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※注意※

 今回、イラスト制作期間が途中で長く空いてしまったため前半と後半で明らかに目指している雰囲気が異なります。あくまでE-Noteの思考変遷の過程としてご覧下さい。


 アタリを取っていきます。

 今回はおっぱいを強調していきます。というかおっぱいの絵です。

 あと、前々から一度キチンと取り組んでおかなければならないと思っていた逆光を取り入れていくことにします。

 というわけで、こんな感じのポーズになりました。



 下書きです。

 いい表情になりました。

 概ねラフと変わりませんが、ちょっと頭を小さくした上で、肩を前に乗り出す感じに修正しています。

 お胸はもうこのまま本番でいいレベルにまで仕上げて。

 というかこれ下書きのくせに描き込みすぎですね。反省。



 下書き塗りです。などと言いつつ服はもう本番でもおかしくないレベルに影を塗り込んでしまいました。割と適当にやってたつもりなんですけどねぇ。こういうことやってるから作業時間伸びるんですよアホですか。

 逆光な感じで影をつけます。右後ろ辺りから光が当たっている感じですね。けれども胸はきっちり強調するようにライティングしてあげます。おっぱいの絵なのでね、その辺りは忘れてはいけませんね。

 基本的には光源を意識しつつ影を塗り、境目に高彩度の色を乗せていく感じですね。谷間は立体感を出すためにめちゃめちゃ思いっきり暗い色を入れています。

 あと、首の部分も光が当たらないので暗い色ですね。こうやっておくと顔がしっかり強調されてくれます。

 残りの部分は、基本的には球面の影の出来方に忠実に。服以外の描き込みはさほどではないです。

 服に関しては、いつもの混色多めブラシでひたすら色々な色を乗せて服の布感を出していきます。仕上げに肌の色を乗せて、少し透けている感というか、そういう感じのアレを演出して色っぽさを出しています。

 そして色々描いたあとに、頭の影を乗算で身体に落とします。これをやると一気に立体感が出てくれるので気持ちの良い作業です。……下書きでやるべきではない気もしますが。



 なんか調子乗ってやけに塗り込んでいますが、気がつくとこうなっていました。うっかり加減を忘れてしまうというのは面倒なモノです。まあ、ここでやったぶんだけ後で楽になるのでこれはこれでいいんですけどね。

 それはそうと、よく見たら帽子の模様に影ついてなくね、と今気がつきました。まあこのくらい後でいっか。

 髪のハイライトも忘れてるなぁ……。


 適当に背景をつけ、おもいっきりぼかし、全体的な色合いを調整していきます。

 とはいえ、今回ちょっと彩度が高いような気がしますね。その辺りに留意しながら、本番の塗りに入っていきましょう。



 の前に、表情差分ちゃんです。

 モノクロ下書きで表情に迷っていたときのものを両方持ってきちゃいました。



 線画に描き起こします。

 下書きとほぼ変わっていないですね。チャックの部分だけちゃんと描き込みました。

 下の方にある脚と腕は、完全に別フォルダとして分けて色を塗る予定なので、とりあえず囲って塗りやすくしています。上半身に色を乗せれば自動的に隠れるようにレイヤー構造を工夫しています。



 まず、マスキングをしていきます。

 いつも通りの退屈な作業。とにかく隙間なく埋めるだけです。

 ただ、今回は少し工夫をしています。なんと、髪を前髪、もみあげ、後ろ、ポニテの4パーツにレイヤー分けしているのです。これで髪を塗るとき塗り分けが楽になるはず。というかなぜ今までしていなかった。

 そして、そこに下書きの時点で描き込んでいた影を複製し、それぞれのパーツにクリッピングします。そうすることで、下書きそのままの影を持ってくることが出来ました(ちなみに影は、下書きの段階でパーツごとにレイヤー分けしています)。

