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「くっ……、殺せっ!!」


 地上の光の届かない牢の檻の中で、ヒーロースーツに身を包んだ厳めしい男が野太い声をあげ身を捩った。そのたびにみっちりと詰まった筋肉にぴったりと張り付いたスーツが、彼の淫猥な肉体のラインを浮かび上がらせる。


 燃えるような赤色を含んだ頭髪に、凄みを感じさせる雄臭い四角顔。そして、すべての民を守るために鍛えられた屈強な肉体。しかし今、彼は惨めに地面に固定された鎖につながれており、逃げることも戦うこともできない。鎖にヒーローパワーを封じる、特殊な呪術がかけられているせいである。

 彼の周囲にいる戦闘員たちは皆、蔑むような笑みを浮かべて彼をあざ笑っていた。


「ぶひっ♥ 素晴らしい肉体ぶひねぇ~、ヒーロー・マッスルレッド。あんたの身体はと~ってもいいぶひ♥」


「くっ、何を企んでいるか知らんが、俺は貴様らには屈しないぞっ!!」


 戦闘員のねっとりした視線にさらされながら、ヒーロー・マッスルレッドは毅然と言い放った。そんな彼の態度に、戦闘員たちが大げさに悲しむふりをする。


「ぶひいい♥♥ そんなつれない態度がまた、そそるぶひ♥ でもでもしかし~、いつまでも粋がっていられるかな?」


 まるで似合っていない豪奢なゴールデンのマントを、戦闘員に向かって放り投げた豚怪人は、マッスルレッドの分厚い胸板に、弛んだ頬をスリスリと擦り付けた。そして、両手でヒーローの太い足首を掴んで左右に押し開くと、クッキリとイチモツの形が浮かび上がった彼の股間部分に、その醜悪な顔をうずめた。


「なっ!! きっさまぁああ!! やめろぉおお!!」


 怪人の行いに激昂したマッスルレッドは、鎖をガチャガチャ鳴らしながら必死に身をくねらせ抵抗するが、ヒーローパワーが封じられた今の彼は、ただのガタイのいい筋肉質な中年に過ぎない。哀れなほどに無防備な股間を豚怪人に嗅ぎ回られる屈辱に耐えながら、マッスルレッドは早くこの怪人の気が済むことを祈り続けていた。


「ぶひぶひ♥♥ やっぱりいい男ぶひぃ♥ ちんぽも巨根で、蒸れ蒸れの濃厚な臭いがするぶひっ♥♥」


「くっ、うがああぁぁあ!! 汚らわしいっ、このド変態の下衆野郎がぁッッ!!」


 大きく股を開いた屈辱的なポーズで、敵の情欲を浴び続けたマッスルレッドは、悔しさと恥ずかしさに頬を赤らめながら必死に悪態をついた。そんな様子に興奮しきった豚怪人は、彼のたくましい太腿に小さな両手を食い込ませ、ヒーロースーツの上から陰嚢をしゃぶりはじめた。


「ぶひひぃいい♥♥ すっごいおっきい玉っ! んん゛んんぅっ、精力たっぷりの子持ち親父のキンタマ、熱くてドクドク脈打ってるぶひぃ♥♥♥」


「ぐぅっ……、気色悪い! さ、触るな! 舐めるなぁぁあ!!」


 大の男の弱点である睾丸を、生温かい舌で直接ねぶられるという強烈な刺激に、マッスルレッドは鍛え上げられた分厚い胸板を上下させ、快感と不快感の入り混じった複雑な感情に翻弄された。


「ぶひっ♥♥ いい匂いするぶひっ♥ キンタマからすっごい濃い臭いがするぶひよぉおお♥♥ この汗で湿った股ぐら、ぶひ臭ぁっ♥ 最高ぶひぃいいい♥♥♥」


「ぐぅう、くふうぅうう……!!」


 必死に歯を食いしばり快感に耐えていたマッスルレッドだったが、長時間にわたって蒸れた睾丸をしゃぶられ続けたことで、彼の立派な男根はスーツの中で勃起してしまっていた。愛する妻にフェラチオされたときでさえ、こんなにも感じさせられたことはなかった。マッスルレッドはその事実に困惑しながらも、無様に勃起した男根を敵前でさらすという屈辱的で倒錯的なマゾヒズムから、さらに股間を硬くさせていった。


「ぶひひ♥ 正義のヒーロー様が、恥ずかしいところをこんなにギンギンに勃起させちゃってぇええ♥♥ 奥さんが知ったら、悲しむぶひよ?」


 豚怪人は立ち上がると、勃起したヒーローチンポに自身の粗末なイチモツを擦り合わせながら、マッスルレッドの顔を舐めまわし始めた。ザラついた舌が顔面を這う感触。人肌の唾液に皮膚が犯されるたびに、全身に怖気が走る。この変態的な行為に、マッスルレッドは動揺を隠せなかった。


