ジェンゴ族の戦士ダンガ 結婚旅行・旅立ち前の恵みの儀 (Pixiv Fanbox)
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日々数々の冒険者が集まる「怒りのザクロ亭」。
評判が評判を呼び、歴戦の強者が集まるこの場所では、重装備、魔具、大剣、長槍、多少の珍しい格好程度ではいちいち気にもとめられない。
だがその日、彼はその例外だった。
「ここガ…………ハ、ザクロである、か?」
低く迫力のある声で不慣れな共用語を口にしながら、その男はカウンターに訪れた。
逞しく発達した大胸筋や大きな山を作る僧帽筋といった上半身は勿論、下半身もほとんど露出した姿だ。体毛が生い茂る肌が滑らかに光沢を放ち、筋肉の陰影を余すところなく際立たせている。
全裸にも等しい変態的な露出度だ。だがその顔に恥じらいといったものはまったくない。むしろ男は堂々とした佇まいで、再び口を開いた。
「ワがナは……、ダンガ……! ジェンゴの、ご、の…………センシだ」
彼はたどたどしい口ぶりながら、堂々と真剣な面持ちで怒りのザクロ亭への登録を志願した。
ジェンゴの戦士。
その言葉に酒場が再びざわついた。
教養のある男のうち何人かが、情報だけで彼の実力を理解したのだ。
「ジェンゴの戦士の結婚旅行か……」
一人の男がつぶやいた。
彼ダンガは狩猟民族のなかでもさらに選ばれた戦士として、その優秀な種を広めるために住み慣れた地を離れたのだ。
都のはるか南方に位置する巨大密林地帯ディープジャングル。
多種多様な種族民族が生きるこの森に狩猟民族ジェンゴ族の里は存在する。
狩猟民族によくみられるように、彼らもまた強いオスを頂点としたいわゆるハレム構造となっており、通常であれば早婚し、いくつもの子を成すものだ。
当代で最も優秀なオスとして、ダンガは完璧な条件を満たしていた
剛腕から放たれる弓は獲物を的確に仕留め、膂力は巨大な肉食獣にも劣らない。子供たちの面倒見もよく、里の女衆も男衆からも敬意と愛を集めている。
旅立ちの4日前、その日もまた見事に獲物を持ち帰った彼が集落の中心に座すと、彼を慕う女衆や男衆、子供から老人に至るまで皆が集まってきた。
彼は得意げに歯を見せて笑うと、集落全体が祭りのように声が上がる。
中でも若き男女はダンガの武勇を称えるように愛すように近づくと、肌についた汚れを拭いジェンゴ族に伝わる塗り薬を丹念に塗布していった。
上半身だけでなく下半身にも余す所なくじっくりと、そうしないのが無礼に当たるというように肌に触れる。
どんな獣をも恐れないダンガだったが、その時間になると口を閉じ、歯をしまい、むっつりとした顔で静かになる。
彼は我々の言葉で言う『奥手』な男だったのだ。
それでいてオスとしては優秀極まるのだから困ったもので、オスツボミと呼ばれる搾精植物を加工した下着の中では今にも零れ落ちそうな程に立派なペニスが勃起していた。
――だが、彼はいまだ女はおろか男にも手を出していない。未婚、そして童貞だ。
里でいう年頃を過ぎても決まった女性と家庭を設けていないのは生来の奥手さもあるが、結婚旅行を任されるであろうことがほぼ決まっていたからだ。
ジェンゴ族にはある変わった儀礼が存在する。
それが結婚旅行と翻訳される旅の存在だ。
「結婚旅行」といってもいわゆるハネムーンとは意味が異なる。
彼らは一つ所に在る民族ではなく、遥か遠くから播種を続けて反映してきた民族だった。
部族の中で最も優れた男がその優れた子孫を外界にも広げるために里から旅立ち、その先で子孫を増やすのである。
結婚旅行の儀礼は10年に一度に行われ、選ばれる男は部族において最も優秀であり、最も精強である男が選ばれることになる。
そして文字通りの「精強さ」も求められる。
そのすべての条件に「ダンガ」はコレ以上ないほどに合致していた。
夜になり、ダンガは在る場所に向かった。
その下半身…………小さなオスツボミのペニスケースは1日中勃起していた。
