射罪会見 SS+追加差分 (Pixiv Fanbox)
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ヒーローの不甲斐なさに頭に血が上って、衝動的に書き込んだ内容だった。
「エンデヴァーは今まで信じていた人のため、誠心誠意射精しろ!」
『謝罪』と『射精』の打ち間違いだった。感情的なりすぎたせいで、タイピングか予測変換をミスったのだ。投稿後に気付いときにはもう遅かった。
恥ずかしくていたたまれなかったが、いくらかの人間はエンデヴァー憎しというか、祭り感覚なのか、ネタ的に賛同していた。そうだそうだ射精だ射精だと、盛り上がっていたのは、ある種の救いだった。
そんなことがあった次の日のことだ。
SNSが突然騒がしくなって、俺は久しぶりにTVを付けてみた。件の事件に関する会見が行われていた。
目を疑った。
そこには素っ裸で逞しい筋肉を見せつけるエンデヴァーが、取材陣と大量の生中継カメラを前にして堂々とオナニーを披露していたのだ。
「真実です。お詫びの申し上げようもございません」
低い声で大真面目にエンデヴァーは語る。
「これが……この、現在No1ヒーローのデカマラが、あの犯罪者を生み出してしまいました」
「私のこの遺伝子を打ち込む巨大な雄の塊がすべて悪いのです。この形、この太さ、この大きさ、この臭いさえ強力な孕ませ棒が……先走り汁にも含まれる、私の遺伝子が……皆様にご迷惑をおかけしました。その全ての原因です」
エンデヴァーは腰を突き出し、チンポを見せつけるようにいやらしく、けれど大真面目に腰を回した。
「射精します、これが私にできる償いです」
「射精しかできません、どう顔向けしたらいいか私にはわかりません。ですから射精をします。……射精が必要だと考えました。誠意の込めた、とびっきりの射精です」
エンデヴァーは真剣な顔をしたまま、勢いよく肉棒を上下に擦り始めた。
逞しい腕で擦り上げる音はすごい迫力だった。まるで台風でも起きているかのように、マイクが雑音を拾っている。
「どうか――みな―――おか」
なにか真面目なことを語っているようだけど、ほとんどなにも聞こえない。伝わってくるのは、エンデヴァーが激しくオナニーをしていることだけ。チンポを扱いていることだけだ。
「これが私の――俺の……エン―――ヴァーの射―――す――どうか―――みな―――ごら―くださ―――」
かろうじて聞こえる声と肉棒の怒張がエンデヴァーの射精が近いことを伝えた。
そのとおりになった。
「フゥーッ! ―――フゥッ――!!」
鼻息の音とチンポを扱く音、そしてエンデヴァーの巨根から飛び出た精液がマイクに掛かる音が聞こえた。
汚らしい音を鳴らしながら、エンデヴァーはなおチンポを扱き続けた。
グチュグチュ。ズチュズチュ。すごい激しさだ。
射精直後で敏感になっているのか、エンデヴァーの顔はだんだんと赤くなり、体がブルブル震えだした。
「みん――で俺を見て―――れ」
なにかを伝えようとしているが、その声はほとんどチンポと精液が擦れる音で聞こえなかった。
二回。三回。
何度も何度もエンデヴァーは射精した。
本当に射精しか脳がなくなったかのように、何度も何度もエンデヴァーは射精した。
やがて大真面目だった顔は崩れ。顔は真っ赤になり。口はすぼみ。目はうつろなまま間抜けに寄り目になった。
それでもエンデヴァーは射精した。
「んぉぉおぉおしょとおおおぉおおぉおおお、み、見ていてくれえええええええ」
体をブルブル震わせて、最後の一滴まで絞り出すように腰を突き出し、エンデヴァーはすごい勢いで叫んだ。
そしてそのまま、すべてを吐き尽くしたかのように仰向けに崩れ落ちた。
こうしてエンデヴァーは表舞台から姿を消した。
このような会見が行われたのは、何者かの電波ジャックが行われたためだという弁解があった。
何者かの強力な個性によって、エンデヴァーは異常をきたしたのだ。それによって、ヴィランはエンデヴァーを含むヒーローの信頼を地に落とすことを目的にしていたのだと、ヒーローたちはそう発表した。
個性……
居ても立っても居られず、先日書き込みをした掲示板を開いた。
【糞親父】エンデヴァー轟炎司アンチスレ449【加齢臭】
誤字を指摘する投稿の後、射精射精と盛り上がっていた投稿のさらに後、予言者が現れたとからかうような投稿が多くつけられていた。
あの時は、感情に身を任せていた。キーボードにありったけの力を込めていた。――それこそ、自分の全エネルギーをつぎ込むように。
確かめるように、キーボードに手を伸ばした。
一文字一文字、今度はミスタイプがないように、ゆっくりと書き込んだ。
ボタンを押す。
投稿。
「エンデヴァーは俺の家に来て俺の目の前でテレビでした以上にド変態に射精しろ」
しばらくして、家のインターホンが鳴った。
射罪追加差分f
セリフ付きf
Endeavor_PCO_ENGtext
◆zipファイルにはスーツ版も入っています。是非ご覧ください。