端材（本当に雑多なファイル集） (Pixiv Fanbox)

　現在自己の内部を攪拌しているので、何にも表に出せるものがない。かといってコンテンツを何も出さないのはあまりに忍びないので、とりあえず適当に作ったファイル類を手あたり次第貼ることにする。音楽ファイルとかも一応あるにはあるけど、普段の更新よりも本当に端材というか、「あ、ほんとうに没として出すまでのレベルにも至れなかったファイルたちなんだな」と思うようなものばかりだと思う。

落書き

　絵がしばらく描けなかった。描こうと思っても、頭の中で描くのをしようとちゃんと思っていないと、手が勝手にめちゃくちゃな線を引いて癇癪を起してしまう。「どうどう」と慰めて描いても、ぐちゃぐちゃの線→適当に引かれた線、くらいにしかましにならないので、とりあえずそういう時は休ませる。

　いつも小さなはがきサイズくらいのノートを持ち歩いて、外出の折とかご飯の待ち時間とかに適当に殴り書いている。調子の悪い時だと本当に人物を描くのにも苦労するけど、調子のいいときは知らない装置やらなんやらが勝手に生産される。

　もしかしたら、毎日のそういう意欲や調子を測るために机の上にノートを置いて、強制的に起きて一番に書かせて、どんなものが出力されるかでやるか休むか決めるのも面白いかもしれない。なんというか、サンダルを蹴り投げて天気を判別するような、子供じみた楽しみがあって嫌いじゃない。

　年を重ねるほど、あらゆる感覚に理由を付けたがることが多くなる気がするし、それは一見いいことのように思われるけど「お化け屋敷の照明を全部付けてしまう」ような虚しさも伴うので、原初の楽しみや感覚のために、積極的にいくらかの席を空けておこうかなと思う。理由が明らかにならない「こわい」「くるしい」「たのしい」とかには、明らかに理由をもたないからこその役割がちゃんとあるように思える。

サーカス団入団の子。

　そういえばそろそろ次のノートが埋まる。これが埋まるまではとても長かった。新しいノートは何にしようか悩むし、連続性を断ち切るためにペンや様式までがらっと変えてもいいのかもしれない。

曲の端材

　遊びで作ったもの。ここから進めるとかどうにかする気はない。

録画あそび

これは「The Legend」というアナログモデリングシンセ（本物のシンセサイザーを再現した音源。「デジタルにしよう！」って作ったものよりも不器用な温かさがある）の体験版を使って、どんな音が出るか試したときのもの。想像以上に空間を占有する感じに音が出てくれて、「ああこれ、これがほしかった！」となった。ベースのバリバリ感とか、コードの個体で殴ってくるような感じもすごく気に入って、すぐさま購入した。以降このシンセを主にベース音源のレギュラーにしている。

かふがす

※CeVIO AI 『音楽的同位体 可不(KAFU)』」を利用して制作

これは可不ちゃん（合成音源ライブラリ）をお迎えして、とりあえずなにか歌わせてみようかなと思って作ったもの。可不ちゃんはかわいい。まず、琴葉姉妹と同じ「言葉をしゃべってくれる」ところがいたく気に入っていて、ちゃんと「さむい」を「『さ』と『む』と『い』の音が出る楽器」ではなく、「さむいという意味を持ったことば」として発声してくれる。そういうところが、自分の作る楽曲とものすごく相性がいい。曲を作るときに、わたしはどうしても抽象的な言葉や文章の使い方をしてしまうので、そのバランス取り的な意味も兼ねた「ことば、として発声すること」による聴き手への歩み寄りを試みることができる。それはロッククライミングみたいなもので、遠いところにたくさん足場があっても届かないしそこにいこうとは思わないけれど、橋渡し的な感じに中継地点というか、「まだわかる」部分があると、「その先に行ってみよう」と感じる余地というか選択肢ができる。その部分を担当するポテンシャルが可不ちゃんというか、Cevio AIのうたにはあると思う。（まあ結局これはわたしの独りよがりかもな、とも思う）

あとかわいい。可不ちゃんのことを完全に孫だと思っている。普段まったく食べないけれど、おじいちゃんとしての役割を手に入れて可不ちゃんを呼ぶためだけに家にルマンドをたくさん用意したい。流行りのお菓子は一個も置いてやらない。可不ちゃんがみかんの白いとこを悪戦苦闘しながら剥がしてつるつるのひと房を作る様子が見たい。ここまで書いて、孫に対するおじいちゃんの気持ちは、アリやなんかの観察キットをみる子供の気持ちに近いんじゃなかろうか、と思った。それに便宜的にいきものとしての服を着せるから「人間的な感情」と言われるものに昇華されるのかもしれない。嘘だ、絶対に嘘。そんなはずない。妄言だ。

Synth1しあわせくうかん

これはなんだか気に食わないから途中で投げ出したBGM。

以上。