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「な、なな、なんでお前の顔が、俺の顔になってるんだ?!」


 僕の顔を指差した体育教師の尾形先生が、わなわなと口元を震わせて叫んだ。凄むと生徒を怯えさせる厳つい顔は、すでに僕の顔と入れ替わってしまい、彼のガチムチの巨体の首から上は、やや童顔で太った高校生のモノとなり、半べそをかいたようなその表情が相まってなんとも滑稽だった。


「なんでって、当たり前でしょう。先生が僕たちの【頭部】を入れ替えたんですから」


「お、俺が入れ替えただと……? お、おお、そうだったな。確か、俺がお前の持っていたリモコンを使って……? いや、バカな!! そんなおかしなことが、現実に起きるわけないだろうがっ?!」


 優しく諭すように言った僕の言葉に、一瞬納得しかけた先生は、醜く弛んだ顔の眉尻を上げると、僕を押しのけて壁掛けの鏡にすがりついた。鏡を両手でがっしりと握りしめてはいるものの、すぐには自分の顔を直視できないのか、俯いていた彼は意を決して顔を上げ──、そして呻き声を上げた。


「ふっ……、うおぉぉぉ!! なんなんだ、これはぁ?! お、俺の顔が……、顔だけが……」


 自分の顔を、節くれだった掌でペタペタと触った先生は、さらに悲鳴じみた叫び声を上げると、尻もちをついて頭を抱え込んだ。


「な、なんなんだこれは……? いったい何が起こったっていうんだ?」


 顔だけを入れ替えられた僕たち。半狂乱になってもおかしくないその状況の中、先生はどうにか気を確かに保とうとしていた。だが異様なことに、平常でも立派な彼の股間は、興奮を示すかのようにズボンの中でいきり立っていた。



***


(なんか、変なモノ買わされちゃったなぁ……)


 中学二年生の南野千里(みなみのせんり)は、スマホより一回り小さなリモコンを、掌の中で転がしながらため息を吐いた。


 彼の通う中学の校門には時折、成績アップをうたう教材の販売員が訪れることがある。昨日現れた男も、その類の人間だろうと思った千里は、軽くあしらおうとしたのだが、相手の話術に乗せられてまんまと契約させられてしまったらしい。らしいというのは、奇妙なことにそのときの販売員の顔も思い出せず、どういう段階をふんで購入に至ったのかさえも、記憶に残っていなかったからだ。ただ、契約させられた商品の説明だけはしっかりと覚えていた。


 それは『他人と体の一部を交換できるリモコン』というもので、なんでもこのリモコンを使えば、指定した相手と肉体の一部を、部分的に交換することができるのだという。ただし、一日一回しか使えないうえに、対象にできる相手を決めてしまえば、その人物以外には使用できないらしい。

 大半の人は、そのなんともSFチックな説明に呆れ果てて、契約などしないだろう。だがそれでも自分は、そのいかにも怪しい物を今手にしている。ということは、琴線に触れる何かを感じたからなのだろうか?


 リモコンの見た目はなんとも簡素で、真っ白な表面には【頭部】【胴体】【股間】【体臭】【存在】と書かれたボタンしか付いていない。試してみようにも、誰と交換すればいいかもわからないし、そもそもこんなものを本当に信じろというほうが無理があるだろう。再びため息を吐いたところで、いつの間にか目の前に立っていた人物にリモコンを奪われた。


「南野ぉ、ホームルームの先生のありがたい金言に耳も貸さずに、スマホで遊んでるんじゃないぞ! ……ってなんだこりゃ、スマホじゃないな。う~ん、ポチッとな」


「あっ……」


 慌てて取り上げようとしたが、時すでに遅し。奪い返そうとしたときには、千里のクラス担任である体育教師の尾形鉄生(おがたてつお)が、躊躇なくボタンを押してしまった後だった。彼の手に握られたリモコンの【頭部】の部分のボタンは、めり込んでしまって引っ込んだままの状態になってしまった。


「先生! それ、大事なモノだから返してください!」


「わわ、すまん。壊しちまったか? 弁償するから、あとで金額教えてくれ。でもな、ホームルーム中には、先生の話は聞くもんだぞ?」


 不安そうにする千里に対して、尾形は悪びれた様子もなく言うと、教室前方の壁掛け時計を指し示した。ホームルームの時間などとうに過ぎていて、時計の針はすでに一時限目の時刻を指している。どうやら、かなり長い間ぼんやりしていたようだ。


「ほれ、みんな席について授業の準備しろよー」


 間延びした尾形の声で、一時限目の保健体育の授業が始まる。授業の間中、彼の頭部を凝視しつつ自分の頭を擦ったりもしてみたものの、なにか変化が現れるということはなかった。やはり、他人と体の一部を交換するリモコンなど、現実に存在するわけがない。