 これを元にして、影を描き込んでいきます。


 楽しくない工程でも、ただでは転ばない。そういう精神で行きたいE-Noteさんです。



 塗り塗りしていきます。

 まずは当然、お胸から。この絵はおっぱいこそが最も重要であり最も重要な最重要ポイントなので、とにかく優先して丁寧に塗っていきます。いつもの筆で大まかな影を付けていき、ぼかし、塗り……の繰り返し。良い感じになってきたらエアブラシで形を整え、ハイライトをつけます。

 谷間は下書きよりも黒くなりました。立体感がすごい。コントラストは重要ですね。

 そして、ふとももも塗ってここも暗く影を落とします。これで更におっぱいが強調されました。わぁい。


 次いで水着。これも肌と似たような感じで塗ります。

 影を塗り、肌の色を軽く乗せ、ハイライトを少し。縁は元絵通り少し金属っぽくしました。……ちょっと布っぽさが足りないので、あとでシワとか入れるかもしれません。

 服の方は概ね下書き通りに。ただ、筆は入れています。特に濃い部分がしっかり濃くなるよう全体を見つつ塗ります。


 そして最後に、頭から大きく落ちた影を消しゴムでガッツリ削り、おっぱいの丸みを強調します。この手法、初めて使いましたがなかなかいいですね。あるのとないのとでおっぱいの立体感がまるで違います。

 そして、影の縁に赤みを足して、光の温かさを演出します。

 首の部分もしっかり塗り、首から下はだいたい終了。



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 髪を塗っていきます。

 前述したように、今回は髪をパーツ分けしているので塗り分けが非常に楽でした。いちいち範囲選択をしなくてもいいのが素晴らしい。その代わりレイヤー数が増えまくって管理が大変なので一長一短ですけどね。髪が複雑な子を描く時は有用な手法だと思います。

 塗りはひたすらいつものブラシで塗り塗りしていくだけですね。影の部分は思い切って濃い色を選択し、混色を活用して塗ってやるとシームレスなグラデーションを実現できます。光に関しては、右上向こう側から照っているという想定で塗っています。影のでき方や環境光なんかをしっかり意識して塗ってあげるとリアルな質感になってくれます。


 そして、おっぱいも良い感じに加筆しました。Twitterとかに上げてたやつですね。今回はひたすら胸に注力しています。ぼかしツールとエアブラシフル活用ですね。



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 さて、ここから少し時間が空きます。リアルで色々あったのと、締め切りの迫っていたイラストがあったのでそちらを優先していました。というわけで、前作「わんわん。」によって得られた知見をある程度フィードバックしつつの描画となります。


 まず、目を大幅に描き直しました。前作のメイキングではそのまま行くとか言ってましたが、実際に続きを描く段になって「やっぱ納得いくまでやろう」となりまして。塗りを最新のものに切り替えました。やっていることは根気強く見た通りに塗っているだけなので解説できることは特にありませんが。ポイントはビビッドライトやオーバーレイで鮮烈な色を演出していくことくらいでしょうか。あと、影はかなり紫っぽくしています。

 さらに、表情がなんかパッとしないなー、となったので、差分の方をメインに切り替えました。爽やか笑顔はいいものです。というか表情違うだけで絵の雰囲気だいぶ変わりましたね。


 さて、その上で帽子を塗っていきます。頭の丸さを意識しつつ、しっかり光と影を塗ってあげます。中央の線を引くのと引かないのとでは立体感がまるで違いますので、こういうのは軽くでも描いてあげるのが吉です。……それにしてもこのアホ毛、どこからでているのだろうか。

 そして、そのままだと帽子が浮いて見えたので髪との境界部分に強く影を落としてやります。さらに、顔にかかる影を強めて帽子の実在感を出していきます。それに伴い髪の影を調整し、全体的に整えました。

 最後に、全てのパーツにキツめのハイライトを入れていきます。こうすることで影との明暗がハッキリと分かれるので、コントラストの効いた良い感じのイラストになってくれます。ハイライトの周囲は少し赤くして、光の演出をするのを忘れずに。