「ぐぅぅうううう!! なんなんだ貴様はぁっ! さっきから気持ちが悪いんだよッ!!」


「怒った顔も素敵ぶひいい♥♥ ヒーローの熱い汗の味と、蒸れた股間の匂いでボクのチンチンもビンビンだぶひ♥♥♥ それじゃ、そろそろいただくぶひぃ♥♥」


 豚怪人の淫猥な腰使いに、マッスルレッドの鋼のような肉体がかすかに震え始めた。正義のヒーロースーツを着た姿で変態行為に屈しているというだけでも、耐え難い恥辱だというのに……。そして敵の行動以上に屈辱的だったのは、快楽に負けて自らの男根を勃起させてしまっていることだった。異性でもない、しかもこんなおぞましい怪人に感じさせられているという事実が、マッスルレッドの心に深い傷をつけてゆく。


「よせっ! やめろっ、離せッ……!! んぶぅうう♥♥♥」


 醜く肥え太った豚怪人の口から粘液まみれの長い舌が飛び出したかと思うと、無防備にさらけ出されたマッスルレッドの口内を、思う存分蹂躙し始めた。必死に拒絶するマッスルレッドだったが、分厚い舌に歯茎や口内の粘膜を舐め回されると、次第に豚怪人への嫌悪以外の感情が生まれて来るのを感じるようになっていた。それはまるで、両想いの初恋の相手とキスしているような感覚だった。そして、皮肉なことにそれがマッスルレッドの心に隙を生んでしまった。


(俺は、こいつが、すきだ、好きだスキダッ!! 愛してるんだぁああ♥♥♥)


 マッスルレッドの脳裏に、これまでの人生で体験してきたすべての愛の思い出が、走馬灯のようによみがえる。愛する妻や娘との思い出。だが、もっとも愛を感じた瞬間は今この行為の最中だった。


「んぐっ、はむっ♥ んむむっ、んちゅぅ♥♥♥」


 豚怪人とのキスに酔い痴れながら、マッスルレッドは背徳的な幸福感と屈辱で涙を流した。ヒーローパワーを駆使して、どうにかこうにか射精をするのは耐えているものの、完全に発情させられてしまった彼の心が快楽に屈服するのも時間の問題だった。


「ぶひひぃ♥♥ ヒーローのキス顔、最高だぶひ♥♥」


 嘲るようにそう言うと、彼は突然マッスルレッドから唇を離した。マッスルレッドが、なぜやめるんだと恨めし気な視線で豚怪人を見上げると、彼は息を荒くしながら下卑た笑みを浮かべていた。


「んぶっふふぅ♥♥ もうそろそろ時間ぶひぃ♥ ボクの顔が……、【マッスルレッド】になるんだぶひぃ♥♥」


「な、なにを言って……」


 豚怪人の言っている意味が理解できず困惑するマッスルレッドだったが、その次の瞬間、豚怪人の醜く弛んだ顔がぐにゃりと歪曲し、鏡でも見ているかのようにマッスルレッドそっくりに変化していく。産毛だらけで荒れた肌が、見る見るうちに健康的なものへと生まれ変わり、醜く歪んでいた顔が鼻筋の通った若々しい顔になると、太い眉と精悍な目元、薄く艶っぽい唇をもったマッスルレッドそっくりの顔になってしまった。


「くっくっくっ……♥♥ どうだ、【マッスルレッド】? 俺の顔はよぉ♥」


 その顔つきも声も、口調すらもマッスルレッドそっくりに変わってしまい、マッスルレッド本人は信じられない出来事に言葉を失った。もしも豚怪人の全身が自分そっくりになっていたならば、正気を保っていられなかっただろう。だが彼そっくりになったのは、顔だけであり、醜く太った臭そうな身体と、全身を覆った体毛はそのままだった。変わったのは顔だけだ。それもきっと一時的なもので、すぐに元に戻るはずだ。マッスルレッドはそう信じていた。


「変わるのは顔だけだって安心してないか? んぶっふぅ♥♥」


「なっ!?」


 豚怪人は自らの肥満した胸元を、まるで大きな餅でも扱うように両手で豪快に揉みしだき始めた。すると、脂肪のたっぷり詰まったその豊満な胸板が、こねくり回す掌の動きに合わせるようにぐにぐにと柔らかく形を変えていく。そして、その動きに合わせて胸の谷間を中心に、どっしりとした肉の膨らみが盛り上がるように形成された。

 それは明らかに、マッスルレッドのたくましい大胸筋と見分けがつかないほどに大きな雄っぱいだった。ピンク色のやたら巨大だった乳輪の円も狭くなり、弄りすぎて硬く肥大していた両乳首も、肌の色に合わせた黒ずんだものへと変わりながら、柔らかく小ぶりになっていく。