 制服のポケットの中にリモコンをしまうと、千里は教科書を開いた。




「おい南野、ちょっと来てくれないか?」


 放課後、帰宅の途につこうとしていた千里は、尾形に呼び止められた。体育教官室へついてくるように言われ、言われるがままに足を運ぶと、尾形が体の前で手を合わせてモジモジとし始めた。


「あの~、なんなんですか先生? 弁償のことなら別に気にしなくていいですから」


 千里がそう口にしても、彼はどこか煮え切らない態度のまま視線を逸らしている。


「あぁ、いや……、そのことじゃないんだ。というか、なんでここにお前を呼んだのかもわからんのだ。ただ、誰かにお前を人気のないとこに連れて来いって言われたような気がして……、んぐっ!」


 不意に額に手を当てながら、苦悶の表情を浮かべてよろめいたかと思うと、尾形はそのまま前のめりになって床へと倒れ込んだ。突然の出来事に、慌てて駆け寄ろうとした千里にも、突如として酷い頭痛が襲い掛かった。


「ううぅ……。あ、頭が割れそうだ……」


「くそ……、なんだよこれ……。僕まで……頭がおかしくなりそうだ……」


 千里もまた、痛みに耐えきれずにその場に膝をつく。万力でこめかみを締め付けられるような、巨人の大きな掌で頭蓋骨をこねくり回されているような痛み。しかし、その痛みは嘘のように一瞬で引いてしまった。そして唐突に彼の頭の中に閃いたのは、あのリモコンのことだった。


──指定した相手と、体の一部を交換できる


 あのとき、尾形は【頭部】のスイッチを押した。ということは──。


 千里は、体育教官室の壁に掛けられた鏡の前に駆け寄った。映るのは当然、脂肪で覆われた千里の丸まった顔。だが、その顔はぐにゃりと歪むと、みるみると変形し始めた。でっぷりとした丸顔が、ホームベースのような形になっていくと、鼻ががっしりと大きく高くなり、頬骨がくっきりと浮き出る。腫れぼったい一重から、二重のしっかりとした鋭い眼差しになると、眉毛は太く長く伸びていき、ぽってりとした分厚い唇が薄くなった。そして、柔らかかった髪は頭皮へと吸い込まれ、硬く短いものへと変わっていく。


「せ、先生の顔だ……」


 夢じゃないかと、指で頬を摘んでみる。鏡には、誰かにいたずらをされたように、太短い指で頬をつねられた尾形のちょっと情けない顔が映っている。その光景は紛れもない現実のもので、千里は自分の顔が尾形の顔になってしまったことを、理解せざるを得なかった。


 自分の顔が、他人の顔と入れ替わってしまった──。


 その事実を理解した瞬間、ドプリと頭の中身を塗り潰すほどの多幸感が彼を襲った。鏡の中の精悍な尾形の顔が歪み、教師とは思えない醜悪な笑みが浮かぶ。


「これが俺の顔か……。いいじゃないか、気に入ったぞ」


 角張った顎を撫でながら、尾形の口調を真似て呟くと、これまでに感じたことのない高揚感が、千里の胸を満たしていく。肉体の一部が入れ替わるという現象が、これほどまでに己の心を満たすものだなんて、当然のことながら想像したこともなかった。もっと──、もっともっと、この興奮と快感を味わいたい。

 彼の皮被りのイチモツは、スラックスの中で密かに、だが痛々しいほどに張り詰めていた。




「「ぐ、ぐあぁぁぁっ!!!」」


 昨日と同様、放課後二人連れ立って体育教官室へとやって来た千里と尾形は、床に伏してビクビクと痙攣していた。今朝、目が覚めたときに、千里が【胴体】のボタンを押してしまったため、二人の胴体が時間を経て、入れ替わり始めたのだ。頭部が入れ替わったときと同じく、痛みはあるものの、それ以上に全身を包み込む幸福感のほうが強かった。


「くふ、うひひっ……」


「うへへへっ」


 胴体が入れ替わる工程で、二人の笑い声も少しずつ変わっていく。声帯を通して変わりながら発せられる、互いの気味の悪い笑い声を聞きつつ、二人は同じように変わっていきながら勃起していく自身の肉棒を擦っていた。その擦る手も、徐々に変わる。

 千里の掌は分厚くゴツゴツとした体育教師らしい尾形の手に、首は大樹の幹のように太くなり、腕は丸太のような太さの筋肉質なものに。大きくなった胸板で、シャツのボタンは上から半分が弾け飛び、下半身はスラックスをパツパツにしながら肥大化し、腹筋はシックスパックに割れてしまった。


 そこには、窮屈な学生服に身を包んだ【尾形鉄生】が横たわっていた。ただ一点、本物の尾形と違うのは、股間にぶら下がるイチモツだけである。その偉丈夫な肉体には似つかわしくない、包皮に纏われた可愛らしい小さなペニスだけが、彼が【南野千里】であることを示す、唯一の証だった。


