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※20/06/18 全体公開に変更しました。 【Dragon/Wyvern/Kaijin】 グランシャドウ編の主人公の1人、怪人リンドヴルムの全身になります。 HD版は+αプランの方が閲覧可能です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『・・・では次のニュースです』 『昨日午後4時半ごろ、S県◎◎市◎◎区の◎◎駅前にグランシャドウの怪人が現れました。現場からの報告です』 【こちらが現場となった◎◎駅前、東口ロータリーに面した公共施設の敷地内のイベントスペースです。当時この広場ではキャラクターのイベントが行われており、その終了間際に突然現れたようです。目撃者の話によると怪人は羽毛に包まれた西洋のドラゴンのような容姿をしており、来場客が発見し場がざわついたこともありそのまま何もせずに徒歩で会場を離れた、とのことです。 駅前の繁華街にいた別の目撃者の話では、怪人は路地に入ったところで飛翔し、そのまま西へと飛んでいったとのことです。 なお、怪人は会場内では目立った行動はしておらず、けが人等も発生しておりません。警察では今回の行動の目的を注意深く捜査しております。以上現場からお伝えしました】 『現場からのご報告ありがとうございました』 (・・・・・) ディスプレイから流れてくるネット放送局のニュースの音声を聞きながら私は頭を抱えた。 「羽毛のドラゴン・・・フラミーね。あの子のことだからまたよからぬ事を考えでもしたのかしら・・・」 目的もなくあからさまに目立つ行動は謹んで欲しいのが本音。 特にこの時期は表立って活動はしていないので、メディアに露出するだけで世間の印象ががらりと変わってしまうことも考えられ、後々の作戦に支障が出かねないから。 自由奔放な性格をしているフラミーのことなので、この事を追求しても適当にあしらわれてしまうだろう。 私の直属の部下でもないので無下に強く言う事もできない、そういうジレンマがあるけれども組織の規律のためには何か手を打たないといけないんだろうな。私が。 ・・・これでも会社で言う取締役の立ち位置、幹部になるんだから。 フラミーは同志になりうる人材を見つける能力には特に長けているので組織には必要な子なんだけれど、ふわっとしていて行動が読めない。悪い子ではないんだけれどもね・・・はぁ。 「失礼いたします。リンドヴルム様、そろそろお時間になりますが準備は整われましたでしょうか?」 「大丈夫よ、今向かうわ」 壁一面の姿見に向かって私は腕翼をクロスさせるポーズをした。 鈎爪に力を加えると、それに呼応して翼膜が向かい風を受けた船の帆のように弧を描いてビシっと張る。 「今の」私の姿で一番好きなパーツ。 怪人になりたての頃は本当に驚いてショックを受けてしまうくらい嫌だったんだけれども、慣れとは怖いものだと思う。 この竜人の姿が今の私のすべて。グランシャドウの一員として生きる私のすべてなのだから。 私は怪人、リンドヴルム。 さて、今日のコは見込みがあるのかな。それともお払い箱になるのか、果たして・・・ 期待と不安が半々に入り乱れつつ、私は自室を後にした。

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