「ぶひぃいい♥♥ 気持ちいい……ぶひっ♥」


 豚怪人は筋肉で硬く、そして分厚くなった胸板を揉みしだきながら、極上の快楽にうっとりと身をゆだねた。その刺激によって、使われたことがないであろう柔らかな乳頭が、ビンビンに勃起してしまう。


「んひッ♥♥ ボ、【ボク】の胸……!? 【俺】……、マッスルレッドになっちまってるぞぉ……♥♥」


 自分のものではない、豊満な胸の膨らみに興奮する豚怪人。上半身はマッスルレッドに生き写しのようでありながら、下半身はいまだだらしなく脂肪が付いていて弛んでいる。チンポも粗末な大きさで皮を被ったままだが、彼は興奮するあまりタラタラと我慢汁を垂れ流していた。


「ぶひっ、うひひ♥♥♥ さあ、仕上げだ……。お前の全部を貰うぞ♥」


 筋肉にぴったりと張り付いたヒーロースーツが、豚怪人の手によって破られる。肉体美を披露するかのように、ヒーロースーツはたくましい筋肉と肉厚の尻を強調しながら、ビリビリと音を立てて真っ二つに引き裂かれていった。そして最後の砦だったパンツまで奪われると、我慢汁に濡れそぼる淫乱ヒーローチンポが、ぷるんと揺れて外気に晒された。


「ぶひぃい♥♥ マッスルレッドのデカマラぁ♥♥」


 唾液を垂らしながら興奮した様子で立ち上がると、豚怪人はその醜悪なイチモツを勃起させ、ブルンッブルンッと振り回しながらマッスルレッドの股間に近づけていく。そして、豚怪人はガチガチに勃起した自らのチンポで兜合わせをして、マッスルレッドの若々しくしなやかな巨根チンポをゴシゴシと擦り始めた。二本のチンポを両手で掴むと、豚怪人は我慢汁を潤滑油にして、いやらしく腰を前後に動かしながら刺激しあう。


「あひっ♥あひっ♥あひいいぃ♥♥ マッスルレッドのチンポぉ♥♥」


「よせっ! そんな汚いもの……擦り付けるなぁああっ♥♥」


 マッスルレッドの痴態に興奮したのか、豚怪人は荒い息を吐きながらさらに腰の動きを激しくさせていった。そして兜合わせをする二人のチンポの裏筋同士がゴリッと触れ合った瞬間──!


「んひいい♥ イクッ♥♥ イッッグウゥウウウーーッッ♥♥」


 濁声で豚怪人が咆哮を上げた。その瞬間、二本のチンポが融合して一本の巨大な竿になり、その先端から勢いよく白濁液が噴き出した。


「ぐおあぁぁぁ♥♥♥ あ、熱いぃいいい♥♥」


 マッスルレッドは、背筋をのけぞらせながら涎を垂らした。耐えようとしても、合体してしまったチンポは否が応でも絶頂を迎えてしまい、我慢の限界を超えてしまう。


「ぶひゃひゃ♥♥ いいぞぉ♥マッスルレッドォ!! お前のォ、すべてをぉぉ、いただくううぅっ♥♥♥」


 豚怪人が両掌でマッスルレッドを地面に押し倒すと、融合していた二本の肉棒がその勢いで分かれ、ベチンと音を立ててそれぞれの割れた腹筋に叩き付けられた。少年の手首ほどの太さはあるだろうチンポが、天を仰ぎ気持ちよさそうに鈴口から我慢汁を漏らしている。上半身だけではなく、ヒーローは男の象徴すら豚怪人にコピーされてしまった。それだけではない。いつの間にか彼の足さえもが、マッスルレッドそっくりの極太の筋肉質なものに変わってしまっていた。


「どうだぁ……、マッスルレッドぉ♥♥ 全身をまるまるコピーされちまった気分は?」


 豚怪人はそう言いながら全裸になると、自ら尻の穴に指を入れて弄り始めた。尻までもヒーローに相応しい筋肉のたっぷりと詰まった双丘を描き、その中心にあるアナルは当然ながら排便以外では未使用のモノだ。その窄まりが、豚怪人の──、【マッスルレッド】の指によって物欲しげにヒクつき始めた。節くれだった二本の指がゴリゴリと直腸をえぐり、内側のピンク色の肉を露出させていく。


「ううっ……、ぐぁっはあぁん……♥」


 【マッスルレッド】が勇ましい顔を羞恥に歪ませながら、人並み以上の男根を屹立させ快感に身悶えている。尻穴を穿つ指が二本から三本、四本へと増え、豚怪人の尻穴はあっと言う間に腸液を滴らせ、熟れたヴァギナのように変化してしまった。