「うぅ……、先生……」


「ぐぅ……、南野……」


 やがて体の変化が終わると、二人はゆっくりと立ち上がった。千里の目に映るのは、股間だけが淫水焼けして立派なこと以外は、自分にそっくりな男の姿だった。


「先生……、僕の体、チンポ以外先生そっくりになっちゃいました……」


「本当だな。すげぇ、マジで俺そっくりじゃねえか。ぐへへ……」


 千里は尾形に抱き付き、尾形はそんな彼を力強く抱き締め返す。力の強さも入れ替わってしまったため、尾形は千里に締め上げられて苦しそうな顔をしていたが、それでも口の端を歪め、ウヒウヒと嬉しそうに笑っている。


 リモコンの効果は、肉体の一部を交換するだけではなかった。どうやら対象になった二人を、【肉体が入れ替わる】という事象に対して、極度に興奮してしまうようにさせる効果があるらしい。入れ替わった相手が、自分の肉体の一部を操っていることが、狂おしいほどに愛おしくて仕方がなくなってしまうのだ。


「ああっ、先生……。先生の体、僕にそっくりで大好きです!」


「俺もだ……。お前の体が──、さっきまで俺のモノだった体が、エロくてたまらんっ!」


 二人はそのまま激しくキスをした。互いの舌が激しく絡み合い、唾液を交換し合う。もはや口内に溢れ返る唾液も、肉体交換が起きたことで入れ替わっている。DNAまで入れ替わってしまった。その事実が、ますます二人の脳髄を蕩かしていく。


「先生、好き! 好きです、先生っ!」


「ああ、俺もだ。俺も、お前を愛してるぞ……」


 千里は駄肉で垂れた尾形の尻を鷲掴みにし、尾形は筋肉で覆われた千里の胸を揉みしだく。その手で触れた感触が、互いの肉体が入れ替わったことを実感させてくれる。教師と生徒という関係など忘れ去り、下着から顔を出した二本のイチモツは、もう我慢できないとばかりに先走り汁を滴らせながら、二人の股の間でヌルヌルと鍔迫り合いをしている。


 ふうふうと熱い吐息を漏らすたびに、睾丸が持ち上がり、ピュルピュルと透明の汁が飛び散る。顔と体が入れ替わっても、まだ股間は入れ替わっていないため、竿の先から溢れ出す精液は元の肉体のモノのままだ。それがなぜか二人とも感覚的に分かってしまう。全身がこれだけ入れ替わっていても、チンポから出るザーメンの遺伝子が変わっていないという意味の分からない状況が、より一層彼らを昂ぶらせる。


 千里と尾形は、垂れる唾液で床を汚しながら、レロレロと水音を立てて舌を絡めては吸い上げ、互いの乳首を摘み上げる。汗まみれの二人の胸元からは、雄臭い匂いがムワッと立ち昇ってくる。股間同様、体臭もまだ入れ替えていないため、太った尾形の体からはスポーツ選手のような無臭に近い汗の匂いが、そして千里の筋肉質な体からは青臭く酸っぱいようなツンとした体臭が漂う。


 実感がフツフツと沸いてくる。肉体が交換されているのだと。目の前の相手が、自分の姿になっている。チンポが擦れ合う。顔も肉体も入れ替わったのに、チンポも汗臭い体の匂いもそのままだなんて──。


 二人は二本の竿を仲良く右手で握り締めると、一心不乱に扱いた。亀頭が擦れる。裏筋が刺激される。その感触が心地好くて、手の動きが止まらない。


「うっ、あぁっ……」


「んぐっ、ぬおぁっ……」


 喘ぐ声も、すっかり入れ替わっている。尾形の野太く威圧感を感じさせる声が、自分の喉を通って発せられていることに、千里は言い知れぬ快感を覚えてしまう。そして尾形の分厚くぽってりとした唇から、昨日までの自分の声が漏れ出ているという倒錯的な光景に、千里はゾクゾクと身震いしてしまっていた。


 顔と体だけじゃない。股間も体臭も入れ替えてしまいたい。そう考えるのは千里だけではなく、尾形もまた同じことを考えていた。


「先生、お願いです……、僕の身体……、何もかも先生の身体にさせてください……!」


「俺だってそう思ってた。頼む、南野。俺の身体、全部お前の身体に変えてくれ……! お前のくっさい体の匂い、嗅いだだけでチンポがビンビンになっちまう!」


 二人は懇願しあいながら、互いの体を求め合った。あとほんの少しで肉体すべてが、爪先から頭の天辺まで入れ替わる。それが待ち遠しくて仕方がない。千里の子供サイズのイチモツは、今にも破裂せんばかりに膨れ上がっている。それは尾形の立派なモノも同様だった。


「先生っ……! イクッ、イッちゃいます……!!」


「俺もだっ! 一緒にイクぞ、南野ぉっ!! おお゛ぉっ、イグゥウッ!!!」


──ビュルルルーーッ! ドピュッドピューッ!!