この結婚旅行である旅立ちの前に、最後の儀式が執り行われようとしていた。
それが「恵みの儀」である。
「………………」
里の最も高い場所に位置する小屋に男たちは集まっていた。
ダンガほどではないが逞しく若き男たちが、目を爛々と輝かせてダンガを待っていた。
彼らはひとり残らず勃起し、全身から煮え立ったような雄の臭気が湧き上がっていた。
これより三日三晩、彼らはダンガの肉体から精液を得ることとなる。
その興奮と禁欲が、異様な重く分厚い雰囲気として小屋に充満していた。
「恵みの儀」の言葉通り、それは一人の人間から数多の男たちに対する継承と授与の式である。つまり、結婚旅行に選ばれたダンガが、これより村の年頃に男に精液を分け与えるということだ。集落から優秀な雄が抜けるその前に、彼の精気を人々に巡らそうというのだ。
ダンガは彼らの前で、ついにオスツボミのペニスケースを外した。
汚れと共に精力も洗い流すとされているので、ダンガはこの一ヶ月ほど風呂に入らず、さらに禁欲を通していた。
長くグロテスクで、それでいて未使用というペニスがあらわになる。感嘆の声が上がる。その声を聞き、ダンガの肉棒がさらに固く勃起した。
彼はメスも愛すが、オスと交わることでも興奮するタイプだった。勿論彼は男相手でも未経験である。
長年燻っていた欲望が、今日ついに満たされる。その興奮は筆舌に尽くしがたいものがあった。
「―――!!!」
一人の男がダンガのペニスの先端を頬張った。
生暖かく、太く、弾力のある部位同士がついに交わった。
ダンガは耐えた。歯を食いしばり、猪の突進をも跳ね飛ばす立派な下半身に力を入れた。
ひと舐め、ふた舐め、そして三度目……
「―――っっ!!!」
三度目を待たずして、ダンガの肉棒はあっけなく濃厚で強烈な雄の種汁を吐き出した。
ジェンゴ最強の戦士ダンガ。彼の初セックス――とも呼べないような絡みは、わずか数十秒しか保たなかった。
だがそれを情けないと揶揄するような男はいない。
ダンガの肉棒は射精してなお、ガチガチに勃起し槍のように男たちを見つめていた。
それから一斉に男たちがダンガに襲いかかった。
尻の中、脇、臍。
あらゆる場所に舌が潜り込む。
肉棒、睾丸、足の裏。
敏感な場所に指が伸びる。
ダンガはその度に簡単に射精し、男たちに精液を雨と降らせた。
最初こそ食いしばっていた顔だったが、三度射精する頃には完全に快楽で呆け、いやらしく口をすぼめて喘ぐばかりだった。
だがそれでダンガの肉棒は萎えなかった。そして男たちに負けなかった。
彼の無尽蔵の体力と精力はまさに百戦錬磨。
こうなれば射精が早すぎるというのも、矢を雨と降らせる卓越した技術にも等しい。
彼は三日三晩若い衆に精液を搾り取られた。
食事をしながら搾り取られ、気絶するかのように眠り、搾り取られることによって起床する。
ついに最後の一人がダンガより先に倒れるまで、三日三晩彼らを満足させ続けた。
「オォォオォ…………!!」
最後の最後、ダンガは初めて自らの手で射精した。
それは数百回の射精が行われたとは思えないほど大量で、激しいものだった。
完全に顔は快楽に溺れながらも、彼は部族の誇りと伝統を貫き通すようにまっすぐ立ち続けていた。
太陽が登り、ついに旅立ちの日が来た。
その頃には彼らの集落すべてが、ダンガの雄汁の臭いに包まれていた。
「ワがナは……、ダンガ……! ジェンゴの、ご、の…………センシだ」
そうして彼は今、怒りのザクロ亭にいた。
物々交換が主流であるジェンゴの暮らしであるが、彼は知識としては金というものを知っていた。
だが、それらがどれだけ大量に必要になるのかは想定外だった。
強き戦士に相応しい経験のため。
よき集落をつくるためのカネのため。
彼は雄者たちが集まるギルドに身を寄せることを決めたのだった。
★立ち絵着せ替えファイルは近日公開予定です。お楽しみに!
背景素材利用:アキ二号機様【https://www.pixiv.net/users/61071305】