「ヒーローアナルがこんなにも簡単に解れるとはな……。まったく、いやらしいケツ穴だぜ♥♥」


 ニヤけた顔でそう独りごちると、豚怪人はおもむろにマッスルレッドの上に跨り始めた。そして彼の極太ペニスを掴むと、容赦なく自らのアナルへと近づけていく。


「ああっ……、そんな馬鹿な……! やめろーーッ!!」


 正義のヒーローとして、絶対にしてはならない行為。それを今まさに行おうとしている──! マッスルレッドは、今までの人生で味わったことのないような絶望感と敗北感にうちひしがれながら、必死に身体を起こそうとした。だが豚怪人の力は強く、暴れる足を押さえつけられて無理やりチンポをアナルに押し当てられてしまった。


「さあ、イこうぜッ、マッスルレッド♥♥」


 ぶぢゅりと音を立てて、彼の巨根の先端が【マッスルレッド】の尻穴にめり込んだ。その太さは目を見張るものがあったが、キツキツの菊門は限界まで押し拡げられながらも、決して裂けることなくそれを咥え込んでいく。

 無力感に心を蝕まれたマッスルレッドの巨体が、大きく震えた。恐怖と不安を押し殺そうとするがうまくいかず、全身を汗まみれにして引きつった悲鳴を上げることしかできない。


 生まれてから一度も経験したことのない、同性との性行為。妻と結婚し、子どもたちを授かってからは、ヒーローパワーをなるべく使用しないよう控えていたセックスを、いま男と──、しかも自分そっくりの男と行おうとしているのだ!


「嫌……だぁあっ!抜けぇっ!! 頼むぅッ、抜いてくれぇッ!!」


「抜くわけがっ、ないだろうが……おあ゛ッ! あふぅっ……♥ 入ってくるっ♥♥ 俺のキツキツヒーローマンコがぁあ、【俺】のデカマラに犯されてるぅう♥♥♥」


 卑猥な水音とともに、マッスルレッドのチンポが、ズブズブと【マッスルレッド】の中に埋まっていく。熱い肉壁の感触。粘膜に絡みつかれながら、イチモツが擦れるたびに、ゾワゾワとした背中が粟立つような感覚が彼を襲う。自分を見下ろす【自分】が、糸を引いて涎を垂らしていた。男らしいと──、憧れだと皆に幾度となく言われてきた精悍な顔が、これまでの人生で見たこともないくらいに、締まりなく緩んでいる。きっと自分も鏡合わせのように、同じ表情を浮かべているだろう。


「だって……、だってよぉ……。気持ちいいんだから、仕方がないだろぉ?! 嫁のマンコより、【俺】のケツマンコのほうがよぉ♥♥♥ こんな……、こんな……っ、最高なんだぜええぇぇぇッ♥♥♥ ふお゛っ♥くほぉおお゛おぉぉぉ~~~~ッッ♥♥ 男の……、俺のおマンコしゅごいいぃいぃ♥♥♥ ああっ!腰とまんねぇええッ!!」


 これまでに口にしたことのない淫らで下品な言葉を吐き捨てながら、ヒーローとは思えないような下劣な薄ら笑いを浮かべて、マッスルレッドは狂ったように腰を振り続けた。ギリギリまで抜いては根元まで叩き付けると、そのたびに【マッスルレッド】の巨大な玉袋がブルンッブルルンッと揺れている。


(ダメだ、だめなんだぁっ!怪人の野郎なんかとヤッちまったら……! でも、でもぉ……あひいいいぃ♥♥)


 ときおり正気に戻り、快感から逃れようと身体をくねらせるが、自身と同じたくましい肉体でもってがっちりとホールドされてしまっているため、どうにもならない。一突きするたびに、猛り狂った肉棒からドクドクと我慢汁が溢れ出る。うっとりと紅潮させた自分の顔が……、興奮で全身から噴き出す己の汗の匂いが……、チンポを覆い尽くす【マッスルレッド】の腸液の熱の感触が……、とにかく何もかもすべてが脳みそを溶かしていく。


「いい゛っ♥ お前のおマ゛ンコ、めちゃくちゃ気持ちいいぞほおおぉっ♥♥」


 愛する妻に囁くように太い声色でそう言うと、【マッスルレッド】もまた「俺も最高に気持ちいいぜ♥♥」と返し、なおさら一心不乱に尻を上下に振り始める。彼の汗まみれの分厚い胸板の上で乳首もギンギンに勃起しており、それを目にしたマッスルレッドの乳首も同じようにして勃起し始め、すっかり快感の虜となった彼は、ますます自分と同じ姿をした男の唇を求めた。