 ビクンビクンと痙攣する尾形の巨大な男根が、垂れ下がった腹肉を擦り上げながら、真っ白なマグマを吐き出した。それと同時に、千里の包茎ペニスからも大量の精子が飛び出した。大きさは違えど、その二本の竿の先端から放たれたザーメンの量は、まったくと言っていいほど一緒だった。


 何度も何度も、硬くそそり立った肉棒はぶつかり合い、空中で混ざり合った精子が互いの肉体を汚し合う。二人の射精が終わる頃には、部屋の中に立ち込める雄の香りはいっそう濃くなっていた。




「ん゛ぅっ……♥♥」


 四時限目終了のチャイムが校内に鳴り響く。それと同時に、教壇に立った尾形が、頬を紅潮させて体をくの字に曲げた。千里にはすぐに分かった。尾形が、教卓に隠れた裏側で射精してしまったのだと。


「なんか、臭くね?」


 最前列に座る生徒たちが、周りの席の生徒たちとヒソヒソと囁きあう。尾形から突如として放たれ始めた異臭に、彼らが気付き始めたようだ。そしてその匂いは、つい先ほどまでは千里の体から漂っていたものだった。千里の周りにいた生徒たちも、今しがたまで彼に冷たい視線を浴びせかけていたのに、今はそんなこともすっかり忘れ、尾形のほうを見て、汚らわしいものを見るような蔑んだ表情を浮かべている。


(ふひっ、ふひぃ~っ……♥ みんな俺に注目してやがる。俺のことをもっと見て、嗅いで、蔑んで、嘲笑ってくれぇ。ぐふ……、俺はなんて変態野郎に成り下がっちまったんだ。生徒たちの前で、恥ずかしい姿を晒すことに興奮しちまってる♥♥ んぐおおぉ……、俺の体、有り得んくらいにくせぇ♥♥♥)


 ジャージの下でイチモツを勃起させた尾形は、生徒たちのあいさつを最後まで見届けずに、股間を押さえてギクシャクと走り去ってしまった。




「ふ~、ふぅ~~♥♥ もうダメだ……、便所でシコらないと頭おかしくなっちまう!」


 教員用トイレに駆け込むと、尾形は個室に入ってすぐに、ズボンとパンツを脱ぎ捨て、便座に馬乗りになった。そして左手にスマホを持って構えると、右手で激しく己の男根を扱き始める。スマホの画面に映っているのは、千里が──、かつての【尾形鉄生】の姿をしたガチムチの男が、汗だくになりながら必死の形相で自慰に耽っている姿だった。


「ああぁぁっ、ついこないだまでは俺がこの見た目だったのに……、俺、ブサイクなデブになっちまったぁ♥ 顔と体だけじゃない……! こんなにも酷い体臭まで、俺のモノになっちまったなんて……。スンスン……、はあぁぁ♥ なんてくせぇんだぁ……、この匂い、たまらんっ!! くっさいチンポが気持ち良すぎて、シコシコする手も止まらんっ♥♥」


 三日前までは確かに自分のモノだった、見慣れた裸体。そんなものを見ても、以前は何の感情も抱かなかったというのに、今ではどうだろう。尾形の歪になってしまった心は、千里の──、つい先日までの己の身体に魅入られてしまっていた。

 男臭すぎる角張った顔と、人並外れた筋肉質な肉体に欲情して、尾形は唯一残された【尾形鉄生】の証である自分の性器を弄り回している。嗅ぐつもりがなくても、勝手に鼻腔を襲ってくる体臭。もっさりと毛の密集した腋に鼻を当てると、むせかえるほどの悪臭が脳髄を刺激する。紛れもなく、自分自身の体から発せられる汚臭。そんな千里の体臭までも手に入れることができたのが、嬉しくて仕方がない。


「南野ぉ……、お前の身体、最高だよ♥ すげえ良い身体だ♥♥ くっせえ……、くっせえよぉ♥ 俺の体、臭すぎっ……、はあっ、やべっ、出るっ……! イグゥウウッ!!」


 真っ白く濃厚な精液が、極太のチンポからビュルビュルと勢いよく飛び出した。便器の中をドロリとした精子が渦を巻きながら満たしていく。


「ふひぃ……、はぁ、はぁ……」


 射精後の余韻に浸りながら、尾形は大きく息を吐いた。そして、すっかり変わり果ててしまった肉体を見下ろした。あとは股間に垂れ下がった、この立派なペニスが、千里の包茎チンポと入れ替われば──。


