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いつの間にか、魔王の棲家の常連となりつつあるヒーロー、わんバディ。

己を苛む劣情に対し、抗う術を模索しているのか、或いは呑まれてしまっているのか……


四肢を魔王の泥に包まれ、股を広げて吊り下げられるわんバディ。

弱点でもある股間の膨らみを露わにされ、スクアルスから見上げられる姿は恥辱でしかない。

敏感な所は、幾度も刺激を与えれば鈍くなり、結果鍛えられる。

と、わんバディはスクアルスに唆されるままに、身体を彼に預ける。

無防備な股間に対し、緩やかにマッサージを繰り返すスクアルス。

軽く握り込み、揉みしだき、撫で回す。その都度わんバディは小さく呻き、身を捩らせていく。

魔王はヒーローのそんな姿に、やはり悪戯心が鎌首をもたげる訳で。


「ちょっ、何を……!?」

魔王の手の構えに、思わず声を荒げるわんバディ。

固くなった竿を尻目に、陰嚢を握り込んで指で弾かんとする姿勢。

初対面時の悪夢が、わんバディの脳裏を過ぎる。

慌てふためくヒーローに対し、やはり魔王は嗜虐心を強く擽られてしまい。


「いぎっっっ!!!??」

思いっきり指で叩けば、わんバディは野太い悲鳴をあげた。

下腹部にまで伝わる凄まじい鈍痛は、陰嚢を握り込まれているせいでより強く響く。

それから何度も弾き、叩かれ、その都度激しく悶絶しては叫ぶわんバディ。

その姿が愛おしく、スクアルスは暫し堪能する。

が、痛みだけを与えていては本来の目的から逸れてしまう。

そこで魔王は、痛みさえも快楽へと書き換えてしまう淫紋をわんバディに刻み込んだ。


「ゔゔっッ!!? あ、ゔぅゔゔッッッ!!」

激痛が快感に変わり、下腹部でなく前立腺に響く衝撃。

陰嚢を指で弾くだけで、どぷどぷと射精を繰り返すわんバディ。

その光景が愉快だと、わんバディが気を失うまでスクアルスはデコピンを止めないのだった。

結局は、魔王の戯れでしかない行為。

しかしそれでも、肉体に刻まれる快楽の味が忘れられなくなり、またこの棲家を訪れるヒーローは少なくはない。

いくら辱められ、痴態を晒そうとも、ヒーローとしての矜持は死ぬ事はない空間。

今宵もまた、その甘い毒を求めて誘われるヒーローが……

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