「あふっ♥ ああぁああぁっ♥♥ ちくびぃッ!!チンポもぉ、ケツマンコもぉ、気持ちいいっ! ぜんぶ、全部イイィィィッ♥♥」


 あまりの快楽に、頭が真っ白になる。豚怪人の能力によるものだろうか? チンポが擦れる心地好さも、アナルを穿たれる快感も、同時に味わっている。脳みその奥底から、すべての神経を伝って全身にまで響きわたるかのような悦楽だ。妻を抱いていても感じたことのない、強い幸福感と充実感がマッスルレッドの肉体を支配していく。


「イッていいぞ♥♥ お前もうイキそうなんだろ?【俺】と一緒にっ……、イカせてやるからよォッ♥♥」


 一度唇を離して互いに見つめ合うと、今度は互いのベロを絡ませてはまたしゃぶりつき……、唾液まみれになりながら二人はピストン運動を繰り返す。アナルが何度も何度もきつく収縮し、腸内が肉棒を根元から搾り上げるようにキュウッと絡み付いてくる。その快楽にいつまでも浸っていたい気持ちと、早くぶち撒けたいという気持ちがせめぎ合い……、マッスルレッドは【マッスルレッド】の体にしがみつきながら果てた。


「イクッ♥♥♥ イグウウゥゥッッ♥♥ あ゛っ、あひいいぃ♥♥」


 カリ首が外に顔を出すまで引いて、一気に最奥まで挿入したのと同時に、凄まじい量の精子が【マッスルレッド】の中にぶちまけられた。通常時の射精ですら並の男性の数倍もの量だが、ヒーロー状態のマッスルレッドは無限の精力の持ち主である。数十秒に及ぶ長い射精はなかなか終わる気配を見せず、その間もずっと絶頂状態が続いた。


「ひぐっ♥♥ ぐほおぉぉ♥♥♥♥♥ 入ってくるぅ♥ マッスルレッドのヒーローパワー♥ マッスルレッドの知識と記憶♥♥ マッスルレッドの人生すべてがぁ♥♥♥」


 どぶぅっ、ぼびゅうっと音を立てそうなほど大量のザーメンを注がれながら、【マッスルレッド】もまた大量の白濁液をぶち撒けた。これまでの人生でマッスルレッドが築き上げてきたもの、そのすべてが【マッスルレッド】の肉体の中へと、精液を通して吸収される。


「お゛っ♥♥ おほぉ♥ 来るっ、クルッ、くるくるくるぅう゛うぅぅ♥♥」


 【マッスルレッド】の全身が、新たな遺伝子情報で上書きされていく。血液が、細胞が、睾丸の中身までもが──。そのたびに豚怪人は歓喜と快楽に打ち震え、嬌声を上げながら涎を垂れ流した。精通を迎えたばかりの中学生のように、【マッスルレッド】のチンポから何度も精液が吹き出し続ける。


「熱いぃいぃッ♥♥ 俺の中にヒーローパワーがっ……、俺ェ、ヒーローになっちまう゛ぅうぅぅッ♥♥」


 マッスルレッドからすべての能力を吸い取り終えた【マッスルレッド】は、ドロドロに汚れて精液まみれになりながらもどこかスッキリとした、爽やかな笑みを浮かべて白い歯を見せた。そして、そのヒーローパワーと知識を継承したことで、もはや豚怪人の痕跡など一片も残らないほどにまで完璧にマッスルレッドそのものへと変貌を遂げていた。




「あ、あぁぁ……」


 尻の奥がキュンキュンと鳴り、ドクンドクンと内臓が蠢き、頭の血管が膨張して破れそうだ。チンポからは白く濁った我慢汁が漏れ続け、もどかしさでどうにかなりそうだった。目の前にはヒーローのマッスルレッドがいて、そして俺は──


「俺は……、誰なんだ……?」


 なぜここにいるのか、自分が誰なのかすらもわからない。思い出そうとすればするほどに、頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。と、そのときだった。俺の前にいたマッスルレッドが、満面の笑みを浮かべながら、俺の肩を掴んだ。


「大丈夫か、君っ?! かわいそうに……。君はこの俺、マッスルレッドに憧れるあまり、体を鍛えて顔を整形してまで俺そっくりになった。しかし、どうやら悪の組織にそこを漬け込まれて、改造手術を受けさせられてしまったようだな」


「そう……なんですか?」


 マッスルレッドの説明に疑問も抱かず、俺は素直に彼の言葉を鵜呑みにした。確かに俺の体は普通の肉体じゃなくなっているようだし、それが原因で錯乱状態になっていると言われれば、合点がいく気もする。


「安心したまえ、もう心配はいらないぞ!! 俺そっくりになるほど、俺を愛してくれているなんて、こんなにも嬉しいことはないよっ! 君には俺のすべてを捧げようっ!さあ……、君も俺と同じマッスルレッドになるんだ!」