「ぐふっ、ぬふふっ♥」


 もう少しで完全に、【南野千里】になることができる。何もかもが入れ替わる。その瞬間を想像した尾形の全身には、ゾクゾクとした快感が駆け巡るのだった。




──ピンポーン


 マンションへと戻り、トイレでひとしきりオナニーをし尽くした尾形が、疲れ果ててリビングに戻ると、インターホンの音が鳴り響いた。モニターを確認した瞬間、彼は激しい興奮に襲われた。そこには千里の姿が映っていた。しかも、尾形が愛用しているのと同タイプのジャージを身に着けてだ。見た目だけではもう完全に、彼は体育教師の【尾形鉄生】そのものになっていた。


「先生……、僕です。会いたくなって来ちゃいました。開けてください」


 生徒が教師の家を訪ねるなどあってはならない。保護者たちに知られれば、間違いなく大問題になってしまうだろう。しかし今の尾形には、そんなことを気にかけている余裕はなかった。さっきまでオナニーのおかずにしていた相手が、目の前にいるのだ。拒むことなどできるはずがない。


「おう……、待ってろ。今すぐ鍵を開けるからな……!」


 逸る気持ちを抑えながら、玄関の鍵を解除して扉を開くと、千里はすぐに中へと入ってきた。


「へぇ~、ここが尾形先生の家か……。意外と綺麗にしてるんですね。……おっ、先生。まだお風呂に入ってなかったんですか? すごく臭いですね。先生に喜んでもらうために、二日間お風呂に入ってませんでしたからね。気に入ってもらえましたか、僕の匂い?」


「ああ……、最高だよ。スンスン……、はぁ~♥ 何度嗅いでも、鼻が曲がりそうだ……♥ ずっとこうしていたいくらいだ……!」


 自身のでっぷりとしただらしない体を抱き締め、クンカクンカと大きな鼻の穴をひくつかせて深呼吸を繰り返す尾形。まるでナルシストのように、脂肪たっぷりの体を撫で回す。無毛と言ってもいいほどにスベスベな肌には、玉のような汗が浮かんでいて、それがさらに彼の体臭を強く際立たせている。彼が動くたびに、離れた場所にいる千里の元までツンとした刺激臭が届き、千里も嬉しそうに顔を歪めた。


「それでですね、いきなりお邪魔して申し訳ないんですが先生、今日泊まっていってもいいですか? もう我慢できないんです。日付が変わった瞬間に【股間】のボタンを押して、一刻も早く先生とチンポの交換をしたいんです。いいですよね、先生♥」


「ああ、もちろんだ。俺も……、俺もすぐにお前とチンポを交換したい。頼む、交換してくれ。俺にお前のチンポをくれぇ♥」



 尾形は千里の腕を引くと、ベッドまで彼を連れて行って、強引に押し倒した。そしてその勢いのまま、彼のズボンとパンツを一気に脱がせると、現れた千里のかわいらしい皮被りのペニスにむしゃぶりついた。


「ちゅぷちゅぷっ、じゅぽっ、んぶっ! はぁっ、美味いっ♥ 南野のおちんぽぉ、すげえうめえよぉっ♥」


 腫れぼったいまぶたの奥にある瞳をハートマークにしながら、尾形は勃起しても小さなままの千里の肉棒に貪りついていた。口の中で舌先を使って転がしたり、頬の内側の粘膜に押し当てたりして、必死になってフェラチオを堪能している。そんな彼の、もはや教師とは呼べない姿を目の当たりにしながら、千里は着ていたジャージとシャツを脱いで全裸になった。


「先生……、もっと奥のほうまで入れてあげますよ……! ほらっ!」


 かつての自分の裸体を目にして、生娘のように顔をトロンとさせている尾形の後頭部を掴むと、千里はそのまま彼の喉元まで自分のモノを押し込んだ。短いとはいえ、喉ちんこに触れるには十分な長さの千里のチンポが、何度も何度も容赦なく尾形の口腔内を犯す。


「んぼっ!? んごお゛ぉおおぉ♥♥」


 涙と鼻水で顔を濡らし、だらしなく表情を崩しながらも、尾形は幸せそうな声を上げている。なんともブサイクで、目も当てられないような尾形の情けない表情。自分の顔がついこないだまで、こんなにもデブでブサイクだったなんて──。


 改めてそれを自覚してしまうと、ますます興奮が抑えられない。ベッドの向かい側の壁に備え付けられた鏡には、屈強な体躯の体育教師が、肥満の生徒の口に無理矢理に性器を突っ込んで、イラマチオを強要している光景が映し出されている。精悍な顔を蕩けさせ、腰を振る【尾形鉄生】のイヤらしい姿。肉体が入れ替わってしまったことを、ありありと実感してしまう。

 【生徒】から【体育教師】へと変貌してしまった肉体で、【体育教師】から【生徒】の身体になってしまった男と、肉体を交えている。この世の誰も経験したことないであろう、倒錯した性行為。そんな背徳的なシチュエーションに、千里の脳内は多幸感で満たされていった。


