、加奈子の場合は更に顔面に対する厳重な拘束や呼吸制御を好む傾向があり、その徹底ぶりは私や詩乃ちゃんですらちょっと引いてしまうレベルだ。
まぁ、最近は私の方も加奈子に感化されてしまって、付き合いだした当初よりかなりハードな顔面拘束を加奈子に施すようになっているのだが……。
「さて、このままお散歩行っても良いんだけど……、ちょっとおめかししようか?」
「ンン?」
私がそう言うと同時に詩乃ちゃんが肌色のシリコンの塊を手にして加奈子の後ろへと回り込みガボッと全頭マスクの上からそれを被せた。
「ン"ンン⁉︎」
それはシリコンで出来た女性の顔を模ったマスク。「フィメールマスク」だった。
目がパッチリ大きく、美人顔の加奈子とは対照的に可愛い感じの顔だ。
「良いね。可愛いじゃん。このままウィッグも被せちゃおう」
私はそう言うと事前に用意しておいた明るい髪色のウィッグを加奈子に被せる。これも元の加奈子の黒髪からはかけ離れたチョイスだ。
ウィッグまで被せ終わると私は最後の仕上げに掛かる。
「せっかくのヒトイヌだからね」
私はフィメールマスクの顔の下半分に革で出来た犬のマズルを模したマスクを被せ、ウィッグにイヌミミを取り付ける。
「よし、完成‼︎」
「ああっ……良い。加奈子さん最高です‼︎」
詩乃ちゃんが悶えている間に私は部屋の片隅に置いてあった全身鏡を持ってきて加奈子の前に設置してやる。
「ほら加奈子、見て?これが今の姿だよ」
「……ンンッ!ンンンッ!!!」
加奈子は身体を震わせている。
どうやら興奮しているらしい。
「ふふっ、可愛いでしょ?じゃあお散歩行こうか!」
「ングッ……」
私は大人しくなった加奈子の首の鎖をリードに繋ぎ変えた後、地下の調教部屋とガレージを繋ぐ物資搬入用のエレベーターへと加奈子を押し込んで扉を閉めてからボタンを押した。エレベーターがガレージに着いた事を確認してから私と詩乃ちゃんは階段を使ってガレージへと向かう。現在の時刻は深夜だが、流石に家の近所を散歩させるのはまずいので今から加奈子をハイエースに積み込んで少し離れた場所で散歩をさせるのだ。
私は内心ゾクゾクしながら、エレベーターから加奈子を引っ張り出し、詩乃ちゃんと2人で足場板をスロープ代わりに彼女をハイエースに積み込むと、詩乃ちゃんの運転で夜の街へと繰り出した。
しばらく市街地を走り、人気のない夜の公園付近の駐車場へと車を駐車する。
「さぁ、着いたよ加奈子。行こうか」
私は加奈子のリードを引き、加奈子を車外へと連れ出す。
「ンンッ!ン"ン"ン"〜!!!」
静まり返った夜の街に加奈子の呻き声が響き渡った。
「今夜もいっぱい楽しもうね加奈子?」
私は満面の笑みで傍らにいる黒いヒトイヌに語りかけた。さぁ、今日はどんな夜になるのかな?
〜終わり〜