「は、はいっ!ありがとうございます!」


 マッスルレッドに肩を抱かれて熱く抱擁されると、自然と嬉しさが込み上げてきて股間が熱くなった。どうしてかわからないが……、俺も彼を愛さなきゃいけないような気が……する。そんな俺を察してか、彼はますます嬉しそうに笑った。


「さすがは俺の見込んだ男だな……! 君はいいヒーローになるぞっ♥」


 そう言って彼は俺のチンポを右手で掴むと、激しく上下にしごき始めた。愛する人にマッサージされているような感覚。なんという気持ちよさなのだろう。

 空いた左手で体を抱き寄せられ、彼の汗ばんだ分厚い胸板が、同じ形をした俺の胸にぶつかった。激しい抱擁によって、彼のフェロモンたっぷりの臭いが鼻腔を満たしていく。まるで全身を愛撫されているかのような恍惚とした気分に浸りながら、俺も彼のチンポを返す刀で握り締めた。


「「はぁあ゛あっ♥♥ あ゛あんっ♥♥♥」」


 俺の口から、ヒーローであるマッスルレッドの声と同じ、凄みのある低い喘ぎ声が漏れる。お互いのチンポから同じ濃さの我慢汁がこぼれ落ち、俺たちの腹をベチョベチョに濡らす。やがて、手コキだけでは満足できなくなった俺たちは、互いの唇にむしゃぶりつき合うと、ねちっこい口付けをしたまま亀頭をぐりぐりと擦り付け合った。


「ン゛ッ♥ むはぁ……♥♥ 好きっ♥♥ マッスルレッドのこと好きだあっ♥♥ ぶちゅ、ちゅっ♥ んんむうぅぅ~~ッッ♥♥」


「俺も……っ♥ 俺のほうこそ……、君のことが大好きだぞッ!ぶちゅうぅ♥♥ んはぁああっ♥♥ どうだ?俺とひとつになろうじゃないか! 君のおマンコを貸してくれッ! 君の大切なモノの中に、俺の熱くなったおチンポをズボズボ挿れさせてくれぇっ♥♥」


「はいぃぃっ♥♥」


 もう何も考えられない。俺は犬のように四つん這いになりマッスルレッドに向かって足を大股に開くと、両手で自分のケツ穴を左右に広げた。記憶はあやふやだが、きっとこれまでの人生で尻の穴にチンポなんて入れたことなどないはずだ。なのに、今はそれをしたくてしたくて仕方がなかった。


「俺のケツの奥に……っ♥ どうかマッスルレッドのチンポをください♥♥」


「いいともッ!いくぞぉっ!ふんぬう゛う゛ぅぅぅぅぅっっ♥♥♥♥」


 宣言とともに彼の極太チンポが、俺の中に入ってきた。太く硬く熱く猛った、俺のチンポとまったく同じ形をしたモノが、ズボズボと淫猥な音を辺りに響かせながら、俺のケツ穴をみっちりと満たしていく。


「はっあ゛ぁぁんっ♥♥ でかいッ……♥♥」


 愛しの彼のチンポが、俺の中に入ってくるというだけでも恍惚とした気持ちになる。同じなのは形だけじゃない。熱量までまったく俺のチンポと同じという事実が、俺をさらに興奮させる。俺のことを思って硬くなった亀頭が、俺の前立腺をノックするたびに、チンポが顔を上げてその先端からところてんで真っ白な液体が噴き出している。


「イクぅ♥♥ またイクっ♥♥ んぎぃいいいぃっ♥♥♥」


 ビュルルッと音を立て、チンポからザーメンが吐き出される。汗まみれのマッスルレッドの胸板が、俺の背中に押し当てられる感触だけで感じてしまい、何度も何度も絶頂を迎えてしまう。こんなこと初めてなはずなのに……、俺は雄同士のセックスに無我夢中になった。そして、それはきっと彼も同じなのだろう。俺がケツで受け止める彼のチンポの動きが、どんどんと速さを増し、熱く滾りきっている。


「イクッ♥♥♥ もうっ♥♥ マッスルレッド……、ん゛ん゛ぅぅぅっ♥♥♥」


「イけッ♥♥ 俺のチンポでイケぇぇえっっ!!!」


 俺たちは、狂ったように互いの肉体をガクガクと揺さぶり合いながら果てた。ドクンドクンという鼓動に合わせ、二本のチンポから熱いものが迸る。それが腸内に叩き付けられるたびに俺は激しく仰け反り、その衝撃がまた俺を絶頂へと誘う。