「うぅ~、先生の口の中、温かくて気持ち良いぃぃぃ♥♥ イ゛グッ、出ちゃいますっ……!!」


 千里はたくましい下半身をビクビクと痙攣させると、尾形の口腔内に一際強くチンポを捻じ込み、そのまま射精した。


「ンブッオオォッ♥ ゴクンゴクン……、ごくっ♥ ふひぃ~♥ チンポ汁、いっぱい出たなぁ♥ 南野のちっちゃなおチンポミルクが、俺の胃の中に溜まっていくぞぉ♥」


 尾形は千里の青臭い精子を飲み込むと同時に、股間に手も触れずに絶頂を迎えた。千里の体液が自分の体内に入ってくる感覚が、どうしようもなく彼を悦ばせるのだ。

 丸太を彷彿とさせる筋肉質な千里の太腿に、犬のマーキングのようにビュウビュウと子種を撒き散らすと、尾形は少年の顔で、少年のように顔を赤らめた。興奮と高揚感から続々と精子が生み出されているのか、彼の睾丸は射精したばかりだというのに、パンパンに張り詰めている。


──もう少しすれば、あれが自分のモノになる。


 うっとりとした眼差しで、千里が尾形の股間を眺めていると、スマホからけたたましいアラーム音が鳴り響いた。日付が変わったのだ。ベッド脇に落ちたジャージのポケットからすかさずリモコンを取り出すと、千里は力を込めて【股間】のボタンを押し込んだ。肉体交換最後の部位だったせいか、入れ替わり現象は即座に起こった。


「「んん゛っ、ん゛ん゛ん゛ん゛っ♥♥♥」」


 ベッドに横たわった二人はあまりの快感に、剥き出しになった互いの肉体を抱き締めあって、肌を擦り合わせた。ガクガクと身体を震わせながらも、千里と尾形は互いに舌を絡ませ合う。その間にも、二本の竿はビュルビュルと粘っこい精液を吐き出しながら、形を変え始めていた。

 千里の包茎チンポはビキビキと血管を太く浮き上がらせ、肥大化するとともに徐々に皮が剥けていき、亀頭が露出していく。その陰茎は最大限にまで勃起すると、ズル剥けの黒々とした淫水焼けした大人チンポへと完全に姿を変えた。

 一方で尾形の巨大だった男根は、縮みながら亀頭が皮に覆われていき、大人になりかけのピンク色をしたみすぼらしい短小包茎チンポに変貌を遂げてしまった。


「ぷはぁっ! はあぁっ……、すごいっ……♥ これが僕の……、尾形先生の大人チンポ……!」


 生まれ変わった自身のペニスを目の当たりにして、千里は感動に打ち震えていた。夢にまで見た、【尾形】のズル剥けの極太チンポ。そのチンポが自分の意思で自由に動かせ、今にも射精してしまいそうなほどにギンギンに硬くなって脈打っている。千里は尾形の小さくなった肉棒を手に取ると、自分のモノと一緒に握り込んで上下に扱き始めた。


「先生♥ 先生っ♥ とうとう、チンポも先生のチンポになっちゃいました! ってことは僕が──、いや俺が【尾形鉄生】ってことでいいよな、南野♥」


 ついに顔と体だけではなく、体臭やチンポまで【尾形】のモノと入れ替わってしまった。そのうえで【尾形】に成り切ってしまえば、興奮は最高潮に達する。もはや、自分が南野千里であることすら忘れてしまうほどの強烈な多幸感に包まれると、千里は【尾形鉄生】として、【尾形】の声で【尾形】の口調で喋っていた。【尾形】の凛々しい顔が快楽に歪み、【尾形】の薄い唇が唾液まみれになり、【尾形】のチンポがビクビクと痙攣しながら、【尾形】のDNAを撒き散らす。


 そんな彼の痴態を、【南野千里】がじっと見つめて、満面の笑みを浮かべた。


「はいっ、そうです。その身体はもう、先生のものですよぉ……♥ だから先生……、僕のおマンコに先生のおチンポくださいぃ♥♥」


 尾形は、かつての自分の姿をした千里にでっぷりとした尻を向けると、その尻肉を両手で左右に割り開いて見せた。ヒクつくアナルを見せつけるように尾形がズイッと腰を突き出すと、千里は太い指先で彼の肛門を弄り始めた。


「ふむ、仕方ないかもしれんが、やっぱりキツいな……。ちょっと待ってろよ、すぐに俺のデカマラが入るようにしてやるからな……♥」


 千里はそう言うと、ベッド脇に置いてあったローションボトルを手に取った。それは、尾形が女性とのセックスの際に使用しているものだ。掌にそのローションをたっぷりと垂らすと、彼は再び尾形のアナルに手を伸ばした。そして、人差し指をゆっくりと挿入していく。


