「架空の街の防災無線」の覚書 (Pixiv Fanbox)
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三角波バージョン(コードが分かりやすい音色)
経緯と試行錯誤日記
朝(夕方)起きて、Macbookを完全にWindowsとして使うために、ソフトウェアの力をつかい、Macで使用できるようにしたWindowsにCakewalk(音楽制作ソフト)を入れて色々試していたんだけど、ずっとノイズがなっている(ただ温度は多少低かった)。それでも我慢してなんかちょこっと作ってみようと思って書き上げたのがこれ。でもやはり操作がちょっと煩雑に感じてしまうので、Macでlogic pro(音楽制作ソフト)を使うように、しばらくはしようかなと思う。
logicはこう、なんというか打ち込むのがすごく楽なので、あっという間に曲のかけらみたいなものが作れる。この曲の後半はそうやって作った。
さてそうすると問題は動画や絵をどうするかで、まあ当分は軽い動画やらボーカルデータの作成は仮想Windowsでこなすかな。一定のデータ共有性や、作業の連続性が担保できていれば良い。
じっさい、歌を作るときに机の上とか、決まり切った環境でやるとものすごい時間がかかる。逆に動きながらやると、景色やなんかに誘発されて割とスルッと出来上がったりする。スケッチブックみたいに作曲がしたい。
曲について
ぱっと作った割にはコードの内声の動きがとてもよくできた。導入部分の上がるベースの誘う感じもいい。音色もとてもいいし、展開部分のハッとする感じ、そこから主題に戻るとき、ベースが半音ずつ下がっていて雰囲気が変化しているのも気に入っている。
主題部分のコードは、Ⅴ-Ⅴ♯-Ⅵmのあと、ずっとⅥ♯-Ⅵmを繰り返しているけど、さも綺麗な進行みたいに聞こえて不思議な感じがする。
わりと自分のものを「良くできた」と思うのは珍しいけど、これは作っていて楽しかった。
架空の街の防災無線というコンセプトで書いたけど、実際これが暮しガスメータのアルバムに入ってたら生活感がぐっと増してすごく良くなるだろうな、と思っている。どこに入れたら良いかな、一曲目か、あるいはインタールードみたいに真ん中あたり、A面とB面の間なんかに挟んでやるか。それとも最後でも良い。どこに入れてもおいしいし、生活の匂いがつよいから迷ってしまうな。最近少しずつ制作予定のアルバムのなかに蔓延する空気感みたいなものが掴めてきており、逆にこの匂いがしないうちはアルバムを無理に仕上げるべきじゃないと思っている。
遠い未来どこかで防災無線の曲を書く仕事がしたいな。あるいは既存の曲の何かが、わたしの居なくなったあとに、ひょんな縁からどこかの街のチャイムにしてもらったりするんだろうか。そういうことを考えると現実感がふっと軽くなって、今椅子にちぢこまって文を打っているからだなんてただの入れ物だな、と言う実感がなおさらつよくなる。
いきものと無機物のちょうど真ん中くらいの透明さを保ったものでありたいと思うことは、生活を営んでいて割と多い。
以上。