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…ようやく、頭の霧が晴れた。


オレは、街を守るヒーロー。

敵の包囲にかかり捕縛され、この姿、…恐らく牛の怪人のようなものに変えられた。


鏡などを通して自分の姿を見た訳じゃないのであくまで「恐らく」だ。今察知できる情報からそう推測できただけ。


まず、収容されているここ…奴らの工場施設…というより牧場らしき場所。オレはここに、大勢の牛…じゃない、多分、同じように姿を変えられただろう犠牲者達の中に放り込まれ、拘束具に繋がれている。両隣の彼らと肩が触れるくらいの狭いスペースに詰め込まれて視界もちゃんと取れていないが、少し見渡すだけで相当の数が並んでいる。自分も同じ姿にさせられているのだろうと推測するのは容易だ。


…そうだ、オレは、オレたちはまだ牛じゃない。だからここにいる皆を牛というのはよくないな。きっと皆必死に堪えて助けを待っているんだから…。



…もう一つの要因が、声。これがオレの状況を示す大きな要因かつ、厄介な点だ。ここにぎゅうぎゅうに詰められた大量の、うし…う…ああもういい!牛が!鳴きやがるんだ!こっちはこうやって冷静に思考を整理してヒーローとして人間としての意識をなるべく保とうとしているのに!声帯が変わってしまったようで人間の言葉を話すことが出来ないからしょうがないとはいえ!!気を抜いてたら頭の中が牛の声に塗りつぶされそうになる!もう何度も何度も何度も何度も牛の快楽に流されそうになっているのを必死で抑えているんだ!オレは…もう…!


…ダメだ。冷静になれ。オレはヒーローだ。オレは牛じゃない。オレは、市民を守るために力を奮う、正義の…牛じゃない、牛じゃない、牛じゃない…オレは、…牛、じゃ


ーヴィーーーーーーーーー…

あ、あぁ、また、時間が…?! 

さっきオレがここを「牧場」っていったのは、俺たち牛の、ち、チンポに装着されたポンプで、ざ、ザーメン、ミルク…を、集めることが目的らしいからだ…。

今鳴っている振動音は、オレの後ろに設置されている、その、バイブ、付きの、ディルド…。これで、牛を、オレを、イカせて…くそっ!

そういうことで、このバイブが定期的にオレのケツをゴリゴリ突いてきやがるんだ!もう何回ヤラれたか分からないが、こんなの感じるはずないのにオレ…。


い、いや、「オレ」は感じてない!!牛だから!!牛なのが悪い!あ、いや、オレは牛じゃ




ーツプッ

「んお゛っ!?」

んもっ!き、きた…!くそ、いやだ、こんなので、感じちまうの…!


ーズププププ…

「んもぉおおォオオォ♡ンォォ~…♡」

あ、あ、だめだ、頭んなか、しあわせがドバドバくる、も、モォ


ーシュゴッ シュゴッ シュゴッ

「ンブオォオ!!ンモ゛オ゛オ゛オ゛オォォォオオ!!!!」

んがぁあ!!前の、チンポのポンプ、ミルク絞り器が、うご、うごいてっ

いやだぁ!思考、牛に持ってかれたくないぃい!!ちゃんと、言葉で、頭っ


ーシュゴッ シュゴッ シュゴッ シュゴッ

ーゴチュッ ヌポッ グポッ ズプッ

「ブモッ、ンオッ、オ゛オッ、モォオ゛オ」

お゛おっ、んほ、おお゛ぅ、だめ、ことば、しこうっ


ーシュゴッ シュゴッ シュゴッ シュゴッ シュゴッ

ーゴリッ ズプンッ グポッ グポッ グポッ!!

「ンモォ♡ブモォ♡ンモォオ♡オオ゛ッ♡モォォオオウ♡」

やべ、もっ、むり、ムリ、んもォ、ンモオォオ、ウモオォオオ♡




シュゴッ シュゴッ シュゴッ シュゴッ シュゴッ

シュゴッ シュゴッ シュゴッ シュゴッ シュゴッ

シュゴッ シュゴッ シュゴッ シュゴッ シュゴッ


ンモオォオオ!!モォイク!!ミルクデル!!イクイクイクイクイク





ーボビュッ!!ブビュゥ~~~~~

「ブモォオオオオオオオオオオオオオオ!!!♡♡♡♡♡♡」

ブモォオオオオオオオオオオ!!!!♡♡♡♡♡モオオォォオオ♡♡♡

モ゛ォッ♡♡オ゛♡♡♡♡♡ンモォオ゛♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

♡♡♡♡♡♡♡♡♡ンモ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡オ♡♡♡♡♡♡

♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡




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またしても思考は「牛」に塗りつぶされた。

彼の本能は貪欲に快楽強度を高めるため、身体を最大限に活用する命令を下す。


牧場に充満する牛の臭いを鼻腔に詰め込み。

全身性感帯となった身体を隣り合う牛に擦りつけ。

思い切り鳴いて、声をそのまま小さくなってしまった脳みそに送りつける。


「牛」らしきを体現する度に。未だ残る「人間」を痛めつける度に。

とめどなく快楽を溢れ出す。それを狂ったように全身で感じ、その快楽の余波でまた新たな快楽を貪る。


熟れたメロンほどに膨らんだ金玉は一度の射精に1リットル以上のミルクを排出する。一度搾乳が始まると、十回程度はイカなければ脳の「牛」は去らない。


牧場では、大人も、子供も、ヒーローも、市民も、男も、女も、全員平等に快楽の奴隷たる牛になり、平等にミルクを生み出す力を与えられ、平等な幸福の下に使命を果たす。


怪人たちの生命エネルギー、生物兵器の開発、新たな牛の生産、様々な用途に用いられるミルクを、呆けた脳で生み出し続けるのだ。


数時間の後、牛になった者達の脳からやがて「牛」は去り、人間の思考が戻ってくる。彼らに人間の人格があることで搾乳効率が向上することを怪人たちは知っているのだ。


だから、ヒーローは、再び目を覚ます。



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Sanmer

https://docs.google.com/document/d/1K8fiNv3uzM11t5f59DQ0iOx3JXR_icksEoRr_nUswy8/edit?usp=sharing 翻訳した!