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 さて、人物のラストです。

 と、ここで衝撃の展開が。なんとおっぱいが枠をはみ出ました。うーん、なんと素晴らしく主張するお胸であることか。

 この構想は、実は最初の頃からあったのですが、途中で期間を空けたことによって集中力が回復したので思い切ってやってみました。下の黒い部分は完成品だと透過する予定です(jpgは透過できない)。

 さらに、塗っているうちに胸の影が微妙に思えてきたので少し加筆しました。特にこちらから見て左側のぶぶんですね。また、加筆した覆い焼きのハイライトの周囲にうっすら赤を乗せているのがポイントです。


 そして、汗を加筆しました。乗算レイヤーでベースを描き、そこに発光でハイライトを加えていく手法です。肌から垂れている汗は発光レイヤーのみで表現しています。さらに、軽く汗を散らしました。下の透過部分にも汗を垂らし、おっぱいの飛び出ている感を強調します。

 最後に線画に色を乗せ、人物はひとまず終了。お次は背景です。



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 背景を詰めていきます。

 元々置いてあった背景(適当に海空雲を描き、ガウスぼかしをかけたもの)も元となった絵により細かな情報を込めていきます。海の色をより複雑にして波の表現を行い、更には発光レイヤーで泡を表現します。また、手前に飛び出している「実在感」を強調するため、背景に角度を付けずナチュラルさを演出しています。

 さらに右手に島影を、左手に何やら名状しがたい影を描いていきます。まあ小ネタというヤツですね。ただ単に可愛いだけの絵というのも面白くないので。

 さらには雲の位置をザックリと決めていきます。今回、雲の配置を少し工夫してみました。というのも、遠目に見るとなんとなく顔というか、目のように見える配置をあえて行っています。

 これはまあ、いわゆる小細工と言いますか。人間というヤツは「目」に反応してしまうという習性があるので、それを利用してサムネ映えを狙おうというセコい手ですね。また、なんとなくハートに見えるようにしてその辺りの無意識的な効果を狙ったりもしています。

 まあ、サムネ映えはおっぱいだけで十分かも知れませんけどね!



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 ここから先はフォトショに入ります。

 入道雲の写真と見比べながら、雲のディテールを作り上げていきます。ネットで拾った雲ブラシを使い、いい感じになるよう形を整え、入道雲の形になるようしっかりと筆を入れていきます。

 空の色も修正し、スカッとした気持ちの良い青に。ただし雲の下の方には濃い影を入れています。これはそもそも入道雲が雨雲だというのと、すこし不安を煽って吊り橋効果的なサムシングを絵に織り交ぜる技法です。あるのかそんな技法?

 まあ、私なりのこだわりみたいなものですね。ポケモンのデザインで「カッコ悪い部分を一つ入れる」というデザイン上のポリシーがあるそうですが、それを「気持ち悪い部分を一つ入れる」という形で応用しています。ほら、モナ・リザもよく見たら背景気持ち悪いですし。あんな感じです。



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 その後、雲に写真統合を行って情報量をかさ増ししたのち。

 最後に、光を足していきます。光の粒々や大きな円も描き、さらに右上から太陽が照っている想定で光を加え、全体の雰囲気を整えます。

 こういった加工はディテールが潰れてしまうので描いた側としては抵抗があるのですが、背景の眩しさと人物の影とで明暗がくっきりとするので絵としての完成度が上がるので怖がらずにやってみるといい結果が生まれます。


 また、背景にフィールドぼかしをかけて遠い部分は大きく、近い部分は小さくぼかしをいれています。さらには人物にもフィールドぼかしをかけて、髪や袖の部分を少しぼかすことで胸や顔へと焦点が合うようにしています。

 仕上げにグロー効果を加えて雰囲気を整えて。

 右下にサインを入れて、完成です。お疲れさまでした。



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