 気付けば、俺の身体は変わり始めていた。筋の通った鼻は潰れ、空気を吸えば豚のように鼻が鳴る。顔全体に肉が付いて弛み、耳が頭頂部のほうへと移動していく。肌色だった皮膚はピンク色に染まり始め、日々のトレーニングで鎧のように全身を覆っていた筋肉は、ほとんどが脂肪へと置き換わり、ブヨブヨとした脂肪が俺の体中を包み込んでいく。その体にはマッスルレッドのようなたくましさや雄々しさはなく、ただひたすらに豚怪人そっくりの姿に変貌していった。


「ぶひぃッ♥♥♥ ま、またイッちまうぶひっ♥♥ あ゛ひっ……、あはぁ♥♥」


 だらしなく舌を垂らしながら快楽に浸っていると、【ボク】はいつの間にか完全に下品で不細工な怪物へと成り果てていた。でも全然嫌じゃない。だって、マッスルレッド様が喜んでくれているから──。


「そうだっ……♥ いいぞッ♥ ほら、もっと俺のチンポを締め付けろっ、豚野郎!! お前の中でまたイクぞぉっ!! お゛っ♥♥ お゛おぉぉおおぉぉぉぉっっ♥♥♥」


「ああ゛あ゛ぁっ! マッスルレッド様ぁっっ♥♥♥ ボクはもう、アナタなしじゃ生きていけないぶひィィッッ! ボクはアナタの忠実なしもべですぶひィッ♥♥」


 雄チンポを迎え入れるように作り変えられた淫乱なアナルが、マッスルレッド様の太く硬い巨根をキュッと締め上げる。それに呼応するかのように、穴の奥深くで彼のチンポがビクンと跳ねる。ボクの肛門の締め付けに、マッスルレッド様が感じてくれている♥♥ それだけでも嬉しくて絶頂してしまいそうだぶひ♥♥♥


「お゛っ……♥♥ んあ゛ぁぁああっ♥♥♥ 最高だ、この身体にこのチンポぉ!! イクゥ! マッスルレッド様の濃厚ザーメン受け止めやがれ、この豚野郎!!」


「ああ……、熱いですっ! マッスルレッド様ァァッ、イクッ♥♥ ぶひイクぅぅっっ♥」


 ケツマンコの中に彼のヒーローザーメンをドバドバと中出しされた喜びで、ボクもまた大量の精液を吐き出しながらイキ狂った。



***


「どういうつもりだ、お前たち!! ヒーロー協会を裏切ったのかっ?!」


 体格の良いマッスルレッドよりも、さらに一回り近く大きい巨躯の男がそう叫んだ。真っ黒な角刈り頭の、いかにも筋肉ダルマといった感じのその男は、肉体にピッタリと密着した漆黒のスーツを、張り裂けんばかりにムチムチと膨らませている。彼はマッスルレッドが所属する、T県支部の支部長で、元ヒーローだ。ヒーローを引退してもなお、鍛錬を怠らない彼の鍛え抜かれた肉体は、現役ヒーロー以上と言っても差し支えない。そんな彼は、厳つい顔に太い血管を浮かび上がらせながら怒髪天を衝く勢いで、目の前にいるマッスルレッドに激昂している。


 だが同時に、彼は困惑もしていた。


 コンクリートで覆われた無機質な室内には、マッスルレッドだけでなくT県支部のヒーローたち全員が集っていたからだ。彼らは皆一様に不気味な薄ら笑いを浮かべ、太い腕を組んで、支部長のことを愉快そうに見下ろしている。支部長は、彼らの浮かべる歪んだ笑みに嫌な予感を覚えながら、屈強なヒーローたち相手に一歩も怯むことなくにらみ返した。


「支部の恥さらしめっ! 私はお前たちを信じていたというのに……。こんなことをしてタダで済むと思うなよッ!! 他の支部から来る応援部隊が、貴様らなぞ一瞬で蹴散らしてくれるわっ!!」


 支部長の言葉に、その場にいたヒーローたちがドッと沸く。情けない体勢で居丈高な態度をとる支部長に、マッスルレッドもまた大声で笑い出した。


「ふはははっ! くっくっく……。残念ですが支部長、あなたは今から豚怪人になるんです。そして、あなたへと成り代わった豚怪人が、応援部隊なんて追い返してくれますから。いや、応援部隊も豚怪人にしたほうがいいかな?」


 彼が何を言っているのか、支部長は理解ができなかった。マッスルレッドは他のどのヒーローよりも、支部長のことを敬愛し、慕ってくれていたはずだ。そんな彼がこんなことを言うなんて……。あまりのショックに、支部長の目の前が真っ暗になる。彼は信じられないというように首を左右に振ると、よろめくように後ずさりした。