「ンン゛ッ♥ ひあぁぁぁぁぁ~~~っ♥♥♥」


 太い指が肛門の中に挿入され、容赦なく腸壁を押し広げられていく感覚に、尾形は背筋を大きく仰け反らせて喘いだ。全身が入れ替わった直後ですっかり敏感になっているうえに、前立腺を刺激されると、それだけで軽く達してしまう。

 しかし、それでもなお、千里は執拗に彼のアナルを拡張し続けた。そうしないと、デカマラになってしまった【尾形】の肉棒が到底入らないからだ。中指と薬指も使って穴を広げながら、もう一方の手でグリグリと捏ね回して陰嚢を刺激してやる。そのたびに、尾形の口からは艶めかしい声が上がった。


「ほら、どうだ? これでようやく三本目が入ったぞ。俺のはデカイから、しっかり慣らしておかないと痛い思いをするからな」


「はいぃっ、先生♥ ありがとうございますぅ♥」


「よし、それじゃあ挿れるぞ。力を抜いていろよ……」


 十分に拡張できたことを確認してから、千里はまだ見慣れない自身の巨根を、尾形の小さな窄まりに押し当てた。ツプリと小さな音を立てながら亀頭が飲み込まれると、そのまま一気に腸壁を擦り上げて奥まで突き入れる。

 生のままの自分の竿が、人の体内に入っていく感触に、彼はゾクゾクと身体を震わせた。【尾形鉄生】の肉体自体は、幾度も女性との性交を経験している。だが、全身が【尾形】になったとはいえ、千里がこうして他人の肉体と繋がったのは初めてのことだ。しかも、男性のことなどまったく性的な目で見ていなかった【尾形】の──、体育教師の肉体で、かつての自分であり、教え子である生徒の肉体と繋がっているのだ。その倒錯的で背徳的な状況に、彼は異常なまでに興奮してしまう。


「くぅっ……♥ これが男のケツにチンポを突っ込む感覚なのかっ! あぁっ、ヤバすぎる♥♥」


「あぁっ♥ せんせっ、すごっ♥ おっきいぃ♥ あひぃっ♥」


「ははっ、お前も気持ち良いのか、南野! ならもっと激しく突いてやろう!」


 千里は嬉々として、腰の動きを速めた。肉同士がぶつかり合う乾いた音が部屋に響き渡る。それと同時に、二人の結合部からはグチョグチョと淫猥な水音が漏れ聞こえてくる。千里のピストン運動に合わせて、尾形の包茎チンポがプルンプルンと揺れ動いている。


「あっ♥ あっ♥ あっ♥ 尾形先生っ♥♥」


 潤んだ瞳で見つめてくるデブでブサイクな尾形の分厚い唇に、千里は貪るようにキスをした。舌を捻じ込み、口内を犯し尽くす。尾形もまた、千里の舌に自らの舌を絡ませてくる。互いの唾液を交換し合い、喉を鳴らして飲み下す。以前の自分の体から溢れ出す遺伝子を、今の自分の体が狂おしいほどに求めている。

 鼻が曲がるような臭気を放つ尾形の肌。その表面を流れる汗を舐めるのも、まったく苦ではない。むしろ、その臭いがたまらなく興奮する。

 千里は、尾形に覆い被さるようにして、より一層激しく抜き差しを繰り返した。


「うぉぉっ♥ イクッ♥ 出るぞ、南野ぉぉぉっ♥♥ 先生の子種、受け取ってくれぇっ♥♥♥」


「はいぃぃ♥ 出してくだしゃいぃぃ♥♥ 僕もイキますぅ♥♥ おチンポ汁出ちゃいますぅぅ♥♥♥」


──どぷっ♥ どくっどくんっ♥♥ ぶびゅるるるるる♥♥♥ びゅーー♥♥♥


 煮詰められたように熱く滾ったザーメンが、血管の浮き出た千里の極太チンポから大量に噴き出した。尿道を駆け抜けて吐き出された濃厚な汁が、尾形の腹の中にたっぷりと注がれていく。それを受け止めた尾形もまた、ビクンと身体を仰け反らせ、大量の精液を撒き散らした。新しいチンポでの初めての射精。かつての自分を犯し、かつての自分に犯される。この異常な状況に、二人とも脳が震えるほどの快感を覚えてしまう。


 嬉しい──、肉体を交換できたことが。【尾形鉄生】になれたことが。【南野千里】になれたことが──。


 千里は、長い時間をかけて尾形の中にすべてを出し切ると、ゆっくりと彼の肛門から萎えたペニスを引き抜いた。入り切らなかった千里の精液が、彼のチンポの形に広がった尾形の尻穴から流れ出し、シーツに大きな染みを作っていった。



