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 ラフです。

 ムチムチな引きこもりボディをしっかり見せてもらう&いつもの前屈みでは見えないところを見せて欲しいという意思を込めてあおり構図にしてみました。

 今回は3Dモデルを使わないでラフを切ってみました。直立構図ならだいたい描き慣れてきた感があるので成長を感じます。

 そして重視するのは肉感。水着は当然食い込ませ、全体的に太ましさを意識しました。聖女によるダイエットをする前のおっきーという設定。

 それにしてもこの水着のデザイン、違和感なく描くのにとても苦労しました。まだまだ立体の把握力が足りていませんね。修行あるのみです。



 ちなみに髪の位置ですが、おっきーは髪が黒いので、身体のラインを強調するためにあえて身体の後ろにかぶせています。


2

 線画ります。

 近頃、「線画って実はある程度形が整っていさえすれば、適当な線を引いた方がいいんじゃね?」的なひらめきを得てしまったため、少し力を抜いた線を引いています。

 時々下書きと見比べて、ニュアンスが異なってしまっていないかどうかを確認しておくのがポイントでしょうか。ゴーグルが少し宙に浮いていたため、下げています。



3

 マスキング兼下塗りを行います。

 引きこもりなので肌色は少し白めに。単に色分けしただけに見えますが、髪は前髪、後ろ髪の2パーツ、肌は頭部、胸、身体、右手の4パーツにレイヤー分けしてあります。これによってのちの作業がやりやすくなります。



4

 単色でざっくりと影をつけていきます。

 混色多めのブラシで全パーツへ大雑把に塗っていきます。ここで大まかなライティングを決め、イラスト全体の印象を調節していきます。

 重要なのは肉、そしてぷにっと感。最近この工程が好きになりつつあります。



5

 目と肌を塗っていきます。

 まずは目。基本的には見たとおりに塗っています。ポイントとしては、下側の光っている部分にビビッドライトレイヤーを用い、また瞳全体に薄くオーバーレイをかけて深みのある色にしていることでしょうか。また、敢えて均一にしないことで瞳の有機的な煌めきを表現しています。


 肌に関しては、メリハリのある塗りを心がけています。

 混色多めのブラシを使い、適宜ぼかしたりブラシの縁を柔らかなものに変更したりして、ひたすら塗っていきます。光が後ろから当たっていることを意識し、身体の全面に影を入れます。胸は白く光って目立つという寸法ですね。

 そして、影の縁部分を濃くすることで水彩っぽさやメリハリを演出していきます。みずみずしい肌の出来上がりです。

 肋骨がうっすら見えてるのはアレですね。たぶんお腹をへこませているのでしょう。変化A+(見栄)ですかね。

 腰までは誤魔化せませんよ。



 最後に関節部分へ軽い赤みをつけ、少しツヤを付けて次へ移ります。


6

 お次は水着ですね。

 基本的には塗ってあった影をそのまま生かす形で塗っていきます。布のシワははち切れているので控えめに。お胸の突起にほんのり影をつけ、下品にならない程度に浮かせていきます。シワは消しゴムや筆を駆使し、細めたりぼかしたりして良い感じに。黒い部分には肌の色を乗せて少し色っぽくしていきます。

 さらに、全体を色調補正やオーバーレイ、スクリーンなどを駆使して色を調節し、良い感じに。そして水着との境目部分を重点的に肌の影にも手を入れます。

 ただ、背後の髪の毛が重すぎて色のバランス感覚が分かりにくいので調節はほどほどにして、次に行きます。



7

 次は髪……の前に、小物を片付けておきましょう。

 とはいえ、ゴーグルは見たとおりの影をつけるだけです。境界部分に濃い色を乗せて形を強調すると良い感じになります。

 それから、レンズ部分は髪の色を乗せてそれっぽく塗り、透明感を出して上げます。スクリーンレイヤーで反射する光を描いたのち、軽くオーバーレイをかけると特有の蛍光色っぽい感じが出せます。



8

 髪を塗っていきます。

 ……の前に忘れていた眼鏡を。レンズは透明度の低いレイヤーで白を、その上からスクリーンレイヤーで光を付けています。

 そして髪です。下書きをベースにどんどん塗り込んでいきます。基本的にはコントラストをしっかりとつけることを意識しながら、黒やそれに近い色で塗っていきます。前と後ろの分離は今は気にせずに。

 そしてすっかり忘れていた髪先の色を黄色に変えます。ここは赤っぽい色から黄色へのグラデーションを意識します。いつもの混色多めのブラシで割と簡単にできました。



9

 さらに光をつけていきます。

 光源に近い部分は黄色っぽく、遠い反射光は青っぽく。発光レイヤーで天使の輪を塗っていきます。

 さらにツインテール部分には環境光を乗せ、少し遠くに置きながら身体と分離させることでボディラインを強調します。髪の毛は主役でないことを忘れずに。

 そして追加の線画なし髪を数本追加し、毛先の細やかさを表現します。これはいつもの工程ですね。今回は跳ね毛多めにして、残念感を演出しています。


 あと、光以外の要素としてはゴーグルの影もつけています。これを付けなければゴーグルが浮いてるような印象になるので気をつけましょう。




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 色味を整えていきます。

 まず、全体にハイライトを追加し光を強調していきます。基本は通常やスクリーンレイヤーで入れていきますが、肌だけは覆い焼きを使って白い部分を強調しました。

 また、各所の色を調節していきます。色をそのまま色調補正することもあれば、オーバーレイやスクリーンを駆使して色を整理した部分もあり一口には言えません。とにかく満足のいくまでいじりました。

 また、追加として汗をつけました。それから、背景にコウモリの式神を飛ばせました。笑っています。ご丁寧にもご主人様の後ろから。

 背景には軽くグラデーションをかけ、光を意識させ、さりげなく視線を誘導します。そして人物を浮かせるため、いつものようにぼかした縁取りを加えました。



 コウモリの配置については、「四隅のどこかを空けておくと画面に開放感が出る」という原則に基づいて右側に配置しています。右側に置くとおっきーと式神が会話しているように見えて微妙だった、というのもありますが。

 最後に横幅を少しカットして全体のバランスを整え、仕上げに移ります。


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 フォトショ先輩に移り、最後の仕上げです。

 全体的にくすんだ感じの色使いになっていたので補正をかけて修正しました。……そのせいで最終的に10の肉感が失われてしまったため、10からお腹部分だけ切り出して貼り付けるという超☆荒技を行っているのはナイショです。

 また、いつものグロー効果やらフィールドぼかしなどで味付けし、ライトエフェクトを入れてクオリティを高めていきます。

 それから……交互に表示すると分かるかも知れませんが、顔を少し小さくし、二の腕と下腹部を少し太らせています。

 あれです。フォトショの神機能、「ゆがみフィルター」を使ってみました。

 なんですかこれは。あれだけ悩んでいた各所のバランスが一瞬で補正できてしまうではありませんか。流石に二次元イラストで顔認識はしてくれなかったので手動ですが、それでも一瞬でここまでバランスが変わってしまうというのは驚きです。むしろ怖いです。

 残念ながら未熟な過去絵をプロの域に、とまではできませんでしたが、それでも恐ろしい変形クオリティです。おかげでおっきーにより太ってもらえました。



 こんな感じで、今回は完成です。お疲れさまでした。

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