クベルの首枷病:制作思い出話:07 (Pixiv Fanbox)
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どもども
今回は「色設計」と「塗り設計」の話になります
まず色設計って何?
となるかもしれませんが
1つの色でも、色々種類とか好みがあると思うので
やはり何パターンか選んでもらいます
あと、塗り設計ですが
「●●さんに描いてほしい!」と依頼するわけなので
普段その人が描いてるものでやってもらえると思います
…が私、本業がグラフィッカーをやってますので
色んな種類の塗りができるわけです
かといって「グラ●ルっぽい塗りでお願いします!」という注文で
やれないこともないのですが
手数(工程)が多いやつや、線画と合わせた塗り(厚塗りとか)
あきらかに、ゲームに合わない塗りなどはすすめないです
クベルの時は
髪の塗りと肌の塗りを分けて設計しました
まず髪ですが
こんなふうに
←髪影をあっさり目でハイライトを大きくする
→髪影のボリュームを増やしてハイライトを小さくする
というパターンと、髪色を3種類というものを用意しました
次に、リボンの色も3種類ほど用意
ちょっとした色で印象がずいぶん変わるので
「私は●番が好きですが」と言いつつまぬりさんに丸投げっ
青系か赤系かで迷いました
イメージカラーが緑という指定もあったのですがそちらはマントで出しておこうと
で、次に「肌の塗り設計」ですね
色の種類も2種類用意しました
テカテカ系
特に水に濡れてるわけでもないのにテカテカさせる塗り
最近の主流ではなくなった印象
石恵さんをよく参考にしました
控えめの塗り
テカテカしすぎのハイライトを少なく
肌影も少なくしました
最終的にこちらを採用
控えめのアニメ系の塗りです
同人系ゲームの立ち絵は
これくらいのがよくみる印象だったので
アニメ+ぼかし
さっきのアニメ塗りに
胸とかの柔らかい部分にグラデーションぼかしを足す感じの塗りです
さっきより柔らかい印象かなと
で、塗り設計しながら
普段着の色設計もすすめていきます
(まだ確定してない部分もあったのですが)
ざざっと色をおいたりします
とまぁ、こうやって指針を決めていくわけですね
いままでキャラバストアップデザインとか、ポーズ、体型など
何度も「決定」してきましたが
クベル時代はメールで連絡のやりとりしてました
「Eメール」というやつです
おわかりでしょうか?
メールでやりとりをするということは
メッセージを書いて、返信を待つことです
SNSとか携帯系でもすぐに返信してほしい時などがあると思うのですが
いわゆる「Eメール」だとそうもいきません
だって、普通の人は夜寝て、朝仕事いったりするでしょ?
私が夜中に仕事して、朝方にメールしたら
先方さんは仕事中などでどうしてもメールチェックが夜になると思うのですよ
ということは、どうしてもメッセージのやりとりにタイムロスができるのです
この点も、製作期間に考慮いれないとダメな部分になるのでご注意です
ただ、、まぬりさんとの場合
私:朝方、寝る前にメールをする
1時ごろ起床→まぬりさんからすでに返事がきてる
起きてから返信内容確認をして、次の作業へ進めれる
という神がかった反応速度で対応してもらったので
タイムロスがぜーんぜんありませんでした
ちなみに、クベルの首枷病のイラスト製作期間は2ヶ月です
メインキャラ1体
立ち絵2ポーズ 表情15種類(眉、目、口 それぞれ5種類)
イベント絵14枚(服装差分、表情差分、動き差分あり)
これを、メールやりとりでよくできたなぁ、、と思います
私も見積もりで「2ヶ月くらいでてきます」と言ったものの
メールのやり取りのタイムロスはそこまで視野にいれてませんでした。
あぶないあぶない^^;;
という最後に余談をお話しておきました
今はSlack等のチャットツールでバカ話しつつ制作してます
メールよりはレス効率は良いと思います
(※最近の会話の一部を抜粋)
ちなみにこれは「同人作業」の話です
商業となると、人によりますが日中ですと基本的に営業時間内に反応していただけるので「Eメール」でもチャット系でもどちらでも大丈夫かと
おそらく担当の方の都合でやりやすい方で良いと思います
次回はイベント絵の話にしようかしら
<つづく>