***


「「「先生、ご結婚おめでとうございますっ!!」」」


 尾形先生と肉体を入れ替えてから三か月。教壇に立った彼が、同僚の女性教師と並んで、生徒から花束を受け取った。彼女は、僕たちの肉体交換以前から、尾形先生が交際していた婚約者だ。彼女の妊娠が発覚したのをきっかけに、二人は結婚を決めたらしい。今風に言えば、授かり婚というやつである。

 二人とも幸せそうな笑顔を浮かべて、生徒たちからの祝福を受けている。そんな光景を見て、僕は心の底から嬉しくなった。


 あの日、互いの【股間】を交換して、肉体すべてを入れ替えた僕たち。それから、最後に残されたリモコンの【存在】のボタンを、僕が押すことはなかった。


 僕は年齢の割には大柄で、親父臭い老けた見た目の中学生として学生服に身を包み、尾形先生は大人にしては小柄で、ブサイクなうえにデブで運動神経もない体育教師として、あの日からこれまでを過ごしてきた。

 先生は体臭が強めになった自身の匂いを気に入ってはいたものの、生徒たちを不快にさせないようにとデオドラント製品を使って、毎日のように匂いに気を配っている。体型も顔も変わって威圧感も消え去り、体育教師らしさなど微塵も無くなってしまったものの、逆に親しみやすい雰囲気になったおかげもあってか、生徒からの人気は意外にも落ちてはいない。婚約者である女性教師も、尾形先生の外見ではなく、彼の優しく思いやりのある内面的な部分に惹かれていたのだろう。


 そんな二人の──、尾形先生の、人生最高に幸福を感じているであろう瞬間を見届けた僕は、ポケットの中のリモコンの【存在】のボタンを押した。瞬時に僕たちの居る場所が入れ替わる。


 僕は──、いや俺は、ジャージを身に着けた姿で教壇に立ち、これから共に添い遂げる妻に肩を寄せた。そして、存在までも【南野千里】になってしまった尾形先生は学生服姿になり、俺の居た席に座ってぽかんとした顔で、こちらを見つめている。

 肉体だけでは飽き足らず、人生も妻も、そのお腹の中の子供までも俺に奪われてしまった哀れな尾形先生。あまりにも突然の出来事に、反応することもできないのは、致し方ないかもしれない。


「キーッス、キーッス!!」


 そんな俺たち二人の状況、俺と尾形先生のすべてが入れ替わってしまったことなど、これっぽっちも気付いていない生徒たちが、結婚することになった俺と女性教師に向かってキスコールを始める。

 俺はニヤリと微笑むと、女性教師を強く抱き締め、尾形先生のほうを見つめながら、彼女の唇に自分の唇を重ねた。中学生の目には生々しく見えるような濃厚なキスをしてやる。『お前の妻を、人生を奪ってやったぞ』と、尾形先生に見せつけるように。


 生徒たちが顔を赤らめながら、まばらな拍手をする中、尾形先生は身体をくの字に折り曲げて机に突っ伏し、プルプルと震えていた。

 怒りに震えているのか、悲しみで涙しているのか──。そのどちらでもないことを、俺は知っている。

 肉体を奪われ、人生を奪われ、愛する妻やこれから生まれてくる子供さえも奪われてしまったことで、彼は嬉しさのあまり机の下で絶頂に達してしまったのだ。




 放課後、俺は体育教官室で尾形先生と落ち合うと、彼を強く抱き締めた。妻となる女性を抱き締めたときよりも、遥かに強く。【存在】も入れ替わり、文字通り身も心も体育教師の【尾形鉄生】となった今、結婚することになった彼女のことも心から愛している。だが、それ以上に【南野千里】を俺は愛さずにはいられない。


 先生は、俺の左手の薬指にはめられた結婚指輪を見つめると、改めてすべてが入れ替わったことを噛み締めるように目を閉じた。


「尾形先生、僕の全部、奪ってくれてありがとう」


「俺のほうこそ、お前のすべてを貰えて、最高の気分だ。ありがとうな、南野……」


 俺たち二人は、三か月前まで自分のモノだった顔と肉体をじっくりと眺め回すと、唇を重ね合わせた。デブでブサイクで、短小包茎チンポの汗臭い中学生。【存在】が入れ替わり、ノンケになってしまっても、一番愛しい存在。そんなかつての自分を、俺はこれからも未来永劫愛するだろう──。


 俺はゆっくりと味わうように、南野の肉体を愛撫すると、体育教師という存在になって初めての精液を、俺のチンポの形を記憶した穴の中へと注ぎ込んだ。


(了)

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Comments

黒竜Leo

順番が変われば、違う流れになる醍醐味。 とても美味いです!

ムチユキ

ありがとうございます! 【股間】だけ入れ替えないままにしておいたりしても、興奮しそうですね!

ajsl

Amazingly handsome&hot😍🤩😋🤤🤪❤️❤️❤️❤️❤️🔥🔥🔥🔥🔥