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「ローションガーゼだかなんだかしらんが、大の男がアヘるだの悶絶するだの大袈裟なんだよ」

俺こと川田雄一は鼻息荒くそう言った。

正直、この時点では緊張こそあれど、戦いに挑む前の高揚感程度のものでたいして恐れちゃいなかった。


日々鍛え、よりデカく固く強くなった魔羅の修行。その延長線程度に考えていたのだ。

今日は竿ではなく、亀頭であるというだけ。多少敏感なものだが、今までのように耐えて堪えてより強い巨根になるための、男の通過儀礼だと思っていた。


温められたローションでぐっしょり湿ったガーゼが、俺の亀頭に押し付けられて、本当にいいですか? 始めたら途中で中断はできませんよ? などと質問を投げかけられた。


「とっととやれ。俺は教師として――どこでも恥ずかしくねえ男の中の男にならなきゃいけねえんだ」


俺ははっきりとそう宣言して、ぐいと腰を突き出した。




「う゛――!!」

俺の想像どおり、俺は唸り声を我慢することが出来た。


最初の、ひと擦りめだけは。


「あぁぁああ゛ッッ!?!? ま、待て待てまて、まっっっっっぬ゛あ゛はあぁあぁ゛!!!!」

「あ、あ、ああ、待て、待て、ああぁがこんな゛にぃぃぃい!!! こんなに!?!? こんなになのかぁぁああ゛!?!?」


俺は半ばパニックになって叫んでいた。


チンポへの刺激、なんてもんじゃない。

ヤバい。いますぐやめろ。逃げろ。

そんな信号が脳内に炸裂する。やっちゃいけないことをやってるような、生物的な恐怖や忌避感と、それと塗りつぶすようなとんでもない快感が駆け巡る。


チンポ。熱い。気持ちいい。チンポ。苦しい。チンポッ。わけわかんねえ。チンポチンポチンポッ!!


亀頭はチンポであってチンポじゃない。

内蔵だっ。俺の体の芯だ。男の一番脆い場所。

俺はこんなものを今までぶら下げて、平気で剥き出しにしていたのか!?

これまでの価値観がぶっ壊れるような、わけのわからん刺激で頭の中が馬鹿になるっ。


「うぃぃぃ゛うぎぃぃぃぃ゛ううっぃいっぃいいい゛!!!!」

俺は奥歯をガッチリ食いしばりながら、ただ悶絶した。


男が淡々と、まるで俺の悲鳴なんて聞こえてないみたいに延々同じ動きを繰り返す。


右、左、また右、そして左。


「ふぎぃいぃぃいッ、ンギィイィイッッチンポォォォォォォイィィィイ!!!!」

もう何いってんだかわかったもんじゃねえ。

俺の腰は魔羅に乗っ取られたみてえにただただガクガク揺れていた。

目ン玉をグリンと剥いて、鼻水ヨダレを垂れ流して、俺はとにかく亀頭の刺激でぶっ壊される。


制御できねえなんてもんじゃない。

あの白いガーゼの刺激が、この世のすべてみたいになる。

見えているのになにも見えない。聞いているのになにも聞こえない。自分が何叫んでるかもわからなければ、もうこれが気持ちいいのか苦しいのかもわからない。


ただただ亀頭。亀頭。チンポ。亀頭。腰にぶら下がったコレ、コレ。この部分。


それだけだ。


「ああ゛………ぎぃぃぃいいぃぃ゛!!! いぃぃぃぃぃい゛゛!!!!?」

当然、俺が小便をバシャバシャ垂らしていたことにも気が付かなかった。

俺の教え子たちでももうやらないような、豪快な放出だ。


先生、おもらししちゃいましたね。

残された映像には、俺がそう言われて責められているのが残っているが、当時の俺にはなにもわかってなかった。

いや……頭の何処かで、こんなもん漏れるに決まってるだろうと、どこか開き直って考えていたような気がする。


……俺は完全に亀頭に屈しきっていたのだ。


教師として、俺はここに忠告する。

あれはやめとけ。戻れなくなる。




俺は――俺はもう駄目だ。


もう自分のチンポを、かつてのチンポと思えない。あの刺激を味わったら、男はみんなおしまいだ。

俺のチンポは、亀頭のオマケだ。竿がどんなに太くても、長くても、固くっても、結局亀頭を擦られたら終わっちまうんだ。


そうだ、俺もチンポも――亀頭のオマケだ。


だからアンタは、俺みたいになるなよ。

戻れなくなる。



川田ローションガーゼf

Kawada_glastoture_ENGtext


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