「私が豚怪人になるだと……? それはどういう意味だッ?!」


「どうもこうもありませんよ……。ほら、そこにいるのが未来のあなたです」


 後ろを振り返ると、涎を垂らしながら恍惚とした表情で股間を膨らませた豚怪人の姿があった。


「あっ……、ぐおぉ! やめろぉおぉおぉぉおっっ!!」


 抵抗しようとしたものの、彼はなすすべもなく豚怪人にされるがままになるしかなかった。スラックスをずり下ろされると、あらわになった尻の穴に、貧弱な豚の肉棒を擦り付けられる。そしてどれだけ拒もうとしても、彼のアナルはそのチンポを招き入れて吞み込んでしまった。これまで一度も挿入したことのなかった異物を、まるで待ち望んでいたかのように。



 二人の肉体がビクンビクンと震え、しばらくすると豚怪人は支部長の姿へ、支部長は豚怪人の姿へと変わってしまった。


「お疲れさまでした、新支部長……」


「ぬふっ……、マッスルレッドぉ♥ 感謝するぞ! 私がこんな立派な肉体を手に入れることができたのも、すべて君のおかげだっ!! いい歳した親父の肉体になるのは憂鬱だったんだが、なかなかどうして……いい身体じゃあないか。気に入ったぞ♥♥」


 威厳のかけらもない下品な笑みを浮かべると、支部長は鬱蒼と毛の生えた胸板を両手の平で掴んで、ぐにゅぐにゅと揉みしだいた。現役ヒーローにも劣らぬ筋骨隆々の彼の肉体は、溢れるほどに力が漲っている。ただその股間にぶら下がるイチモツは、勃起しても皮被りの子供サイズだった。しかしながらそのギャップが気に入ったようで、支部長はその粗チンをシコシコとしごき始めた。


「あ゛あっ、最高の気分だ……♥ 私がこの肉体を手に入れたことで、この支部に所属するヒーローたちの身体は皆、豚怪人と入れ替わった。彼らには我々の下僕となってもらい、死ぬまで精を搾り取らせてもらうとしようか。おっと、そうそう……。元豚怪人として、新人の奴らにはいろいろと豚怪人のマナーを指導してやらんとなぁ♥♥」


 彼は下卑た笑い声を上げ、かつての自分の姿になった豚怪人の肛門の中に無骨な指をぐりぐりとねじ込んだ。柔らかな豚怪人のアナルは容易くその指を呑み込み、手首までをずっぽりと肛門内に収めてしまった。そして支部長は手首をグルグルと回し、乱暴に腸内をかき混ぜていく。その行為に快感を覚えたのか豚怪人は白目を剝き、ビクビクとそのペニスから潮を吹き散らかした。


「ぶほぉぉっ♥♥♥ ぎもぢいいっ♥ もっともっとぉおおぉぉおぉぉっっ♥♥」


 つい先ほどまで支部長だった男が快楽によがり狂うさまを見て、その場にいたヒーローたちは皆、口々に罵声の言葉を浴びせながら、股間を弄り始めた。ヒーローになったばかりの彼らは、膨大なヒーローパワーを持て余しているため、悶々とした日々を送っているのだ。そんな彼らにとって、肉体を強制的に奪われ、淫らに喘ぐ情けない元支部長の姿は最高のオカズと言えた。


「ぬはあ゛ぁぁっ、ヒーローチンポ最高だっ♥♥ もう我慢できねぇっ、イグぅッッッ♥♥♥」


 ヒーローの一人がぶしゃああと盛大にザーメンを噴き出すと、他のヒーローたちもひとりまたひとりとそれに続いた。たくましいヒーローたちの射精の量は凄まじく、全員分の精液が一か所に集まっていくほどだった。頂点まで気分を高揚させたヒーローたちは、ヒーローパワーがたっぷりと含まれた粘度の高いザーメンの海に飛び込むと、互いの肉体を重ね合わせながら全身を精液塗れにして、淫乱に腰を振り出した。



 男同士で尻を掘り、尻を掘られ、淫靡な音を立てながらディープキスをして舌を絡める。そうやって互いを貪り合い、ヒーローたちの人並外れた男根は次々に新たな射精を迎えた。マッスルレッドはその光景に満足そうな笑みを浮かべると、硬くなった肉棒を支部長のモノと擦り合わせつつ、熱い吐息を漏らした。


(了)



以下、差分イラストです











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Comments

黒竜Leo

うほー!まるで乗っ取り支部になったな! 約束された様なヒーロー敗北は楽しかったです! 更新お疲れ様です!

ムチユキ

ありがとうございます! 入れ替わるのはマッスルレッドだけにしようと思っていたのに、気付いたら支部全体を乗っ取っちゃってました。おかげでヒーローと怪人の争いも無くなって、町は平和です 🤭

みっくん

久々のムチユキさんの自分姦小説だ…! 染み渡る〜! ありがとうございます😂

ムチユキ

ありがとうございます! これって自分姦モノなのかな~とか考えながら書き進めていたので、喜んでもらえて嬉しいです!